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扉
障壁の向こう
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一瞬、そこから手が伸びて来た様に感じた。
捕まる…
そう思うと同時に、『ヒッ!!』
声に出ない悲鳴が上がる。
異常を察したのか、エドワードが駆けて来て、私を障壁から庇う様に抱きしめた。
すかさず壁に手をかざし、強く歌うように唱えた。
向こう側で弾き飛ぶ感じがした。
音がした感じもしないし、地面が揺れた感じもしないが、物凄い力で弾き飛ばしたのだけは理解した。
キャラハンとオーリスも飛んでくる様に走り寄り、直ぐに呪文を唱える。
キャラハンの手には不思議な輝きを持つ石が見えた。
それが一瞬吸い込まれる様に見えたと思うと、ポンとキャラハンの掌の上に戻っていた。
「あっぶな~。超やばかったな。」
「あぁ、かなり広い範囲で薄くなっていた。もう少しで破壊されていただろう。」
「亀裂を何て言っておれなかったね。大穴が開く寸前だ。」
そう言いながら、何やら痕跡を探している二人。
「チッ、こんな所に隠してやがる。」
「うわー。これは見つけにくいね。」
砂浜に埋もれていた物を手で払いのけて持ち上げた。
小さな丸い物。
掌に十分納まるサイズの薄い板?石板??
「これは、魔塔で確か研究されていた物か?」
「あぁ、確か特殊空間を作り出す研究だったか?空間ができるなら、破壊も出来るってか?」
「当時はまだまだ成果が上がっていなかったはずだ。この辺りはの呪文形成はされていなかったはずだ。」
「これ、もう余り魔力が無いね。と言う事は、誰かがここに来て設置して、この辺りに影響を及ぼしたって事か。大穴が開く予定場所の近くに歪みで亀裂も生じる感じか?」
三人がぶつぶつ言っているが、私にはサッパリ分からない。
要は、誰かがここにやって来て、この小さな物を置いた。で、この障壁という壁を壊そうとした。
そう言う事だよね。
でも、ここだけなんだろうか…
「一旦戻って、コレを検証しよう。後、他の場所も再度確認が必要だよね。」
「そうだな。サヤカ。一旦戻るぞ。」
そう言うが早いか、手を握られて、元来た道を戻った。
来る時はワクワクしてたんだけど、帰りはなんとも言えない気持ちだ。
他の場所も『再度確認』とか言っていた。
ここと同じ感じの場所が後何ヶ所あるのかは知らないけれど、急ぎの案件だと言う事は十分理解できる。
もし、さっき見た様なモノが向こうからこちらに来たら…
魔獣討伐の時も怖いと思った時があった。
みんなが守ってくれて、あらかた討伐してくれていたから…
でも…
いゃ、今はそんな事を考えている暇はきっとない。
とにかく急いで、私にできる事は多いに協力するべきだと意気込んだ。
捕まる…
そう思うと同時に、『ヒッ!!』
声に出ない悲鳴が上がる。
異常を察したのか、エドワードが駆けて来て、私を障壁から庇う様に抱きしめた。
すかさず壁に手をかざし、強く歌うように唱えた。
向こう側で弾き飛ぶ感じがした。
音がした感じもしないし、地面が揺れた感じもしないが、物凄い力で弾き飛ばしたのだけは理解した。
キャラハンとオーリスも飛んでくる様に走り寄り、直ぐに呪文を唱える。
キャラハンの手には不思議な輝きを持つ石が見えた。
それが一瞬吸い込まれる様に見えたと思うと、ポンとキャラハンの掌の上に戻っていた。
「あっぶな~。超やばかったな。」
「あぁ、かなり広い範囲で薄くなっていた。もう少しで破壊されていただろう。」
「亀裂を何て言っておれなかったね。大穴が開く寸前だ。」
そう言いながら、何やら痕跡を探している二人。
「チッ、こんな所に隠してやがる。」
「うわー。これは見つけにくいね。」
砂浜に埋もれていた物を手で払いのけて持ち上げた。
小さな丸い物。
掌に十分納まるサイズの薄い板?石板??
「これは、魔塔で確か研究されていた物か?」
「あぁ、確か特殊空間を作り出す研究だったか?空間ができるなら、破壊も出来るってか?」
「当時はまだまだ成果が上がっていなかったはずだ。この辺りはの呪文形成はされていなかったはずだ。」
「これ、もう余り魔力が無いね。と言う事は、誰かがここに来て設置して、この辺りに影響を及ぼしたって事か。大穴が開く予定場所の近くに歪みで亀裂も生じる感じか?」
三人がぶつぶつ言っているが、私にはサッパリ分からない。
要は、誰かがここにやって来て、この小さな物を置いた。で、この障壁という壁を壊そうとした。
そう言う事だよね。
でも、ここだけなんだろうか…
「一旦戻って、コレを検証しよう。後、他の場所も再度確認が必要だよね。」
「そうだな。サヤカ。一旦戻るぞ。」
そう言うが早いか、手を握られて、元来た道を戻った。
来る時はワクワクしてたんだけど、帰りはなんとも言えない気持ちだ。
他の場所も『再度確認』とか言っていた。
ここと同じ感じの場所が後何ヶ所あるのかは知らないけれど、急ぎの案件だと言う事は十分理解できる。
もし、さっき見た様なモノが向こうからこちらに来たら…
魔獣討伐の時も怖いと思った時があった。
みんなが守ってくれて、あらかた討伐してくれていたから…
でも…
いゃ、今はそんな事を考えている暇はきっとない。
とにかく急いで、私にできる事は多いに協力するべきだと意気込んだ。
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