異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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障壁の向こう

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既にメンバー達にも通達がいっているとも教えられて、すごいとも思った。

さすが王族?皇族?
まぁ、どっちでも良いか。詳しい事はよくわからない。でも、支配する側の人達の見識や情報処理。判断力に行動力の凄さを垣間見た感じがした。

そんな会話をしばらくした後、『何か困った事はないか?必要な物があればすぐに言って欲しい』と念押しされて侍従の声掛けで出て行った。

うん、忙しいよね。
でも、忙しくても、隙間時間でも会いに来てくれて教えてもらえるのはありがたいと思った。


でも、障壁か…

どんな感じになっているのだろうか…
それ以前に、そこまでどうやって行くの?
だって、海の向こうに大陸と隔ててあるんでしょ?
て事は、海上??
船でそこまで行く?
それとも…

トンネルとかあったりしてね。
トンネルを歩いて、階段を上がれば小さな島に上陸って感じで。目の前にバーンと壁がある感じをイメージする。

まぁ、言ってみないことには全然わからない。
さて、何を持って行くべきか…

自分の鞄の中身を取り出しつつ確認する。
魔法具の一種であるこの鞄の収納力はさすがだ。

取り出さなくても、手を入れれば、何が入っていて、その数までわかるんだけどね。
それに、この鞄。新たな機能まで付け加えられていた。
『修繕•修復』という機能だ。
持ち物を入れて保管すれば、傷んでいたり壊れていても、全て元通りの状態になる優れものだ。
機能を付け加えた人物は、言うまでもない。
そう、さっき会っていた人物。エドワードだ。

「いつも少しずつ、私の持ち物の機能をアップしてくれてるのよね。他の人達にはどうかは知らないけれど…」

私だけはダメな気がするけれど、特に何も言われていないから…
あえて訊くのも何だから…
うん、黙っておこう。

「凄く充実した感じ。特に追加はいらないかな…」

鞄の中身に満足して、あとは…
特にないか…

ゆっくりと窓辺に行き外を見る。
何度も見ている景色であるが…

「うん、頑張ろう。」

そう気合を入れて、侍女に呼ばれたから、そちらの方に歩いて行った。


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