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聖女巡礼の旅
聖女巡礼(エドワード)
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エルデガルド殿下はあの時話した通り、女性を連れて自国に戻られた。
周りの者達が驚くぐらいに用意周到に準備を進めていたようだ。
それも短時間で準備していたのには…さすがだろう。
女性はこの国の皇女殿下だったため、連れて来ていた侍女や侍従。護衛の混乱があるかと思ったが、彼の準備のおかげかスムーズに一部以外城に戻ったらしい。
一部はエルデガルド殿下と共に行かれたか、もしくは…
それはまぁ良いだろう。自分達には関係がない。
そして、彼女の待ちに待った日がやってきた。
妹と会える事を喜んでいた。
一部不穏な感じがしたが、それはまぁ仕方ないだろう。
知らない間に妹に『運命の番』と称した竜人族の男性が居たのだから。
護衛と言いながらもその視線や対応は甘くてさすが竜人族とも言えた。
しっかりとマーキングされているしな…
サヤカはそこまでは分からなかっただろう。
サヤカと妹であるユウリと話している間に竜人族である騎士に例の書類を見せた。
複製魔法をかけて複製しておいたもので、これにはあえて魔力を注がなくても文章が変わる事がないようにしておいた。この男が解読出来るかどうかが分からなかったからだ。
渡された書類は別の男に既に渡してある。
その者は、解読できるからあえて今回渡している書類のように一手間かける必要がないからな…
目の前の男。アルホンス•セイクリオン。アステード王国の次期公爵である男は、一緒にこの国に訪れているジャディール•アステードにもこの書類を見せると伝えてきた。
それは是非ともしてもらい、協力してもらう事は重要だと頷いておいた。
アルホンス殿からも知りたい情報を得て、また私が知り得た情報も全て提供した。
お互いに伝達魔法陣を渡し合い、何かあればそれで連絡を取ろうとも約束はつけておいた。
後、これから渡すであろう私が作った魔道具であるネックレスについても彼にだけ教えておいた。
どのような物を入れ込んでいるのか知っておいた方が良いと思ってだ。
姉から渡される者に対して難癖つけはしないと思ったが、『運命の番』が身につける物は知っておいた方が良いだろう。
それに、それによっての安心感も…
もっと入れたい術式は実はあったのだが、入りきれないものもあって、その事も伝えておいた。
彼の方もかなりの学識があるようで、理解を得れて良かったし、また、ユウリとアルホンス殿が付けているものもえげつないほどのものが刻みつけられている事には驚いてみせた。
何度も言う。さすがは竜人族だ。
でも、そのぐらいは自分もしても良さそうだと参考にさせてもらおう…
その後、みんなでたわいもない話をして、一部サヤカが苛立てたがすぐに収まり別れたんだった。
翌日も、そのまた翌日もお互いの首にかかっているネックレスの事を思い浮かべては嬉しそうに触っている姿を微笑ましく思って見守っていた。
そう、あの時までは…
周りの者達が驚くぐらいに用意周到に準備を進めていたようだ。
それも短時間で準備していたのには…さすがだろう。
女性はこの国の皇女殿下だったため、連れて来ていた侍女や侍従。護衛の混乱があるかと思ったが、彼の準備のおかげかスムーズに一部以外城に戻ったらしい。
一部はエルデガルド殿下と共に行かれたか、もしくは…
それはまぁ良いだろう。自分達には関係がない。
そして、彼女の待ちに待った日がやってきた。
妹と会える事を喜んでいた。
一部不穏な感じがしたが、それはまぁ仕方ないだろう。
知らない間に妹に『運命の番』と称した竜人族の男性が居たのだから。
護衛と言いながらもその視線や対応は甘くてさすが竜人族とも言えた。
しっかりとマーキングされているしな…
サヤカはそこまでは分からなかっただろう。
サヤカと妹であるユウリと話している間に竜人族である騎士に例の書類を見せた。
複製魔法をかけて複製しておいたもので、これにはあえて魔力を注がなくても文章が変わる事がないようにしておいた。この男が解読出来るかどうかが分からなかったからだ。
渡された書類は別の男に既に渡してある。
その者は、解読できるからあえて今回渡している書類のように一手間かける必要がないからな…
目の前の男。アルホンス•セイクリオン。アステード王国の次期公爵である男は、一緒にこの国に訪れているジャディール•アステードにもこの書類を見せると伝えてきた。
それは是非ともしてもらい、協力してもらう事は重要だと頷いておいた。
アルホンス殿からも知りたい情報を得て、また私が知り得た情報も全て提供した。
お互いに伝達魔法陣を渡し合い、何かあればそれで連絡を取ろうとも約束はつけておいた。
後、これから渡すであろう私が作った魔道具であるネックレスについても彼にだけ教えておいた。
どのような物を入れ込んでいるのか知っておいた方が良いと思ってだ。
姉から渡される者に対して難癖つけはしないと思ったが、『運命の番』が身につける物は知っておいた方が良いだろう。
それに、それによっての安心感も…
もっと入れたい術式は実はあったのだが、入りきれないものもあって、その事も伝えておいた。
彼の方もかなりの学識があるようで、理解を得れて良かったし、また、ユウリとアルホンス殿が付けているものもえげつないほどのものが刻みつけられている事には驚いてみせた。
何度も言う。さすがは竜人族だ。
でも、そのぐらいは自分もしても良さそうだと参考にさせてもらおう…
その後、みんなでたわいもない話をして、一部サヤカが苛立てたがすぐに収まり別れたんだった。
翌日も、そのまた翌日もお互いの首にかかっているネックレスの事を思い浮かべては嬉しそうに触っている姿を微笑ましく思って見守っていた。
そう、あの時までは…
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