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聖女巡礼の旅

聖地巡礼

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衝撃の情報と、取り敢えずの危険回避できた安堵で何とも言えない。

あの大人しいあの子が結婚って…

だとすると、あの時のあの男は私の義理の弟となる。
いきなりの家族だ。

家族ができることは…うん、悪く無いと思う。
この世界に呼び込まれて、二人だけで生きていくには難しい。
世界が思いっきり違うのだ。
例えば、この世界では魔法などが使われて、向こうでは化学の力で生活していたと言っても良い。

「そっか…まぁ、良かったけれど…良かったけれども…」

どう考えたら良いのか…

「まぁ、それなら今後頑張ってこの世界の平和をもたらしましょうか…微力ながらも頑張ろう。そして…妹の所にお邪魔するのもあり??」

コテンと首を傾げて思案する。
小声で漏れたセリフをエドワードが拾い上げて却下された。

「妹君のことは喜ばしいが、君がその国に住むことは却下だ」
「どうして?なら、私は離れて呼び出した国に一人で残れと言うの?」

思わず上目で睨んでしまう。
冗談では無い。この後あの国に残されたら、どの様に搾取されるか分かったもんでは無い。
教会なんて嫌だしね。
周りに囲まれて、お願いと言う命令なんてされるのは絶対に嫌。

私だって…

「はぁ…………、私のこの前言ったこと忘れていないか?」
「ん?」

頭の中で会議を始める。
議題は今後の事。
そうして…

そう言えば…私の事を『番』だと言っていた。
そして好意を…

顔が熱くなり、両手でパタパタと仰ぐ。

「ふふっ、思い出してくれた様で嬉しいよ」

そう言いながら、そっと頬を両手で包み込む様にされて上を向かされる。
優しく頬に唇が触れて、目を閉じる。
チュチュとリップ音をさせられて…

唇に温かくて柔らかいものが触れた。
上唇と下唇を交互に甘噛みされて、そっと歯列を舐められる。


ぎゅーっと瞼を強く閉じて、どうして良いのかわからない。

「ふふふっ…」

そう笑われて、一瞬ムカっとしてしまい…

一言言ってやろうと口を開いた瞬間に肉厚のものが滑り込んできた。

「ん~~~~~~ん」

上顎や下顎の内側を撫でられ、頬の内側のも…
口の中を蹂躙され、逃げ惑う舌を捉えられた。
巻きつき、突かれ、じゅ~っと啜られる。

口の中に溜められた唾液が空いた隙間から流れそうになる。
思わずこくんと嚥下してしまった。

身体は彼の身体で拘束されて動きが取れず身悶え、次第に力が抜けて支えられる。

「ふふふっ、可愛い。私の可愛い沙耶。愛している。私がずっと側にいる。離してあげないよ。逃しもしない。逃げても無駄だ。出来ることなら今すぐにと思うが…今は、まずは目先の問題を解決する必要性がある。だから…我慢するよ…」

そう呟かれて、唇を離された時にはすでに力が抜けてしまった。
ボーツとする私に、首元に温かくて湿った物を感じて、その後にグッと差し込まれた感じが…
だが、痛みはない。そこから温かくて温もりが流れ込んでふわふわする。
その後の意識は途絶えて覚えがあやふやとなった。

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