71 / 193
聖女巡礼の旅
聖地巡礼
しおりを挟む
衝撃の情報と、取り敢えずの危険回避できた安堵で何とも言えない。
あの大人しいあの子が結婚って…
だとすると、あの時のあの男は私の義理の弟となる。
いきなりの家族だ。
家族ができることは…うん、悪く無いと思う。
この世界に呼び込まれて、二人だけで生きていくには難しい。
世界が思いっきり違うのだ。
例えば、この世界では魔法などが使われて、向こうでは化学の力で生活していたと言っても良い。
「そっか…まぁ、良かったけれど…良かったけれども…」
どう考えたら良いのか…
「まぁ、それなら今後頑張ってこの世界の平和をもたらしましょうか…微力ながらも頑張ろう。そして…妹の所にお邪魔するのもあり??」
コテンと首を傾げて思案する。
小声で漏れたセリフをエドワードが拾い上げて却下された。
「妹君のことは喜ばしいが、君がその国に住むことは却下だ」
「どうして?なら、私は離れて呼び出した国に一人で残れと言うの?」
思わず上目で睨んでしまう。
冗談では無い。この後あの国に残されたら、どの様に搾取されるか分かったもんでは無い。
教会なんて嫌だしね。
周りに囲まれて、お願いと言う命令なんてされるのは絶対に嫌。
私だって…
「はぁ…………、私のこの前言ったこと忘れていないか?」
「ん?」
頭の中で会議を始める。
議題は今後の事。
そうして…
そう言えば…私の事を『番』だと言っていた。
そして好意を…
顔が熱くなり、両手でパタパタと仰ぐ。
「ふふっ、思い出してくれた様で嬉しいよ」
そう言いながら、そっと頬を両手で包み込む様にされて上を向かされる。
優しく頬に唇が触れて、目を閉じる。
チュチュとリップ音をさせられて…
唇に温かくて柔らかいものが触れた。
上唇と下唇を交互に甘噛みされて、そっと歯列を舐められる。
ぎゅーっと瞼を強く閉じて、どうして良いのかわからない。
「ふふふっ…」
そう笑われて、一瞬ムカっとしてしまい…
一言言ってやろうと口を開いた瞬間に肉厚のものが滑り込んできた。
「ん~~~~~~ん」
上顎や下顎の内側を撫でられ、頬の内側のも…
口の中を蹂躙され、逃げ惑う舌を捉えられた。
巻きつき、突かれ、じゅ~っと啜られる。
口の中に溜められた唾液が空いた隙間から流れそうになる。
思わずこくんと嚥下してしまった。
身体は彼の身体で拘束されて動きが取れず身悶え、次第に力が抜けて支えられる。
「ふふふっ、可愛い。私の可愛い沙耶。愛している。私がずっと側にいる。離してあげないよ。逃しもしない。逃げても無駄だ。出来ることなら今すぐにと思うが…今は、まずは目先の問題を解決する必要性がある。だから…我慢するよ…」
そう呟かれて、唇を離された時にはすでに力が抜けてしまった。
ボーツとする私に、首元に温かくて湿った物を感じて、その後にグッと差し込まれた感じが…
だが、痛みはない。そこから温かくて温もりが流れ込んでふわふわする。
その後の意識は途絶えて覚えがあやふやとなった。
あの大人しいあの子が結婚って…
だとすると、あの時のあの男は私の義理の弟となる。
いきなりの家族だ。
家族ができることは…うん、悪く無いと思う。
この世界に呼び込まれて、二人だけで生きていくには難しい。
世界が思いっきり違うのだ。
例えば、この世界では魔法などが使われて、向こうでは化学の力で生活していたと言っても良い。
「そっか…まぁ、良かったけれど…良かったけれども…」
どう考えたら良いのか…
「まぁ、それなら今後頑張ってこの世界の平和をもたらしましょうか…微力ながらも頑張ろう。そして…妹の所にお邪魔するのもあり??」
コテンと首を傾げて思案する。
小声で漏れたセリフをエドワードが拾い上げて却下された。
「妹君のことは喜ばしいが、君がその国に住むことは却下だ」
「どうして?なら、私は離れて呼び出した国に一人で残れと言うの?」
思わず上目で睨んでしまう。
冗談では無い。この後あの国に残されたら、どの様に搾取されるか分かったもんでは無い。
教会なんて嫌だしね。
周りに囲まれて、お願いと言う命令なんてされるのは絶対に嫌。
私だって…
「はぁ…………、私のこの前言ったこと忘れていないか?」
「ん?」
頭の中で会議を始める。
議題は今後の事。
そうして…
そう言えば…私の事を『番』だと言っていた。
そして好意を…
顔が熱くなり、両手でパタパタと仰ぐ。
「ふふっ、思い出してくれた様で嬉しいよ」
そう言いながら、そっと頬を両手で包み込む様にされて上を向かされる。
優しく頬に唇が触れて、目を閉じる。
チュチュとリップ音をさせられて…
唇に温かくて柔らかいものが触れた。
上唇と下唇を交互に甘噛みされて、そっと歯列を舐められる。
ぎゅーっと瞼を強く閉じて、どうして良いのかわからない。
「ふふふっ…」
そう笑われて、一瞬ムカっとしてしまい…
一言言ってやろうと口を開いた瞬間に肉厚のものが滑り込んできた。
「ん~~~~~~ん」
上顎や下顎の内側を撫でられ、頬の内側のも…
口の中を蹂躙され、逃げ惑う舌を捉えられた。
巻きつき、突かれ、じゅ~っと啜られる。
口の中に溜められた唾液が空いた隙間から流れそうになる。
思わずこくんと嚥下してしまった。
身体は彼の身体で拘束されて動きが取れず身悶え、次第に力が抜けて支えられる。
「ふふふっ、可愛い。私の可愛い沙耶。愛している。私がずっと側にいる。離してあげないよ。逃しもしない。逃げても無駄だ。出来ることなら今すぐにと思うが…今は、まずは目先の問題を解決する必要性がある。だから…我慢するよ…」
そう呟かれて、唇を離された時にはすでに力が抜けてしまった。
ボーツとする私に、首元に温かくて湿った物を感じて、その後にグッと差し込まれた感じが…
だが、痛みはない。そこから温かくて温もりが流れ込んでふわふわする。
その後の意識は途絶えて覚えがあやふやとなった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?
ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。
だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。
これからは好き勝手やらせてもらいますわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる