異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

聖女巡礼の旅

聖地巡礼

すると、何も反応しなくなった石から急に温かく包むような優しい感じが…
そう、妹の魔力を感じ始めた。

これはどう言う？？

石から温かい光が…
ほんの一瞬の出来ごとであったが、確かに光ったんだ。
今は元の石に…
魔力は感じ始めて………



「助けられた？無事？？」

思わず歓喜して涙が出てきた。
これは間違いなく助けられたんだ。
そう確信できる。何故わかるのと言われたら、返事はできないけれど、でも私にはわかる。
双子の勘であろうか…

「優里、大丈夫？怪我してない？心配したんだよ！！」

そうベンダントを握りしめたまま、窓から外を見る。

何故だか空から光がさして、噴煙の影響でどんよりしていた空が綺麗に見えた。
神様が喜んでいるように思ってしまう。
不思議な感じがした………


「空が晴れましたね。神の祝福でしょうか？」

そう呟きながら、代わりのお茶を持ってきてくれたようだ。

「そうそう、先ほど連絡魔法陣が届きました。エドワード様がお戻りになられるそうですよ」

そう言ってニコニコされている。
今、巡礼メンバーはエドワード以外別の部屋にいる。
この地の浄化の為の相談と、次の予定及び情報共有とか言っていた。
私のは、ある程度煮詰めてから呼んで説明してくれるのが常だ。

コンコンとノックされて、室内に入ってきた。

「次の予定が決まったから、来てくれるか？」
「はい。今行きます。」

そう言って立ち上がる。
さっきの不安は今は消えている。
エドワードももう少ししたら帰ってくるだろう。
そして、嬉しい情報を…
だから、今は次に集中しよう。
早く妹の所にまた行けるようにだ…

呼びに来た者の後に続き部屋を出た。