異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

文字の大きさ
上 下
68 / 193
聖女巡礼の旅

聖地巡礼

しおりを挟む
エドワードから教えられた情報は、あくまで現段階集めた情報だと念を押された。
他には言わないようにと…

ちょうどここで足止めをくらったことが、時間が取れて良かったような感じだった。
今、エドワードは別の場所にいてこの地にはいない。

エドワードが言うには、魔塔の者もしくは例の男本人がシュタルク領内に潜伏していたらしい。
魔塔の人達がどのくらいの実力者なのかはよく分かっていないけれど、エドワード曰く、魔法使いの最高峰とも言える場所らしい。魔法陣の研究や魔道具の研究を行う者もいれば、魔法の実力を常日頃鍛えて、いざという時十分活躍できるぐらいだとか…
実際に一緒に同行してくれている人の中にも魔塔からの出身者もいるらしい。
結界を張ってくれたり、癒しや防御•攻撃と活躍してくれている人達がいるから、その誰かだろう…

高度の実力者は、自身の魔力を隠すこともできるらしく、平凡な行商か何かに扮して領内に入ったのだろうと言っていた。
実際の情報は多分調べ上げて秘匿しているだろうけれど…

妹がいなくなった場所は屋敷内だったらしい。
あの時訪れた場所を思い出す。

宿泊に借りたのは別館。
そして本館にいくための道や庭園などを思い浮かべた。
綺麗に整えられた心落ち着く環境だったと思う。

もう、外国のお城??って思ったぐらいだ。
実際に訪れた事があるお城とは雰囲気が違ったんだけどね…

あそこは教会と隣接した感じで清楚なで華やか。
神聖な感じが強い感じがしたんだった。
基本の色が白だものね…

そう、あの庭園の何処かで妹は忽然と消えたらしい。
考えられる場所は、庭園内にある東屋の近くか、森林の小道風にしている場所か…

庭師のフリでもして近づいたのだろうか…

妹がいなくなった時、例の竜人は屋敷内には居なかったらしい。
シュタルク領内に魔獣が出現して討伐とその後の結界の張り直しとかで出かけていたと言っていた。
川の近くで橋も崩壊したからと…

エドワード曰く、それ自体も少し怪しいと言っていた。
本来そこに出現しにくい魔獣が暴れていたと言っていた。

魔獣にも種類がある事は習ったし、実際に目にした。
みんながサクサクと討伐してくれていたからあまり考えた事はなかったけれど…

川の近くならそれに関係するような水属性の魔獣が多いらしい。
他にも水を求めて現れる魔獣もいる事はいるけれど…
でも、火属性の魔獣までもが現れる事はまず考えにくかったらしい。
あの属性は、森林や火山地帯に多いのだそうだ。

だから、討伐と事後処理に戸惑ってとか言っていた。

領民のために働いてくれる事は有り難い。
だが、そこに集中しすぎての結果が…

どこに連れ去られたか検討がついているから、数日で片付けてくると言っていた。
あの時の男性がかなり怒り狂って暴走寸前であるから、直ぐに方がつくだろうとも…

「どうか無事でいて…」

石を通して妹に自分の魔力が送れないだろうか…
あの石が妹を護ってくれないだろうかと切に願ぎゅっと握りしめてみた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ

音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。 だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。 相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。 どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です

葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。 王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。 孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。 王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。 働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。 何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。 隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。 そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。 ※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。 ※小説家になろう様でも掲載予定です。

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。 ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。 「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」 ある日、アリシアは見てしまう。 夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを! 「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」 「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」 夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。 自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。 ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。 ※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

処理中です...