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聖女巡礼の旅
聖地巡礼
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妹に追及されて、前々回の湖のような場所を浄化した時に倒れたと説明した。
妹は何か考え込んでいる感じだ。多分『ポーションの大量依頼があった時期?』とでも思っているのだろう。
エドワードがいた時に、チラッとポーションの話が出ていたから…
浄化成功したと思ったら、その後に魔力枯渇に陥った。本来なら、浄化が終わりかけでやばいって感じるはずなのに、そんな感じはなくて、その時は余裕がある感じだったんだ。よしと思って安心した時に起こったあの事…
理由は良くわからず、エドワードさんが調査中と言っていた。
だが、妹を狙っている者と同一人物だろうと目星はついているように言っていた。
証拠が揃わないのだろう。決定的な糾弾出来る証拠が…
「今回は、オリクサ王国の王弟殿下がこちらに行くって言って、良ければ一緒にって誘ってくれたの。それで随行が決まったのよ」
笑顔を見せながら、『皆んなの一時休養も大切って』と説明した。
それだけ大変だったんだ。
ここに到着した当時、随行した騎士達がほっとした姿を見たから知っている。
私もそうだったから。
「それよりも、そっちはどうなの?あのすごく綺麗な男性との関係は?ユーリに向ける眼差しが何とも言えなかったんだけど!?」
そう言って食い入るように見つめてみた。さっき話で出てはきたけれど、妹の口から是非とも聞きたい。
多分、妹も私とエドワードの関係などを事をもっと聞きたいのであろうが、姉としては先に妹のことを知りたいのだ。
妹、そう、優里の事が大事なのだから…
「そうそう、その髪とかの事もユーリから聞かせて。他の人達から教えてはもらったけど、あくまで客観的なこちらのご都合でしょ?だから、ユーリから聞きたい」
そう言って、もう一度紅茶に手を伸ばし一口飲んだ。
うん、美味しい。
「実はね…」
そう言って話し出したのは、私達が離された後の事。
あの時言われた事だけで心が壊れかけたのだと。その時、言った人の真相は知らなかった。後で教えられて納得は取り敢えずはしたんだけど、今でも心の奥に傷として残っていると。そう、妹に対して悪意を持つ人から守るためとは言え、言われた言葉が重くのしかかったのだろう…
口にはしなかったが、今でもその時の映像が夢として出てきているのであろう。妹ならあり得る。
そしてその事は誰にも打ち明けていないだろう…
エドワードが作って持っていた薬液を頼まれて渡した…それを口にし、髪の色も瞳の色も変わってしまった。
妹がその事を口にした時、私はなんとも言えない感情でぎゅーって抱きしめた。
「辛かったね…側にいてあげられなくてごめんね…」
そう小さく呟く声は震えていた…
私の胸元に顔を埋めて涙した妹。
気丈にも、頑張ってすぐに涙を止めて、続きを話す。
この領地に訪れてお世話になっている事。近くの薬草研究所で仕事をさせてもらっていることや、ポーション作りや薬草の世話の楽しさなどをしっかりと伝えてくれた。
やっぱり…
納得して、気分を切り上げようの、無理やり話題を変えることにした。
「で、あの男性のことは?あえて外して話してるでしょ!」
ジト目でそう言って、渋々口にした。
まぁ、恥ずかしいのはわかるよ。でもねお姉ちゃんにさっさと話してしまいなさい。どこからどこまで話したらいいのとか考えなくても良いからね…
「さぁ、ユーリ。しっかりお姉ちゃんにお話しなさい!」
にゃ~っと笑いながらそう言ってみた。観念なさい!!
「えっとね、彼は自己紹介で言っていたと思うけど、竜人族でアルホンス•セイクリオって言う名前なの。私はアルって呼ばせてもらってるの。この国の南側に接しているアステード王国の公爵家の一つ、セイクリオン家の次期当主らしいんだ。この国に一緒に来訪されているアステード王国王弟殿下のジャディール•アステード殿下と他数名でこの地にいてね、色々とお世話になっているの…」
「それで!?」
「えっと…私達がこの世界に渡ってきた時に、あの場に居たらしくて、その…私の…えっと…」
「『運命の番』?」
「そう、それ。それだって言われて、しかもそれだけでなくて、その、ひ…一目惚れらいいの…」
「ほぉ~~~」
「それで、色々とされてね…」
「色々とは?」
「膝の上に乗せられたり、食事の世話をされたり…」
私の思考が一瞬止まった。うん、表情も…
妹は何か考え込んでいる感じだ。多分『ポーションの大量依頼があった時期?』とでも思っているのだろう。
エドワードがいた時に、チラッとポーションの話が出ていたから…
浄化成功したと思ったら、その後に魔力枯渇に陥った。本来なら、浄化が終わりかけでやばいって感じるはずなのに、そんな感じはなくて、その時は余裕がある感じだったんだ。よしと思って安心した時に起こったあの事…
理由は良くわからず、エドワードさんが調査中と言っていた。
だが、妹を狙っている者と同一人物だろうと目星はついているように言っていた。
証拠が揃わないのだろう。決定的な糾弾出来る証拠が…
「今回は、オリクサ王国の王弟殿下がこちらに行くって言って、良ければ一緒にって誘ってくれたの。それで随行が決まったのよ」
笑顔を見せながら、『皆んなの一時休養も大切って』と説明した。
それだけ大変だったんだ。
ここに到着した当時、随行した騎士達がほっとした姿を見たから知っている。
私もそうだったから。
「それよりも、そっちはどうなの?あのすごく綺麗な男性との関係は?ユーリに向ける眼差しが何とも言えなかったんだけど!?」
そう言って食い入るように見つめてみた。さっき話で出てはきたけれど、妹の口から是非とも聞きたい。
多分、妹も私とエドワードの関係などを事をもっと聞きたいのであろうが、姉としては先に妹のことを知りたいのだ。
妹、そう、優里の事が大事なのだから…
「そうそう、その髪とかの事もユーリから聞かせて。他の人達から教えてはもらったけど、あくまで客観的なこちらのご都合でしょ?だから、ユーリから聞きたい」
そう言って、もう一度紅茶に手を伸ばし一口飲んだ。
うん、美味しい。
「実はね…」
そう言って話し出したのは、私達が離された後の事。
あの時言われた事だけで心が壊れかけたのだと。その時、言った人の真相は知らなかった。後で教えられて納得は取り敢えずはしたんだけど、今でも心の奥に傷として残っていると。そう、妹に対して悪意を持つ人から守るためとは言え、言われた言葉が重くのしかかったのだろう…
口にはしなかったが、今でもその時の映像が夢として出てきているのであろう。妹ならあり得る。
そしてその事は誰にも打ち明けていないだろう…
エドワードが作って持っていた薬液を頼まれて渡した…それを口にし、髪の色も瞳の色も変わってしまった。
妹がその事を口にした時、私はなんとも言えない感情でぎゅーって抱きしめた。
「辛かったね…側にいてあげられなくてごめんね…」
そう小さく呟く声は震えていた…
私の胸元に顔を埋めて涙した妹。
気丈にも、頑張ってすぐに涙を止めて、続きを話す。
この領地に訪れてお世話になっている事。近くの薬草研究所で仕事をさせてもらっていることや、ポーション作りや薬草の世話の楽しさなどをしっかりと伝えてくれた。
やっぱり…
納得して、気分を切り上げようの、無理やり話題を変えることにした。
「で、あの男性のことは?あえて外して話してるでしょ!」
ジト目でそう言って、渋々口にした。
まぁ、恥ずかしいのはわかるよ。でもねお姉ちゃんにさっさと話してしまいなさい。どこからどこまで話したらいいのとか考えなくても良いからね…
「さぁ、ユーリ。しっかりお姉ちゃんにお話しなさい!」
にゃ~っと笑いながらそう言ってみた。観念なさい!!
「えっとね、彼は自己紹介で言っていたと思うけど、竜人族でアルホンス•セイクリオって言う名前なの。私はアルって呼ばせてもらってるの。この国の南側に接しているアステード王国の公爵家の一つ、セイクリオン家の次期当主らしいんだ。この国に一緒に来訪されているアステード王国王弟殿下のジャディール•アステード殿下と他数名でこの地にいてね、色々とお世話になっているの…」
「それで!?」
「えっと…私達がこの世界に渡ってきた時に、あの場に居たらしくて、その…私の…えっと…」
「『運命の番』?」
「そう、それ。それだって言われて、しかもそれだけでなくて、その、ひ…一目惚れらいいの…」
「ほぉ~~~」
「それで、色々とされてね…」
「色々とは?」
「膝の上に乗せられたり、食事の世話をされたり…」
私の思考が一瞬止まった。うん、表情も…
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