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聖女巡礼の旅
聖地巡礼
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それから数日後、待ちに待った時が来た。
もうすぐ来ると教えてもらい、そわそわしながら待っていた。
窓の側に行き、外を眺めてはソファーに座ることを数回繰り返している。
屋敷に泊まっている者達は、私を含めて三名だけ残して、騎士はこの領地の騎士団と鍛錬を、侍女や侍従は本館の侍女達と交流を侍従は情報収集などしに出かけていると言われた。
同じく同行した『妖精の国』オリクサ王国王弟殿下であるエルデガルド•オリクサ殿下やその配下者も達は、この地に訪れていた皇女とその侍女達と交流中だとかなんだとか。
詳しくは教えてもらえなかったが…うん、向こうから言ってきたら聞く事にしよう。
「あっ…」
向こうから騎士風の男性とこちらに向かってくる女性の姿が見える。
姿が違うように見えても、あれは…
じっと窓に張り付いてみていたら、クスクスと笑われてしまった。
「それでは、私たちはお迎えの準備をしてきますね。」
そう言って、エレンを伴ってエドワードは下の階に降りて行った。
ドアが開く音がして、下の階が少し騒がしくなる。
うん、入ってきたんだ。
耳をいつも以上にすましてまだかまだかと待ち焦がれる。
この部屋にはいくつもの部屋が備わっている。
寝室に訪問客を受け入れる部屋やくつろぐ部屋。
着替え用の部屋も有るのは驚いた。
本棚がある部屋には重厚な机が置かれ、簡易キッチンの部屋も有る。
侍女の部屋も備えられ、ここにもシャワールームがあるんだと思った。
私は今、くつろぐ部屋の方にいる。
訪問者用の部屋にはエレンが戻ってきていた。
ドアが開き、訪問客を受け入れる側の部屋に入ったようだ。
「騎士達は、この領内の騎士団と鍛錬中ですよ。他の物達もそれぞれにこの屋敷本邸の者達と交流して知識を深めたり、必要なものを補充したりしているらしい。保養も兼ねているから、出かけている者もいるのだとか」
「なるほど。そうなんですね。もしかして気を使って?」
「秘密事項もあるからね」
そんな会話が聞こえてくる。
エドワードもそうだが、もう一人の男性も落ち着いた声をしている。
うん、美声だね…
「後、この国、いや、この世界の諸事情で君の姿が変わっている事は簡単に説明をさせてもらっているから、その件は心配しなくても大丈夫」
これは妹への配慮だろう。
この屋敷の全体にも保護結界を張っているけれど、今使っているこの部屋全体にも幾重に多重結界を施したと言っていたから、大切な情報は漏れる事もないから大丈夫と言っていたし、妹の姿…そう、色が変わったこととその諸事情による理由も聞いているから大丈夫。
多少は驚くかもしれないけれど、妹には変わりないのだからね…
うん、抱きしめて抱きしめて…ぎゅーっとするだけだ。
ドアの向こう側で足音が止まった。
もうすぐであのドアが開かれて…
ドキドキする胸を抑えながら深呼吸する。
うんよし、いつでも入っておいで!!
コンコンとノックされて、『どうぞ』と返事をした。
一瞬言葉が出にくかったけれど、うん、大丈夫だ。
そっとドアを開けられて、ゆっくりと中に足を踏み入れられる。
相手の身体が部屋の中に入ったと思ったら、もうとまらなかった。
ドンとぶつかるように抱きついて、次にぎゅーって抱きしめた。
あぁ、懐かしい香りだ。そしてこの感触。
湧き上がるものを必死に押さえ込もうとしたけれど、無理だった。
「うっうっ…」
湧き出て頬に伝え落ち、それは妹の頬に…
やっと会えた…
もうすぐ来ると教えてもらい、そわそわしながら待っていた。
窓の側に行き、外を眺めてはソファーに座ることを数回繰り返している。
屋敷に泊まっている者達は、私を含めて三名だけ残して、騎士はこの領地の騎士団と鍛錬を、侍女や侍従は本館の侍女達と交流を侍従は情報収集などしに出かけていると言われた。
同じく同行した『妖精の国』オリクサ王国王弟殿下であるエルデガルド•オリクサ殿下やその配下者も達は、この地に訪れていた皇女とその侍女達と交流中だとかなんだとか。
詳しくは教えてもらえなかったが…うん、向こうから言ってきたら聞く事にしよう。
「あっ…」
向こうから騎士風の男性とこちらに向かってくる女性の姿が見える。
姿が違うように見えても、あれは…
じっと窓に張り付いてみていたら、クスクスと笑われてしまった。
「それでは、私たちはお迎えの準備をしてきますね。」
そう言って、エレンを伴ってエドワードは下の階に降りて行った。
ドアが開く音がして、下の階が少し騒がしくなる。
うん、入ってきたんだ。
耳をいつも以上にすましてまだかまだかと待ち焦がれる。
この部屋にはいくつもの部屋が備わっている。
寝室に訪問客を受け入れる部屋やくつろぐ部屋。
着替え用の部屋も有るのは驚いた。
本棚がある部屋には重厚な机が置かれ、簡易キッチンの部屋も有る。
侍女の部屋も備えられ、ここにもシャワールームがあるんだと思った。
私は今、くつろぐ部屋の方にいる。
訪問者用の部屋にはエレンが戻ってきていた。
ドアが開き、訪問客を受け入れる側の部屋に入ったようだ。
「騎士達は、この領内の騎士団と鍛錬中ですよ。他の物達もそれぞれにこの屋敷本邸の者達と交流して知識を深めたり、必要なものを補充したりしているらしい。保養も兼ねているから、出かけている者もいるのだとか」
「なるほど。そうなんですね。もしかして気を使って?」
「秘密事項もあるからね」
そんな会話が聞こえてくる。
エドワードもそうだが、もう一人の男性も落ち着いた声をしている。
うん、美声だね…
「後、この国、いや、この世界の諸事情で君の姿が変わっている事は簡単に説明をさせてもらっているから、その件は心配しなくても大丈夫」
これは妹への配慮だろう。
この屋敷の全体にも保護結界を張っているけれど、今使っているこの部屋全体にも幾重に多重結界を施したと言っていたから、大切な情報は漏れる事もないから大丈夫と言っていたし、妹の姿…そう、色が変わったこととその諸事情による理由も聞いているから大丈夫。
多少は驚くかもしれないけれど、妹には変わりないのだからね…
うん、抱きしめて抱きしめて…ぎゅーっとするだけだ。
ドアの向こう側で足音が止まった。
もうすぐであのドアが開かれて…
ドキドキする胸を抑えながら深呼吸する。
うんよし、いつでも入っておいで!!
コンコンとノックされて、『どうぞ』と返事をした。
一瞬言葉が出にくかったけれど、うん、大丈夫だ。
そっとドアを開けられて、ゆっくりと中に足を踏み入れられる。
相手の身体が部屋の中に入ったと思ったら、もうとまらなかった。
ドンとぶつかるように抱きついて、次にぎゅーって抱きしめた。
あぁ、懐かしい香りだ。そしてこの感触。
湧き上がるものを必死に押さえ込もうとしたけれど、無理だった。
「うっうっ…」
湧き出て頬に伝え落ち、それは妹の頬に…
やっと会えた…
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