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聖女巡礼の旅
聖地巡礼
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翌日も残念な雨模様。
どのくらい足止めを喰らうのだろう。
気持ちは焦るが、こればかりはどうしようもない。
エレンさんにお世話をされながら、今日も本を読んでいた。
ん?何やら下の階が騒がしい。どうしたのだろうか??
「少し見て来ますね」
そう言って私を残して部屋を出て行った。
どうしたんだろうか?少し表情が強張っているように見えたんだけど…
もしかして、魔獣が出て来たとか?
天候とか関係ないかもしれないしね。
そっと外を見に立ち上がり、窓から覗くけど…別に変わった感じはない。
騎士達の動きは多少は違うけど、急いで武具を持ってって感じじゃない。
何だろうか??
しばらくしてエレンさんが戻って来た。
「どうし…」
「高貴なお方が面会に来られていますので、お着替えを」
「この格好では?」
思わず自分の今着てる服を確認する。
別に汚れてるわけでもない。綺麗だ。
普通の貴族の人とかにこのまま会っても問題ない格好のはずなんだけど?この服装で会った事もあったよね??
コンコンとノックの音がして、扉お開けられた。
えっと、どなた??
入って来たのは、この国で見かけた騎士の服の豪華版を着た男性。
黄緑色の髪を後ろで一つにまとめいる男性。
エメラルドのような瞳で耳尖ってる。と言う事は、エルフだよね。それも高貴の騎士?騎士団長とかそんな感じかな??体型はそれなりには鍛えている感じだけれど、竜人族の騎士よりは細身?
じっと観察するように見るのは不敬だと思うけど、でもね、美丈夫だよ。目が離せない。
この世界の美丈夫率半端ないね。性格は別として…
「急な訪問申し訳ない。私はこの国『妖精の国』オリクサ王国の王弟。エルデガルド•オリクサだ。エルデガルドと呼んでください。以後お見知りおきを」
そう言って私の手を取りキスして来た。
一瞬固まるのを許して欲しい。
この世界は中世ヨーロッパによく似ているから、こう言う挨拶があるのは知っているけど、こんな綺麗な人にされると…
ふっと笑われて、唇を離され騎士の礼をされた。
騎士の礼だけで良いよ。これは何とも言えない…
そうそう、忘れそうになったけど、私は聖女。そう、聖女だからきちんとした対応を…
この世界に来てから習った貴族の女性の礼。いわゆるカーテンシーを披露する。
ドレスとは違う服装だから、そこまで手を広げる事もないけどね。
「初めまして。私は秋本沙也加。サヤカとお呼びください。エルデガルド様」
「うん。そこまで畏まらなくても大丈夫だ。この国にようこそ。本来は王城にご招待し、お世話をさせて頂きながら各地に行っていただくべきなのだが、急ぎの浄化巡礼の旅。浄化場所近くの教会での滞在。不自由をされていませんか?必要な物があれば言ってくだされば準備させて頂くよ」
そう言って笑いながら声をかけてくれる表情は少年のようだ。
「殿下。急な女性の部屋への訪問はいかがかと思います」
「あぁ、エレン。久しぶりだね。元気にしていた?サヤカ様と仲良くね」
そう言って、エレンの方に笑いかけていた。
「サヤカ様、エルデガルド殿下が失礼をお許しください」
「大丈夫だ…ですよ。えっと、エレンさんはエルデガルド殿下とお知り合いですか?」
この国の王弟殿下だと言っていた。それで着替えを言って来たんだね。でも、着替える前に急に来ちゃったんだから…
と言うか、下手したら着替え見られた??
一瞬の動揺で顔が火照るが、今は平常心。そう、落ち着け私!!!
「エレンとは従姉妹なんだ。母親どうしがね。彼女の母が私の母上の姉なんだ。」
「えっ??????」
エレンさん。そんな高貴な女性だったの?
だって私のお世話してくれてるよ?
しかも侍女の服で平然と…浄化場所に行く時は、動きやすい服装になっているって言ってたけど、それでも侍女乗り格好で…
思わずエレンさんをじっと見つめてしまった。
どのくらい足止めを喰らうのだろう。
気持ちは焦るが、こればかりはどうしようもない。
エレンさんにお世話をされながら、今日も本を読んでいた。
ん?何やら下の階が騒がしい。どうしたのだろうか??
「少し見て来ますね」
そう言って私を残して部屋を出て行った。
どうしたんだろうか?少し表情が強張っているように見えたんだけど…
もしかして、魔獣が出て来たとか?
天候とか関係ないかもしれないしね。
そっと外を見に立ち上がり、窓から覗くけど…別に変わった感じはない。
騎士達の動きは多少は違うけど、急いで武具を持ってって感じじゃない。
何だろうか??
しばらくしてエレンさんが戻って来た。
「どうし…」
「高貴なお方が面会に来られていますので、お着替えを」
「この格好では?」
思わず自分の今着てる服を確認する。
別に汚れてるわけでもない。綺麗だ。
普通の貴族の人とかにこのまま会っても問題ない格好のはずなんだけど?この服装で会った事もあったよね??
コンコンとノックの音がして、扉お開けられた。
えっと、どなた??
入って来たのは、この国で見かけた騎士の服の豪華版を着た男性。
黄緑色の髪を後ろで一つにまとめいる男性。
エメラルドのような瞳で耳尖ってる。と言う事は、エルフだよね。それも高貴の騎士?騎士団長とかそんな感じかな??体型はそれなりには鍛えている感じだけれど、竜人族の騎士よりは細身?
じっと観察するように見るのは不敬だと思うけど、でもね、美丈夫だよ。目が離せない。
この世界の美丈夫率半端ないね。性格は別として…
「急な訪問申し訳ない。私はこの国『妖精の国』オリクサ王国の王弟。エルデガルド•オリクサだ。エルデガルドと呼んでください。以後お見知りおきを」
そう言って私の手を取りキスして来た。
一瞬固まるのを許して欲しい。
この世界は中世ヨーロッパによく似ているから、こう言う挨拶があるのは知っているけど、こんな綺麗な人にされると…
ふっと笑われて、唇を離され騎士の礼をされた。
騎士の礼だけで良いよ。これは何とも言えない…
そうそう、忘れそうになったけど、私は聖女。そう、聖女だからきちんとした対応を…
この世界に来てから習った貴族の女性の礼。いわゆるカーテンシーを披露する。
ドレスとは違う服装だから、そこまで手を広げる事もないけどね。
「初めまして。私は秋本沙也加。サヤカとお呼びください。エルデガルド様」
「うん。そこまで畏まらなくても大丈夫だ。この国にようこそ。本来は王城にご招待し、お世話をさせて頂きながら各地に行っていただくべきなのだが、急ぎの浄化巡礼の旅。浄化場所近くの教会での滞在。不自由をされていませんか?必要な物があれば言ってくだされば準備させて頂くよ」
そう言って笑いながら声をかけてくれる表情は少年のようだ。
「殿下。急な女性の部屋への訪問はいかがかと思います」
「あぁ、エレン。久しぶりだね。元気にしていた?サヤカ様と仲良くね」
そう言って、エレンの方に笑いかけていた。
「サヤカ様、エルデガルド殿下が失礼をお許しください」
「大丈夫だ…ですよ。えっと、エレンさんはエルデガルド殿下とお知り合いですか?」
この国の王弟殿下だと言っていた。それで着替えを言って来たんだね。でも、着替える前に急に来ちゃったんだから…
と言うか、下手したら着替え見られた??
一瞬の動揺で顔が火照るが、今は平常心。そう、落ち着け私!!!
「エレンとは従姉妹なんだ。母親どうしがね。彼女の母が私の母上の姉なんだ。」
「えっ??????」
エレンさん。そんな高貴な女性だったの?
だって私のお世話してくれてるよ?
しかも侍女の服で平然と…浄化場所に行く時は、動きやすい服装になっているって言ってたけど、それでも侍女乗り格好で…
思わずエレンさんをじっと見つめてしまった。
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