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聖女巡礼の旅
聖地巡礼
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さぁ、今日も頑張るぞって思ったけれど、残念ながら朝から雨。
それも結構な土砂降りだった。
「これじゃ無理ですね。早く片付けたかったのに…」
窓から外を見つめる。
どんよりとした黒雲に叩きつける様な雨。
馬達も、身体が冷えない様にと馬小屋に避難してお世話されてるらしい。
騎士達は巡回組の一部を残して室内でできる鍛錬をしたり防具や剣などの手入れをしていた。
雨の後、森などは危険が多いから、もし晴れたとしても、明日は私はお休みなのだとか。
騎士や他のメンバーが安全確認をして、現地に後日向かうらしい。
まだまだ先があるから、現時点で私が倒れてしまうのもダメだと言う判断からだと言われた。
最終的には、天候が悪かろうが環境が最悪だろうがメンバーで行かないといけないのだろう。
現代日本人。登山とかした事ない私はそこまでの体力は現時点でないと思う。
神様の加護で、実際は大丈夫かもしれないけれど。
「あの山脈の向こうがシュタルク領か。この前飲んだポーションが作られた場所…」
倒れた時に飲ませてもらったポーションは、シュタルク領で作られた特別性だと教えてくれた。
あの山脈のおかげか、それとも結界のおかげかで、向こうはまだ瘴気問題が酷くないらしい。
今後の事も考えて、ポーションの制作や開発。薬草研究。薬の制作及び開発を頑張っているらしい。
あのポーションはものすごく自分に馴染んだ。
効果が格段と良かったのもあるけれど、優しいくて、包み込んでくれるような…
そう、まるでいつも側にいた妹、優里に抱きしめられた感じがした。
優里、どうしているのだろうか…
体調を崩してとか言っていた。療養…療養?
ポーションを作られたり薬を作って、自然豊かで薬草が多いなら、もしかしてそこのいるのかもしれない。
あの山脈も向こう。
なら、とっとと浄化させないと、妹の方に危機が迫ったりするんじゃ?
でも待て、そこにはものすごく強い騎士が滞在してるんだったか?
竜人族の一人で凶暴な魔獣を叩きのめした人。
シュタルク領が特別な場所という事は教えてもらったし、今読んでいる本でも理解した。
全部を理解したわけではなくて、大まかにだ。
ぼーっと外をまた眺める。
うん。まだ止みそうにないね…
「どうした?」
いつの間に入ってきたのか、黒ずくめの服装で顔を隠す様にして入って来たエドワードだ。
両手には温かい飲み物を持ってきたのだろう。カップから湯気が立っていた。
『はい』っと渡された物は、ココアだった。マシュマロみたいなのが入っている。
この世界には、ココアも存在していた。
ただし、甘くないやつ。マシュマロを入れたら私の口でも飲めるんだけどね。
うん美味しい。
一口飲んで、口元が綻んだ。
それも結構な土砂降りだった。
「これじゃ無理ですね。早く片付けたかったのに…」
窓から外を見つめる。
どんよりとした黒雲に叩きつける様な雨。
馬達も、身体が冷えない様にと馬小屋に避難してお世話されてるらしい。
騎士達は巡回組の一部を残して室内でできる鍛錬をしたり防具や剣などの手入れをしていた。
雨の後、森などは危険が多いから、もし晴れたとしても、明日は私はお休みなのだとか。
騎士や他のメンバーが安全確認をして、現地に後日向かうらしい。
まだまだ先があるから、現時点で私が倒れてしまうのもダメだと言う判断からだと言われた。
最終的には、天候が悪かろうが環境が最悪だろうがメンバーで行かないといけないのだろう。
現代日本人。登山とかした事ない私はそこまでの体力は現時点でないと思う。
神様の加護で、実際は大丈夫かもしれないけれど。
「あの山脈の向こうがシュタルク領か。この前飲んだポーションが作られた場所…」
倒れた時に飲ませてもらったポーションは、シュタルク領で作られた特別性だと教えてくれた。
あの山脈のおかげか、それとも結界のおかげかで、向こうはまだ瘴気問題が酷くないらしい。
今後の事も考えて、ポーションの制作や開発。薬草研究。薬の制作及び開発を頑張っているらしい。
あのポーションはものすごく自分に馴染んだ。
効果が格段と良かったのもあるけれど、優しいくて、包み込んでくれるような…
そう、まるでいつも側にいた妹、優里に抱きしめられた感じがした。
優里、どうしているのだろうか…
体調を崩してとか言っていた。療養…療養?
ポーションを作られたり薬を作って、自然豊かで薬草が多いなら、もしかしてそこのいるのかもしれない。
あの山脈も向こう。
なら、とっとと浄化させないと、妹の方に危機が迫ったりするんじゃ?
でも待て、そこにはものすごく強い騎士が滞在してるんだったか?
竜人族の一人で凶暴な魔獣を叩きのめした人。
シュタルク領が特別な場所という事は教えてもらったし、今読んでいる本でも理解した。
全部を理解したわけではなくて、大まかにだ。
ぼーっと外をまた眺める。
うん。まだ止みそうにないね…
「どうした?」
いつの間に入ってきたのか、黒ずくめの服装で顔を隠す様にして入って来たエドワードだ。
両手には温かい飲み物を持ってきたのだろう。カップから湯気が立っていた。
『はい』っと渡された物は、ココアだった。マシュマロみたいなのが入っている。
この世界には、ココアも存在していた。
ただし、甘くないやつ。マシュマロを入れたら私の口でも飲めるんだけどね。
うん美味しい。
一口飲んで、口元が綻んだ。
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