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聖女巡礼の旅
聖女巡礼(エドワード)
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オズバンの姿は見えなかった。
数人が交代で観察調査をしている。
ガサガサと草を踏む音を感じ取ったのか、こちらを見たが、『調査に来た』と言えば、そのまま持ち場に戻って行った。
調査に残ったものは、神官職の者と魔術師。護衛も兼ねる騎士数名だ。
魔術師と騎士は私が誰であるか分かっているから、『よろしくお願いします』とも言われた。
湖の方は大丈夫だ。
サヤカの力で十分浄化で満たされている。
周りの樹々も…
歩きながら、探索スキルを発動させ…
「あれは…」
ほんの僅かの残滓…
ゆっくりとしゃがみ込み、指で触れる。
触れて、そして…
頭の中に映像のように浮かび上がるもの…
「アイツか…」
ヤツがこの国と関わりが強い事は知っているし、ヤツが研究していた内容も…
巡礼メンバーに神からの印が贈られていなかったから、気に留めなかった。
ヤツは我が国に帰ったとばかりに思い込んでいたからだ。
聖女召喚の儀式で、魔力保持者を同行させる必要があり、国からヤツを含めて数名伴ってこの国に来た。
あの儀式で、魔力枯渇寸前までいき、倒れた。
倒れなかった者から何人か選んでこの巡礼に同行させ、同行できない者達は、国に帰還するように報告後寄越された者と帰国したはずだ。
ヤツは、選ばれなかったから…
この国との関係で上手く残り、入れ替わったか…
そして、自己の研究材料として、特殊な魔道具を使い、サヤカの力を奪った…
確たる証拠は…もう隠されただろう…
追求し、捕撲は…この国のあの者達が庇い立てし、我が国の魔塔に戻ったら…
「チッ…面倒な!!」
小声だから、気が付かれていないだろうが…
イラただしい。
物的証拠が無いから、報告しずらいが、今後更なる注意が必要だ。
瘴気による魔獣やその他の物理的物に対してだけでなく、それ以外も遮断し、護り抜く結界が必要か…
一度瞼を閉じて深呼吸をし、落ち着かせる。
「私は先に戻ります」
とだけ、調査の者達に伝え、自室に転移した。
思ったほど時間はかかっていない。
疲労感を少し感じ、シャワーで身体を清め、少しだけ休む事にした。
回復したら、彼女の元に行こうと思って…
数人が交代で観察調査をしている。
ガサガサと草を踏む音を感じ取ったのか、こちらを見たが、『調査に来た』と言えば、そのまま持ち場に戻って行った。
調査に残ったものは、神官職の者と魔術師。護衛も兼ねる騎士数名だ。
魔術師と騎士は私が誰であるか分かっているから、『よろしくお願いします』とも言われた。
湖の方は大丈夫だ。
サヤカの力で十分浄化で満たされている。
周りの樹々も…
歩きながら、探索スキルを発動させ…
「あれは…」
ほんの僅かの残滓…
ゆっくりとしゃがみ込み、指で触れる。
触れて、そして…
頭の中に映像のように浮かび上がるもの…
「アイツか…」
ヤツがこの国と関わりが強い事は知っているし、ヤツが研究していた内容も…
巡礼メンバーに神からの印が贈られていなかったから、気に留めなかった。
ヤツは我が国に帰ったとばかりに思い込んでいたからだ。
聖女召喚の儀式で、魔力保持者を同行させる必要があり、国からヤツを含めて数名伴ってこの国に来た。
あの儀式で、魔力枯渇寸前までいき、倒れた。
倒れなかった者から何人か選んでこの巡礼に同行させ、同行できない者達は、国に帰還するように報告後寄越された者と帰国したはずだ。
ヤツは、選ばれなかったから…
この国との関係で上手く残り、入れ替わったか…
そして、自己の研究材料として、特殊な魔道具を使い、サヤカの力を奪った…
確たる証拠は…もう隠されただろう…
追求し、捕撲は…この国のあの者達が庇い立てし、我が国の魔塔に戻ったら…
「チッ…面倒な!!」
小声だから、気が付かれていないだろうが…
イラただしい。
物的証拠が無いから、報告しずらいが、今後更なる注意が必要だ。
瘴気による魔獣やその他の物理的物に対してだけでなく、それ以外も遮断し、護り抜く結界が必要か…
一度瞼を閉じて深呼吸をし、落ち着かせる。
「私は先に戻ります」
とだけ、調査の者達に伝え、自室に転移した。
思ったほど時間はかかっていない。
疲労感を少し感じ、シャワーで身体を清め、少しだけ休む事にした。
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