異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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聖女巡礼の旅

聖女巡礼(エドワード)

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巡礼同行メンバーと聖女との顔合わせと今後の活動について話し合った。
この巡礼は彼の指揮下にあるから、彼の執務室でだ。
他に情報が漏れては混乱の状況にも成りかねないから、彼自身が施した魔法結界がしっかりと張られているこの部屋がちょうど良いのだろう。

彼女の名前は『サヤカ』と言うらしい。
だが何故か、他の者にはそう聞こえないのか『サウカ』と聞こえるみたいだ。
彼女は違うと否定して何度も名乗ったが上手く通じず、結果『聖女様』呼びになった。
まぁ、それ以外の呼び方は、まずされないだろうとは思っていたが…
悲しそうにしている。
もし、呼ぶ機会があったなら、私はきちんと呼んであげたい。

他の同行者は、『獣人の国』エステバン獣王国の狼獣人騎士、オズバン・スペラルフ。『妖精の国』オリクサ王国の戦闘エルフ、エレン・ガードナー。薬師でもあるらしい。
『竜の国』アステード王国竜人族騎士、ディオルグ・オルティーズ。『ヒト族の国』ロザリアン神聖国ヒト族聖職者であり、第二皇子であるリシャール・ロザリアン。そして私。『魔人の国』ディール帝国魔人族。魔術師・魔導士のエドワード・ディールだった。
各国一人ずつの選出になっていたのには驚いた。
神から贈られた印からなのだが、神はどう選出したのだろうかとも思ってしまった。
秘匿されている文献からは、『聖女に魔力を贈れる者』とされていたが…
巡礼が終わり、無事浄化され脅威が無くなれば、その印も消えるし聖女に魔力を譲渡する事はできないらしい。
この世界の『番』と同じようになるのだろう。
彼女はヒト族であるから、同行者に勘違いされやすい。
過去にトラブルになりかけた聖女もいたようだ。

その事もこの巡礼説明の時にされた。
これは多いに大切な事だ。
だが、あの時も今も感じている。
『彼女は自分のモノ』だと言う認識。
これは、彼女サヤカが私の『番』であると言う事だ。
巡礼中は他の者達から彼女が魔力譲渡されるのは苦痛であるが、今は声を大きくして彼女が自分の『番』だと言い切れないのが苦痛だ。
仕方がないのはわかる。現時点で証明できないのだから…
なら、巡礼中、絶えず彼女に注意して護り続けようと心に決めた。
そう、彼女、サヤカの心も身体も全てを自分が護るのだと。



彼は、『魔人の国』ディール帝国第三皇子。
人見知りで、陰気な感じだが、かなり優しく心配性。
実際はこのメンバーで一番強い。
※『ヒト族の国』ロザリアン神聖国からヒト族の聖職者、リシャール・ロザリアン。
リシャールはフェリックスの実弟。第二皇子。
可愛い天使のような感じ。エドワード以外に可愛がられている。
実は腹黒の策略家
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