異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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聖女巡礼の旅

聖地巡礼

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入ってきた侍女に今後の予定を確認する。
テーブルに置かれていた私が最初に飲んだコップや水はいつの間にか片付けられていた。
今あるのは、彼女が持ってきたもののみ。
ドア口で他の人に渡しながら何か言っていたけれど、聞き取れなかった。
と言うか、もしかして飲んではいけなかったのかな?
でもさ、確認してくれていた人達は何も言わなかったよ?
騎士だからかもしれないけれど?

まぁ、その辺りは彼女達に任せよう。
下手に関わるのは良くないかもしれない。
あのお城でも、色々あったしね。
私の常識と彼女達…この世界の常識は違うところが多いしね。
それに、一庶民が高位貴族とかその他の事なんて知っているはずがない。
だから、その度に教えてもらっている。

うん。向こうの話も落ち着いたようだ。

『飲み物や食べ物はこちらで確認したものを』との事だった。
でも、森の中に入ったら、場所によっては…
大丈夫?自分が同行する。
そうなのね。うん。お願いします。

さてと、この後の予定は、明日、森に入って泉に向かうのだったか?
さっき見た森で間違いないようだ。

今日はこの後、夕食で、おひらきだよね。
みんな疲れてるからね。

疲れが取れていないうちに討伐とかになったら大変だ。
力発揮など無理だろう…
えっ?大丈夫?
ポーションがあるって?
やっぱりゲームとかと一緒なの?

癒しの魔法とかもかけてもらえるから大丈夫だとか。
教会の神職者達がかけてくれるらしい。
それでここを選んだのだろうか?
ただの宿泊地ではないのですね…

そんな事を考えたのよね。
まぁ、神殿だから、豪華な食事が出るはずがない。
お城みたいに。
でも、思ったよりも、豪華だと思ったよ。
パンとスープだけだと思ってたんだ。
勝手な思い込み。
でも、果物や野菜とかもあったし、肉とかも出てた。
うん。十分だ。


ベットで休むように言われ、ひとり部屋に。
窓から見えるのは二つの月。
これにも驚いた。
二つの??って感じで。

でも…
この空の下。妹は元気にしてるだろうか。
怪我などしてないだろうか。
泣いていないだろうか…

二人で頑張って来た。
姉だからと、強気で頑張る私の側にいて、『大丈夫、私がいるから』って…
辛い時、悲しい時、目をうるうるさせながらも、私の側にいてくれた大切な妹。
母の体内からずっと一緒といえばそうなんだけどね。

「頑張るからね。待ってて」

そう祈るしかない。
無神論者であった私。日本人ならほぼそうかもしれない…
いゃ、全然信じてないわけじゃないのよ。
『いざという時の神頼み』的な感じで、いるだろうけど、それが誰?というか、どの神?仏?って感じなんだよ。
この世界みたいに『光と闇』の神だったか?そう決めてないだけだ。
この神様。性別がよくわからない。
男性の時もあれば、女性の時もある。
だから、神の像が置かれているけど、そこそこで違うのだ。
『その地に現れた時のお姿を表してる』とか言っていた。
この地では、『光』が男性『闇』が女性みたいだ。
『なら、その逆や同性同士もあるのかもしれないね。』なんて言って見たら、そうだと言っていた。
男性の時と女性の時のお姿はどの地域でも同じらしい。
地域によって変わることがないんだ…

つまらない事を考えてしまった。
もう寝よう。

そう思って、ベットに潜り込んだ。
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