異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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異世界に転移してしまいました。

異世界生活スタートです。

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この『ヒト族の国』ロザリアン神聖国皇太子であるフェリックス•ロザリアン。
あの時はものすごく嫌いな人物だと思った。腹黒だとも。
でも、何故だか接するごとに少しずつ考えが変わって来た。

妹と無理やり離されたのにはムカついたけど、意外と世話焼きだった。
対応の仕方はダメだめだけど。
王族?皇族?そんな人達の特別な対応なのかも知れないけれど…
ほら、よく『腹芸』とか言ったりするじゃない。
他国とか、いろんな所の人交渉する時、自分や自分達に有利に物事を運ぶための話術というか対応?
相手に見下されてもいけないしね…
大変だ~~~。他人事だけど、他人事だけでもないかぁ。

本当は自分がこの国の代表として巡礼について行きたかったらしいが、この国、神聖国天皇陛下、この国のいわゆる王様で、神聖国教皇でもあるんだって。その方が、どうもかなりの体調不良みたいだ。
天皇陛下は神聖国教皇も勤めているから、この国の瘴気を抑えるためにかなり無理していたんだとか。

瘴気を抑えるには、魔力で防ぐか魔力付与されている物で切ったりして霧散させ、消滅させるらしい。
まぁ、方法は沢山あるのだろうけど、現時点で知っている知識はこんな物だ。
で、この国においては、各都市、地域に教会がいたるところにあるんだけど、そこにある『神の像』の設置場所の何処かに魔力を集める装置みたいなのがあるとか。この国の極秘の内容だから、詳しくは教えてもらえてない。
とにかく、人には量はいろいろだが魔力があり、『祈り』自体にも魔力が流れ出るんだって。発動なのかなぁ?
此処に対して微量であるから、気にはならないぐらいの量だとか。
その魔力を集めて防衛に使っているとか。
各地域を守る結界みたいなもの?と推測される。
間違ってるかも知れないけど。
そして、それにより、瘴気を抑えながら、魔獣や外敵の脅威を防いでいるらしい。

でも、この所の頻発している瘴気発生や規模の多さ。そして、魔獣の凶暴化により、教皇の『祈りの儀式』が必要になっていたとか。ごっそりと魔力使ったのかも知れないね。で、体調不良。
代理として、皇太子であるフェリックスが儀式やら国の業務やらをこなしているとか。
『皇太子』だから、『様』で呼ばないといけないと思ったら。『聖女』は皇太子と同等だから、様付けは不要と言われた。なら『さん』は?って言ったら、それも却下された。
でも、教えてくれている間の講師には、その時だけ『先生』呼びは許可された。
何だかめんどくさい。

で、今回同行する人達との紹介と交流を兼ねて、ここに呼び出されたのよね。
皇太子主催のお茶会に。



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