7 / 11
ティータイムのお誘い
しおりを挟む
色々と暴露してくるユリウスお兄様。
「えええ…。なにそれ…。ユリウスおにいさまとおねえさまなにやってるの?」
メアリーの視線が痛い。
ユリウスお兄様も変な人だと思われることになってるけど良いんですかユリウスお兄様。
てか、ユリウスお兄様のお部屋でゆっくりしちゃってるけど…。
もともとはユリウスお兄様をティータイムに誘いに来たんだっけ。
「そんなことより、メアリー。わたし達はユリウスお兄様をティータイムにお誘いするために来たのよ。」
メアリー、ユリウスお兄様のお膝に座って、完全に寛いじゃってる。
「あ、わすれてた!」
うん、知ってた。
まぁエミリーもさっきまで忘れてたんだけどね。
「そうだったんだ。急に部屋に来て何かと思っていたけど…。」
少し驚いたようにユリウスお兄様が言う。
ユリウスお兄様はただわたし達がじゃれに来ただけだと思っていたようだ。
うん。結果、そうなってた。
「うん!おにいさま、一緒にティータイムにしない?」
嬉々としてメアリーが言う。
でも突然お部屋を訪ねて、ユリウスお兄様に迷惑かけちゃったかな?
「急に訪ねてしまってごめんなさい。お兄様と一緒にお茶会をしたかったの。」
ユリウスお兄様はわたしを見て本当にびっくりした顔をした。
「それは全然構わないんだけど…。」
みんなそんなびっくりしなくて良いから。
「ね?おねえさまほんとにおかしいでしょ?」
メアリーもユリウスお兄様に同意を求める。
やめて。
「エミリー、本当に頭でも打ったの?僕も心配なんだけど…。」
恐ろしいものを見るような目でユリウスお兄様が見てくる。
「大人になるって決めただけ。お兄様までそんなこと言わないでください!」
キャラを変えるって大変なのね…。
もういっそ頭をぶつけたことにしたくなってきた。
「もうお茶会の準備はできてると思うからいこー?お腹すいてきた!おにいさま!おねえさま!」
確かにもう準備はできてるかな。
リリーが待ってるかもしれない。
「そうね。」
「いいよ。行こうか。」
ユリウスお兄様はメアリーを膝の上から抱き上げておろすと、ゆっくりと立ち上がった。
「どんなお菓子が出るのか楽しみだなぁ。」
「あのね、あのね、リリーのつくってくれるお菓子はいっぱーいあってね、どれもとってもおいしいの!」
「おすすめのお菓子はなにかある?」
「えっと、クッキーとかーマフィンとかーマカロンとかーシュークリームとか!あと、アップルパイも!」
「ふふ。メアリーはいっつもそんなにたくさん食べてるの?食いしん坊だなぁ。」
「だって!だって!リリーのつくるお菓子おいしいんだもん!!」
廊下を歩きながら、楽しそうにする二人を微笑ましく見守る。
「へえーそれは本当に楽しみだな。」
「おねえさまもね、リリーがお菓子をつくってくれたときはいっぱい食べ過ぎて晩餐会で残すの。それで、おかあさまにおこられるのよ。」
耳が痛い。
「それでね、おねえさまはね…。」
メアリーやめて。
ユリウスお兄様の視線が凄い気になるから。
なんだか逃げたくなってきた。
わたしはいそいそと二人に言う。
「お茶会は、ベランダガーデンでやりましょうか。二人は先にベランダに行ってて。私はリリーに場所を伝えてくるわ。」
「えええ…。なにそれ…。ユリウスおにいさまとおねえさまなにやってるの?」
メアリーの視線が痛い。
ユリウスお兄様も変な人だと思われることになってるけど良いんですかユリウスお兄様。
てか、ユリウスお兄様のお部屋でゆっくりしちゃってるけど…。
もともとはユリウスお兄様をティータイムに誘いに来たんだっけ。
「そんなことより、メアリー。わたし達はユリウスお兄様をティータイムにお誘いするために来たのよ。」
メアリー、ユリウスお兄様のお膝に座って、完全に寛いじゃってる。
「あ、わすれてた!」
うん、知ってた。
まぁエミリーもさっきまで忘れてたんだけどね。
「そうだったんだ。急に部屋に来て何かと思っていたけど…。」
少し驚いたようにユリウスお兄様が言う。
ユリウスお兄様はただわたし達がじゃれに来ただけだと思っていたようだ。
うん。結果、そうなってた。
「うん!おにいさま、一緒にティータイムにしない?」
嬉々としてメアリーが言う。
でも突然お部屋を訪ねて、ユリウスお兄様に迷惑かけちゃったかな?
「急に訪ねてしまってごめんなさい。お兄様と一緒にお茶会をしたかったの。」
ユリウスお兄様はわたしを見て本当にびっくりした顔をした。
「それは全然構わないんだけど…。」
みんなそんなびっくりしなくて良いから。
「ね?おねえさまほんとにおかしいでしょ?」
メアリーもユリウスお兄様に同意を求める。
やめて。
「エミリー、本当に頭でも打ったの?僕も心配なんだけど…。」
恐ろしいものを見るような目でユリウスお兄様が見てくる。
「大人になるって決めただけ。お兄様までそんなこと言わないでください!」
キャラを変えるって大変なのね…。
もういっそ頭をぶつけたことにしたくなってきた。
「もうお茶会の準備はできてると思うからいこー?お腹すいてきた!おにいさま!おねえさま!」
確かにもう準備はできてるかな。
リリーが待ってるかもしれない。
「そうね。」
「いいよ。行こうか。」
ユリウスお兄様はメアリーを膝の上から抱き上げておろすと、ゆっくりと立ち上がった。
「どんなお菓子が出るのか楽しみだなぁ。」
「あのね、あのね、リリーのつくってくれるお菓子はいっぱーいあってね、どれもとってもおいしいの!」
「おすすめのお菓子はなにかある?」
「えっと、クッキーとかーマフィンとかーマカロンとかーシュークリームとか!あと、アップルパイも!」
「ふふ。メアリーはいっつもそんなにたくさん食べてるの?食いしん坊だなぁ。」
「だって!だって!リリーのつくるお菓子おいしいんだもん!!」
廊下を歩きながら、楽しそうにする二人を微笑ましく見守る。
「へえーそれは本当に楽しみだな。」
「おねえさまもね、リリーがお菓子をつくってくれたときはいっぱい食べ過ぎて晩餐会で残すの。それで、おかあさまにおこられるのよ。」
耳が痛い。
「それでね、おねえさまはね…。」
メアリーやめて。
ユリウスお兄様の視線が凄い気になるから。
なんだか逃げたくなってきた。
わたしはいそいそと二人に言う。
「お茶会は、ベランダガーデンでやりましょうか。二人は先にベランダに行ってて。私はリリーに場所を伝えてくるわ。」
0
お気に入りに追加
207
あなたにおすすめの小説
あやかしの花嫁~婚約破棄されたらあやかしと結婚することになりました~
十井 風
恋愛
「お前の婚約は破棄する。代わりに妹の桜を婚約させる」
加賀見 椿は父からそう告げられる。そして、妹の桜が元婚約者の子供を宿している事も。
婚約破棄により椿は、妹の桜が本来果たすべき役目を負うことになる。
それは、あやかしへの生贄。
生贄にされたはずの椿と、あやかしの長である妖狐達に囲まれた異世界生活が始まる。
全20話、完結まで執筆済みです。
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
悪役令嬢は頑張らない 〜破滅フラグしかない悪役令嬢になりましたが、まぁなるようになるでしょう〜
弥生 真由
恋愛
料理が好きでのんびり屋。何をするにもマイペース。そんな良くも悪くも揺らがない少女、
陽菜は親友と共に事故にあい、次に目覚めたら乙女ゲームの悪役令嬢になっていた。
この悪役令嬢、ふわふわの銀髪に瑠璃色の垂れ目で天使と見紛う美少女だが中身がまぁとんでも無い悪女で、どのキャラのシナリオでも大罪を犯してもれなくこの世からご退場となる典型的なやられ役であった。
そんな絶望的な未来を前に、陽菜はひと言。
「お腹が空きましたねぇ」
腹が減っては生きてはいけぬ。逆にお腹がいっぱいならば、まぁ大抵のことはなんとかなるさ。大丈夫。
生まれ変わろうがその転生先が悪役令嬢だろうが、陽菜のすることは変わらない。
シナリオ改変?婚約回避?そんなことには興味なし。転生悪役令嬢は、今日もご飯を作ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる