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春の月9日(水の曜日) ギルマスと面会
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ギルドの二階に通された俺は、ギルマスのいる部屋へと案内された。
ギルマスの部屋は窓を背にした机と、光沢のある木材で作られた低いテーブルと、黒い革張りのロングソファが向かい合って置かれてあるだけで、かなり殺風景だった。
「はじめまして、ハヤト殿。ギルドマスターのパルトだ」
握手を求めてきた男性は、光が当たると黒にも紺にも青にも見える珍しい瞳をしていた。
「ハヤトです。初めまして」
「いつか会いたいと思っていたんだよ。シルバーウルフの件やサツマイモ祭りの時は大いに助かった。そのお礼がしたかったんだ」
「俺は何も…」
「さすがユーキとアスカの孫だ」
その台詞、この先も一生聞く事になるんだろうな…。
あれ? ギルマスも祖父ちゃんと祖母ちゃんの事を呼び捨てにしているんだ。深い関係なのかな?
「今日来てもらったのは援助金についてなんだが、ハヤト殿は国からの援助金について何か聞いているかね?」
「特には…。前にミカエルから祖父ちゃんの血縁者が牧場を受け継いだら、月金貨30枚くれるって聞いた事あるんですけど、これって本当の話だったんですか?」
「それだけしか聞いていない?」
「はい。俺はてっきり、親父たちがその援助金欲しさに勝手に相続手続きを終えて、牧場の事は俺に押し付けて金だけ受け取っているんだと思ってました。親は一度も俺に連絡してきませんし、いつの間にか伯爵の地位を得ていたので、援助金や祖父ちゃんたちが残した農具を売り払った金で爵位を買ったのかな~って程度で、興味も沸かなかったです」
「君は両親と仲良くないと聞いているんだが……」
「仲悪いですよ。妹が生まれるからってことで家を追い出されて祖父ちゃんの牧場に預けられましたし、勝手に寄宿学校への入学手続きを済ませて、学校を卒業するまで家に戻る事を許可しなかったし、卒業したら卒業したで勝手に城下町のレストランに売り飛ばすし、そうかと思ったら祖父ちゃんの相続手続きを勝手にして牧場を継いでくれって言ってくるし。正直、二度と会いたくないですね」
「そこまで仲が良くないのか……。じゃあ、王都で聞いた話は嘘ってことか」
「王都で?」
「この援助金について疑問に思う事があったから、王都に出かけていたんだ。財務大臣に調査をお願いしようと願い出たら、君の両親との面会を許されて、君とご両親の関係を聞いてきた。そしたらご両親は、『自ら勉強したいと願い出て寄宿学校へ入学し、自ら勉強に専念したいから帰省を拒み、自ら祖父の残した牧場を継ぎたいと願い出たから手続きをした』って言っていた」
はぁ~!? なに脚色しているんだよ!
学校に通っていた頃、帰省したいって頼んだら「学年一の成績を取るまで帰ってくるな」って言っていたくせに! 実際に学年一の成績をとっても「引っ越すから」とか「旅行に行くから」とか何かと言い訳を付けて帰省を許さなかったくせに!!
「これは、王都で事実を確認しないといけないな」
「王都に行かないといけないのでしょうか?」
「そうだな。いずれは王都からの呼び出しがかかるかもしれないから、早めに動いた方がいいかもしれないな」
王都には行きたくないよ~。あの親たちに会うぐらいなら、この場で援助金を放棄したい。
でも、勝手に放棄すると、また親たちがギャーギャー言うんだろうな~。
「ハヤト殿、一度王都に君の証言を提出してみるよ」
「は…はぁ……」
「何も心配することはない。ハヤト殿は我々が守る。それがユーキとアスカの願いでもあるからな」
「あ…あの……一つ気になる事があるんですが、聞いてもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
「祖父ちゃんと祖母ちゃんとどういう関係なんですか? ギルマスだけでなく、他にも祖父ちゃんと祖母ちゃんのことを呼び捨てで呼んでいる人もいて、年もかなり離れているのになんでそんなに親しいんですか?」
俺の質問にギルマスはキョトンとした顔を見せた。
え? 俺、なんか場違いな事聞いた?
「ハヤト殿は、ユーキとアスカの事、何も知らないのかね?」
「誰も教えてくれません。この間、ミントさんから先代国王が祖父ちゃんのパーティの一員だったって聞いただけで、なんで魔物を牧場で飼っていたのかも、そもそもなんで冒険者をしていたのに牧場を経営していたのかも、何も知らないんです」
「両親は……教えるわけないか。そうだな……今すぐ知らなくてもいいんじゃないのかな?」
「どうしてですか?」
「時が教えてくれるさ。ユーキとアスカも長い時間をかけて我々のことを理解してくれた。アスカはよく言っていた。『初対面でその人の事を知ろうなんて無理! ゆっくり時間をかけて分かればいい』ってね」
「でも……俺、祖父ちゃんの事何も知らないのに、祖父ちゃんの牧場を継いでもいいんでしょうか?」
「うまくやっているんだろ?」
「まぁ、ノームやリーフたちの力は借りていますけど…」
「だったら悩むことはない。あの土地は見えない力で守られている。そこで生活できるのなら、ハヤト殿は選ばれた人だと断言できる。良からぬ心を持つ者があの土地に住めば、災いが起きるとも言われているからな」
やっぱり曰くつきの土地じゃん!
どうせ祖父ちゃんか祖母ちゃんが変な魔法でも掛けたんだろうな。
でも、俺は何ともない。
牧場なんて経験のない俺に、ノームやリーフたちが仲間になって、ウォルも小さい体で一生懸命働いてくれている。それに村に人達も丁寧に教えてくれる。
ギルマスが言う様に選ばれた人なのかな?
今までいい事が一つもなかったから、女神さまがご褒美をくれているのかな?
な~んて思わないと、こんなにうまく行っていること自体が怖いよな、うん。
ギルマスの部屋を出て、一階に降りてくると、受付周辺がなにやら騒いでいた。
生産関係の受付に人が集まっているってことは、魔物が出たとか、そういうことではなさそうだな。
………ま、ここで顔を出したら巻き込まれそうだから、見つからないうちに外に出よう。
そう思って、こっそりと外に出ようとしたら、
「あ!! ハヤト様!! 助けてください!!」
と、後ろからエリーの声が飛んできた。
やっぱり見つかっちゃうんだね、俺…。
見つかったからには逃げる事は出来ないな、うん。
エリーが困っていたのは、一部の家庭で水が出なくなったという報告を、沢山の人から寄せられていたからだ。
職人広場とふれあい広場の間に、祖父ちゃんと祖母ちゃんが造ったと言う大きな大きな貯水池がある。ここから村全体に管を張り巡らせて、各家庭に水を供給している施設だとかで、祖父ちゃんの故郷では当たり前のようにあったらしい。
いや、俺、王都にいたけど、そんな設備、知らないよ? 王都では金持ちの家なら各家庭に専用井戸があるけど、一般市民は広場とかにある井戸を利用しているし、水を売る商人も多くいたけど? 何、その便利は設備は。
で、祖父ちゃんと祖母ちゃんの魔法だか何だかで、その貯水池は永遠に綺麗な水が湧き出ているらしく、今まで一度も濁る事も、枯れる事もなかったらしい。なのに、ここ数日、水が供給できていない家が続出しているんだとか。
エリーも相談に来た村人たちも困った顔を見せている。
俺の牧場は近くに川が流れているし、そこまで困ってはいないけど、水の供給が止まっている家は生活にも支障が出てきている。幸いにも商売をしている所に被害はないようだ。
「どなたか、原因を解明してくれる方はいないかしら?」
ため息交じりでそうつぶやくエリー。
相談に来た村人たちも大きな溜息を吐いた。
そして、何故か全員が一斉に俺の方に目を向けた。
なんか……嫌な予感がする……。
「ハヤト様! この問題、解決してもらえないでしょうか!?」
やっぱりこの展開になるんだね…。
エリーや村人たちの目が期待でキラキラと輝いて見える。
Noとは言えない雰囲気なんですけど!!!
<つづく>
ギルマスの部屋は窓を背にした机と、光沢のある木材で作られた低いテーブルと、黒い革張りのロングソファが向かい合って置かれてあるだけで、かなり殺風景だった。
「はじめまして、ハヤト殿。ギルドマスターのパルトだ」
握手を求めてきた男性は、光が当たると黒にも紺にも青にも見える珍しい瞳をしていた。
「ハヤトです。初めまして」
「いつか会いたいと思っていたんだよ。シルバーウルフの件やサツマイモ祭りの時は大いに助かった。そのお礼がしたかったんだ」
「俺は何も…」
「さすがユーキとアスカの孫だ」
その台詞、この先も一生聞く事になるんだろうな…。
あれ? ギルマスも祖父ちゃんと祖母ちゃんの事を呼び捨てにしているんだ。深い関係なのかな?
「今日来てもらったのは援助金についてなんだが、ハヤト殿は国からの援助金について何か聞いているかね?」
「特には…。前にミカエルから祖父ちゃんの血縁者が牧場を受け継いだら、月金貨30枚くれるって聞いた事あるんですけど、これって本当の話だったんですか?」
「それだけしか聞いていない?」
「はい。俺はてっきり、親父たちがその援助金欲しさに勝手に相続手続きを終えて、牧場の事は俺に押し付けて金だけ受け取っているんだと思ってました。親は一度も俺に連絡してきませんし、いつの間にか伯爵の地位を得ていたので、援助金や祖父ちゃんたちが残した農具を売り払った金で爵位を買ったのかな~って程度で、興味も沸かなかったです」
「君は両親と仲良くないと聞いているんだが……」
「仲悪いですよ。妹が生まれるからってことで家を追い出されて祖父ちゃんの牧場に預けられましたし、勝手に寄宿学校への入学手続きを済ませて、学校を卒業するまで家に戻る事を許可しなかったし、卒業したら卒業したで勝手に城下町のレストランに売り飛ばすし、そうかと思ったら祖父ちゃんの相続手続きを勝手にして牧場を継いでくれって言ってくるし。正直、二度と会いたくないですね」
「そこまで仲が良くないのか……。じゃあ、王都で聞いた話は嘘ってことか」
「王都で?」
「この援助金について疑問に思う事があったから、王都に出かけていたんだ。財務大臣に調査をお願いしようと願い出たら、君の両親との面会を許されて、君とご両親の関係を聞いてきた。そしたらご両親は、『自ら勉強したいと願い出て寄宿学校へ入学し、自ら勉強に専念したいから帰省を拒み、自ら祖父の残した牧場を継ぎたいと願い出たから手続きをした』って言っていた」
はぁ~!? なに脚色しているんだよ!
学校に通っていた頃、帰省したいって頼んだら「学年一の成績を取るまで帰ってくるな」って言っていたくせに! 実際に学年一の成績をとっても「引っ越すから」とか「旅行に行くから」とか何かと言い訳を付けて帰省を許さなかったくせに!!
「これは、王都で事実を確認しないといけないな」
「王都に行かないといけないのでしょうか?」
「そうだな。いずれは王都からの呼び出しがかかるかもしれないから、早めに動いた方がいいかもしれないな」
王都には行きたくないよ~。あの親たちに会うぐらいなら、この場で援助金を放棄したい。
でも、勝手に放棄すると、また親たちがギャーギャー言うんだろうな~。
「ハヤト殿、一度王都に君の証言を提出してみるよ」
「は…はぁ……」
「何も心配することはない。ハヤト殿は我々が守る。それがユーキとアスカの願いでもあるからな」
「あ…あの……一つ気になる事があるんですが、聞いてもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
「祖父ちゃんと祖母ちゃんとどういう関係なんですか? ギルマスだけでなく、他にも祖父ちゃんと祖母ちゃんのことを呼び捨てで呼んでいる人もいて、年もかなり離れているのになんでそんなに親しいんですか?」
俺の質問にギルマスはキョトンとした顔を見せた。
え? 俺、なんか場違いな事聞いた?
「ハヤト殿は、ユーキとアスカの事、何も知らないのかね?」
「誰も教えてくれません。この間、ミントさんから先代国王が祖父ちゃんのパーティの一員だったって聞いただけで、なんで魔物を牧場で飼っていたのかも、そもそもなんで冒険者をしていたのに牧場を経営していたのかも、何も知らないんです」
「両親は……教えるわけないか。そうだな……今すぐ知らなくてもいいんじゃないのかな?」
「どうしてですか?」
「時が教えてくれるさ。ユーキとアスカも長い時間をかけて我々のことを理解してくれた。アスカはよく言っていた。『初対面でその人の事を知ろうなんて無理! ゆっくり時間をかけて分かればいい』ってね」
「でも……俺、祖父ちゃんの事何も知らないのに、祖父ちゃんの牧場を継いでもいいんでしょうか?」
「うまくやっているんだろ?」
「まぁ、ノームやリーフたちの力は借りていますけど…」
「だったら悩むことはない。あの土地は見えない力で守られている。そこで生活できるのなら、ハヤト殿は選ばれた人だと断言できる。良からぬ心を持つ者があの土地に住めば、災いが起きるとも言われているからな」
やっぱり曰くつきの土地じゃん!
どうせ祖父ちゃんか祖母ちゃんが変な魔法でも掛けたんだろうな。
でも、俺は何ともない。
牧場なんて経験のない俺に、ノームやリーフたちが仲間になって、ウォルも小さい体で一生懸命働いてくれている。それに村に人達も丁寧に教えてくれる。
ギルマスが言う様に選ばれた人なのかな?
今までいい事が一つもなかったから、女神さまがご褒美をくれているのかな?
な~んて思わないと、こんなにうまく行っていること自体が怖いよな、うん。
ギルマスの部屋を出て、一階に降りてくると、受付周辺がなにやら騒いでいた。
生産関係の受付に人が集まっているってことは、魔物が出たとか、そういうことではなさそうだな。
………ま、ここで顔を出したら巻き込まれそうだから、見つからないうちに外に出よう。
そう思って、こっそりと外に出ようとしたら、
「あ!! ハヤト様!! 助けてください!!」
と、後ろからエリーの声が飛んできた。
やっぱり見つかっちゃうんだね、俺…。
見つかったからには逃げる事は出来ないな、うん。
エリーが困っていたのは、一部の家庭で水が出なくなったという報告を、沢山の人から寄せられていたからだ。
職人広場とふれあい広場の間に、祖父ちゃんと祖母ちゃんが造ったと言う大きな大きな貯水池がある。ここから村全体に管を張り巡らせて、各家庭に水を供給している施設だとかで、祖父ちゃんの故郷では当たり前のようにあったらしい。
いや、俺、王都にいたけど、そんな設備、知らないよ? 王都では金持ちの家なら各家庭に専用井戸があるけど、一般市民は広場とかにある井戸を利用しているし、水を売る商人も多くいたけど? 何、その便利は設備は。
で、祖父ちゃんと祖母ちゃんの魔法だか何だかで、その貯水池は永遠に綺麗な水が湧き出ているらしく、今まで一度も濁る事も、枯れる事もなかったらしい。なのに、ここ数日、水が供給できていない家が続出しているんだとか。
エリーも相談に来た村人たちも困った顔を見せている。
俺の牧場は近くに川が流れているし、そこまで困ってはいないけど、水の供給が止まっている家は生活にも支障が出てきている。幸いにも商売をしている所に被害はないようだ。
「どなたか、原因を解明してくれる方はいないかしら?」
ため息交じりでそうつぶやくエリー。
相談に来た村人たちも大きな溜息を吐いた。
そして、何故か全員が一斉に俺の方に目を向けた。
なんか……嫌な予感がする……。
「ハヤト様! この問題、解決してもらえないでしょうか!?」
やっぱりこの展開になるんだね…。
エリーや村人たちの目が期待でキラキラと輝いて見える。
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<つづく>
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