選ばれた勇者は保育士になりました
その国には古くから言い伝えられている事がある。
「国が危機に陥るとき、異世界よりこの世界に存在しない知識を持つ勇者が現れる」
言い伝え通り異世界よりやってきた一人の女性がいた。
だが、国は危機に直面していないし、異世界よりやってきた女性も冒険者ではなかった。
ただのお伽噺なのだろうか?
いや、確かに異世界より勇者はやってきた。
勇者という自覚はなく、ただ「自分が作る世界」を作りに来た女性は、裏方に徹しながら、知り合った青年を知らず知らずのうちに【言い伝えの勇者】へと育てていた。
ゲーム大好きな女神さまによって支配されている異世界で、彼女たちはどんな物語を作っていくのだろう…。
「国が危機に陥るとき、異世界よりこの世界に存在しない知識を持つ勇者が現れる」
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だが、国は危機に直面していないし、異世界よりやってきた女性も冒険者ではなかった。
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