300 / 464
第十章:「雌伏編」
第十一話「守備隊の増強:後編」
しおりを挟む
統一暦一二〇六年七月二十八日。
グライフトゥルム王国南部ラウシェンバッハ子爵領、旧捕虜収容所。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
黒獣猟兵団とラウシェンバッハ子爵領守備隊の選抜試験が行われた。
獣人たちの特質合わせ、万能型、斥候型、攻撃型、防御型に分かれて、模擬戦だけでなく、柵などの障害物を使って運動能力の確認がされた。その様子は競技大会のようだが、全員が鬼気迫る表情で、和やかさは一切感じなかった。
始まったのは午前十時頃で、四千八百人以上が挑み、試験自体は午後二時くらいに終わっている。
合否を決めるのは、前回同様“影”たちだ。今回は常駐しているリオたち五名の他に、私の護衛でもあるユーダ・カーンの配下五名も加わっているらしい。
「これより選定に入りますので、一時間ほど掛かると思います。その間、建物の中でお寛ぎください」
「私たちは見ていただけですから、この収容所跡地の設備を見て回りたいと思います」
今回の目的は獣人族の兵士を選ぶことと、ここが騎士団の後方拠点としてこのまま使えるかの確認だ。
選抜試験で盛り上がりすぎて忘れそうになったが、見て回るだけなら一時間もあれば充分なので、この時間を利用する。
案内役は代官であるムスタファ・フリッシュムートの息子エーベルハルトだ。
今年三十歳になる真面目な男で、父親同様に切れるというタイプではないが、安定感がある印象だ。
彼は収容所の時にも運営に関わっており、その後の施設の管理にも携わっている。
大きな木造の建物に到着した。
幅十メートル、長さ二十メートルほどの平屋で、屋根からは何本も煙突が出ている。
「ここが厨房棟になります。竈は五十あり、裏には井戸が二十ほどあります。また、小川から水を引いた洗い場も裏に設置されています」
中に入ると、竈や棚はあるものの、テーブルなどはなく、ガランとしていた。以前は魔導具である大型の冷蔵庫や冷凍庫、数十台の魔導コンロが設置されていたが、捕虜収容所を閉鎖した際に撤去しているためだ。
「魔導コンロを追加すれば、大鍋での煮物料理なら、一度に一万食程度は作ることができます。また、パンを焼くこともできますが、昨年の捕虜たちへの食事の提供では、ここだけでは足りず、領都からパンを運び込んでいました。一個騎士団であれば、ここだけで充分に対応可能ですが、それ以上になる場合は同じように領都から運び込む必要があると思います」
「想定通りだね。運用上の問題はなかったと聞いているけど、気づいたことはないかな」
「そうですね……洗い場の水が少なく、時間が掛かっていました。ただ、昨年は一万七千人もいましたから、五千人規模なら問題はないと思います」
そんな話をしながら、施設を見ていく。
「宿泊棟は天幕などの倉庫を兼ねております。二千人までであれば常時使用可能で、それ以上になる場合は、天幕などを出す必要があります……」
ここを守備隊の駐屯地として活用することは教えてあるので、その点を踏まえながら説明してくれる。
「一番問題になったのは下水でした。当初はトイレからの排水をエンテ河の支流に流していたのですが、冬の渇水期とも重なって匂いが大変なことになっていました。今は上流に貯水池を作って水量を一定にした上で、支流ではなくエンテ河に直接流すように変えています。町を一つ作るつもりでやらないと大変だと思った記憶がありますね」
エーベルハルトはそう言って苦笑していた。
「今でも二千人までならそのまま問題なく使え、一万人であっても受け入れられる。そういうことでいいかな?」
「ご認識の通りです。演習や行軍中であることを考えれば、二万人であっても兵士から不平が出ることは少ないでしょう」
「物資の保管はどの程度の量が可能なのかしら?」
イリスが質問する。
「予備の武具や矢などの消耗品は一個騎士団分が常時保管可能です。食糧については、穀物が一千トン、飼葉用の干し草は三つのサイロに保管しています。他にも……」
エーベルハルトが丁寧に説明してくれる。
今のところ、備蓄拠点としては、一個騎士団五千人分の食糧や消耗品を常時保管しておく予定だ。
あまり多くても消費が追いつかなくなって食糧を無駄にすることになる。
また、帝国がヴェヒターミュンデ城を攻撃するのであれば、王都やヴィントムントから船を使って輸送した方が効率はよく、ここに大量の物資を保管しておく必要性は低い。
ここはリッタートゥルム城を奪われた場合や、帝国が大きく迂回して南方から攻めてくる際の拠点であるため、一個騎士団が即応できるように準備しておくだけで充分だと思っている。
帝国への対応の他にも、ここを演習場にすることも考えている。
王国騎士団だけなら王都に近い場所だけでいいが、同盟国のグランツフート共和国軍との合同演習を考えると、共和国軍の駐屯地があるヴァルケンカンプと王都シュヴェーレンベルクの中間にあるここの方がよいためだ。
「これなら問題なく使えるね。守備隊と黒獣猟兵団に管理を任せよう」
施設の確認を終えると、ちょうど黒獣猟兵団員四百、守備隊員一千が決まったと知らせが入る。
「候補者が決まりましたので、お越し頂けないでしょうか」
獣人族入植地の影の長、リオが片膝を突いて報告する。
広場には満面の笑みを浮かべている者が中央に並び、悔し涙を浮かべている者が両サイドに並んでいた。
「最前列の者が黒獣猟兵団の候補です。その後ろが守備隊の候補となります」
そこで拡声の魔導具のマイクを渡される。
「合格者の諸君、おめでとう! これより諸君らは黒獣猟兵団員、守備隊員として、我がラウシェンバッハ家の家臣となる! 今後の諸君らの働きに期待する!」
そこで合格者たちが胸を張る。
私は左右にいる者たちに視線を向ける。
「惜しくも選ばれなかった者たちも落胆する必要はない! 先ほど族長たちには話をしたが、遠くない将来、我がラウシェンバッハ子爵家は騎士団を創設する。その際に諸君らから選抜することになるだろう。君たちを主力とすれば、ラウシェンバッハ騎士団は大陸最強と呼ばれることになる! その時に備えて更なる鍛錬を行い、準備しておいてほしい!」
悔し涙を浮かべていた者たちも、私の言葉で目に力が宿る。
「なお、自警団だが、今回正式にラウシェンバッハ家の組織として認めることになった! つまり、自警団員は家臣ではないが、我がラウシェンバッハ家の紋章を付ける資格を持つことになるのだ! 諸君らが我が家の名を更に高めてくれると信じている!」
紋章付きの装備を貸与することになるので、当たり前のことなのだが、そのことを告げただけでも嬉しそうな顔をしている。
その後、リオたちと今後のことを話し合った。
「先に採用した黒獣猟兵団員百名は、護衛任務にも十分対応できますが、今回採用した四百名がそのレベルに達するのは半年ほど先になります。また、現在我ら五名で指導を行っていますが、四百名となるといささか手に余ります。“闇の監視者”の“里”に送ってはどうかと考えています」
リオの提案を受け、カルラに意見を聞く。
彼女は私の護衛であるが、“闇の監視者”の“一の組”の組頭であり、組織全体の実質的なトップでもあるためだ。
“里”は王国北部の森の中にあるらしく、そこで“影”たちは修行している。どこにどの程度の規模のものがあるかは私も聞いていない。
「カルラさんはどう思われますか? 四百名も受け入れたら大変そうですが、大丈夫なのでしょうか? 忌憚のない意見をいただきたいのですが」
「マグダ様よりマティアス様を全面的に支援するように命じられておりますので、リオの提案通りで問題ございません。受け入れについても“影”を育てるわけではありませんから、それほど負担はないでしょう」
“闇の監視者”は魔導師の塔“叡智の守護者”の下部組織という位置づけであり、最高責任者は“助言者”である大賢者マグダだ。
叡智の守護者は“神”の復活を目的としている組織であり、私はその“神”候補の補佐役として期待されている。そのため、全面的な支援が得られているのだ。
“影”は戦闘技術や暗殺術だけでなく、魔導師としての教育も受けている。しかし、獣人たちには“魔導”の教育は不要であり、戦闘技術や斥候術などの技術面と連携訓練の指導だけであるため、問題はないらしい。
「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします」
こうしてラウシェンバッハ家の戦力増強は順調に進んでいた。
グライフトゥルム王国南部ラウシェンバッハ子爵領、旧捕虜収容所。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
黒獣猟兵団とラウシェンバッハ子爵領守備隊の選抜試験が行われた。
獣人たちの特質合わせ、万能型、斥候型、攻撃型、防御型に分かれて、模擬戦だけでなく、柵などの障害物を使って運動能力の確認がされた。その様子は競技大会のようだが、全員が鬼気迫る表情で、和やかさは一切感じなかった。
始まったのは午前十時頃で、四千八百人以上が挑み、試験自体は午後二時くらいに終わっている。
合否を決めるのは、前回同様“影”たちだ。今回は常駐しているリオたち五名の他に、私の護衛でもあるユーダ・カーンの配下五名も加わっているらしい。
「これより選定に入りますので、一時間ほど掛かると思います。その間、建物の中でお寛ぎください」
「私たちは見ていただけですから、この収容所跡地の設備を見て回りたいと思います」
今回の目的は獣人族の兵士を選ぶことと、ここが騎士団の後方拠点としてこのまま使えるかの確認だ。
選抜試験で盛り上がりすぎて忘れそうになったが、見て回るだけなら一時間もあれば充分なので、この時間を利用する。
案内役は代官であるムスタファ・フリッシュムートの息子エーベルハルトだ。
今年三十歳になる真面目な男で、父親同様に切れるというタイプではないが、安定感がある印象だ。
彼は収容所の時にも運営に関わっており、その後の施設の管理にも携わっている。
大きな木造の建物に到着した。
幅十メートル、長さ二十メートルほどの平屋で、屋根からは何本も煙突が出ている。
「ここが厨房棟になります。竈は五十あり、裏には井戸が二十ほどあります。また、小川から水を引いた洗い場も裏に設置されています」
中に入ると、竈や棚はあるものの、テーブルなどはなく、ガランとしていた。以前は魔導具である大型の冷蔵庫や冷凍庫、数十台の魔導コンロが設置されていたが、捕虜収容所を閉鎖した際に撤去しているためだ。
「魔導コンロを追加すれば、大鍋での煮物料理なら、一度に一万食程度は作ることができます。また、パンを焼くこともできますが、昨年の捕虜たちへの食事の提供では、ここだけでは足りず、領都からパンを運び込んでいました。一個騎士団であれば、ここだけで充分に対応可能ですが、それ以上になる場合は同じように領都から運び込む必要があると思います」
「想定通りだね。運用上の問題はなかったと聞いているけど、気づいたことはないかな」
「そうですね……洗い場の水が少なく、時間が掛かっていました。ただ、昨年は一万七千人もいましたから、五千人規模なら問題はないと思います」
そんな話をしながら、施設を見ていく。
「宿泊棟は天幕などの倉庫を兼ねております。二千人までであれば常時使用可能で、それ以上になる場合は、天幕などを出す必要があります……」
ここを守備隊の駐屯地として活用することは教えてあるので、その点を踏まえながら説明してくれる。
「一番問題になったのは下水でした。当初はトイレからの排水をエンテ河の支流に流していたのですが、冬の渇水期とも重なって匂いが大変なことになっていました。今は上流に貯水池を作って水量を一定にした上で、支流ではなくエンテ河に直接流すように変えています。町を一つ作るつもりでやらないと大変だと思った記憶がありますね」
エーベルハルトはそう言って苦笑していた。
「今でも二千人までならそのまま問題なく使え、一万人であっても受け入れられる。そういうことでいいかな?」
「ご認識の通りです。演習や行軍中であることを考えれば、二万人であっても兵士から不平が出ることは少ないでしょう」
「物資の保管はどの程度の量が可能なのかしら?」
イリスが質問する。
「予備の武具や矢などの消耗品は一個騎士団分が常時保管可能です。食糧については、穀物が一千トン、飼葉用の干し草は三つのサイロに保管しています。他にも……」
エーベルハルトが丁寧に説明してくれる。
今のところ、備蓄拠点としては、一個騎士団五千人分の食糧や消耗品を常時保管しておく予定だ。
あまり多くても消費が追いつかなくなって食糧を無駄にすることになる。
また、帝国がヴェヒターミュンデ城を攻撃するのであれば、王都やヴィントムントから船を使って輸送した方が効率はよく、ここに大量の物資を保管しておく必要性は低い。
ここはリッタートゥルム城を奪われた場合や、帝国が大きく迂回して南方から攻めてくる際の拠点であるため、一個騎士団が即応できるように準備しておくだけで充分だと思っている。
帝国への対応の他にも、ここを演習場にすることも考えている。
王国騎士団だけなら王都に近い場所だけでいいが、同盟国のグランツフート共和国軍との合同演習を考えると、共和国軍の駐屯地があるヴァルケンカンプと王都シュヴェーレンベルクの中間にあるここの方がよいためだ。
「これなら問題なく使えるね。守備隊と黒獣猟兵団に管理を任せよう」
施設の確認を終えると、ちょうど黒獣猟兵団員四百、守備隊員一千が決まったと知らせが入る。
「候補者が決まりましたので、お越し頂けないでしょうか」
獣人族入植地の影の長、リオが片膝を突いて報告する。
広場には満面の笑みを浮かべている者が中央に並び、悔し涙を浮かべている者が両サイドに並んでいた。
「最前列の者が黒獣猟兵団の候補です。その後ろが守備隊の候補となります」
そこで拡声の魔導具のマイクを渡される。
「合格者の諸君、おめでとう! これより諸君らは黒獣猟兵団員、守備隊員として、我がラウシェンバッハ家の家臣となる! 今後の諸君らの働きに期待する!」
そこで合格者たちが胸を張る。
私は左右にいる者たちに視線を向ける。
「惜しくも選ばれなかった者たちも落胆する必要はない! 先ほど族長たちには話をしたが、遠くない将来、我がラウシェンバッハ子爵家は騎士団を創設する。その際に諸君らから選抜することになるだろう。君たちを主力とすれば、ラウシェンバッハ騎士団は大陸最強と呼ばれることになる! その時に備えて更なる鍛錬を行い、準備しておいてほしい!」
悔し涙を浮かべていた者たちも、私の言葉で目に力が宿る。
「なお、自警団だが、今回正式にラウシェンバッハ家の組織として認めることになった! つまり、自警団員は家臣ではないが、我がラウシェンバッハ家の紋章を付ける資格を持つことになるのだ! 諸君らが我が家の名を更に高めてくれると信じている!」
紋章付きの装備を貸与することになるので、当たり前のことなのだが、そのことを告げただけでも嬉しそうな顔をしている。
その後、リオたちと今後のことを話し合った。
「先に採用した黒獣猟兵団員百名は、護衛任務にも十分対応できますが、今回採用した四百名がそのレベルに達するのは半年ほど先になります。また、現在我ら五名で指導を行っていますが、四百名となるといささか手に余ります。“闇の監視者”の“里”に送ってはどうかと考えています」
リオの提案を受け、カルラに意見を聞く。
彼女は私の護衛であるが、“闇の監視者”の“一の組”の組頭であり、組織全体の実質的なトップでもあるためだ。
“里”は王国北部の森の中にあるらしく、そこで“影”たちは修行している。どこにどの程度の規模のものがあるかは私も聞いていない。
「カルラさんはどう思われますか? 四百名も受け入れたら大変そうですが、大丈夫なのでしょうか? 忌憚のない意見をいただきたいのですが」
「マグダ様よりマティアス様を全面的に支援するように命じられておりますので、リオの提案通りで問題ございません。受け入れについても“影”を育てるわけではありませんから、それほど負担はないでしょう」
“闇の監視者”は魔導師の塔“叡智の守護者”の下部組織という位置づけであり、最高責任者は“助言者”である大賢者マグダだ。
叡智の守護者は“神”の復活を目的としている組織であり、私はその“神”候補の補佐役として期待されている。そのため、全面的な支援が得られているのだ。
“影”は戦闘技術や暗殺術だけでなく、魔導師としての教育も受けている。しかし、獣人たちには“魔導”の教育は不要であり、戦闘技術や斥候術などの技術面と連携訓練の指導だけであるため、問題はないらしい。
「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします」
こうしてラウシェンバッハ家の戦力増強は順調に進んでいた。
23
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
【12/29にて公開終了】愛するつもりなぞないんでしょうから
真朱
恋愛
この国の姫は公爵令息と婚約していたが、隣国との和睦のため、一転して隣国の王子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・ディアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
※なんちゃって異世界です。なんでもあり、ご都合主義をご容赦ください。
※新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
※ざまあのお話ではありません。軽い読み物とご理解いただけると幸いです。
※コミカライズにより12/29にて公開を終了させていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる