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第九章:「暗闘編」
第四十三話「ベトルンケン(酔っ払い)対策:前編」
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統一暦一二〇六年五月八日。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンブルク、ラウシェンバッハ子爵邸。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
帝都ヘルシャーホルストからの情報が次々と届いている。
五月一日の即位式の強行から、帝都での暴動未遂までは上手くいっていると思ったが、五月三日になり、前皇帝コルネリウス二世の遺言があったという話から雲行きが変わった。
皇帝マクシミリアンはコルネリウス二世の思いを汲み取れなかったと民衆に謝罪し、ライバルであったゴットフリート皇子がマクシミリアンを支持するよう表明すると、皇宮前に集まった民衆は大人しく引き上げた。
更に枢密院の廃止の撤回、戒厳令の解除、備蓄物資の放出による物価対策、諜報局によって捕らえられた者たちの解放と、民衆が望むことを次々と行い、帝都は不穏な空気などなかったかのような平穏さに戻っている。
今後について協議するため、黒獣猟兵団の宿舎の集会室にやってきた。
私とイリス、エレン・ヴォルフらリーダー十名、影であるカルラ・シュヴァルツァーとユーダ・カーン、更にフレディとダニエルのモーリス兄弟がテーブルに着いている。
エレンたちは私が何を考え、どう動くかを知ってもらうため、モーリス兄弟はモーリス商会の立ち位置を理解してもらうために話を聞かせる。
皇帝コルネリウス二世の崩御から、新皇帝マクシミリアンの即位までのことを簡単に説明した。
エレンたちやモーリス兄弟は真剣な表情で聞いていた。
「さすがはマクシミリアンね。ここまで割り切って、自分がやってきたことを否定するなんて、普通ならできないわ。もう少し混乱させ続けられると思ったのだけど……」
妻のイリスが憂い顔で呟く。
「そうだね。まあ、積極的に動かなかったから、こちらに実害は出ないからいいけどね」
マクシミリアンの行動が読めなかったことと、枢密院議長のフェーゲラインが勝手に動いてくれたことで、こちらからは積極的に動かないよう指示を出してあった。
そのため、情報分析室や情報部の関係者を危険に曝すことはなかったので、結果としてはよかったと思っている。
「新しい側近のことなんだけど、あなたはどう思っているの?」
皇帝マクシミリアンは自らの側近にヨーゼフ・ペテルセンという人物を抜擢した。
ペテルセンは士官学校の教官だったが、五月五日から突如として皇帝の傍に侍り、皇帝直属の特別顧問という肩書で将軍待遇という話だ。
「あの皇帝が破格の待遇で側近にした人物だから、危険だとは思うけど情報がなさすぎるね」
シュテヒェルト内務尚書やマウラー元帥といった重鎮と肩を並べる存在らしく、帝都では大きな話題になっている。
ペテルセンについて、“叡智の守護者”の情報分析室に問い合わせた結果、一応帝国の要人リストに入っており、多くはないものの情報はあった。
そこには、彼が戦史科の教官であり、近年の戦いについて研究しているとあった。また、お堅い士官学校の教官でありながらも、常に酒を手放さない破天荒な人物という話もあり、興味を持った。
帝都にいる情報分析室の担当者に、彼が書いた論文が手に入らないか、問い合わせている。
現物を手に入れることは難しかったが、どのようなことを書いていたのかについは、割と簡単に情報が得られた。
モーリス商会の帝都支店長、ヨルグ・ネーアーに情報が得られた理由を教えてもらっている。
『新皇帝の側近にいきなり抜擢されたので、帝都でも知りたがっている人が多いのです。それに乗じて情報を集めましたので、疑われることなく、手に入りました』
無名の人物がいきなり抜擢されれば、情報の重要性を認識していない者でも気になるから、情報が飛び交ったらしい。
ペテルセンは戦術を研究するのではなく、国家の社会的な構造の違いや商人たちの思惑など、戦いそのものではなく、周辺情報から整理し、勝因と敗因を分析していたらしい。
『面白いのはシュヴァーン河渡河作戦のことです。帝国の第三軍団が渡河作戦自体を行えなかったのは、王国の謀略だというもので、渡河に使う材木の焼失や兵士の食中毒まで謀略だと書かれているそうです。帝都ではいくらなんでもそれはないだろうという話になっていますね』
私が考えた策であることに気づいている。実際にその場にいたわけではなく、将兵にインタビューしただけで、その結論に達する洞察力に恐ろしさを感じた。
『これも噂に過ぎないのですが、バルツァー軍務尚書が国政に復帰したのも、ペテルセン特別顧問が、軍務尚書が復帰できるような条件を提示したらしいです。軍務尚書は現皇帝が先帝の遺志を蔑ろにしたと非難していましたので、感情的なしこりがあったのですが、僅か一日で忠誠を誓わせたと評判になっています』
シルヴィオ・バルツァー軍務尚書はコルネリウス二世の忠臣だ。彼自身は合理的で冷徹と言われているが、先帝に対しては絶対の忠誠を誓っており、崩御後のマクシミリアンの行動を厳しく批判している。
五月三日のコルネリウス二世の遺言が公表された後も、抗議の意思を見せてすぐには国政に復帰しなかった。
詳しい情報がなく、理由ははっきりしないが、一昨日の五月六日から皇宮に出仕し、軍務府で執務に当たっている。
今のところ、ペテルセンについては情報を集めるしかないが、あのマクシミリアンが側近にし、それから混乱が収まったことから、非常に優秀な人物であることが分かる。
「まずは情報を集めるしかないけど、シュテヒェルト内務尚書より切れ者っぽいわよ。下手に動いたら危険じゃないかしら」
イリスと同じく、私もその点が気になっている。
「下手に突いて藪蛇になるのが怖いね。でも、相手のことを知らないと対応もできないしね……」
「論文の内容からすると、政治にも強そうだから、我が国に謀略を掛けてきそう。そうなると、調べないわけにはいかないけど……」
そこでカルラが発言する。
「お二方がそれほどまでに危険視するのであれば、排除するという手もありますが」
「暗殺ということですか?」
カルラは表情を見せることなく頷く。
そのことにモーリス兄弟は顔を引きつらせていた。さすがに十代前半の少年たちには重すぎる話だったようだ。
「はい。帝都にいる影を使えば、難しくはありません。但し、今ならという条件は付きますが」
「就任直後で本人も油断しているだろうし、周囲も内務尚書や軍務尚書ほど重要視しないからということでしょうか?」
私の問いにカルラとユーダが大きく頷く。
「おっしゃる通りです。まだ士官学校の官舎から皇宮に通っていますし、将軍待遇の特別顧問と言っても、護衛は兵士が二、三名、陰供として“真実の番人”の隠密が一人付いているだけでしょう。影を三名送り込めば、暗殺に失敗することはないと思います」
帝都には叡智の守護者の情報分析室付きの影が常駐している。
彼らの能力は“真実の番人”の隠密の数倍であり、奇襲効果も考えれば、成功率は非常に高い。
「暗殺は行いません」
「それはなぜでしょうか?」
カルラとユーダだけでなく、エレンたちやモーリス兄弟も興味深げに見ている。
「私は暗殺という手段自体は否定していません。ですので、卑怯だとか、汚い手を使いたくないとか、そう言った理由ではありません。単に不合理だから使わないのです」
「不合理ですか?」
カルラは予想していない言葉に珍しく驚きの表情を見せている。
「ペテルセン特別顧問を暗殺した場合、間違いなく“闇の監視者”の関与が疑われます。“影”か“夜”の暗殺者しか、成功できる者はいないのですから」
「確かにその通りね」
カルラの代わりにイリスが頷く。
「“闇の監視者”とグライフトゥルム王国が関係していることは周知の事実ですから、王国が影を多数帝都に投入していると知られることになります」
「確かにその可能性はあります」
カルラが頷く。
「そうなれば、今後の情報収集や情報操作に支障が出るでしょうし、このタイミングで暗殺を行えば、長距離通信の魔導具の存在も疑われ、最悪の場合、モーリス商会が我々の協力者だと知られることになります。これからますます帝国での活動が必要になることが分かっているのに、活動に支障が出るような策を実行することは不合理なのです」
「おっしゃる通りです。差し出がましい発言でした」
カルラはそう言って頭を下げる。
「提案自体はどのようなものでも歓迎しますよ」
そう言った後、エレンたちに視線を向けた。
彼らにも私の考えを理解しておいてほしいと思ったからだ。
そして、私は彼らに話し始めた。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンブルク、ラウシェンバッハ子爵邸。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
帝都ヘルシャーホルストからの情報が次々と届いている。
五月一日の即位式の強行から、帝都での暴動未遂までは上手くいっていると思ったが、五月三日になり、前皇帝コルネリウス二世の遺言があったという話から雲行きが変わった。
皇帝マクシミリアンはコルネリウス二世の思いを汲み取れなかったと民衆に謝罪し、ライバルであったゴットフリート皇子がマクシミリアンを支持するよう表明すると、皇宮前に集まった民衆は大人しく引き上げた。
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今後について協議するため、黒獣猟兵団の宿舎の集会室にやってきた。
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エレンたちは私が何を考え、どう動くかを知ってもらうため、モーリス兄弟はモーリス商会の立ち位置を理解してもらうために話を聞かせる。
皇帝コルネリウス二世の崩御から、新皇帝マクシミリアンの即位までのことを簡単に説明した。
エレンたちやモーリス兄弟は真剣な表情で聞いていた。
「さすがはマクシミリアンね。ここまで割り切って、自分がやってきたことを否定するなんて、普通ならできないわ。もう少し混乱させ続けられると思ったのだけど……」
妻のイリスが憂い顔で呟く。
「そうだね。まあ、積極的に動かなかったから、こちらに実害は出ないからいいけどね」
マクシミリアンの行動が読めなかったことと、枢密院議長のフェーゲラインが勝手に動いてくれたことで、こちらからは積極的に動かないよう指示を出してあった。
そのため、情報分析室や情報部の関係者を危険に曝すことはなかったので、結果としてはよかったと思っている。
「新しい側近のことなんだけど、あなたはどう思っているの?」
皇帝マクシミリアンは自らの側近にヨーゼフ・ペテルセンという人物を抜擢した。
ペテルセンは士官学校の教官だったが、五月五日から突如として皇帝の傍に侍り、皇帝直属の特別顧問という肩書で将軍待遇という話だ。
「あの皇帝が破格の待遇で側近にした人物だから、危険だとは思うけど情報がなさすぎるね」
シュテヒェルト内務尚書やマウラー元帥といった重鎮と肩を並べる存在らしく、帝都では大きな話題になっている。
ペテルセンについて、“叡智の守護者”の情報分析室に問い合わせた結果、一応帝国の要人リストに入っており、多くはないものの情報はあった。
そこには、彼が戦史科の教官であり、近年の戦いについて研究しているとあった。また、お堅い士官学校の教官でありながらも、常に酒を手放さない破天荒な人物という話もあり、興味を持った。
帝都にいる情報分析室の担当者に、彼が書いた論文が手に入らないか、問い合わせている。
現物を手に入れることは難しかったが、どのようなことを書いていたのかについは、割と簡単に情報が得られた。
モーリス商会の帝都支店長、ヨルグ・ネーアーに情報が得られた理由を教えてもらっている。
『新皇帝の側近にいきなり抜擢されたので、帝都でも知りたがっている人が多いのです。それに乗じて情報を集めましたので、疑われることなく、手に入りました』
無名の人物がいきなり抜擢されれば、情報の重要性を認識していない者でも気になるから、情報が飛び交ったらしい。
ペテルセンは戦術を研究するのではなく、国家の社会的な構造の違いや商人たちの思惑など、戦いそのものではなく、周辺情報から整理し、勝因と敗因を分析していたらしい。
『面白いのはシュヴァーン河渡河作戦のことです。帝国の第三軍団が渡河作戦自体を行えなかったのは、王国の謀略だというもので、渡河に使う材木の焼失や兵士の食中毒まで謀略だと書かれているそうです。帝都ではいくらなんでもそれはないだろうという話になっていますね』
私が考えた策であることに気づいている。実際にその場にいたわけではなく、将兵にインタビューしただけで、その結論に達する洞察力に恐ろしさを感じた。
『これも噂に過ぎないのですが、バルツァー軍務尚書が国政に復帰したのも、ペテルセン特別顧問が、軍務尚書が復帰できるような条件を提示したらしいです。軍務尚書は現皇帝が先帝の遺志を蔑ろにしたと非難していましたので、感情的なしこりがあったのですが、僅か一日で忠誠を誓わせたと評判になっています』
シルヴィオ・バルツァー軍務尚書はコルネリウス二世の忠臣だ。彼自身は合理的で冷徹と言われているが、先帝に対しては絶対の忠誠を誓っており、崩御後のマクシミリアンの行動を厳しく批判している。
五月三日のコルネリウス二世の遺言が公表された後も、抗議の意思を見せてすぐには国政に復帰しなかった。
詳しい情報がなく、理由ははっきりしないが、一昨日の五月六日から皇宮に出仕し、軍務府で執務に当たっている。
今のところ、ペテルセンについては情報を集めるしかないが、あのマクシミリアンが側近にし、それから混乱が収まったことから、非常に優秀な人物であることが分かる。
「まずは情報を集めるしかないけど、シュテヒェルト内務尚書より切れ者っぽいわよ。下手に動いたら危険じゃないかしら」
イリスと同じく、私もその点が気になっている。
「下手に突いて藪蛇になるのが怖いね。でも、相手のことを知らないと対応もできないしね……」
「論文の内容からすると、政治にも強そうだから、我が国に謀略を掛けてきそう。そうなると、調べないわけにはいかないけど……」
そこでカルラが発言する。
「お二方がそれほどまでに危険視するのであれば、排除するという手もありますが」
「暗殺ということですか?」
カルラは表情を見せることなく頷く。
そのことにモーリス兄弟は顔を引きつらせていた。さすがに十代前半の少年たちには重すぎる話だったようだ。
「はい。帝都にいる影を使えば、難しくはありません。但し、今ならという条件は付きますが」
「就任直後で本人も油断しているだろうし、周囲も内務尚書や軍務尚書ほど重要視しないからということでしょうか?」
私の問いにカルラとユーダが大きく頷く。
「おっしゃる通りです。まだ士官学校の官舎から皇宮に通っていますし、将軍待遇の特別顧問と言っても、護衛は兵士が二、三名、陰供として“真実の番人”の隠密が一人付いているだけでしょう。影を三名送り込めば、暗殺に失敗することはないと思います」
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彼らの能力は“真実の番人”の隠密の数倍であり、奇襲効果も考えれば、成功率は非常に高い。
「暗殺は行いません」
「それはなぜでしょうか?」
カルラとユーダだけでなく、エレンたちやモーリス兄弟も興味深げに見ている。
「私は暗殺という手段自体は否定していません。ですので、卑怯だとか、汚い手を使いたくないとか、そう言った理由ではありません。単に不合理だから使わないのです」
「不合理ですか?」
カルラは予想していない言葉に珍しく驚きの表情を見せている。
「ペテルセン特別顧問を暗殺した場合、間違いなく“闇の監視者”の関与が疑われます。“影”か“夜”の暗殺者しか、成功できる者はいないのですから」
「確かにその通りね」
カルラの代わりにイリスが頷く。
「“闇の監視者”とグライフトゥルム王国が関係していることは周知の事実ですから、王国が影を多数帝都に投入していると知られることになります」
「確かにその可能性はあります」
カルラが頷く。
「そうなれば、今後の情報収集や情報操作に支障が出るでしょうし、このタイミングで暗殺を行えば、長距離通信の魔導具の存在も疑われ、最悪の場合、モーリス商会が我々の協力者だと知られることになります。これからますます帝国での活動が必要になることが分かっているのに、活動に支障が出るような策を実行することは不合理なのです」
「おっしゃる通りです。差し出がましい発言でした」
カルラはそう言って頭を下げる。
「提案自体はどのようなものでも歓迎しますよ」
そう言った後、エレンたちに視線を向けた。
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そして、私は彼らに話し始めた。
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