267 / 464
第九章:「暗闘編」
第二十五話「情報の分析」
しおりを挟む
統一暦一二〇六年三月十八日。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンベルク、ラウシェンバッハの子爵邸。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
ゾルダート帝国の帝都ヘルシャーホルストで大きな騒動が起きた。いや、起きそうだった。
ゴットフリート皇子が解任され、屋敷に幽閉されたことに対して、兵士たちが立ち上がった。彼らは皇子に対する処分を撤回するよう、皇宮に直談判に行ったのだ。
皇帝コルネリウス二世はマクシミリアン皇子に全権を委ね、事態の収拾に当たらせた。その結果、兵士たちは暴動を起こすことなく、大人しく引き下がった。
この話を聞いたイリスが感心している。
「さすがはマクシミリアン皇子ね。兵士たちが完全に暴発する前に焚きつけた上で、ゴットフリート皇子とマウラー元帥という兵士たちに人気がある二人を引っ張り出して説得するなんて。これで兵士たちの不満も、ある程度は解消されてしまったわ」
「そうだね。一応、マクシミリアン皇子の自作自演という話は広めているけど、諜報局が目を光らせているから、どの程度上手くいくか分からない。それに“真実の番人”の隠密が結構いるみたいだから、慎重に動かざるを得ないしね」
私が狙っていたのは、兵士たちの不満を強め、帝都の政情を不安定にすることだった。
昨年の十月までは皇帝の諮問機関である枢密院を動かそうとしたが、皇帝に先手を打たれてしまった。そのため、元老たちが委縮してしまい、民衆や兵士を使うしか手がなくなった。
ゴットフリート皇子が解任され、兵士たちが暴発するかと思われたが、先手を打たれてしまう。解任と謹慎の処分が再考されたが、皇帝は解任処分については撤回せず、謹慎のみ解いた。
これで再び兵士たちが不満に思うかと思ったが、見事に対処されてしまう。
皇帝は自らその理由を明らかにし、信賞必罰の観点で解任は適当であったと毅然とした態度で断言した。それに加え、兵士が信頼する宿将、ローデリヒ・マウラー元帥も皇帝の考えを全面的に支持する。
そして、今回の騒動は、ザムエル・テーリヒェン元帥がゴットフリート皇子を助け出すために、兵士を扇動したこととされた。その結果、テーリヒェンは元帥の階級を剥奪された上、投獄されることになったが、その前に自ら命を絶ち、全責任を負わされた形になった。
この結末により、兵士たちは自分たちの主張の一部が取り入れられたことと、今回の件ではゴットフリート皇子に責任が問われることはなく、兵士たちは何となく納得してしまい、再び立ち上がる機運は生まれていない。
つまり、マクシミリアン皇子に兵士たちの怒りを上手くコントロールされたということだ。諜報局と真実の番人を使えるようになったとはいえ、これほど完璧に対処されるとは思っていなかった。
自作自演であることを大々的に暴露したいが、証拠を集めるのに手間取っている。諜報局が探りまわっており、酒場に潜り込ませた情報分析室の協力者を含め、慎重にならざるを得ないためだ。
「賭博場を使った策略は上手くいっているのでしょ。とりあえず、そっちに期待するという感じね」
彼女の言う通り、大衆向けの賭博場“幸運の館”は当初の想定より盛況だ。
捕虜となっていた第三軍団の兵士が積極的に通っていることもあるが、他の兵士も長期の遠征を終えて特別手当をもらったため、懐事情がよくなっていることもある。
「期待はしているけど即効性はないし、あまり派手にやるとマクシミリアン皇子やシュテヒェルト内務尚書に潰されてしまうから、慎重にいかないといけない」
このことはモーリス商会の帝都支店を通じて、賭博場を運営するガウス商会に伝えてある。そのため、現状ではのめり込む兵士はいるものの、帝国政府には少し派手に遊んでいる者がいるという程度の認識しか持たせないことに成功している。
「ゴットフリート皇子の復権は認められなかったから、皇位継承争いはマクシミリアン皇子の一人勝ちね。このまま立太子までいくんじゃないの」
「それについてはもう少し時間が掛かると思う。少なくともゴットフリート皇子が失敗した皇都攻略作戦をマクシミリアン皇子が成功させないと、兵士や民衆は納得しないんじゃないかな」
「納得しないというより、そうなるように持っていくんでしょ、あなたが」
イリスはそう言って笑うが、実際にそう動いている。
「何もなければ、皇太子として正式に後継者に指名されるのは早くても三年後だろうね。皇都攻略作戦は早くても二年後だろうし」
今回の戦いで帝国は四千名の兵士を失っただけで、得るものはなかった。
リヒトロット皇国から賠償金を十億マルク得ているが、領土を切り取ったわけでもなく、金のほとんどが我が国に支払われているからだ。
兵士への特別手当の支払いや戦死者の遺族への弔慰金などを支払えば、その回復に早くても二年は掛かる。他にも堕落化計画によって第三軍団の兵士の質は大きく落ちており、軍団の再編も必要だから、二年以内に大規模な軍事作戦を行う余裕はないはずだ。
「そうね。そうなると、帝国より王都での噂の方が気になるわ」
彼女が言っているのは、私に対する噂のことだ。
黒獣猟兵団という強力な部隊を有していること、大商人ライナルト・モーリスと懇意で資金援助を受けているらしいこと、更にはそれらの力を使って、王国の秩序を壊そうとしているという話まで出ている。
もっともこれらの話は市井で広まっているものではなく、貴族のサロンなどで話されていることだ。
「マルクトホーフェン侯爵もやってくれるね。まさか情報操作を仕掛けてくるとは思わなかったよ」
そう言うものの、私には余裕があった。
「余裕があるわね。まあ、あなたを危険視するのは侯爵派の貴族だけだから、あまり影響がないとは思うけど」
「そうでもないみたいだ。中立派の中にも私やグレーフェンベルク閣下のやり方は危険だという声がある。特にハルトのことを気にしているようだね」
爵位持ちの貴族は平民の台頭を恐れている。
ハルトムートは平民でありながらも、現在王国騎士団の大隊長だ。
王国騎士団の前身、シュヴェーレンブルク騎士団であれば、大隊長相当の地位に上がれるのは騎士階級以上であり、その騎士階級でも十五年以上のキャリア、すなわち三十歳を超えるくらいにならなければ就任できなかった。
それが二十代前半の平民が大隊長になっている。十年前なら伯爵家以上の大貴族の直系以外はあり得なかったことだ。
「そうね。でも、ジーゲル将軍のこともあるから、そんなに問題にはならないんじゃないの」
ハインツ・ハラルド・ジーゲル将軍は騎士階級の生まれながらも、騎士団長と同格の将軍にまで昇進している。騎士階級といっても家を継いでいないので、実際には平民と同じだ。
「前線は実力主義でもいいけど、王都の騎士団は伝統があるからと言っているみたいだよ。まあ、私からしたら、この話は大いに広めてもらいたいんだけどね」
「騎士階級や平民が希望を持てるからということかしら?」
「それもあるけど、爵位持ちの家であっても、次男や三男は賛成してくれるはずだ。昔に戻ったら爵位を継いだ者か、嫡男だけが優遇されることになるんだから」
爵位がある家でも次男や三男は嫡男が爵位を継いだら、貴族階級から騎士階級に落とされる。そのため、爵位持ちだけが大隊長以上になれるというマルクトホーフェン侯爵の提案に反対するはずだ。
「だから、私が野心家であるという噂が広がってくれた方がやりやすいんだ。野心家と言っているけど、この場合改革派という意味だからね。改革を望む次男や三男がこちらに付けば、侯爵家や伯爵家の情報が手に入りやすくなるから」
「だから打ち消しにいかずに、逆に積極的に広めているのね」
彼女の言う通り、貴族の間で広がっている噂に関しては何も手を打っていない。また、その話を少し脚色して、平民街で広めている。
具体的には、マルクトホーフェン侯爵が貴族第一主義を強く訴えていること、それに私が対抗し、非貴族階級の権利を守るためには力が必要だという噂を流している。
まだ、やり始めたばかりだが、侯爵が平民を蔑ろにしているという話はすんなり受け入れられている。特に王国騎士団に侯爵の提案が採用されると、フェアラート会戦の大敗北の二の舞になるという話は貴族ですら納得するからだ。
「問題は侯爵が情報操作を重要視し始めたことだね。まだこちらの方が一日の長はあるけど、慣れてきたら厄介だし、油断すると足元を掬われかねないから」
「そうね。でも、突然情報を重要視し始めたのはなぜかしら? やっぱりマクシミリアン皇子が策を授けたのかしら」
「その可能性が高いと思う。帝都でも積極的に情報操作を始めているから、我が国に対する謀略の一環だろう。侯爵がマクシミリアン皇子と共闘しているのか、それとも利用されているだけなのかは分からないけど」
この点が一番気になっており、いろいろと探らせているが、まだ判明していない。
「いずれにしても、侯爵をどうにかしないといけないということね」
私はイリスの言葉に大きく頷いた。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンベルク、ラウシェンバッハの子爵邸。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
ゾルダート帝国の帝都ヘルシャーホルストで大きな騒動が起きた。いや、起きそうだった。
ゴットフリート皇子が解任され、屋敷に幽閉されたことに対して、兵士たちが立ち上がった。彼らは皇子に対する処分を撤回するよう、皇宮に直談判に行ったのだ。
皇帝コルネリウス二世はマクシミリアン皇子に全権を委ね、事態の収拾に当たらせた。その結果、兵士たちは暴動を起こすことなく、大人しく引き下がった。
この話を聞いたイリスが感心している。
「さすがはマクシミリアン皇子ね。兵士たちが完全に暴発する前に焚きつけた上で、ゴットフリート皇子とマウラー元帥という兵士たちに人気がある二人を引っ張り出して説得するなんて。これで兵士たちの不満も、ある程度は解消されてしまったわ」
「そうだね。一応、マクシミリアン皇子の自作自演という話は広めているけど、諜報局が目を光らせているから、どの程度上手くいくか分からない。それに“真実の番人”の隠密が結構いるみたいだから、慎重に動かざるを得ないしね」
私が狙っていたのは、兵士たちの不満を強め、帝都の政情を不安定にすることだった。
昨年の十月までは皇帝の諮問機関である枢密院を動かそうとしたが、皇帝に先手を打たれてしまった。そのため、元老たちが委縮してしまい、民衆や兵士を使うしか手がなくなった。
ゴットフリート皇子が解任され、兵士たちが暴発するかと思われたが、先手を打たれてしまう。解任と謹慎の処分が再考されたが、皇帝は解任処分については撤回せず、謹慎のみ解いた。
これで再び兵士たちが不満に思うかと思ったが、見事に対処されてしまう。
皇帝は自らその理由を明らかにし、信賞必罰の観点で解任は適当であったと毅然とした態度で断言した。それに加え、兵士が信頼する宿将、ローデリヒ・マウラー元帥も皇帝の考えを全面的に支持する。
そして、今回の騒動は、ザムエル・テーリヒェン元帥がゴットフリート皇子を助け出すために、兵士を扇動したこととされた。その結果、テーリヒェンは元帥の階級を剥奪された上、投獄されることになったが、その前に自ら命を絶ち、全責任を負わされた形になった。
この結末により、兵士たちは自分たちの主張の一部が取り入れられたことと、今回の件ではゴットフリート皇子に責任が問われることはなく、兵士たちは何となく納得してしまい、再び立ち上がる機運は生まれていない。
つまり、マクシミリアン皇子に兵士たちの怒りを上手くコントロールされたということだ。諜報局と真実の番人を使えるようになったとはいえ、これほど完璧に対処されるとは思っていなかった。
自作自演であることを大々的に暴露したいが、証拠を集めるのに手間取っている。諜報局が探りまわっており、酒場に潜り込ませた情報分析室の協力者を含め、慎重にならざるを得ないためだ。
「賭博場を使った策略は上手くいっているのでしょ。とりあえず、そっちに期待するという感じね」
彼女の言う通り、大衆向けの賭博場“幸運の館”は当初の想定より盛況だ。
捕虜となっていた第三軍団の兵士が積極的に通っていることもあるが、他の兵士も長期の遠征を終えて特別手当をもらったため、懐事情がよくなっていることもある。
「期待はしているけど即効性はないし、あまり派手にやるとマクシミリアン皇子やシュテヒェルト内務尚書に潰されてしまうから、慎重にいかないといけない」
このことはモーリス商会の帝都支店を通じて、賭博場を運営するガウス商会に伝えてある。そのため、現状ではのめり込む兵士はいるものの、帝国政府には少し派手に遊んでいる者がいるという程度の認識しか持たせないことに成功している。
「ゴットフリート皇子の復権は認められなかったから、皇位継承争いはマクシミリアン皇子の一人勝ちね。このまま立太子までいくんじゃないの」
「それについてはもう少し時間が掛かると思う。少なくともゴットフリート皇子が失敗した皇都攻略作戦をマクシミリアン皇子が成功させないと、兵士や民衆は納得しないんじゃないかな」
「納得しないというより、そうなるように持っていくんでしょ、あなたが」
イリスはそう言って笑うが、実際にそう動いている。
「何もなければ、皇太子として正式に後継者に指名されるのは早くても三年後だろうね。皇都攻略作戦は早くても二年後だろうし」
今回の戦いで帝国は四千名の兵士を失っただけで、得るものはなかった。
リヒトロット皇国から賠償金を十億マルク得ているが、領土を切り取ったわけでもなく、金のほとんどが我が国に支払われているからだ。
兵士への特別手当の支払いや戦死者の遺族への弔慰金などを支払えば、その回復に早くても二年は掛かる。他にも堕落化計画によって第三軍団の兵士の質は大きく落ちており、軍団の再編も必要だから、二年以内に大規模な軍事作戦を行う余裕はないはずだ。
「そうね。そうなると、帝国より王都での噂の方が気になるわ」
彼女が言っているのは、私に対する噂のことだ。
黒獣猟兵団という強力な部隊を有していること、大商人ライナルト・モーリスと懇意で資金援助を受けているらしいこと、更にはそれらの力を使って、王国の秩序を壊そうとしているという話まで出ている。
もっともこれらの話は市井で広まっているものではなく、貴族のサロンなどで話されていることだ。
「マルクトホーフェン侯爵もやってくれるね。まさか情報操作を仕掛けてくるとは思わなかったよ」
そう言うものの、私には余裕があった。
「余裕があるわね。まあ、あなたを危険視するのは侯爵派の貴族だけだから、あまり影響がないとは思うけど」
「そうでもないみたいだ。中立派の中にも私やグレーフェンベルク閣下のやり方は危険だという声がある。特にハルトのことを気にしているようだね」
爵位持ちの貴族は平民の台頭を恐れている。
ハルトムートは平民でありながらも、現在王国騎士団の大隊長だ。
王国騎士団の前身、シュヴェーレンブルク騎士団であれば、大隊長相当の地位に上がれるのは騎士階級以上であり、その騎士階級でも十五年以上のキャリア、すなわち三十歳を超えるくらいにならなければ就任できなかった。
それが二十代前半の平民が大隊長になっている。十年前なら伯爵家以上の大貴族の直系以外はあり得なかったことだ。
「そうね。でも、ジーゲル将軍のこともあるから、そんなに問題にはならないんじゃないの」
ハインツ・ハラルド・ジーゲル将軍は騎士階級の生まれながらも、騎士団長と同格の将軍にまで昇進している。騎士階級といっても家を継いでいないので、実際には平民と同じだ。
「前線は実力主義でもいいけど、王都の騎士団は伝統があるからと言っているみたいだよ。まあ、私からしたら、この話は大いに広めてもらいたいんだけどね」
「騎士階級や平民が希望を持てるからということかしら?」
「それもあるけど、爵位持ちの家であっても、次男や三男は賛成してくれるはずだ。昔に戻ったら爵位を継いだ者か、嫡男だけが優遇されることになるんだから」
爵位がある家でも次男や三男は嫡男が爵位を継いだら、貴族階級から騎士階級に落とされる。そのため、爵位持ちだけが大隊長以上になれるというマルクトホーフェン侯爵の提案に反対するはずだ。
「だから、私が野心家であるという噂が広がってくれた方がやりやすいんだ。野心家と言っているけど、この場合改革派という意味だからね。改革を望む次男や三男がこちらに付けば、侯爵家や伯爵家の情報が手に入りやすくなるから」
「だから打ち消しにいかずに、逆に積極的に広めているのね」
彼女の言う通り、貴族の間で広がっている噂に関しては何も手を打っていない。また、その話を少し脚色して、平民街で広めている。
具体的には、マルクトホーフェン侯爵が貴族第一主義を強く訴えていること、それに私が対抗し、非貴族階級の権利を守るためには力が必要だという噂を流している。
まだ、やり始めたばかりだが、侯爵が平民を蔑ろにしているという話はすんなり受け入れられている。特に王国騎士団に侯爵の提案が採用されると、フェアラート会戦の大敗北の二の舞になるという話は貴族ですら納得するからだ。
「問題は侯爵が情報操作を重要視し始めたことだね。まだこちらの方が一日の長はあるけど、慣れてきたら厄介だし、油断すると足元を掬われかねないから」
「そうね。でも、突然情報を重要視し始めたのはなぜかしら? やっぱりマクシミリアン皇子が策を授けたのかしら」
「その可能性が高いと思う。帝都でも積極的に情報操作を始めているから、我が国に対する謀略の一環だろう。侯爵がマクシミリアン皇子と共闘しているのか、それとも利用されているだけなのかは分からないけど」
この点が一番気になっており、いろいろと探らせているが、まだ判明していない。
「いずれにしても、侯爵をどうにかしないといけないということね」
私はイリスの言葉に大きく頷いた。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる