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第九章:「暗闘編」
第十七話「神々の別荘と幸運の館」
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統一暦一二〇六年一月十五日。
ゾルダート帝国帝都ヘルシャーホルスト、娯楽施設“神々の別荘”。カール・ガウス
今日、帝都に建設した娯楽施設“神々の別荘がオープンする。
これまでの道のりは決して平坦なものではなかったが、申請から僅か二ヶ月という短期間でオープンに漕ぎつけた。
これはモーリス商会が全面的に協力してくれたお陰で、私だけならあと半年は優に掛かっただろう。
“神々の別荘”は官僚や上級軍人たちが住む、高級住宅街にある屋敷を流用した。元は十月八日に失脚した枢密院議員、いわゆる元老が住んでいた屋敷で、三つの屋敷を繋げる形で作られている。
モーリス商会は元老が失脚した直後に、屋敷を買い取っており、二万平米を超える広大な敷地を格安で手に入れたそうだ。
その屋敷は高級ホテルにするつもりだったそうだが、商会長であるライナルト・モーリス殿からの指示で、我が商会に貸し出すことになった。
この三つの屋敷はいずれも大きなホールを持ち、客室も多いことから、今回の計画にはもってこいの物件だ。帝都に疎い私では、このような物件を見つけることはできなかっただろう。
内装工事は必要だったが、その手配もモーリス商会が行ってくれたため、賭博場に必要な機材と酒場で使う什器類などを入れるだけで済んでいる。
また、帝国政府への営業許可の申請についてもモーリス商会のサポートがあり、帝国の大物である内務尚書のヴァルデマール・シュテヒェルト氏にあっさりと面会が叶っている。
内務尚書からはこの施設について質問を受けた。
『賭博場に酒場、娼館と劇場を組み合わせた娯楽施設か……我が国は質実剛健を旨とするが、このような施設が必要となる理由を説明してくれないかな』
モーリス商会が渡してきた計画書には帝国政府高官との交渉という項目があり、この質問も想定されていたので、すぐに笑顔で答えていく。
『まず貴国ほどの大国には政治家や高級官僚、高級軍人といった方々の社交場が必要と考えます。現在、帝都にはそれに該当する施設はなく、商業地区にあるレストランなどが使われておりますが、そのような場所は誰が出入りするか分かりません。安全面の観点からも、ある一定の地位の方のみが入ることができる施設があった方がよいのではないでしょうか』
帝都には皇宮に近いエリアが官庁街と高級住宅街と言えるが、ここには夜の社交場となる瀟洒なレストランや酒場がない。そのため、一般市民も利用する商業地区の比較的高級な店が使われていた。
『なるほど……それは盲点だったかもしれんな』
『この施設は一定の地位の方以外は、紹介状のある方しか利用できません。また、当商会も身元を確認した者しか採用いたしませんので、安全に楽しむことができるのです。もちろん、非合法な暴力組織は関与させませんし、そのための法整備もお願いしたいと考えております』
私の言葉に内務尚書は驚きの表情を浮かべた。
『法整備まで考えているのか……用意周到だな』
『はい。法整備まで考えましたので、世界に先駆けてここで開こうと思ったのです』
『どういう意味かな?』
内務尚書は片方の眉を上げて疑問を口にした。
『本来であれば、私の故郷でもある商都ヴィントムントに作った方が手っ取り早かったのです。しかし、ヴィントムントでは商人組合が法律を作ることに難色を示すことは火を見るよりも明らかでした。彼らは規制を極端に嫌いますので。また、王都シュヴェーレンベルクも貴族たちが保守的で、新しいことを取り入れる気風がありません』
『だから、我が国か……確かに我が国なら、必要とあらば法の整備は行うし、新しいことに忌避感もない。よいところに目を付けたものだ……』
そこまで言ったところで、私の目を射貫くように見つめた。一瞬背筋に冷たいものが流れたが、特に後ろ暗いこともないので笑みは崩さないように耐える。
『誰の入れ知恵だ? ガウス商会という名は帝都でほとんど聞かぬ。そのような商会がこれほど情報に精通しているのはおかしい。誰かの入れ知恵でこのようなことを持ってきたのだろう』
『さすがは内務尚書閣下です。このアイデアはモーリス商会の商会長ライナルト殿が考えたものなのです。彼は新しい商売のアイデアを思い付いたのですが、他の事業で手が回らない。だから、出資するから共同で行わないかという話になったのです。資金だけでなく、場所についても提供してもらうことが決まっております』
実際には競争入札でアイデアを落札したし、ライナルト殿が発案者ではないが、このように答えるように計画書に書いてあった。この方が変に勘繰られないから、早期に着手できるらしい。
私の言葉に内務尚書は大きく頷いた。
『なるほど。モーリス商会なら納得だ』
『それでは検討いただけるということでよろしいでしょうか』
『そうだな。申請書にあった計画案を精査するから、終わり次第、連絡しよう』
内務尚書との面談の五日後、申請が受理され、許可が下りたという連絡が入った。
その間に庶民用の娯楽施設の建設場所を探そうと思ったが、こちらも既にモーリス商会が手配していた。
こちらは港湾地区に近い倉庫群の一画だった。
港からは微妙に離れている場所で、モーリス商会が穀物の保管用に購入したレンガ倉庫だった。
支店長に話を聞くと、彼は苦笑いを浮かべた。
『以前ここには小麦などの穀物を大量に保管してあって、価格を見ながら売っていたんですよ。そのお陰で魔獣騒動の時には結構稼げたんですが、帝国が独自に備蓄用の倉庫を大量に建ててしまったので、無理に在庫を持つ必要が無くなって使い道に困っていたのです……』
一年半ほど前、シュトルムゴルフ湾の魔獣が現れ、帝都の穀物相場が急騰した。その際、モーリス商会は備蓄分を売って儲けたが、帝国政府が独自に備蓄用の倉庫を大量に増築した。そのため、過剰な在庫を抱える必要がなくなり、ほとんど使われなくなかったらしい。
商業地区からはそれほど遠くないため利便性はよく、港湾労働者や商会の従業員が利用しやすい場所で、すぐにこの場所に決めた。
更にモーリス商会の帝都支店長から、人の手配も行うと提案があった。
『採用条件だけ決めてくださいましたら、酒場の給仕や娼婦はこちらで募集しておきますよ。我が商会の名を出せば、割とすぐに集まると思いますので』
我々が必要とすることを完全に理解している。さすがは一代で財を成した男の商会は違うと感心した。
『それは助かります。ライナルト殿の薫陶が行き届いておりますな』
それからすぐにヴィントムントに戻り、捕虜収容所で働いていた者たちを帝都に送り込んだ。
私もとんぼ返りで帝都に戻り、準備を開始したが、これほど簡単にオープンに漕ぎつけるとは思っていなかった。
オープン初日はシュテヒェルト内務尚書も来て、賭博場を見学した。
「計画書にあったが、思ったより賭けは少額なのだな」
内務尚書の言う通り、短時間で決まるゲームは最大一回十帝国マルク(日本円で六百円ほど)で、カードゲームなど時間が掛かるものは一回百帝国マルクに制限している。もちろん、一マルク単位で賭けることができる。
「私どもは娯楽を提供するのであって、賭博で儲けようとは考えておりません。その代わり、酒場や娼館では適正な料金で利益を上げさせていただきます」
「私の懸念は賭博にのめり込むことだった。これならば全部負けたとしても、一時間で精々千マルク程度にしかならん。ここに来られる者の俸給を考えれば、破産するようなことはないだろう。まあ、娼館は少し危険な気はするがな」
娼婦については相手が相手だけに容姿はもちろん、教育が行き届いた者を厳選している。そのため、市井の娼館の数倍の値段設定となった。
「ですが、その価値はあると考えております。閣下も一度試してみられてはどうですかな?」
「やめておこう。私の妻は嫉妬深いのだ。まあ、酒場は利用させてもらおうと思っているが」
内務尚書がこの施設を認めたため、法整備も行われるだろう。
また庶民用の娯楽施設、“幸運の館”だが、今のところ、二月の頭には開業できる見込みだ。
これほど急いだのは、捕虜だった第三軍団の兵士たちが解放されたためで、三月になる前には帝都に帰還するのではないかと噂されており、それに間に合わせるためだ。
彼らが戻れば、間違いなく利用する。
そして、人が流れれば、それに釣られて覗きに来る者が必ず出るはずだ。
あとはならず者たちが入り込まないように適切に管理するだけでいい。そのために、帝都の治安当局とも既に懇意になっている。
この他にもやるべきことはあるが、これまでのところ計画書が完璧なので、それに従ってやっていけばいいと楽観している。
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今日、帝都に建設した娯楽施設“神々の別荘がオープンする。
これまでの道のりは決して平坦なものではなかったが、申請から僅か二ヶ月という短期間でオープンに漕ぎつけた。
これはモーリス商会が全面的に協力してくれたお陰で、私だけならあと半年は優に掛かっただろう。
“神々の別荘”は官僚や上級軍人たちが住む、高級住宅街にある屋敷を流用した。元は十月八日に失脚した枢密院議員、いわゆる元老が住んでいた屋敷で、三つの屋敷を繋げる形で作られている。
モーリス商会は元老が失脚した直後に、屋敷を買い取っており、二万平米を超える広大な敷地を格安で手に入れたそうだ。
その屋敷は高級ホテルにするつもりだったそうだが、商会長であるライナルト・モーリス殿からの指示で、我が商会に貸し出すことになった。
この三つの屋敷はいずれも大きなホールを持ち、客室も多いことから、今回の計画にはもってこいの物件だ。帝都に疎い私では、このような物件を見つけることはできなかっただろう。
内装工事は必要だったが、その手配もモーリス商会が行ってくれたため、賭博場に必要な機材と酒場で使う什器類などを入れるだけで済んでいる。
また、帝国政府への営業許可の申請についてもモーリス商会のサポートがあり、帝国の大物である内務尚書のヴァルデマール・シュテヒェルト氏にあっさりと面会が叶っている。
内務尚書からはこの施設について質問を受けた。
『賭博場に酒場、娼館と劇場を組み合わせた娯楽施設か……我が国は質実剛健を旨とするが、このような施設が必要となる理由を説明してくれないかな』
モーリス商会が渡してきた計画書には帝国政府高官との交渉という項目があり、この質問も想定されていたので、すぐに笑顔で答えていく。
『まず貴国ほどの大国には政治家や高級官僚、高級軍人といった方々の社交場が必要と考えます。現在、帝都にはそれに該当する施設はなく、商業地区にあるレストランなどが使われておりますが、そのような場所は誰が出入りするか分かりません。安全面の観点からも、ある一定の地位の方のみが入ることができる施設があった方がよいのではないでしょうか』
帝都には皇宮に近いエリアが官庁街と高級住宅街と言えるが、ここには夜の社交場となる瀟洒なレストランや酒場がない。そのため、一般市民も利用する商業地区の比較的高級な店が使われていた。
『なるほど……それは盲点だったかもしれんな』
『この施設は一定の地位の方以外は、紹介状のある方しか利用できません。また、当商会も身元を確認した者しか採用いたしませんので、安全に楽しむことができるのです。もちろん、非合法な暴力組織は関与させませんし、そのための法整備もお願いしたいと考えております』
私の言葉に内務尚書は驚きの表情を浮かべた。
『法整備まで考えているのか……用意周到だな』
『はい。法整備まで考えましたので、世界に先駆けてここで開こうと思ったのです』
『どういう意味かな?』
内務尚書は片方の眉を上げて疑問を口にした。
『本来であれば、私の故郷でもある商都ヴィントムントに作った方が手っ取り早かったのです。しかし、ヴィントムントでは商人組合が法律を作ることに難色を示すことは火を見るよりも明らかでした。彼らは規制を極端に嫌いますので。また、王都シュヴェーレンベルクも貴族たちが保守的で、新しいことを取り入れる気風がありません』
『だから、我が国か……確かに我が国なら、必要とあらば法の整備は行うし、新しいことに忌避感もない。よいところに目を付けたものだ……』
そこまで言ったところで、私の目を射貫くように見つめた。一瞬背筋に冷たいものが流れたが、特に後ろ暗いこともないので笑みは崩さないように耐える。
『誰の入れ知恵だ? ガウス商会という名は帝都でほとんど聞かぬ。そのような商会がこれほど情報に精通しているのはおかしい。誰かの入れ知恵でこのようなことを持ってきたのだろう』
『さすがは内務尚書閣下です。このアイデアはモーリス商会の商会長ライナルト殿が考えたものなのです。彼は新しい商売のアイデアを思い付いたのですが、他の事業で手が回らない。だから、出資するから共同で行わないかという話になったのです。資金だけでなく、場所についても提供してもらうことが決まっております』
実際には競争入札でアイデアを落札したし、ライナルト殿が発案者ではないが、このように答えるように計画書に書いてあった。この方が変に勘繰られないから、早期に着手できるらしい。
私の言葉に内務尚書は大きく頷いた。
『なるほど。モーリス商会なら納得だ』
『それでは検討いただけるということでよろしいでしょうか』
『そうだな。申請書にあった計画案を精査するから、終わり次第、連絡しよう』
内務尚書との面談の五日後、申請が受理され、許可が下りたという連絡が入った。
その間に庶民用の娯楽施設の建設場所を探そうと思ったが、こちらも既にモーリス商会が手配していた。
こちらは港湾地区に近い倉庫群の一画だった。
港からは微妙に離れている場所で、モーリス商会が穀物の保管用に購入したレンガ倉庫だった。
支店長に話を聞くと、彼は苦笑いを浮かべた。
『以前ここには小麦などの穀物を大量に保管してあって、価格を見ながら売っていたんですよ。そのお陰で魔獣騒動の時には結構稼げたんですが、帝国が独自に備蓄用の倉庫を大量に建ててしまったので、無理に在庫を持つ必要が無くなって使い道に困っていたのです……』
一年半ほど前、シュトルムゴルフ湾の魔獣が現れ、帝都の穀物相場が急騰した。その際、モーリス商会は備蓄分を売って儲けたが、帝国政府が独自に備蓄用の倉庫を大量に増築した。そのため、過剰な在庫を抱える必要がなくなり、ほとんど使われなくなかったらしい。
商業地区からはそれほど遠くないため利便性はよく、港湾労働者や商会の従業員が利用しやすい場所で、すぐにこの場所に決めた。
更にモーリス商会の帝都支店長から、人の手配も行うと提案があった。
『採用条件だけ決めてくださいましたら、酒場の給仕や娼婦はこちらで募集しておきますよ。我が商会の名を出せば、割とすぐに集まると思いますので』
我々が必要とすることを完全に理解している。さすがは一代で財を成した男の商会は違うと感心した。
『それは助かります。ライナルト殿の薫陶が行き届いておりますな』
それからすぐにヴィントムントに戻り、捕虜収容所で働いていた者たちを帝都に送り込んだ。
私もとんぼ返りで帝都に戻り、準備を開始したが、これほど簡単にオープンに漕ぎつけるとは思っていなかった。
オープン初日はシュテヒェルト内務尚書も来て、賭博場を見学した。
「計画書にあったが、思ったより賭けは少額なのだな」
内務尚書の言う通り、短時間で決まるゲームは最大一回十帝国マルク(日本円で六百円ほど)で、カードゲームなど時間が掛かるものは一回百帝国マルクに制限している。もちろん、一マルク単位で賭けることができる。
「私どもは娯楽を提供するのであって、賭博で儲けようとは考えておりません。その代わり、酒場や娼館では適正な料金で利益を上げさせていただきます」
「私の懸念は賭博にのめり込むことだった。これならば全部負けたとしても、一時間で精々千マルク程度にしかならん。ここに来られる者の俸給を考えれば、破産するようなことはないだろう。まあ、娼館は少し危険な気はするがな」
娼婦については相手が相手だけに容姿はもちろん、教育が行き届いた者を厳選している。そのため、市井の娼館の数倍の値段設定となった。
「ですが、その価値はあると考えております。閣下も一度試してみられてはどうですかな?」
「やめておこう。私の妻は嫉妬深いのだ。まあ、酒場は利用させてもらおうと思っているが」
内務尚書がこの施設を認めたため、法整備も行われるだろう。
また庶民用の娯楽施設、“幸運の館”だが、今のところ、二月の頭には開業できる見込みだ。
これほど急いだのは、捕虜だった第三軍団の兵士たちが解放されたためで、三月になる前には帝都に帰還するのではないかと噂されており、それに間に合わせるためだ。
彼らが戻れば、間違いなく利用する。
そして、人が流れれば、それに釣られて覗きに来る者が必ず出るはずだ。
あとはならず者たちが入り込まないように適切に管理するだけでいい。そのために、帝都の治安当局とも既に懇意になっている。
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