上 下
122 / 145
番外編第四章:「料理人ジン・キタヤマ:飛躍編」

番外編第五十話「ジン、挑戦を受ける:後篇」

しおりを挟む
 トーレス王国の大貴族フォーテスキュー侯爵が店を貸し切ったが、敵意をむき出しにしてくる嫡男ノーマンに辟易している。
 それでもこちらもプロなのでそのことは顔に出さず、スタッフたちに指示を出していった。

 スタッフたちも最初は面食らい、硬くなっていたが、それでも俺の指示通りに動き始めると、その硬さは消え、普段通りの動きに戻っていた。

 俺の前のカウンターには侯爵夫妻とノーマン夫妻、更に二組の若いカップルが座っている。
 ルティエンス男爵からの情報では長女夫妻と次男夫妻で、長女が二十代半ば、次男が二十代前後といったところのようだ。

 L字型のカウンターに座るというのが新鮮なのか、この二組のカップルの方は笑顔で話をしている。

 おしぼりを出し、1杯目のグラスと料理を出していく。

「1杯目でございますが、白ブドウのみを使用したスパークリングワインとしました。合わせる料理はセオール川の切り裂き蟹リッパークラブを使いました、蟹真薯しんじょでございます」

 蟹真薯は試飲の時から手を加えている。出汁を強めに利かせ、更に細かく刻んだ大葉と僅かだがレモンの皮をすりおろしたものを載せている。

 侯爵はワイングラスを手に取ると、小さく頷いてから口をつけた。
 そして、すぐに蟹真薯を小さなフォークに突き刺して口に運んだ。

「うむ。なかなかよいな。そう言えば、これに似た料理を食したことがあるが、何であったかな」

 そう言いながらスパークリングワインに口をつける。

「食感は異なりますが、新年を祝う晩餐会で蒲鉾を出したことがございます。他にもスールジア料理の蟹シュウマイにも似ているのではないかと」

「なるほど。確かにスールジア料理に似たものがあったな。それにしてもこの料理はこのワインによく合う。ワインの冷やし加減も最適であるし、さすがは宮廷料理長が一目置く料理人だな」

 侯爵はそう言って褒めるが、目は笑っていない。
 俺も「ありがとうございます」とだけ答えるだけに留めた。

 無難に1品目を終え、次の料理に移る。

「2杯目でございますが、軽めの白ワインでございます。合わせる料理は寿司でございます」

 白ワインは若いソーヴィニヨンブランに似たもので、あえて寿司にしてみた。
 寿司は昆布締めのヒラメとイクラ、ゆでエビで、舞踏会や晩餐会で出す時のようにスプーンに載せてある。

「どれから食べてもよいのかな?」と侯爵が聞いてきたので、「間にワインを挟んでいただければどれからでも問題ございません」と答える。

「これは一段と美味いな。さて、ワインにはどうかな」

 侯爵はヒラメを食べた後、白ワインのグラスに手を伸ばす。

「ほう!」と驚いたような表情を見せるが、それ以上何も言わない。

「この気色の悪い色のものは何だ!」とノーマンが言ってきた。

 俺が答える前に侯爵が「イクラを知らぬのか」と不機嫌そうに言った。

「イクラですか? 私は聞いたことがありませんが」

「お前は侯爵家を継ぐ気があるのか? これはキタヤマ殿が広めた新たな食材。ブルートンでは多くの店で使い始めているものなのだ。我が領地のワインにどう合わせればよいか、料理長に研究させておるのだが、それも知らんのか」

 ノーマンは顔を赤くして下を向く。
 どうやらこの親子は上手くいっていないらしい。

「もしよろしければ、他のワインもご用意しますが?」

「この白では合わぬということかな?」

「いえ、先ほどのお話ですと、合うワインをお探しとのこと。この寿司にはこの白が最も合うと判断しましたが、別の調理法の場合、これより合うものがございますので」

 そう言ってから隣に立つ、弟子のサイモンに指示を出す。

「バジルを用意してくれ。ワインはさっきとは違うスパークリングワインだ」

 そう言いながらイクラをボウルに出し、軽くぬめりを取った後、オリーブオイルとレモン汁を掛けてさっと和える。
 サイモンが用意したバジルの葉を細かく刻み、スプーンに載せたイクラの上に振りかけ、最後にワインビネガーで軽く味を調え、侯爵のところに持っていった。

「和食ではございませんが、こちらの方にはこの方が好まれるのではないかと。黒ブドウを使ったスパークリングワインがオイルのコクとビネガーの酸味、バジルの香りとよく合うと思います」

 その間にサイモンが、俺が作ったものと同じものを用意していく。何も言わなくてもやってくれるところが彼らしい。

 侯爵はそのイクラを口に入れると、「確かにこの味付けの方が馴染みがある」と言った後、スパークリングワインを口に含んだ。

「なるほど。言わんとすることはよく分かった。確かにこのワインにはサーモンのマリネがよく合う。ならば、その卵であるイクラのマリネにも合うということか」

 さすがは世界的に有名なワインの生産地の領主だけのことはあり、俺の意図を正確に見抜いていた。

 このやりとりで侯爵の表情が柔らかくなった気がする。

 3杯目は重厚な5年物の白ワインと黒鯛の西京焼きだ。
 ワインは木の樽の香りがしっかりとついているが、ブドウ本来の香りも充分にあり、白味噌で漬けた少し癖のある黒鯛とよく合った。

 4杯目は微発泡のやや甘口の白ワインだ。
 これはリースリングを使ったドイツワイン、それもアウスレーゼと呼ばれるやや甘口のものに近い感じだったので、天ぷらを合わせてみた。

 板場には既に熱した油が入った鍋があり、サイモンが粉とネタを準備していた。

「次は天ぷらでございます。合わせるワインは微発泡のものとなります。この料理は調理したものを皆様の前に置いていくスタイルですので、そのままお待ちください」

 天ぷらは海老、イカ、牡蠣、アスパラガス、マッシュルームだ。
 今回選んだネタは比較的個性の強いものにしている。これはドイツワインに似たやや甘口のワインに合わせたためだ。

「テンプラか。これを初めて食した時には衝撃を受けたものだ」

 侯爵は国王主催の晩餐会で俺の揚げた天ぷらを食べたことがあり、その際、絶賛してくれたことを思い出した。

「以前お出ししたものより、ネタの個性が強いものを選んでおります。ワインとの相性を考えなければ、天つゆでもよろしいのですが、ワインに合わせるのであれば、塩のみで召し上がっていただいた方がよいかもしれません」

 一応天つゆも出しているが、これは侯爵夫妻以外に天ぷらを食べたことがないため、料理自体を楽しんでもらおうと考えたからだ。

 話しながら海老を揚げていく。
 海老は頭と身を別々に揚げるが、今回の主役は身だ。日本酒なら頭を揚げたものの方が香ばしくてつまみになるが、甘く爽やかなワインにはプリっと甘い身の方が美味い。

 侯爵は身を食べた後、ワインを口に含む。

「見事なものだ。このワインにはボイルしたソーセージにマスタードか、酸味を強く利かせたマリネくらいしか合わぬと思っておったのだが」

 やはり試されたようだ。
 他のネタもおおむね好評だった。
 とりあえず、最難関のワインはクリアした。しかし、この後の赤ワインが本命なので気が抜けない。

 フォーテスキューのワインは白も美味いが、何といっても芳醇な香りと濃厚な味の赤ワインが世界的にも有名だ。
 だから、今回のお題の中に、同じ畑で熟成度合いだけが違うものが4種類もあったのだ。

「まずは最も若い3年物の赤ワインに合う和食をご用意しました」

 俺の説明の間にココット皿のような小さな器が出されていく。

「牛の内臓に野菜を加え、味噌を使って煮込みました。少し甘めに仕上げております」

 俺の説明に侯爵を含め、全員が顔をしかめる。

「我らに内臓を食わせるというのか!」とノーマンが文句を言ってきた。

 この国にも内臓料理はあるが、基本的には庶民の食べ物だ。
 また、処理が甘く、臭みが強いものを出す店が多い。そのため、ニンニクなどの香辛料で誤魔化しているところがほとんどで、美味い料理という印象はなかった。

「食わず嫌いはよくないと思うが、我がフォーテスキューの最高級のワインにこれが合うとは思えぬ」

 それまで上機嫌だった侯爵の声にも険があった。

「一度口にしていただき、どうしても合わないようでしたら、別の料理をご用意いたします」

 そこまで言うと、侯爵は渋々という感じでもつ煮込みをスプーンで掬って食べた。
 次の瞬間、大きく目を見開く。そして、何も言わずにもう一度口に運んだ。

「これが内臓だというのか……臭みなど全く感じぬ。それどころか肉とは違ったコクと旨味を強く感じるほどだ……」

 そこでワインがあったことに気づいたのか、ようやくグラスに口を付けた。

「何と言うことだ! ブドウの香りが更に上がったようだ……これはどういうことなのだ……」

 侯爵の言葉に残りの7人も、もつ煮込みを口に運んだ。
 そして、同じように驚いている。

「内臓は丁寧に処理しなければ臭みは消えません。今回の料理の中で材料費は最も安いのですが、最も手間が掛かっております」

「なるほど。素材の値段だけではないと言いたいのだな。だが、それだけでこの若い赤ワインに合うとは思えぬのだが」

「このワインは力強く、ブドウの持つ果実感が非常によく出ておりました。若い割に渋みも適度で、最初は脂ののった肉を出そうかと思ったほどです」

「それが王道だ」と侯爵が大きく頷く。

「ですが、この若いワインには当然のことながら熟成感が足りません。そこで熟成させて作る味噌をベースにし、更に10日以上中身を足しながら煮込むことで、料理に熟成感を与えてみたのです」

「10日以上も掛けたというのか……」

 10日以上掛けているが、いわゆる継ぎ足しで作ったためで、無駄に煮込んだわけではない。

「これには正直、やられたとしか言えぬ。さすがはキタヤマ殿だ」

 侯爵が満足げにそう言っているが、ノーマンはまだ不満げな表情のままだ。しかし、もつ煮込みはきれいに平らげており、料理に不満があるわけではなさそうだ。

 そして本日のメインになる。

「料理としては最後になります。合わせるワインは15年物の赤ワインで、料理はコカトリスの照り焼きでございます」

 赤ワインが用意され、更に焼けたばかりの照り焼きが甘辛い匂いをさせながら出てきた。

「照り焼きは醤油をベースに砂糖などを加えた甘辛いタレを付けて焼く手法です」

 コカトリスの照り焼きは一口大にカットしてあり、侯爵はそれをフォークに刺し、口に運ぶ。

「ほう! 焼き加減もよい。それ以上にこの濃厚なソースがよいな。ショウユと言ったが、赤ワインも入っておるのではないか?」

 さすがは美食家として有名なだけあり、初めて食べたはずなのにしっかりとソースの素材を言い当ててきた。

「その通りでございます。旨味と酸味を加えるために、先ほど飲まれました3年物を少量入れております。他にもニンニクや生姜などもごく少量ですが加えております」

 そこで侯爵はワインを一口飲んだ。

「先ほどのような意外性はないが、見事な組み合わせだ。これほど美味なコカトリス料理は久しぶりに食べた気がする」

 その後、天ぷら茶漬けと漬物を出した。さすがにこれにワインは合わせない。

「最後にデザートをお出しします」

 そう言ってその場でフライパンを使い、あるものを焼いていく。
 その間にスタッフたちが貴腐ワインを出していった。
 ワインは黄金色で、甘い香りが漂ってくるほど濃厚なものだ。

 デザートはあんこに溶いた小麦粉を絡めて焼いた“きんつば”だ。
 それを小さな皿に載せ、黒文字代わりのデザート用の小さなフォークを付ける。

「これがデザートだと……」

 見た目は小豆色の四角い物体に白い衣を纏った感じで、パッと見では何か分からないかもしれない物体だ。そのため、侯爵たちは首を傾げている。

「茹でた小豆に甘みを加えた後に四角く成形し、溶いた小麦粉を絡めて表面を焼いたものです。色はチョコレートに近いですが、カカオは全く使っておりません」

「なるほど……で、どのように食せばよいのかな?」

「フォークで少量ずつ切り取って食べていただき、ワインを楽しんでいただければと思います」

 貴腐ワインにあんこは、俺としても結構チャレンジングな組み合わせだと思っている。但し、貴腐ワインに焼き菓子は定番の組み合わせなので、甘さが邪魔をすることはない。

 不安があるとすれば、豆を甘くするという文化がなく食べ慣れないという点だろう。その点を考慮し、小麦粉を纏わせて焼き香ばしさを出した。うちの連中には割と好評だったが、和食を食べ慣れていない侯爵たちがどんな反応をするのか、興味があった。

「……うむ。素朴な味と言えばよいのかな。バターやナッツなどがない分、あっさりした感じを受けるな……」

 そう言いながら侯爵はグラスに口を付けた。

「なるほど……焼いた小麦粉の香りが貴腐ワインによい。個人的にはバターの香りが欲しいところだが、和食ではあまり使わぬと聞いたから、これはこれでよいと思う」

 何とか及第点をもらえたようだ。
 実際、デザートにワインを合わせるのをやめて、練り切りの和菓子を出し、目で楽しんでもらおうかと考えたこともある。

 しかし、せっかくのお題なので、デザートワインである貴腐ワインにできるだけ合いそうものを出してみたのだ。

「さすがはキタヤマ殿だ。今回は存分に楽しませてもらった。せっかくよい店もあることだし、時々来させてもらうことにしよう」

 その侯爵の言葉に、心の中で安堵の息を吐き出した。
 自信がなかったわけではないが、ワインに和食はやはり厳しい。

「次回は是非とも日本酒サケを合わせていただきたいと思います。その方がより和食を楽しめると思いますので」

「なるほど。今日よりも更に美味なる食事ができるのであれば、是非ともそうさせてもらおう」

 そう言うと、侯爵は上機嫌で帰っていった。

 侯爵たちを見送った後、サブのカウンターの様子をジェイクに聞いた。

「何とかご満足いただけたようです。でも緊張しましたよ。フランクがいなければどこかでミスっていたかもしれないです」

 そう言いながらもジェイク自身満足げだ。これを機に更に自信を付けてもらいたいと思っている。
しおりを挟む
感想 220

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~

愛山雄町
ファンタジー
 エンデラント大陸最古の王国、グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。  彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれることになる。  彼は大陸最強の軍事国家ゾルダート帝国や狂信的な宗教国家レヒト法国の侵略に対し、優柔不断な国王や獅子身中の虫である大貴族の有形無形の妨害にあいながらも、旧態依然とした王国軍の近代化を図りつつ、敵国に対して謀略を仕掛け、危機的な状況を回避する。  しかし、宿敵である帝国には軍事と政治の天才が生まれ、更に謎の暗殺者集団“夜(ナハト)”や目的のためなら手段を選ばぬ魔導師集団“真理の探究者”など一筋縄ではいかぬ敵たちが次々と現れる。  そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。  しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。  更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。  彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。  マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。  彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。 ■■■  あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。 ■■■  小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~

平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。 しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。 カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。 一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

巻き込まれた薬師の日常

白髭
ファンタジー
商人見習いの少年に憑依した薬師の研究・開発日誌です。自分の居場所を見つけたい、認められたい。その心が原動力となり、工夫を凝らしながら商品開発をしていきます。巻き込まれた薬師は、いつの間にか周りを巻き込み、人脈と産業の輪を広げていく。現在3章継続中です。【カクヨムでも掲載しています】レイティングは念の為です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。