上 下
87 / 145
番外編第二章:「料理人ジン・キタヤマ:食材探訪編」

番外編第十五話「ジン、蔵元に行く:前篇」

しおりを挟む
 八月三十日。
 マシア共和国に到着してから三日目の朝を迎えた。
 昨夜の夕食会では全員が満足してくれたようだ。俺としても久しぶりに塩焼きの鮎を食べることができ、大満足だ。

 今日はゴードン酒店の娘シェリー・ゴードンと共に首都アーサロウゼンにある日本酒の酒蔵に見学に行くことになっている。

 アーサロウゼンはノローボウ川の中流域にあり、水が豊富なところだ。町の南側には水田が、北側には豊かな森が広がっている。
 目的の酒蔵はその森に近い場所にあるらしい。

 出発前、トーレス王国の大使であるロバート・トランセル男爵から俺の安全に関して提案があると言われた。

「キタヤマ殿が流れ人と知られることは仕方ありません。ですので、流れ人と知られてもマシア共和国やマーリア連邦の政府が手を出せない方法を考えました」

「それはどういった方法なのでしょうか」

 正直な話、政治のことはよく分からない。

「現在はノードリー産業振興局長の調査団の一員という立場ですが、王国政府の正式な役職ではありません。ですので、他国が付け入る隙があります……」

 今回のマシア共和国訪問は、国王から和食を含めた食文化を広めてほしいという依頼の一環として、ダスティン・ノードリーが局長を務める産業振興局のミッションとして行われているものだ。

 俺の現在の身分だが、公式にはトーレス王国の国民であり、国王ヘンリーの個人的な客分というあやふやなものだ。今回の旅行も商人であるチャーリー・オーデッツと同じく一民間人として参加している。

「……ですので、トーレス王国の外交官という身分を用意しました。具体的には“トーレス王国駐マシア大使館付特別調査官”という役職です」

「特別調査官ですか……」

 ドラマに出てきそうなおどろおどろしい名の肩書で、俺には全く似合わない。

「もちろん、キタヤマ殿が王国の爵位、官職などをご辞退されていることは聞いておりますので、これはマシア共和国とマーリア連邦にいる間の一時的なものと考えてくださって結構です」

「一時的なもので役に立つのでしょうか?」

「既に共和国政府には地元の食材等の輸入を検討するために、産業振興局長が入国していると伝えています。共和国側も輸出が増えるならと歓迎しており、協力を申し出ているほどです。今回は大ごとにしたくないという理由で協力は断っていますが、この状況で仮に流れ人だと気づかれても手を出してくることは考えにくいと思います」

 ダスティンの肩書は正式なもので、王国政府発行の身分証明書も持っている。トーレス王国とマシア共和国は通商条約のようなものがあり、大規模とは言い難いが、貿易も行われている。外貨獲得のことを考えれば、マシア共和国も強くは出られないだろう。

 一時的とはいえ、公務員になったことに違和感を覚えるが、特に影響もないので放置することにした。

 朝食後、朝市に顔を出して鮎を買い、その足でゴードン酒店に向かう。
 店の前にはゴーレム馬車が一輌待機しており、その前に店主の娘シェリーが笑顔で待っていた。いつもなら朝市に行っているそうだが、俺たちに付き合うため、店の者に任せると言っていた。

「おはようございます」とにこやかに声を掛けられ、こちらも挨拶を返す。

 馬車に乗り込み、出発する。蔵元は郊外にあるが、馬車で十五分くらいと比較的近いと聞いている。

「昨日も少し説明しましたが、最初に向かうのは“エンバリー酒造”です。“アーサロウゼン”と“マシアジマン”が主力商品で、アーサロウゼンでは最も大きな蔵元になります」

 アーサロウゼンには二つの大きな蔵元がある。
 これから向かうエンバリー酒造とガウアー酒造場だ。ガウアー酒造場は“ノローボウ”と“ブラックドラゴン”という銘柄を作っている。

 ガウアー酒造場もエンバリー酒造の近くにあり、午後に見学に行くことが決まっていた。

 アーサロウゼンの町を出ると、すぐに森に入っていく。
 落葉樹と針葉樹が混じる雑木林のような森で、何となくだが、日本の山里の風景に近い感じだ。

 トーレス王国なら魔物を警戒して護衛が付くのだが、ゴードン酒店の馬車には護衛らしき者がいない。

 男爵から聞いた話ではこの辺りに迷宮はなく、はぐれの魔物ですら姿を見せることは滅多にない。また、マシア共和国の兵士たちが定期的に見回りを行っており、盗賊が出ることもなく、非常に安全な土地だそうだ。

 それでも行商をやっていたチャーリーは不安なのか、「大丈夫なんでしょうか?」とシェリーに聞いている。

「この辺りは子供と一緒にピクニックができるくらい安全ですよ。魔物が出て危険なのは北部の山岳地帯とスールジアとの国境付近の大森林くらいです」

 そんな話をしていると、御者が「もうすぐ着きます」と伝えてきた。窓から外を見ると、森が切れ、田園風景が広がっていた。
 すぐに大きな建物が目に入ってくる。

「あそこがエンバリー酒造です。正面の大きな建物でサケを作っています」

 その建物の前で馬車が止まると、すぐに四十歳くらいの笑みを浮かべた男と従業員らしき男女五人が頭を下げて待っていた。

「ようこそいらっしゃいました。エンバリー酒造の社長を務めております、ジェフリー・エンバリーと申します」

 エンバリー社長は落ち窪んだ目に銀縁の眼鏡をかけた、やや小太りな中年男性だ。

「今日はよろしくお願いします」とシェリーが挨拶を返し、俺たちを紹介していく。

「こちらがダスティン・ノードリーさんで、トーレス王国の産業振興局長をされている方です。そのお隣がジン・キタヤマさんで同じく、トーレス王国の特別調査官をされています……」

 シェリーにも俺の役職のことを伝えてある。
 紹介が終わったところで、握手をしていく。

「では、まずは応接室で弊社の概要についてご説明をさせていただき……」

「社長、あまり時間がありませんから、醸造所の見学からお願いできませんか?」

 馬車の中で聞いたのだが、この社長は酒造りより金儲けに興味があるため、話を聞いてもあまり参考にならないらしい。

「そうですか……分かりました。では早速」と言って先頭に立って歩き始める。

 蔵は思ったより近代的だった。
 タンク類は大型のものを含め、金属製が多く、温度管理もきちんとなされている。

「弊社ではスールジア魔導王国の最新式の魔導具を導入しております。ナオヒロ・ノウチ翁の教えにも、温度管理は特に重要だとありますので。タンクもドワーフの職人に作らせた自慢のものです……」

 社長の説明が長々と続く。
 精米、蒸米、麹造り、酒母造りという工程を遠目に見ていく。さすがに見学コースは作られておらず、部外者が近づくことは避けているのだ。

「……ナオヒロ・ノウチ翁の教えを忠実に守ることこそ、美味いサケを造る秘訣ですね。うちの杜氏はノウチ翁から直接指導を受けただけではなく、三十年以上一緒に仕事をしてきたベテランでございまして……」

 働いている蔵人も清潔感があり、状態を確認しながら、記録を取っている姿が目立つ。
 社長の説明を聞きながら絞りが終わった日本酒が入っているタンクの前に案内された。

「今から火入れを行うマシアジマンのジュンマイダイギンジョウでございます。特別に飲んでいただこうと思っております」

 そう言うと、蔵人の一人が五勺(90ミリリットル)ほど入る“蛇の目”を持ってきた。更に杜氏らしい七十歳くらいの男性も現れる。

「杜氏のオーソン・ローダーです。サケの説明は彼にしてもらいます」

 ローダーは小さく頭を下げると、自らタンクのコックを操作し、酒を注ぐ。

「磨きは四割五分。弊社の最上級の酒になります」

 火入れ前の完全な生酒だ。
 酵母の花のような良い香りが辺りに広がる。
 蛇の目を受け取り、色を確認する。ほのかな山吹色で僅かに濁りがあり、炭酸の泡が浮いている。

「このジュンマイダイギンジョウはノウチ翁が杜氏として作られたものを完全に再現しております。雑味が全くなく、冷涼な高山の湧き水のように清らかで、弊社の自慢の一つです」

 説明を聞き流しながら蛇の目に口をつける。
 酵母の香りは強く、米本来の甘みに生酛の酸味も十分にある。

「これは美味い酒ですね。昨日試飲したものと違う気がするのですが」

 ダスティンが俺に聞いてきた。

「火入れと濾過ろかの前ですし、熟成もさせていませんから。どちらかというと朝市で飲んだマシアジマンの純米の方が近い感じですね」

「特別調査官殿はよくご存じですな。この後に火入れと濾過を行って、二ヶ月ほど低温で熟成させます。ですので、本来のジュンマイダイギンジョウより酸味が強く、荒々しい感じになるのです」

「なるほど。だからここでしか飲めないとおっしゃったのですね。しかし、私としてはこちらの方が好みなのですが、これは商品化されないのですかな」

 ダスティンの問いにローダーが小さく首を横に振る。

「残念ながら、これは未完成なのです。ノウチ翁の教えでは火入れを行い、特別な木炭で濾過した後に加水をして酒精を調整しなければ売ることはできないのです」

「火入れは一回だけですか? 無濾過も美味いと思うのですが?」

 俺がそう聞くと、

「火入れは熟成前と瓶詰時の二回行います。ジュンマイはともかく、ギンジョウやダイギンジョウで無濾過は作っておりませんね。味が変わってしまいますので」

「この生原酒は非常に美味いと思いますが、これに二回火入れはもったいない。それに加水と濾過を加えるのは惜しい気がしますね」

 火入れは酵母を殺菌するために行われる。酵母やその他の菌が残っていると、発酵が進んだり、腐敗したりするためだ。

 ちなみに火入れと言ってもパスチャライズ法で行われるため、65度のお湯で加温するだけだが、これでも味は多少変わる。

 余談だが、“生貯蔵酒”や“生詰め”と書かれている日本酒でも火入れが行われるものがある。火入れを行わないのは“生酒”と“生原酒”と呼ばれるものだ。

 加水や濾過も決して悪いことではない。
 日本酒の原酒は二十度近いアルコール度数になるものもある。ここまで度数が高いと日本酒本来の味を感じにくくなるから、加水によって十五度くらいに調整した方が飲み口が優しくなって、美味く感じることがある。
 濾過も余分な酒粕を濾し取るため、味がクリアになり、酵母の香りを感じやすいというメリットがある。

「これがうちの昔からのやり方ですので」

「ナオヒロ・ノウチ氏の作られていた時と、今では状況が違うのではありませんか?」

「何がおっしゃりたいのでしょうか?」とローダーが怪訝な顔をする。

「恐らくですが、ノウチ氏が酒造りの指導をし始めた頃は店での酒の管理がいい加減だったのではないでしょうか。繊細な吟醸酒の品質が変わることを恐れ、変化に強い酒を造らないと酒自体の評価が下がり、売れなくなるかもしれないと考えたのではないかと」

「そうかもしれませんな。もっとも今でもいい加減な管理しかしていないところが多いですが」

「ですが、ゴードン酒店のようにきちんとした管理をされているところもあります。それに収納袋マジックバッグを使えば、品質の低下は起きませんから、酒を提供する店に管理方法を指導すれば、今よりも華やかで旨みの強い酒を提供できるのではないかと思ったのです」

「それは机上の空論ですね。すべての料理人たちがきちんと扱うことはあり得ません。実際、ジュンマイやホンジョウゾウでは生酒を造っていますが、彼らがいい加減に扱うのですぐに味が落ちてしまっています」

「それはそうですが……正直、もったいないと思うんです。これだけの酒を味わってもらえないのは」

「ノウチ翁のやり方を守り、品質の良いサケを造ることが我々蔵人のやるべきことです」

 杜氏であるローダーは頑なだった。
 そこで社長にターゲットを変える。

「我々だけに造っていただくことはできませんか? マジックバッグを使いますし、ここにいるチャーリー・オーデッツ商会長なら間違っても酒の味を落とすような扱いはしません」

 そこでチャーリーも「ジンさんのおっしゃる通りです。商品の品質には細心の注意を払うことを約束します」と言って頭を下げる。

 更にダスティンも「トーレス王国の役人として、私が責任を持って管理すると約束します。これでも駄目でしょうか」と後押しをする。

 しかし、エンバリー社長の反応は芳しくなかった。

「そうおっしゃられてもトーレス王国でどの程度売れるか分かりません。第一、酒造りの責任者たる杜氏が反対していますから」

 大口の取引先ということで乗ってくるかと思ったが、意外だった。

「私は今の酒造りに誇りを持っています。ノウチ先生に習った方法を変えるほど自惚れてはいませんので」

 ローダーはそれだけ言うと、それ以上何も言わなくなった。これ以上話をしても無駄なため、エンバリー酒造を後にすることにした。
しおりを挟む
感想 220

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~

愛山雄町
ファンタジー
 エンデラント大陸最古の王国、グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。  彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれることになる。  彼は大陸最強の軍事国家ゾルダート帝国や狂信的な宗教国家レヒト法国の侵略に対し、優柔不断な国王や獅子身中の虫である大貴族の有形無形の妨害にあいながらも、旧態依然とした王国軍の近代化を図りつつ、敵国に対して謀略を仕掛け、危機的な状況を回避する。  しかし、宿敵である帝国には軍事と政治の天才が生まれ、更に謎の暗殺者集団“夜(ナハト)”や目的のためなら手段を選ばぬ魔導師集団“真理の探究者”など一筋縄ではいかぬ敵たちが次々と現れる。  そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。  しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。  更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。  彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。  マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。  彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。 ■■■  あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。 ■■■  小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~

平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。 しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。 カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。 一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

巻き込まれた薬師の日常

白髭
ファンタジー
商人見習いの少年に憑依した薬師の研究・開発日誌です。自分の居場所を見つけたい、認められたい。その心が原動力となり、工夫を凝らしながら商品開発をしていきます。巻き込まれた薬師は、いつの間にか周りを巻き込み、人脈と産業の輪を広げていく。現在3章継続中です。【カクヨムでも掲載しています】レイティングは念の為です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。