迷宮最深部から始まるグルメ探訪記

愛山雄町

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番外編第一章:「料理人ジン・キタヤマ:異世界漂着編」

番外編第四話「ジン、異世界の食材を見る」

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 異世界に迷い込んだ二日目の朝。
 トーレス王国の役人ダスティン・ノードリーの家のベッドで目覚めたが、昨日のことが夢でなかったことに落胆している。

(目覚めたら日本に戻っていたっていうのを期待していたんだが……やはりこれは現実なんだな……そう言えば、新聞で見たことがあったな。日本でも年間七、八千人くらい見つからない失踪者がいると。俺もその一人になったということか……)

 そんなことを考えながら、スマートフォンの電源を入れる。アンテナの表示はなく圏外だった。
 その事実が日本ではないことを嫌でも思い出させてくれた。
 それでも二度と戻れないという事実を受け入れることができていない。

(……まだ現実感がないんだよな。自分の身に起こったことだとはどうしても思えない……だが、クヨクヨしても仕方がない。割り切って、この世界で生きていくことを考えた方がいい……)

 スマホの電源を切り、ベッドから起き上がる。

 昨日の午後に買っておいた、この世界の服に着替え、部屋を出る。ちなみにダスティンの家は四階建ての集合住宅の二階で、3LDKくらいの比較的ゆったりとした作りだ。
 彼の家族は奥さんのイルマと子供が二人、九歳の長女ケイティと七歳の長男ルイスで、突然現れた流れ人の俺に対し、嫌な顔をせず温かく迎え入れてくれた。

 朝食を一緒に摂るが、昨日も食べたカンパーニュ風の田舎パンと、野菜とベーコンのシンプルなスープ、それに温めたミルクだ。

「料理人の方にこんな粗末な料理ですみませんね」とイルマが言うが、

「美味しいですし、私はこういったシンプルな料理も好きですから」

 必ずしもリップサービスというわけでもなく、朝からゴテゴテとした料理は食べたくないので本心に近い。
 ただスープだけはもう少し塩味を抑え、ベーコンの旨味と玉ねぎなどの野菜の甘みを引き出した方がいいとは思っているが。

「今日の予定ですが、何か希望はありますか?」とダスティンが聞いてきた。

「そうですね。できればこの街を見てみたいですね。ここで暮らしていくことになるんですから」

「では、私が案内しましょう。これでもこの街で生まれ育っていますから、大抵の場所には行ったことがありますので」

「それは助かりますが、仕事の方は大丈夫なんですか?」

 ダスティンは王国の役人で、住民課のような仕事をしていると聞いている。

「昨日のうちに許可は得ています。ジンさんのサポートが私の最大の仕事になりましたから、何も問題はありません」

 彼の他にフィル・ソーンダイクという役人が護衛に着くことが決まっているのだが、このVIP待遇に気後れしてしまう。

「なんか申し訳ないですね。私はただ迷い込んできただけの一般人なんですから」

 王国がここまで流れ人を手厚く保護するのには理由がある。
 流れ人は多くの知識と技術を持ち、それによってこの世界は大きく発展してきた。また、スマートフォンやタブレット端末といった文明の利器を使うため、その情報だけでも貴重なのだそうだ。

 ちなみにスマートフォンやタブレットの充電器だが、以前の流れ人が魔導具職人となって作ったそうで、今日中に手に入るそうだ。
 電気がないこの世界でどうやって充電するのかと思ったら、魔力で充電するそうで、別の世界に来たことを強く感じる。

 朝食を摂った後、護衛のフィルと合流する。彼も隣の集合住宅に住んでおり、何かあったらすぐに駆け付けられることも選ばれた理由だと教えてもらっている。

「住宅街を見て回ってもあまり面白味はありませんので、商業地区に行ってみましょうか」

 ダスティンの提案に素直に頷く。

「面白そうですね。この世界にどんなものがあるのか楽しみです」

 商業地区はダスティンの家がある平民地区と呼ばれるノースタウンの南側にある。
 ブルートンは大きく分けて、北東が平民地区、南東が商業地区、南西が貴族街、北西が官庁街で最も西に王宮がある。

 街の中心に王宮がないのは、地形的な理由らしい。
 ブルートンは東が低く、西に向かって上り坂になっている。王宮の西側は断崖になっており、一番安全で見晴らしの良い場所が王宮になっているのだ。

 ブルートンの人口は四万人弱ほどで、直径一キロほどの円形の外壁に囲まれた城塞都市だ。人口的には日本で言えば地方都市程度でしかないが、この世界の都市は最大でも十万人ほどだそうで、小さい町というわけではない。

 平民地区にはダスティンの家のような四階建てのアパートメントが多数建っており、思った以上に人口が多い感じだ。ところどころに小さな公園もあり、住みやすそうな感じを受ける。

 平民地区と商業地区を分けるのは中央大通りと呼ばれるメインストリートだ。幅は十メートルほどあり、その両サイドに大手の商店が並んでいる。

「この辺りが一番賑やかなところですね」

 ダスティンの説明を聞きながら大通りを歩いていると、後ろからガラガラという車輪の音が聞こえてきた。振り返ると金属製の馬が荷車を曳いていた。

「あれは?」と尋ねると、

「ゴーレム馬ですね」

「ゴーレム?」と聞き返してしまう。

「魔力で動く魔導具の一種です。流れ人の世界には馬なしで動く車があると聞いていますが、珍しいですか?」

「ええ。確かに自動車は見慣れたものですが……」

「街の中には巡回している乗合馬車がありますから、機会があったら乗ってみましょうか?」

 そんな話をしながら商店を覗いていく。
 王都のメインストリートということで、高級服飾店や貴金属店、貿易会社か商社のような特に商品がない店舗も多数ある。
 その中には酒や香辛料、瓶詰の食材などを売っている店もあった。

 職業柄どうしても気になる。
 俺が興味深げに窓から覗き込んでいるのを見たダスティンが、「入ってみますか?」と聞いてきた。

 周囲の店の感じから、高級な食材や酒を扱う商社だろう。そんなところに冷やかしで入っていいのか迷っていると、

「せっかくなので入ってみましょう。私の身分を明かせば、嫌がることはないでしょうから」

 そう言って俺の前に立ち、ドアを開けてしまう。
 カランカランというドアベルの音が響き、すぐに二十歳くらいの若い男性従業員が現れた。

「いらっしゃいませ。どのようなご用件で?」

 ダスティンとフィルは何となく役人という雰囲気だが、俺の場合、服こそこの世界のものにしているが、明らかに雰囲気が違う。この取り合わせに従業員は戸惑っているように見えた。
 役人であることを証明するカードを見せながら、

「私はダスティン・ノードリーという内務卿閣下直属の官僚だ。ある仕事の下見に来た」

 俺に話す時とはまるで違う雰囲気で、男性従業員も「失礼いたしました」と頭を下げると、すぐに近くの別の従業員に目配せをする。

「すぐに会長が参ります。こちらへどうぞ」

 そう言って奥に案内しようとするが、

「それには及ばん。今日はあくまで下見なのでな」

「かしこまりました。では、気になる商品がございましたら、お声がけください。詳しく説明させていただきますので」

 ダスティンは鷹揚に頷くと、店の中に進んでいく。
 その堂々たる仕草に凄いものだと感心していると、「ジンさん。こちらへ」といつもの笑顔で手招きをした。

 そこには様々な香辛料が並んでいた。

「胡椒とタイム、カルダモンか……クローブにローリエ、シナモンもあるのか。和食の食材はやはりないか……」

 和食で必要な出汁を取るかつお節や昆布、いりこなどや、醤油や味噌といった調味料も見つからなかった。

(出汁もほしいが、醤油と味噌は手に入れたいな。この辺りの気候や風土がどんな感じなのかは分からないが、ヨーロッパに近い感じだと見つからない可能性が高いな……)

 そんなことを考えていると、「何かお探しですかな」と恰幅のいい壮年の男が話しかけてきた。

「当商会の代表を務めております、モーリス・マッコールと申します」

 人のよさそうな笑みを浮かべながら大きく頭を下げる。

「ダスティン・ノードリーだ。こちらはジン殿だ」

 そう言って先ほどと同じく偉そうに自己紹介をする。但し、俺のことは呼び捨てにしていないため、マッコールは俺のことをちらりと見て小さく頷いていた。

「確かマッコール商会は王都で一番の食品輸入商社と言われていたな。私の認識で間違いないか?」

「内務卿閣下直属のお役人様にまで、我が商会のことが知られているとは光栄でございます」と恭しく頭を下げ、

「当商会でございますが、王国国内はもちろん、隣国のハイランド連合王国、更には、東はスールジア魔導王国、南はマーリア連邦やヴィーニア王国、北の辺境ベレシアン帝国まで、あらゆる食材を取り扱っております。王都では一番の品ぞろえと自負しております」

 大仰な仕草で説明していくが、あまり理解できたとは言い難い。一応、昨夜ダスティンにレクチャーを受けているが、元々地理は苦手で覚えきれなかったのだ。
 しかし、ここにあるだけだとすると、和食を再現することは難しいかもしれない。
 俺が落胆の表情を見せているのにダスティンが気づき、

「何か足りないものがありましたかな」と聞いてきた。

「調味料はここにあるだけでしょうか?」とマッコールに聞くと、

「いえいえ、この奥にもございます。岩塩、海塩、砂糖、オリーブオイルにビネガー、他にも瓶詰のオリーブやトウガラシなどもございます」

 そう言って奥に案内する。

 彼に従って奥に進むと、そこには酒やビネガーの入ったボトル、オリーブや野菜が入った瓶、茶か香辛料が入ったブリキの缶などが壁一面にところ狭しと並んでいた。

「なかなか凄いですね」というものの、種類としては日本の食材専門店には劣るため、それほど驚いているわけではない。一応、礼儀として驚いたふりをしただけだ。

「どのようなものをお探しですかな」

 目的のものはなさそうなので、別の角度から聞いてみた。

「発酵系の調味料はありますか?」

「発酵系の調味料でございますか……ピクルスやハード系のチーズをお探しですか?」

 確かにピクルスやチーズも発酵食品であり、調味料としても使えるが、俺の狙いとは違う。

「豆や魚を発酵させたものはございませんか?」

「豆や魚を発酵ですか? 我が商会では今のところ取り扱いはございませんな」

「今のところとおっしゃいますと、取り扱うことが可能ということでしょうか?」

 無いと認めたくないだけのような気もするが、その言い方に引っかかり確認してみた。

「この辺りの料理では使わないですが、マシア共和国やマーリア連邦では匂いのきつい調味料があると聞いたことがございます。恐らくそれがお求めの品だと思うのですが」

 マシア共和国やマーリア連邦と言われても気候風土が分からない。

「それは手に入るのかな」とダスティンが話に加わってきた。

「もちろんでございます!」と揉み手をしながらマッコールは大きく頷いた。

「ですが、遠方でもございますし、時間が掛かります。それと少々値が張りますが……」と窺うように聞いてきた。

「大至急手配してくれんか。王国として取引させてもらう」

 そんなに簡単に決めていいのかと驚いてしまう。

「ありがとうございます!」とマッコールは破顔し、後ろにいる従業員に「すぐに手配を」と小声で指示を出す。

「見積もりと契約書を役所まで持ってきてくれ。私の名を出せば分かるようにしておく」

 それだけ言うと、俺の方に顔を向け、

「他にも見ていきましょう」と言って別の棚に向かった。

「いいんですか?」と小声で聞くと、

「構いません。既に内務卿の許可はいただいておりますので。それにお求めの物はなかったのでしょう?」

「そうですが……」

「王国にとっては大した金額ではありませんし、初期投資だと思えば何ら問題はありません」

 見た目からは想像できないが、意外に大胆な性格をしているなと感心する。

 その後、瓶詰やハムなどの加工食品などを見ていくが、印象的にはフランスかイタリアに近い感じがした。
 乾燥食材もポルチーニ茸のような香りのキノコはあったが、シイタケらしきものはない。

 酒も国産のものはワインとブランデーがほとんどで、隣国ハイランド連合王国のウイスキーが多数取り揃えてあった。しかし、他の種類はほとんどなかった。

「生鮮食品は取り扱っていないのか……」と呟くと、ダスティンが「恐らく取り扱っていますよ」と教えてくれる。

 冷蔵施設もなさそうなので首を傾げていると、

収納袋マジックバッグという魔導具があるんですよ。それなら時間を止められますから、生ものでも腐ることはありません。まあ、もっとも高価な道具なので、大手の商会くらいしか使っていないと思いますが」

「時間を止められる……それは素晴らしいですね!」

 そのマジックバッグがあれば、いつでも鮮度のいい食材が使える。冷凍させれば当然味は落ちるし、冷蔵庫で保存しても変質していく。時間が止まるというのは画期的だと感心する。

「軍が使っているものをお譲りできますから、今度お持ちしましょう」

「先ほど高価な道具とおっしゃっていましたがいいんですか?」

「構いません。高価と言っても個人で考えた場合です。国には何百というマジックバッグがありますので、一つくらい融通することは難しくありません」

 あとで聞いたが、小さなものでも数百万円はする高価なものだそうなので譲ってもらうことはやめている。

 その後、生鮮食品も見せてもらったが、海産物や生肉、フルーツなどさまざまなものを取り扱っていた。

「他の店も見て回りましょう」とダスティンがいったため、マッコール商会を後にした。

 大通りに出たところでダスティンが話しかけてきた。

「マッコール商会は最大手ですが、実はあまり評判がよくないのです。といっても妻から聞いた話なのでどこまで本当のことかは分かりませんが」

「なるほど。確かに少し胡散臭い感じはしましたね」と笑う。

 その後、食材店を何軒か回った。
 マッコール商会では外国の食材が多かったが、中小の食材店では国内のものが多く、種類が豊富だった。

 特にオーデッツ商会という個人経営の店の主人は食材に詳しく、今後ひいきにしようと思ったほど意気投合している。

 魚などの食材はともかく、調味料や出汁が手に入らない。
 マッコール商会にどこまで期待できるかだが、和食屋を始めるなら一からすべて準備しないといけないから、どれだけの期間が掛かるか想像もつかない。
 とりあえず、どこかの料理屋に雇ってもらうしかないなと思い始めている。
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