迷宮最深部から始まるグルメ探訪記

愛山雄町

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本編第四章:魔物暴走編

第七十六話「対応方針」

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 五月一日の午前四時過ぎ。
 迷宮の出口が静かに閉まっていく。魔物暴走スタンピードが終息したことを意味する。
 既に昨日の午後八時頃には魔物の流出は終わっていたが、軽微な損害で終結したことが私レイフ・ダルントンには未だに信じられなかった。

 出口が閉まってからしばらくして、魔王アンブロシウス陛下が地上に戻られた。その表情に疲れが見え、激戦だったことが想像できた。
 しかし、エドガー殿とドレイク殿の姿が見えない。

「とりあえず二百階での戦いは終わった」という陛下の言葉に兵士たちから歓声が沸く。

「お疲れ様でした、陛下。エドガー殿とドレイク殿はいかがされたのでしょうか」

 あの二人が敗れることは考え難いが、聞かないわけにはいかない。

「生存者の捜索に向かった。迷宮内に残っている者を見つけ、スタンピードが終結したことを伝えるそうだ」

 管理局としても生存者の確認を行うつもりだったので非常に助かる。

「なるほど。お疲れでしょうから部屋を用意いたします」

「すまぬが至急話をしたい」とアンブロシウス陛下は小声で伝えてきた。

 どのような話かは分からないが、あまりいい予感はしない。恐らくエドガー殿たちの話だろう。

「では、管理局の応接室に参りましょう」と伝え、近くにいた職員に「マーロー管理官に応接室に来るよう伝えてくれ」と命じる。

 アンブロシウス陛下は四天王のウルスラ殿に「そなたはここで待っておれ。エドガー殿たちが戻られたらすぐに余に念話を飛ばせ」と命じられた。

 陛下とベリエス殿と共に管理局内の応接室に向かう。途中で職員のリア・フルードに軽食を用意するように言うと、

「お飲み物はどうしましょうか? お酒の方がよろしければ準備いたしますが」と聞いてきた。

 陛下がエドガー殿たちと迷宮内で酒を飲んでいたことを知っているため確認したようだ。

「それには及ばぬ。エドガー殿とドレイク殿が戻られたら所望するであろうから、そちらの用意はしておいた方がよいがな」

「そちらは既に手配済みです。もちろんおつまみも用意するように依頼しております」

 さすがにあの二人のことをよく分かっている。

 マーローもすぐに駆け付け、応接室に入る。
 ソファに座ったが、陛下はすぐには口を開かず、考え込むような仕草をされた。
 そして、数瞬の間の後、ゆっくりとした口調で話し始められた。

「此度のスタンピードについてだが、最後にはレベル九百三十五という恐ろしい魔物が出てきた。それだけではない。レベル九百以上の魔物が七十体以上いたのだ」

 その言葉に衝撃を受けた。
 レベル七百を超える魔物は天災以外の何物でもない。王国軍が総力を挙げても倒すことは難しいだろう。その魔物よりも更に二百もレベルが高いのだ。その能力は想像することすらできない。

 私と同じようにマーローも言葉を失っており、沈黙が部屋を支配する。

「ベリエスよ。収納袋マジックバッグを出せ」

 ベリエス殿は「御意」と頭を下げると、何もない空間からマジックバッグを取り出し始めた。その数は十を超えており、その内容物をすべて収容できる能力に驚きを隠せない。時空魔術の使い手であることは分かっていたが、ここまでの能力だとは思っていなかった。

「ここにあるマジックバッグにはレベル七百以上の魔物のドロップ品が入っておる。他のドロップ品、主にエドガー殿たちの肉だが、それはウルスラが預かっておるゆえ、後で引き渡すが、まずはこれを見てもらいたい」

 そうおっしゃり一つのマジックバッグから巨大な魔力結晶マナクリスタルを取り出した。その直径は十センチほどあり、自分の目を疑ったほどだ。

「これはレベル九百五のオリアスという悪魔のマナクリスタルだ。これで信じられるのではないか」

「た、確かに……これほど巨大なマナクリスタルを見たことはございません」

「他にも武具が多数ある。もちろん黒金貨や魔銀ミスリル貨もな」

 目の前にあるマナクリスタルだけでもどれほどの価値があるかは分からない一品だ。当然武具もそれに応じた価値の物だろう。
 しかし、陛下が何をおっしゃりたいのか未だに理解できない。これらの所有権を主張されたいのだと思うが、救援を求めた以上、国王陛下も所有権を主張されることはないだろう。ただ、私にその権限はないため、ここでそれを言われても王都に伝えるとしか答えられないが。
 私の懸念が伝わったのか、陛下が説明を始められた。

「レベル七百五十以下の魔物の一部・・は我らも倒している。それに我らが倒したと言っても二人に手伝ってもらっている。つまり、これらの所有権はエドガー殿らにあるということだ」

「レベル九百を超える魔物を倒した……そこまでとは……」

 思わず口にしてしまったが、アンブロシウス陛下はあまり気にした様子はなく、淡々と話しを続けていく。

「その通りだ。しかし問題がある」

 問題があると聞き、「問題ですか……」と言いかけたが、すぐに思いつくことがあった。

「エドガー殿たちが肉以外はいらぬとおっしゃられたのではありますまいか」

「うむ。それもあるが、余たちが倒したことにしてほしいと言っておるのだ。余も彼らの頼みを聞いてやりたいが、手柄を奪ったようで気が進まぬ。そこでエドガー殿に相談したのだが、ダルントン局長に任せてはどうかと言われたのだ」

「私にでございますか!」

 突然胃の辺りが痛み始めた。
 エドガー殿たちだけでなく、アンブロシウス陛下の気持ちも考える必要がある。ここで彼らの機嫌を損ねれば王国の存続に影響が出るからだ。
 それほど重大な案件を一局長に過ぎない私に任せると言われても困惑しかない。

 しかし、あまり時間がないことも確かだ。スタンピードが終息した今、最大の功労者をあいまいにしておくことは不可能だろう。それにエドガー殿たちが迷宮から出てくるのは二、三時間後だ。常識的にはあり得ないことだが、彼らならすべてを終わらせた上で、朝食に間に合うように出てくるはずだ。
 それまでに方針を決めておかないと、彼らの心証が悪くなる。

 問題は私がここの責任者であり、転移魔法陣を使うとはいえ、ごく短時間でもここを離れることはできないことだ。
 スタンピードが終わったとはいえ、何が起きるか分からない。それに戦死者への対応や生還者の把握など、やらなければならないことが山積しており、王都に相談に行くことができない。

「マーロー管理官」と横に座るマーローに声を掛ける。

 マーローはビクッと言う感じで肩を動かすと、ゆっくりと私の方を見た。

「スタンピード終息の報告と共に今の案件について至急陛下に報告するのだ。その上で王国としての対応方針を確認して戻ってきてくれ」

「は、はい……では直ちに」と言って立ち上がる。しかし、そこで立ち止まった。

「エドガー殿たちが戻られるまでにすべてを決める必要があります。お疲れのところ申し訳ありませんが、ベリエス殿にも同行していただけないでしょうか」

 マーローの提案にアンブロシウス陛下が頷き、「ベリエスよ、そなたもブルートンに飛べ」と命じられた。

■■■

 迷宮管理官エリック・マーローは魔王軍四天王“魔眼のベリエス”と共に管理局の転送室に急ぎ向かっている。
 速足で歩きながら、今回のことを考えていた。

(スタンピードが無事に終わったのはエドガー殿たちのお陰だ。そのことに感謝してもしきれぬが、なぜいつも私のところに難題が降りかかってくるのだろうか……)

 そんなことを考えていると、ベリエスが話しかけてきた。

「貴殿もエドガー殿たちのことで苦労されておるようだな」

 その言葉にマーローは足を止めそうになるほど驚いた。

それがしも苦労しているから分かるのだよ」

 その顔には笑みが浮かんでいるが、憐れみも感じた。

「苦労ですか……確かに大変なことが次々と舞い込んできます。もちろん、我が国を救っていただいた方に対して不満はありませんが、胃が痛くなることは間違いないですね」

 二人は転送室に入るとすぐに王都に飛んだ。
 緊急事態であり、グリーフからの転移者に対してはいつもの厳重な管理は行われず、すぐに国王アヴァディーンの下に通された。

 執務室には早朝にもかかわらず、国王、宰相ジャーメイン・ドブリー侯爵、内務卿レスター・ランジー伯爵、宮廷書記官長アンドレアス・リストン伯爵という王国の重鎮たちが待っていた。
 マーローは一礼すると、すぐにグリーフ迷宮で発生したスタンピードが終息したことを報告する。

「無事に制圧できたのか……」と国王は信じられない面持ちで呟くが、すぐにベリエスに向かって頭を下げる。

「これも貴国のご助力の賜物。アンブロシウス陛下には直接お礼申し上げるつもりだが、トーレスの民を代表して貴国に感謝を伝えたい」

 アヴァディーンの言葉にベリエスは小さく首を横に振る。

「我が主君を含め、我らはほとんど役に立っておりませぬ。すべてゴウ・エドガー殿、ウィスティア・ドレイク殿の成したことにございます」

 その言葉にアヴァディーンは驚きの表情を浮かべた。ゴウたちが活躍したことは想定の範囲内であったが、魔王の臣下が自らの主君の功績を認めなかったためだ。

「そのことで陛下にご裁定いただきたいことがございます」とマーローが話に割って入った。

 本来であれば一官僚に過ぎない彼が許しもなく会話に加わることはできないのだが、緊急事態であるため、強引な手段を採ったのだ。

「裁定してほしいこととは何か」

 アヴァディーンもマーローの決意を込めた目に何かを感じ取り、咎めることなく先を促す。

「エドガー殿より今回のスタンピードの対応について、可能な限り内密にしてほしいとの願いが出されております。そのため、主に魔物を倒したのはアンブロシウス陛下であったと公表していただきたいと。しかしながらアンブロシウス陛下は他者の功績を奪うことをよしとされません。エドガー殿より対応をダルントン局長に一任するとの提案がございましたが、この案件は王国全体に関わるため、陛下のご裁定を受ける必要があると愚考いたします」

 アヴァディーンはこめかみを押さえ、

「つまりエドガー殿は目立ちたくないからアンブロシウス陛下の功績としてほしい。しかしながら、アンブロシウス陛下は自らの功績でもないから固辞したいと……なかなかに難しいことだな」

「はい。ですが、時間がございません。エドガー殿たちは迷宮内で生存者にスタンピード終息を伝えておりますが、あの方たちのことです。必ず朝食までに戻られます。それまでに対応を決めておかなければならないかと」

「分かった。皆も考えてくれぬか。余としてはエドガー殿とアンブロシウス陛下の双方が納得する形としたい」

 そこで宰相が発言を求めた。アヴァディーンが許可すると、すぐに話し始める。

「事実を曲げることは難しいかと。エドガー殿たちとアンブロシウス陛下が協力して成し遂げたと発表すれば、エドガー殿たちはそれほど目立たないのではありますまいか」

 その意見にランジー伯が反対する。

「アンブロシウス陛下は大陸に名を轟かせておられるお方。その方と同列に扱えば、エドガー殿の意図に沿わぬのではありませんか」

「確かにそうだな」と国王は頷く。

「ですので、ここはアンブロシウス陛下に折れていただくしかないかと。エドガー殿の意向を優先するわけではございませんが、知名度が違い過ぎますので」

 ランジー伯はアンブロシウスらがゴウたちのことを恐れていることを知っており、ゴウたちを優先すべきと暗に主張した。

「それでは我が主君が一方的に主張を曲げることになるが」とベリエスが不機嫌そうに反論する。

 彼自身、ランジー伯の言っていることが正しいと思っているが、無条件に下りることは今後の関係に影響すると考えた。もちろん、時間が無いことは重々承知しているため強く主張する気はなく、反論したという実績を残すだけのつもりでいる。

 しかし、その言葉で場は静まり返ってしまった。
 埒が明かないと考えたベリエスは「ではこうしてはいかがか」といい、話を始めた。

「此度の功績はすべて我が主君アンブロシウス陛下といたします。しかしながら、譲り受けた武具についてはエドガー殿より直接使用するように渡されたものゆえ勝手に渡せませんが、黒金貨などの硬貨とマナクリスタルについては我が国と貴国で共同管理してはいかがでしょうか」

「共同管理? どれほどの金額になるかは分からぬが、我が国の国家予算の何倍にも相当する額にはなるはず。共同で管理するとしても何に使うのだろうか」

 アヴァディーンの問いにベリエスは即座に答えた。

「食文化の発展のために使ってはいかがでしょうか」

「食文化の発展……」

「某は門外漢ゆえ、どのような使い方が適切かは分かりませぬが、料理人や酒造りの職人の養成、農業や漁業の振興、他国との交易の促進など、使い道はいくらでもありそうですが」

「エドガー殿への配慮ですかな」とランジー伯が質問する。

「その通りです。ですが、それだけではございません」

「では、どのような理由が?」

「主君の評判を買うことができます。表面上は命懸けで戦い手にしたものですので、それを惜しげもなく、貴国と折半すれば恐れられることも少なくなるのではないかと」

「なるほど、魔王と恐れられていたアンブロシウス陛下は豪放な方だと世に知らしめることができると。それをもってアンブロシウス陛下を説得されるということですかな」

 アヴァディーンの言葉にベリエスは「左様です」と答えた。

「我が国にとっては有利過ぎる提案です。拒む理由はございませんが、貴国はそれでよろしいのですか?」

 宰相がそう聞くと、ベリエスは真剣な表情で頷く。

「正直に申し上げて、エドガー殿とドレイク殿が力を振るえば、我が国とて抵抗することすらできずに消滅するでしょう。ですので、エドガー殿に対して我が国が有用であると考えていただくことこそが最良の策なのです」

 魔王軍の幹部がゴウたちのことを心底恐れていることに国王以下の重臣たちは皆驚くが、その力を知れば納得せざるを得なかった。
 更にベリエスは言葉を続けた。

「宰相殿は先ほど有利過ぎるとおっしゃられたが、必ずしもそうではないかと」

「それはどういうことでしょうか」とランジー伯が確認する。

「膨大な予算の使用方法については貴国に一任します。つまり、エドガー殿に納得いただける成果を貴国は出さねばならぬのです」

「国家予算を超える金を使ったにもかかわらず、大した成果を上げねば……」

 ランジー伯は最後まで言葉を続けられなかったが、彼が言いたかったのはゴウたちがトーレス王国を見限るということだった。
 それについてはアヴァディーンを初め、王国関係者は全員すぐに認識する。

 その後の話し合いでゴウたちの扱いが決まった。
 彼らはレベル五百台の魔物には対応したが、それ以上の魔物の相手をしたのはアンブロシウスら魔王軍であったとされた。
 二百階での初期・・の対応の褒賞として、得られたドロップ品はすべて無税で引き渡されることが決まった。
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