迷宮最深部から始まるグルメ探訪記

愛山雄町

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本編第四章:魔物暴走編

第七十四話「終焉」

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 五月一日午前三時頃。
 エドガー殿とドレイク殿と共に戦い始めて既に十五時間が過ぎようとしていた。
 既に余たちは足手まといでしかなく、二人の戦いを見ているしかなかった。

 今出てきている魔物は名前付きネームドと呼ばれる悪魔たちだ。ベリエスの鑑定で確認しているが、すべてレベル九百を超えていた。
 幸いなことにネームドたちは一体ずつ現れるため、エドガー殿たちは余裕をもって倒している。

 今戦っているのはキメリエスという名で、漆黒の馬に跨った戦士のような出で立ちだ。
 手には漆黒の騎槍を持ち、漆黒の全身鎧を身に纏い、マントをなびかせている。槍からは禍々しい魔力がまとわりつき、余ならば近づくだけで力尽きると確信したほどだ。

「俺が行ってくるよ」とエドガー殿が軽い調子でいい、疾風のように階段を駆け下りていく。

 キメリエスはその速度に戸惑っているのか、槍を構えるものの攻撃を繰り出せない。一瞬にしてエドガー殿が近づき、聖剣アスカロンを一閃した。
 キメリエスは一度も攻撃することなく、光の粒子となって消えていった。

「槍と鎧か」と言いながら、エドガー殿がドロップ品を拾ってから戻ってくる。

「手応えのない奴らばかりじゃの。と言っても前よりは多少強そうじゃが」

「そうだな。このくらいの奴らがいてくれたら、もう少し楽だったかもしれないな」

 二人の会話の意味はよく分からないが、少なくともレベル九百程度では相手にもならないことだけは分かる。

「次が出てきたようじゃな。では我が行く」とドレイク殿が持っていたグラスをウルスラに渡す。

 飲んでいるのは夜食用のワインだ。すべて赤ワインのボトルで、夜食の時に飲んだ残りだ。
 我らがほとんど飲まなかったため残ったのだ。この程度の酒であれば酔っ払うことはないが、さすがにこの状況で飲む度胸はない。一瞬の判断の遅れで命を失うことになるのだから。

 ちなみにウルスラもドレイク殿に気に入られたらしい。夜食の時にエドガー殿が手を離せなかったため、彼女に料理を取らせていた。
 それからウルスラはドレイク殿の侍女のように常に横に待機している。

「次はオリアスという名のようです。レベルは九百五……」

 ベリエスが鑑定結果を教えてくれる。
 オリアスは我が四天王の一人、ファルコと同じように獅子の頭を持っている。ただ、放っているオーラはファルコとは比較にならない。もちろん、余も比べ物にはならぬが。
 オリアスも馬に乗っているが、槍ではなく、抜身の剣を持っていた。

 ドレイク殿は無造作に階段を下りていく。オリアスはドレイク殿に魔術を放った。それは水魔術のようで蛇のような形を作り、ドレイク殿を飲み込もうとしている。

「変わった芸じゃな」と言い、剣を持たない左手を軽く振った。次の瞬間、水の蛇は霧となって消える。

 その光景にオリアスは反応することなく、馬を駆けさせていた。そして、ドレイク殿に向けて金色に輝く剣を叩きつける。

「その馬は肉を落とさぬのかのぉ」と言ったように聞こえたが、恐らく空耳だろう。

 ドレイク殿はオリアスの剣を竜牙剣ソード・オブ・ドラゴンファングで受け止めると、残像すら残さないほどの速度でオリアスと馬を一刀両断する。
 オリアスは光の粒子になって消えたが、そこには腕輪のような装飾品と黒金貨が数枚、そして直径十センチ近い大きさの魔力結晶マナクリスタルが残されていた。

「やはり肉は落とさぬのか。役に立たぬ奴らじゃ」

 先ほどの言葉は空耳ではなかったらしい。

 エドガー殿だが、ドレイク殿の戦いを見ることなく、ワインを楽しんでいた。

「やはりこのワインはいい。フォーテスキューに行ってみたいものだな」

 今飲んでいるのはフォーテスキューの十年物だ。夜食の時に少し飲んだが、香りがいいことは分かったが、この状況で楽しむほどの胆力を持ち合わせていないため、味は覚えていない。

 戻ってきたドレイク殿がウルスラからグラスを受け取っていた。

「このチーズによく合うの」

 そう言ってピックに刺さったチーズを口に入れる。

「ブルーチーズの割と若い奴だな。恐らくもう少し熟成したものを出したかったんだろうが、柔らかいと食べ辛いと思ってしっかりとした食感の若いものにしたんだろう」

「我はこれでもよいと思うが」と首を傾げている。余も味だけは見ているので、同じ思いだ。

「これでも充分に美味いと思うが、これはまだミルクの感じが微妙に残っている。熟成したブルーチーズのクリーミーな食感と青かびの香ばしさがこのワインには合う気がする」

 エドガー殿のこだわりは相変わらずだ。

「ならば、これが終わったら食べに行かねばの」

 そこでドレイク殿は我らを見た。

「そなたらも遠慮せずに飲めばよいぞ。このような作業を見ていても楽しくなかろう」

 レベル九百を超える魔物は我ら魔人族を含めた全人族を滅亡させる災害と言っていい。その魔物との戦いを“作業”と言い切られ、咄嗟に言葉が出ない。

「我らも充分に楽しんでおります。お気になさらずに」と余に代わり、ベリエスが答えてくれた。ただ、その言葉には感情が籠っておらず平坦な感じがした。

「それならばよいが。遠慮だけはせぬようにな」とドレイク殿は我らに気を遣ってくれる。飲み仲間に認定されたというのは間違いないらしい。

「次が来た」と言ってエドガー殿が階段を下りていく。

 ちなみに一々上に戻ってくるのはワインを飲むためだ。最初はそのことに気づかず、下で戦っていた方が効率的ではないかと言ってしまった。

 すると、ドレイク殿から、

「ワインを持っていくとボトルを割られるかもしれぬからの」と言われ、更にエドガー殿から冗談とも本気ともつかぬ言葉を告げられた。

「飲んでいる酒を台無しにされたら、彼女が迷宮ごと破壊しそうなので。そうなったら私でも止める自信はありませんよ」

 笑いながら言われるが、どうしても冗談には聞こえなかった。

 何といってもドレイク殿はの“豪炎のインフェルノ災厄竜ディザスターなのだ。神ですら封印するしか止める術がなかったと言われる伝説の持ち主であり、我ら魔人族を殺すだけのためにいくつかの迷宮を破壊している。

 一分間に一体くらいのペースで戦い続け、一時間ほど経った。
 敵のレベルは九百三十を超えていた。それでも二人は余裕の表情で戦い続けている。

 ドレイク殿のレベル四百六十、エドガー殿のレベル四百五十は明らかに偽装した数字だが、一体どれほどの高みにあるのだろうか。

 災厄竜たるドレイク殿のレベルが千を超えていることはまず間違いないが、エドガー殿のレベルも“半神デミゴッド”という称号を持つ悪魔たちより遥かに高く、千を超えているのではないかと考えている。

 その証拠にレベル九百の敵に対し、武器こそ聖剣アスカロンを使っているが、防具は安物の革鎧のままだ。
 一度、余が借りている始祖竜の鎧アーマー・オブ・オリジンドラゴンを返すと言ったのだが、

「大丈夫ですよ。当たらなければ防具は関係ありませんから」と全く意に介さない。

 ドレイク殿にも伝えたが、

「ゴウに当てるのは我でも至難の業じゃ。ここらの木っ端悪魔に当てられるはずがない」

 至難の業ということは当てたことがあるということだ。ある程度手加減したのだろうが、それでも災厄竜の攻撃を受けて生きているという事実の方に驚く。


 しかし、この二人がいなければ、この大陸、いや、この世界はどうなったのだろうか。
 先ほど見たオリアスなる悪魔が現れたら、トーレス王国やハイランド連合王国はもちろん、大陸最大の国家アレミア帝国ですら対応できずに滅んだはずだ。

 ベリエスの配下が調べた範囲ではアレミア帝国の最強の戦士はレベル五百に達していない。その程度の戦士なら余でも百人ほどなら容易に倒せる。

 エドガー殿たちの戦いを見てわかる通り、レベル差が大きくなればそもそもダメージを与えることができない。つまり、レベルが低い兵がいかほど居ようとも、役に立たないのだ。

 これは余の経験則に基づく概算だが、レベルが百低い場合、互角に戦うには十倍の人数が必要となる。例えばレベル五百の戦士にレベル四百の戦士が挑む場合、十人いてようやく互角になるということだ。

 それ故、大陸最強である余の軍であってもレベル九百の悪魔を倒すことは非常に困難だ。四天王やレベル五百を超える精鋭たちをすべて投入し、一体と刺し違えられるかどうかというところだろう。

 その悪魔が何十体もいるのだ。
 我ら人族では太刀打ちすることは不可能だ。運よく竜たちが動いてくれれば生き残れる可能性はあるが、竜たちは人族に興味を持っていない。

 ただ今回のスタンピードが異常であることは確かだ。
 通常ならすべての魔物が上がってくることはなく、ある一定の階層までの魔物が地上に出れば収束する。
 余が経験したスタンピードではレベル六百程度の魔物が最強であった。それも僅か数体であり、その他はレベル五百以下の雑魚に過ぎなかった。

 これは世界共通の常識だ。
 そうでなければ、迷宮管理局などという組織を作って備えても意味がない。迷宮管理局が万が一のスタンピード時に迷宮を封鎖するのだが、これほどの魔物が出てくるなら一般の兵士では全く役に立たず、兵を配置するだけ失うことになるからだ。

 もちろん大陸最大級の迷宮が他の迷宮とは異なる可能性はあるが、それでもこれほど強力な魔物が現れるということは膨大な魔力マナが必要だったはずだ。
 それほどの魔力がなぜ余剰になったのか疑問は残る。

 戦いを見ているだけだったため、そのことについて考えていた。そしてある仮説が頭に浮かんだ。
 その仮説は豪炎のインフェルノ災厄竜ディザスターであるドレイク殿が迷宮から出たことが引き金だったのではないかというものだ。

 余は見ていないが、神森人ハイエルフが自らの命を捧げて神に祈り、それを聞き届けた神が災厄竜を封じたと聞いている。
 つまり、それだけの対価を払ってようやく封じられた存在なのだ。当然、封じ続けるためには膨大な魔力を要するだろう。

 その膨大な魔力の行先がなくなったことにより、これほど大規模なスタンピードが発生したのではないか。だとすれば、今回が特異な例であり、今後スタンピードが発生したとしても、ここまで強力な魔物が現れることはないだろうと楽観している。
 このことについてはエドガー殿に確認したいが、はぐらかされる気がしていた。

 そんなことを考えていたが、その間にも二人は悪魔たちを倒し続けている。
 そして、今までで最強のレベル九百三十五の“バエル”という名の悪魔が階段室に入ってきた。でっぷりとした体形に王冠と煌びやかな衣装でニヤけた顔をしているが、その存在感に背筋に冷たいものが流れる。

「名前とレベルは分かりますが、能力が見えません。恐らく阻害系のスキルを持っているのではないかと……」

 ベリエスの鑑定能力は非常に高い。それでも能力が見えないということは何か隠し玉を持っている可能性がある。

 我々の心配を余所に「偉そうな顔をしておるの」とドレイク殿は笑っている。

「こいつを倒したらレベルが上がるかな」とエドガー殿がいい、今までとは異なり、ゆっくりと階段を下りていく。

 何かを思い出したのか、途中で振り返った。

「毒の霧のようなものを吐くかもしれない。悪いが防いでくれ」

 さすがはエドガー殿、相手の能力を見抜いているようだ。

「毒の霧など魔王たちにも効かぬじゃろう」とドレイク殿が返す。確かに借りている防具はすべて状態異常を防ぐ効果を持ち、毒や呪いも効かないはずだ。

「それは分かっているよ。だが、ワインとチーズが駄目になってしまうだろ。少しでも変な臭いが付かないようにしてくれ」

 我らのことを心配したのではなく、酒の心配だったようだ。

「うむ。それならば、完全に防がねばならんな」とドレイク殿は真剣な表情で答える。

 この二人は全くぶれていなかった。

■■■

 バエルという名の悪魔が入ってきた。この前まで入ってきた悪魔は七十一体。名前はソロモン王の七十二柱の悪魔のものが多かった気がする。

 そして、今入ってきた悪魔の名は“バエル”。
 序列第一位の悪魔だったはずで、こいつを倒せばこのシリーズが終わるということだ。七十二もの名前を憶えているわけではないので、有名どころの名前を見てそう思ったのだが、恐らく間違ってはいないだろう。

 どうして異世界に地球の悪魔の名が付いているのかは分からないが、管理者と呼ばれる神同士で何かやり取りをしているのかもしれない。

 ウィズと共に迷宮の最下層にいる時にもザガンとかオロバスとかいう悪魔と戦っているが、その時のレベルは七百台後半だった。しかし、今回はレベル九百を超えている。スタンピード発生時の魔力によって強化されており、油断すると怪我をしかねない。

 目の前にいるバエルだが、レベル九百三十五と今までで一番高い。と言っても今の俺のレベルは九百八十一。ウィズとの戦いで大きくレベルアップしたためで、五十近い差がある。更に筋力や素早さなどのステータスも大きく凌駕しており、普通に戦えば瞬殺できる程度の敵に過ぎない。

 鑑定でステータスを確認した後にスキルを見たら、“毒の息”というものがあった。毒の息を吐くのは別の悪魔だった気がするが、地球と同じとは限らないし、そもそもソロモンの悪魔自体が創作に過ぎないから下手な思い込みはしない方がいいと考えている。

 ウィズに警告を出したが、これはこのスキルがどのくらいの効果を発揮するか分からなかったためだ。俺やウィズに効くとは思わないが、魔王たちがどうなるか分からない。
 一応、防具は最高レベルのものであり、問題ないとは思っている。しかし、俺の上位鑑定でも誰に対してどのような効果が出るかまでは分からない。

 そのため、ウィズにワインとチーズを守ってくれと頼んだ。そうすれば、間違いなく防いでくれるからだ。魔王たちを守ってくれと言っても同じように守ってくれると思うが、完璧を期したかったのだ。

 バエルは愚鈍な王をデフォルメしたような姿をしている。但し、戦闘に関するスキルは最上級まで持っていた。長剣の奥義のレベルは俺と同じ十であるので、スキルだけ比べれば互角だ。

 持っている剣も強力で、ステータスを底上げするだけでなく、“見切り”などの効果も持っている。更に斬り結ぶたびに切れ味が増していくらしく、長期戦になると不利になるというものだ。ただ、名前が“悪魔王バエルつるぎ”と何の捻りもないところが残念な感じだ。

 バエルがニヤリと笑った。
 そして、その鈍重そうな体躯からは想像もできないほどの速度で斬り掛かってきた。
 と言っても、“上忍マスターニンジャ”の称号と“疾風迅雷”という特殊スキルを持つ俺にとってはあくびが出るほどの速度に過ぎない。

 軽いバックステップで剣をかわすと、そのまま前に出て一刀両断するため、上段から斬り裂く。
 その攻撃をバエルは見切りを使って回避する。

 バエルは再び笑みを浮かべた。自分には当たらないとでも思ったようだ。
 こうなることは想定内だ。

 一度目の攻撃をかわされた後、三連突きを繰り出す。今までのような手加減は一切しない全力の突きだ。
 ちなみにこの攻撃はウィズにすら通用するはずだ。

 バエルの笑みが固まった。
 見切りが発動する暇を与えず、首と胸、腹に攻撃を加えていたためだ。
 俺の攻撃が終わった後、その三ヶ所に深い刺し傷が残り、バエルはゆっくりと倒れていく。そして光の粒子となって消えていった。
 あの余裕の笑みは何だったのかというほどあっけない最後だった。

 残されたものは十枚ほどの黒金貨と直径十センチほどの魔力結晶マナクリスタル、そして悪魔王の剣だ。

「多少マシな剣が出たようじゃな」とウィズが言ってきた。

「名前は悪魔王の剣だが、特に呪いの類はないようだ。アンブロシウス殿に使ってもらうか」

「それがよい。他にも悪魔どもが落とした装備を渡してやろうぞ」

 剣やマナクリスタルを拾ったところで、二百階の守護者の部屋の扉が閉まっていった。

「これで終わりのようだな。迷宮主まで出てくるのかと思ったが、さすがに出てこないようだな」

「そうじゃろうな。あの部屋は特別じゃからの」

 一日半ほど続いたスタンピードがようやく終わった。
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