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第八部:「聖王旗に忠誠を」
第二十二話
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宇宙暦四五二五年五月二十三日。
国王護衛戦隊が出港した直後、ナタリー・ガスコイン少佐は良心の呵責に耐え兼ね、ある場所に向かった。
それは元上司であるルシアンナ・ゴールドスミス元少将のオフィスだ。
ゴールドスミスは統合作戦本部の作戦部長を辞めた後、軍事アナリストとして野党民主党の顧問となっている。彼女は士官学校首席卒業と、エリート参謀の証、作戦部長という経歴を引き下げ、次の下院議員選挙で立候補するつもりでいた。
ガスコインがそれほど付き合いのなかったゴールドスミスに相談することを思いついたのは、彼女が元作戦部長であり、今回のことを大所高所から見て考えることができると考えたためだ。
また、未だに軍の内部に影響力を持っていることや民主党と繋がりがあることから、この状況を公にせずに何とかしてくれるのではないかと期待している。
ゴールドスミスは突然現れた元部下に疑問を持った。
(ナタリー・ガスコイン……あまり印象が強い部下ではなかったのだけど、何の用かしら?)
記憶力がいいゴールドスミスは、ほとんど会話をしたことがなかったガスコインのことも覚えていた。
「お久しぶりね、ガスコイン少佐。今日はどのような用件かしら?」
ガスコインはどのように切り出していいのか迷い、十秒ほど逡巡した後、話を始めた。
「私はとんでもないことをしたかもしれません。ある方との関係で脅されて……」
ガスコインはウィルフレッド・フォークナー中将の名は出さず、脅されてやってしまったことを説明していく。
「国王陛下の護衛戦隊を増強する提案をフレーザー少将に行わせるよう命じられました。その際、護衛戦隊にある艦を配属させるようにとも指示されています。また、護衛戦隊の航路についても情報を流すように脅されました。恐らくですが、陛下のお命を狙っているのではないかと……でも、こんなこと軍の中では言えません……」
ゴールドスミスはガスコインの告白を聞き、呆れていた。
(愚かなことをしたわね。聞いた話だけでは国王陛下の安全に直接関わっているかは判断できない。でも指揮官として無能なフレーザーを護衛戦隊に加えたことには、何らかの意味があるはず……そう言えば、急遽コリングウッドが護衛戦隊に加わっていたわね。艦隊でも問題視しているということかしら?)
ゴールドスミスはこの情報をどう扱うか考えていく。
(それよりもこのことをどう利用するかが問題ね……艦隊が動いているなら陛下の安全は確保できていると考えていいわ。悔しいけどコリングウッドは無能ではないから。だとすれば、このスキャンダルを政治的に利用することを考えた方がいいわ……)
ゴールドスミスはガスコインからの情報を自らの政治的な地位の向上に利用することにした。
「心配するほどのことではないと思うわ。艦隊でも手を打っているようだから」
ガスコインはその言葉に驚き、目を見開く。
「どういうことでしょうか?」
「あなたも聞いているでしょう? コリングウッド准将が急遽護衛戦隊に加わったことを。エルフィンストーン提督はハース提督がいない状況で最も信頼している“崖っぷち君”を送り出したの。どこまで掴んでいるかは分からないけど、彼なら対応できると信じてね」
「な、なるほど……」
ガスコインは僅かに安堵の息を吐きだした。
「それよりもあなたのことが心配だわ。フォークナー中将とのことで今後も脅されるかもしれない。それに中将のことだから、あなたに復縁を迫ってきたのではなくて?」
ガスコインはフォークナーが関与していると明確に言っていないのに、ゴールドスミスが看破したことに驚きながらも安堵する。自分の口からは言いづらいが、フォークナーとの関係についても相談したかったからだ。
「中将とのこととは言っていませんが……」
「分かるわよ。私もあの方の部下だったのよ。もっとも私ははっきりと拒絶しているけど」
「どうすればよいでしょうか……」
「そうね。まずはフォークナー中将と別れなさい。それからあなたを脅してきた人物の情報を集めるのです。何かが起きた時にそいつを捕えるために」
「それでは私のことがメディアにリークされてしまいます……」
ゴールドスミスは更に呆れるが、真摯な表情を作って説得する。
「リークされても問題ないわ。私の方で捏造だという情報を流して封じ込めるから。あなたも分かるでしょ? 私ならできるということが」
ガスコインは頷くが、疑問も持った。
「はい。ご活躍は存じております。ですが、私のためにどうしてそこまでやっていただけるのでしょうか?」
「私もフォークナー中将には腹を据えかねているの。あの人がもう少し上手く立ち回ってくれたら、私が作戦部長を辞める必要はなかったわ」
ヤシマ星系のチェルノボーグJP会戦の後、スヴァローグ帝国への艦隊派遣においてフォークナーは精鋭の第九艦隊を外そうとした。
その理由はアデル・ハース大将がこれ以上活躍しないようにというゴールドスミスらの思惑があったためだが、フォークナーは追及されて作戦部の示唆と暴露してしまう。
更に第九艦隊がダジボーグ会戦で大活躍したことから、ゴールドスミスは面目を失い、それが退役する原因の一つとなっている。
ガスコインはその説明では納得しなかった。切羽詰まってゴールドスミスに相談したものの、彼女がフォークナーへの私怨を晴らすだけのために動くとは思えなかったからだ。
「それは分かりますが……」
彼女が疑問に思っていると感じたゴールドスミスは自信に満ちた声で説明する。
「これは私にとってもチャンスなのよ。恐らく今回の背後にはゾンファか、帝国がいるわ。それを暴いて今の軍関係者が無能であることを示すの。そうすれば、私に注目が集まる。ここまで言えば分かるわね」
ガスコインも八月に行われる下院議員選挙のことを思い出し頷いた。
「あなたは軍を辞めることになると思うわ。フレッチャー大将の事件の後に同じようなことが起きたのだから」
「ですが……」
「あなたは軍に未練があるのかしら?」
そう言った後に厳しい口調で糾弾する。
「理由はどうあれ、隠しようのないスキャンダルなのよ。艦隊を縮小している今、そんな人が軍に残れると思う? ダウランド統合作戦副本部長もフェアファックス軍務卿も冷徹な人物よ。そんな人たちがあなたの事情を考慮するはずがないわ」
ガスコインはその言葉に項垂れる。
ゴールドスミスは表情を緩め、優しげな声音で話しかける。
「でも安心しなさい。軍を辞めたら私のところでスタッフとして迎えてあげるから」
自分に利用価値があると思えないガスコインは素直に頷けない。
「あなたはフォークナー中将の犠牲者としてメディアの取材を受けてもらうわ。捏造された情報で脅された上に肉体関係を強引に迫られたけど、勇気を出して告発し、ゾンファや帝国の謀略を防いだ英雄になってもらうの。もちろんメディアに露出するのは長い間じゃないわ。彼らもすぐに飽きるだろうし。でも、あなたが私のところにいれば、いつでも蒸し返せる。あなたも無能ではないのだから、私のスタッフとして期待もできるし、私にとっては好都合なの」
ガスコインはその説明で腑に落ちた。
「分かりました。私にできることがあれば、何でも言ってください」
こうして主体性のないガスコインは、ゴールドスミスに利用されることになった。
ゴールドスミスはガスコインから得た情報を基にどう動くべきか考えた。
(ゾンファも帝国もヤシマ星系ならともかく、我が国の支配宙域に大規模な通商破壊艦戦隊を送り込むことは不可能よ。だとすれば、陛下の安全は確保できているということ。あとはガスコインを使って工作員を炙り出すことができれば、私の情報収集能力の高さを見せつけることができるわね……)
彼女は艦隊もある程度情報を掴んでいると確信していた。また、通商破壊艦の規模はせいぜい五、六隻であり、三十隻を超える護衛艦に守られた国王に危険が及ぶ可能性は皆無だと判断した。そのため、艦隊総司令部や諜報部にこの情報を伝えなかった。
ガスコインから聞いた直後にこの情報を艦隊に伝えていれば、超光速航行に入る前に国王護衛戦隊に伝わった。そして、司令官であるエルマー・マイヤーズ少将は慎重であるため、間違いなく引き上げ、国王に危険は及ばなかっただろう。
ゴールドスミスは秀才ではあるが、視野が狭い。
彼女自身は否定するだろうが、性格的にも能力的にも広い視野を要求される参謀より、決断を求められる指揮官向きであると言える。
今回も自身の政界進出に意識が向きすぎ、判断を誤った。適切な助言ができる参謀役がいれば防ぎ得たのだが、残念なことに彼女にそのような存在はいなかった。
そして、このことが後に大きな問題となった。
国王護衛戦隊が出港した直後、ナタリー・ガスコイン少佐は良心の呵責に耐え兼ね、ある場所に向かった。
それは元上司であるルシアンナ・ゴールドスミス元少将のオフィスだ。
ゴールドスミスは統合作戦本部の作戦部長を辞めた後、軍事アナリストとして野党民主党の顧問となっている。彼女は士官学校首席卒業と、エリート参謀の証、作戦部長という経歴を引き下げ、次の下院議員選挙で立候補するつもりでいた。
ガスコインがそれほど付き合いのなかったゴールドスミスに相談することを思いついたのは、彼女が元作戦部長であり、今回のことを大所高所から見て考えることができると考えたためだ。
また、未だに軍の内部に影響力を持っていることや民主党と繋がりがあることから、この状況を公にせずに何とかしてくれるのではないかと期待している。
ゴールドスミスは突然現れた元部下に疑問を持った。
(ナタリー・ガスコイン……あまり印象が強い部下ではなかったのだけど、何の用かしら?)
記憶力がいいゴールドスミスは、ほとんど会話をしたことがなかったガスコインのことも覚えていた。
「お久しぶりね、ガスコイン少佐。今日はどのような用件かしら?」
ガスコインはどのように切り出していいのか迷い、十秒ほど逡巡した後、話を始めた。
「私はとんでもないことをしたかもしれません。ある方との関係で脅されて……」
ガスコインはウィルフレッド・フォークナー中将の名は出さず、脅されてやってしまったことを説明していく。
「国王陛下の護衛戦隊を増強する提案をフレーザー少将に行わせるよう命じられました。その際、護衛戦隊にある艦を配属させるようにとも指示されています。また、護衛戦隊の航路についても情報を流すように脅されました。恐らくですが、陛下のお命を狙っているのではないかと……でも、こんなこと軍の中では言えません……」
ゴールドスミスはガスコインの告白を聞き、呆れていた。
(愚かなことをしたわね。聞いた話だけでは国王陛下の安全に直接関わっているかは判断できない。でも指揮官として無能なフレーザーを護衛戦隊に加えたことには、何らかの意味があるはず……そう言えば、急遽コリングウッドが護衛戦隊に加わっていたわね。艦隊でも問題視しているということかしら?)
ゴールドスミスはこの情報をどう扱うか考えていく。
(それよりもこのことをどう利用するかが問題ね……艦隊が動いているなら陛下の安全は確保できていると考えていいわ。悔しいけどコリングウッドは無能ではないから。だとすれば、このスキャンダルを政治的に利用することを考えた方がいいわ……)
ゴールドスミスはガスコインからの情報を自らの政治的な地位の向上に利用することにした。
「心配するほどのことではないと思うわ。艦隊でも手を打っているようだから」
ガスコインはその言葉に驚き、目を見開く。
「どういうことでしょうか?」
「あなたも聞いているでしょう? コリングウッド准将が急遽護衛戦隊に加わったことを。エルフィンストーン提督はハース提督がいない状況で最も信頼している“崖っぷち君”を送り出したの。どこまで掴んでいるかは分からないけど、彼なら対応できると信じてね」
「な、なるほど……」
ガスコインは僅かに安堵の息を吐きだした。
「それよりもあなたのことが心配だわ。フォークナー中将とのことで今後も脅されるかもしれない。それに中将のことだから、あなたに復縁を迫ってきたのではなくて?」
ガスコインはフォークナーが関与していると明確に言っていないのに、ゴールドスミスが看破したことに驚きながらも安堵する。自分の口からは言いづらいが、フォークナーとの関係についても相談したかったからだ。
「中将とのこととは言っていませんが……」
「分かるわよ。私もあの方の部下だったのよ。もっとも私ははっきりと拒絶しているけど」
「どうすればよいでしょうか……」
「そうね。まずはフォークナー中将と別れなさい。それからあなたを脅してきた人物の情報を集めるのです。何かが起きた時にそいつを捕えるために」
「それでは私のことがメディアにリークされてしまいます……」
ゴールドスミスは更に呆れるが、真摯な表情を作って説得する。
「リークされても問題ないわ。私の方で捏造だという情報を流して封じ込めるから。あなたも分かるでしょ? 私ならできるということが」
ガスコインは頷くが、疑問も持った。
「はい。ご活躍は存じております。ですが、私のためにどうしてそこまでやっていただけるのでしょうか?」
「私もフォークナー中将には腹を据えかねているの。あの人がもう少し上手く立ち回ってくれたら、私が作戦部長を辞める必要はなかったわ」
ヤシマ星系のチェルノボーグJP会戦の後、スヴァローグ帝国への艦隊派遣においてフォークナーは精鋭の第九艦隊を外そうとした。
その理由はアデル・ハース大将がこれ以上活躍しないようにというゴールドスミスらの思惑があったためだが、フォークナーは追及されて作戦部の示唆と暴露してしまう。
更に第九艦隊がダジボーグ会戦で大活躍したことから、ゴールドスミスは面目を失い、それが退役する原因の一つとなっている。
ガスコインはその説明では納得しなかった。切羽詰まってゴールドスミスに相談したものの、彼女がフォークナーへの私怨を晴らすだけのために動くとは思えなかったからだ。
「それは分かりますが……」
彼女が疑問に思っていると感じたゴールドスミスは自信に満ちた声で説明する。
「これは私にとってもチャンスなのよ。恐らく今回の背後にはゾンファか、帝国がいるわ。それを暴いて今の軍関係者が無能であることを示すの。そうすれば、私に注目が集まる。ここまで言えば分かるわね」
ガスコインも八月に行われる下院議員選挙のことを思い出し頷いた。
「あなたは軍を辞めることになると思うわ。フレッチャー大将の事件の後に同じようなことが起きたのだから」
「ですが……」
「あなたは軍に未練があるのかしら?」
そう言った後に厳しい口調で糾弾する。
「理由はどうあれ、隠しようのないスキャンダルなのよ。艦隊を縮小している今、そんな人が軍に残れると思う? ダウランド統合作戦副本部長もフェアファックス軍務卿も冷徹な人物よ。そんな人たちがあなたの事情を考慮するはずがないわ」
ガスコインはその言葉に項垂れる。
ゴールドスミスは表情を緩め、優しげな声音で話しかける。
「でも安心しなさい。軍を辞めたら私のところでスタッフとして迎えてあげるから」
自分に利用価値があると思えないガスコインは素直に頷けない。
「あなたはフォークナー中将の犠牲者としてメディアの取材を受けてもらうわ。捏造された情報で脅された上に肉体関係を強引に迫られたけど、勇気を出して告発し、ゾンファや帝国の謀略を防いだ英雄になってもらうの。もちろんメディアに露出するのは長い間じゃないわ。彼らもすぐに飽きるだろうし。でも、あなたが私のところにいれば、いつでも蒸し返せる。あなたも無能ではないのだから、私のスタッフとして期待もできるし、私にとっては好都合なの」
ガスコインはその説明で腑に落ちた。
「分かりました。私にできることがあれば、何でも言ってください」
こうして主体性のないガスコインは、ゴールドスミスに利用されることになった。
ゴールドスミスはガスコインから得た情報を基にどう動くべきか考えた。
(ゾンファも帝国もヤシマ星系ならともかく、我が国の支配宙域に大規模な通商破壊艦戦隊を送り込むことは不可能よ。だとすれば、陛下の安全は確保できているということ。あとはガスコインを使って工作員を炙り出すことができれば、私の情報収集能力の高さを見せつけることができるわね……)
彼女は艦隊もある程度情報を掴んでいると確信していた。また、通商破壊艦の規模はせいぜい五、六隻であり、三十隻を超える護衛艦に守られた国王に危険が及ぶ可能性は皆無だと判断した。そのため、艦隊総司令部や諜報部にこの情報を伝えなかった。
ガスコインから聞いた直後にこの情報を艦隊に伝えていれば、超光速航行に入る前に国王護衛戦隊に伝わった。そして、司令官であるエルマー・マイヤーズ少将は慎重であるため、間違いなく引き上げ、国王に危険は及ばなかっただろう。
ゴールドスミスは秀才ではあるが、視野が狭い。
彼女自身は否定するだろうが、性格的にも能力的にも広い視野を要求される参謀より、決断を求められる指揮官向きであると言える。
今回も自身の政界進出に意識が向きすぎ、判断を誤った。適切な助言ができる参謀役がいれば防ぎ得たのだが、残念なことに彼女にそのような存在はいなかった。
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