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第三部:「砲艦戦隊出撃せよ」
第二十四話
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宇宙暦四五一八年六月十七日 標準時間二二〇〇。
時はアルビオン艦隊が第三惑星J3に向けて進路を変えたときに遡る。
ゾンファ共和国国民解放軍のジュンツェン方面軍司令長官、マオ・チーガイ上将は、敵艦隊が第三惑星J3に進路を向けたことで今後の作戦をどうするか迷っていた。
(やはり敵の狙いはJ3の食糧供給基地か……順当なところだが、敵に主導権を譲ったのが痛かった。増援が来るまで三ヶ月は掛かる。それまでに敵を排除しなければならん。ティン上将の提案通り追撃すべきか……)
敵が要塞を攻撃しなかったことは想定の範囲内だが、何の策もなく追撃を許すとは思えなかった。
(全艦で追撃するとして、敵が何か別の罠を仕掛けている気がする。それが分からない以上、不用意に追撃はできない。だが、食糧供給基地をやられるわけにもいかん……)
迷ったが、全艦隊に追撃命令を出した。
艦隊が動き始めようとしたところで、ヤシマ派遣艦隊のティン・ユアン上将から意見具申の通信が入る。
「提案があるのだが」
「何でしょうか?」
「全艦での追撃では敵に猶予を与えてしまう。高機動艦のみで追撃してはどうだろうか」
ティンは自分の考えを得意げに披露していく。
巡航戦艦を主力とする高機動艦で追撃部隊を編成し、敵の後方から攻撃を仕掛ける。敵の戦艦群が防壁を築いたとしても、防御スクリーンの能力が落ちた状態であれば、重巡航艦クラスでも十分な戦果が上げられるはずだと主張する。
「……敵には足の遅い補助艦艇がおる。つまり容易に減速できぬということだ。だが、時間を与えれば、ゆっくりと減速しながら相対速度を落としてしまう。第一敵が背中を見せているこのタイミングは絶好の機会なのだ…………」
ある程度の速度を持った戦闘艦同士の戦闘において、追撃する側は追撃される側に比べ、圧倒的に有利になる。
これは追撃される側は星間物質からダメージを防ぐため、敵がいない前方にも防御スクリーンを展開しなければならないのに対し、追撃する側は敵がいる前方にのみスクリーンを展開すればよいからだ。
もちろん、追撃側も星間物質がスクリーンの負荷になりうるが、星間物質の濃度は均一ではなく、受けた攻撃と同時に星間物質が衝突しなければ、スクリーンは十全の能力を発揮できる。
一方、追撃される側はいつ星間物質との衝突が起きるか分からないため、常に前方にスクリーンを展開しておかなければならず、戦艦等の大型艦であっても最大巡航速度である〇・二Cにおいては、スクリーンの能力のほぼ半分を前方に割かなければならない。
つまり、スクリーンの能力が半減した状態で戦闘を行うことになるのだ。
マオはティンの案が魅力的に思えたが、敵がこの程度のことを想定していないはずは無いとも思っている。
「しかし、それが敵の罠であったら……敵がこの危険に気づいていないはずがありません」
ティンもその程度の事は考えていたのか、すぐに反論する。
「もし、敵が全艦隊で迎え撃とうとするなら、機動力を生かして退避すればよい。この相対速度なら、敵の戦艦は追従できん。つまり、敵は鈍重な戦艦や補助艦艇と、高機動艦に艦隊を分けねばならんようになるのだ。これは逃し難い好機なのだよ」
マオが「しかし……」と言葉を挟もうとしたが、ティンはそれに気づかぬ振りをして自らの主張を続けていく。
「この相対速度なら、敵の戦艦は容易には追従できん。敵も我らと同じく高機動艦による再編が必要になるのだ。敵がそれを予想しておったとして、ある程度の混乱は生じるだろう。これは敵の油断が招いた好機なのだよ」
マオはティンの言葉を聞きながら考えをまとめようとしていた。
(確かに今の加速を続けていけば、すぐに最大巡航速度に達するはずだ。だとすれば、補助艦艇が減速するには百分程度、戦艦でも三十分以上減速する必要がある……敵が全艦隊一丸となって機動を行えば、それだけの時間が必要になるということだ……)
メインスクリーンに映る敵艦隊の情報を見ながら考えをまとめていく。
(……つまり、その間は敵の防御スクリーンの能力は低下したまま。その間に敵にダメージを与えるだけで与えて退避すれば、味方に大きな損害なく、敵に損害を与えられる……もし、敵がそれを嫌って、艦隊を分離してくれれば、主導権はこちらに移る。高機動部隊を後方の補助艦艇に回すもよし、速度を調整して敵の高機動部隊だけを狙うもよし……だが、罠だったら……)
一抹の不安を覚えつつも、この有利な状況を逃すことはできないと腹を括る。
(もし、ここで消極的な行動をとれば、後で何を言われるか分からん。みすみす敵にJ3を奪われたと言われ、全責任を負わされる可能性が高い。ならば、一か八かで打って出るしかあるまい……)
決意を新たにしてティンに告げる。
「了解しました。ティン上将の案でいきましょう」
すぐに参謀たちに高機動艦の編成を命じ、指揮官の選定に掛かろうとした。
だが、ティンから再び通信が入る。
「私が指揮を執ろう。貴官は全軍の指揮を執らねばならんのだ。ならば、私が巡航戦艦で指揮を執ればよいだろう。既に手配済みだ」
マオはティンが手柄を独占しようとしていると不快感を覚えたが、勝てるのであれば手柄云々は不問にしてもよいと割り切る。そして、にこやかな笑顔を浮かべ、
「お手数をお掛けしますが、歴戦のティン上将にお任せいたします。私は本隊を率いて、上将が混乱を与えた隙を狙います」
ティンは「任せていただこう」と満面の笑みで頷いた。
ゾンファ艦隊は僅か二十分で艦隊の再編を終えた。これはティン上将が予め参謀たちに計画を練らせていたためだ。
ティン上将指揮する高機動艦隊一万五千隻は最大加速度でアルビオン艦隊を追撃し始めた。
マオ上将率いる本隊もやや遅れて加速を開始する。
ティンは追撃開始直後こそ通常空間航行機関の限界まで加速度を上げたが、敵の動きに不審を覚え、速度を緩める命令を下した。
「敵は反撃を考えておる。だが、この速度差であれば敵が減速を完了する前に一撃を加えられる。最悪、敵の補助艦艇を殲滅できるはずだ……」
ティンの言うとおり、今の速度差でいけば、アルビオンの戦闘艦が加速能力の低い補助艦艇や砲艦を見捨てて減速すれば、ギリギリのタイミングだが減速を完了できる。
その場合、戦闘艦と補助艦艇が分離することになり、高機動のティン艦隊であれば、敵本隊を迂回して補助艦艇群を殲滅することが可能だ。
逆にアルビオン側が艦隊を分離しなければ減速は間に合わず、ゾンファ側に有利な条件で攻撃ができる。
自らの思惑通りに事が進むことにティンは頬が緩むことを抑えきれずにいた。
時はアルビオン艦隊が第三惑星J3に向けて進路を変えたときに遡る。
ゾンファ共和国国民解放軍のジュンツェン方面軍司令長官、マオ・チーガイ上将は、敵艦隊が第三惑星J3に進路を向けたことで今後の作戦をどうするか迷っていた。
(やはり敵の狙いはJ3の食糧供給基地か……順当なところだが、敵に主導権を譲ったのが痛かった。増援が来るまで三ヶ月は掛かる。それまでに敵を排除しなければならん。ティン上将の提案通り追撃すべきか……)
敵が要塞を攻撃しなかったことは想定の範囲内だが、何の策もなく追撃を許すとは思えなかった。
(全艦で追撃するとして、敵が何か別の罠を仕掛けている気がする。それが分からない以上、不用意に追撃はできない。だが、食糧供給基地をやられるわけにもいかん……)
迷ったが、全艦隊に追撃命令を出した。
艦隊が動き始めようとしたところで、ヤシマ派遣艦隊のティン・ユアン上将から意見具申の通信が入る。
「提案があるのだが」
「何でしょうか?」
「全艦での追撃では敵に猶予を与えてしまう。高機動艦のみで追撃してはどうだろうか」
ティンは自分の考えを得意げに披露していく。
巡航戦艦を主力とする高機動艦で追撃部隊を編成し、敵の後方から攻撃を仕掛ける。敵の戦艦群が防壁を築いたとしても、防御スクリーンの能力が落ちた状態であれば、重巡航艦クラスでも十分な戦果が上げられるはずだと主張する。
「……敵には足の遅い補助艦艇がおる。つまり容易に減速できぬということだ。だが、時間を与えれば、ゆっくりと減速しながら相対速度を落としてしまう。第一敵が背中を見せているこのタイミングは絶好の機会なのだ…………」
ある程度の速度を持った戦闘艦同士の戦闘において、追撃する側は追撃される側に比べ、圧倒的に有利になる。
これは追撃される側は星間物質からダメージを防ぐため、敵がいない前方にも防御スクリーンを展開しなければならないのに対し、追撃する側は敵がいる前方にのみスクリーンを展開すればよいからだ。
もちろん、追撃側も星間物質がスクリーンの負荷になりうるが、星間物質の濃度は均一ではなく、受けた攻撃と同時に星間物質が衝突しなければ、スクリーンは十全の能力を発揮できる。
一方、追撃される側はいつ星間物質との衝突が起きるか分からないため、常に前方にスクリーンを展開しておかなければならず、戦艦等の大型艦であっても最大巡航速度である〇・二Cにおいては、スクリーンの能力のほぼ半分を前方に割かなければならない。
つまり、スクリーンの能力が半減した状態で戦闘を行うことになるのだ。
マオはティンの案が魅力的に思えたが、敵がこの程度のことを想定していないはずは無いとも思っている。
「しかし、それが敵の罠であったら……敵がこの危険に気づいていないはずがありません」
ティンもその程度の事は考えていたのか、すぐに反論する。
「もし、敵が全艦隊で迎え撃とうとするなら、機動力を生かして退避すればよい。この相対速度なら、敵の戦艦は追従できん。つまり、敵は鈍重な戦艦や補助艦艇と、高機動艦に艦隊を分けねばならんようになるのだ。これは逃し難い好機なのだよ」
マオが「しかし……」と言葉を挟もうとしたが、ティンはそれに気づかぬ振りをして自らの主張を続けていく。
「この相対速度なら、敵の戦艦は容易には追従できん。敵も我らと同じく高機動艦による再編が必要になるのだ。敵がそれを予想しておったとして、ある程度の混乱は生じるだろう。これは敵の油断が招いた好機なのだよ」
マオはティンの言葉を聞きながら考えをまとめようとしていた。
(確かに今の加速を続けていけば、すぐに最大巡航速度に達するはずだ。だとすれば、補助艦艇が減速するには百分程度、戦艦でも三十分以上減速する必要がある……敵が全艦隊一丸となって機動を行えば、それだけの時間が必要になるということだ……)
メインスクリーンに映る敵艦隊の情報を見ながら考えをまとめていく。
(……つまり、その間は敵の防御スクリーンの能力は低下したまま。その間に敵にダメージを与えるだけで与えて退避すれば、味方に大きな損害なく、敵に損害を与えられる……もし、敵がそれを嫌って、艦隊を分離してくれれば、主導権はこちらに移る。高機動部隊を後方の補助艦艇に回すもよし、速度を調整して敵の高機動部隊だけを狙うもよし……だが、罠だったら……)
一抹の不安を覚えつつも、この有利な状況を逃すことはできないと腹を括る。
(もし、ここで消極的な行動をとれば、後で何を言われるか分からん。みすみす敵にJ3を奪われたと言われ、全責任を負わされる可能性が高い。ならば、一か八かで打って出るしかあるまい……)
決意を新たにしてティンに告げる。
「了解しました。ティン上将の案でいきましょう」
すぐに参謀たちに高機動艦の編成を命じ、指揮官の選定に掛かろうとした。
だが、ティンから再び通信が入る。
「私が指揮を執ろう。貴官は全軍の指揮を執らねばならんのだ。ならば、私が巡航戦艦で指揮を執ればよいだろう。既に手配済みだ」
マオはティンが手柄を独占しようとしていると不快感を覚えたが、勝てるのであれば手柄云々は不問にしてもよいと割り切る。そして、にこやかな笑顔を浮かべ、
「お手数をお掛けしますが、歴戦のティン上将にお任せいたします。私は本隊を率いて、上将が混乱を与えた隙を狙います」
ティンは「任せていただこう」と満面の笑みで頷いた。
ゾンファ艦隊は僅か二十分で艦隊の再編を終えた。これはティン上将が予め参謀たちに計画を練らせていたためだ。
ティン上将指揮する高機動艦隊一万五千隻は最大加速度でアルビオン艦隊を追撃し始めた。
マオ上将率いる本隊もやや遅れて加速を開始する。
ティンは追撃開始直後こそ通常空間航行機関の限界まで加速度を上げたが、敵の動きに不審を覚え、速度を緩める命令を下した。
「敵は反撃を考えておる。だが、この速度差であれば敵が減速を完了する前に一撃を加えられる。最悪、敵の補助艦艇を殲滅できるはずだ……」
ティンの言うとおり、今の速度差でいけば、アルビオンの戦闘艦が加速能力の低い補助艦艇や砲艦を見捨てて減速すれば、ギリギリのタイミングだが減速を完了できる。
その場合、戦闘艦と補助艦艇が分離することになり、高機動のティン艦隊であれば、敵本隊を迂回して補助艦艇群を殲滅することが可能だ。
逆にアルビオン側が艦隊を分離しなければ減速は間に合わず、ゾンファ側に有利な条件で攻撃ができる。
自らの思惑通りに事が進むことにティンは頬が緩むことを抑えきれずにいた。
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