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第三部:「砲艦戦隊出撃せよ」
第十九話
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宇宙暦四五一八年六月十六日。
アルビオンのジュンツェン進攻艦隊によって、ゾンファ共和国は支配星系ハイフォン星系を失った。
ハイフォン星系から通報を受けたゾンファのジュンツェン方面軍司令部では、敵襲来の情報に混乱を極めていた。
ゾンファ軍でもアルビオン軍がジュンツェンに直接進攻してくる可能性は検討されていたが、想定していた時期は二ヶ月後の八月中旬だったのだ。
これはヤシマの敗残部隊がアルビオンに落ち延びたことから、アルビオンは敗残部隊を擁して直接ヤシマに向かうと予想していたためで、ヤシマ解放に失敗した後、改めてジュンツェン攻略に方針転換すると考えていたためだ。
もちろん、ゾンファにもこの事態を予想していた者は少なからずいた。その一人がジュンツェン方面軍司令長官マオ・チーガイ上将だった。
彼の懸念は軍上層部に届いたものの、明確な命令はなく、ヤシマ侵攻作戦を継続するしかなかった。
彼に不利な状況として、元々ジュンツェンの防衛に当たっていた六個艦隊のうち、半数の三個艦隊がヤシマ攻略作戦に駆り出されており、指揮下には三個艦隊しかなかった。但し、ここジュンツェン星系には更に二個艦隊があった。
それはヤシマ攻略に向かうティン・ユアン上将麾下の艦隊だった。
ヤシマ侵攻作戦は杜撰な計画であり、準備不足も加わって、当初から補給計画が破綻していた。このため、兵站の負担を軽減させる目的でジュンツェン艦隊をヤシマ侵攻艦隊に加えておき、本国ゾンファ星系から後続を出して入れ替えるという泥縄的な作戦であったのだ。
ゾンファの補給体制が破綻している原因は、十年前の“つけ”だった。
第三次アルビオン戦争の初期において、主星系であるアルビオン星系に六個艦隊という大艦隊で奇襲をかけた。
この作戦のため、“足の短い”輸送艦を長距離用輸送艦に改造していた。
超光速機関はもとより、主機である対消滅炉や一時的なエネルギー供給システムである質量-熱量変換装置などの増強が必要となったため、最大積載量が削られることになった。
この改造により、ゾンファ軍の補給能力は三十パーセント以上低下したと言われている。
また、先の戦争で多くの戦闘艦を失っており、戦力の回復させるため戦闘艦の建造を優先し、輸送艦の建造や再改造は後回しにされた。
もちろん、戦闘艦の喪失と共に輸送艦も多数喪失しており、ゾンファの輸送能力は開戦前の三分の一程度まで低下していた。
それらの影響は十年経った現在でも残っており、ゾンファ軍の補給能力は完全に回復していなかった。
そして、後続艦隊がようやくヤシマに向かうというところで、アルビオン艦隊が現れた。
実際、数日後であればティン艦隊はヤシマに向かっており、三個艦隊で守らなければならなかったのだが、ゾンファにとって幸運なことに、偶然ティン艦隊がジュンツェンに到着したタイミングだったのだ。
しかし、マオにとっては必ずしも運がよいとは言えなかった。
ジュンツェン防衛はマオに指揮権があるが、ティンはマオの先任であった。更に悪いことにティンという人物は穏健派に属するマオとは異なり、強硬派、すなわち現政権派に属する軍人だった。
このため、マオの指揮権に干渉してくる可能性が常に付き纏っていた。
マオはハイフォン側JP付近に防衛線を敷き、機雷原突破のために速度を落としている敵艦隊を殲滅する案を採用するつもりでいた。しかし、ティンはそれに納得しなかった。
「敵は六個艦隊と聞く。つまり我が方より優勢なのだ。ならば、J5要塞と連携した方がよい。J5要塞は五個艦隊に匹敵するのだ。これならば、我々の方が圧倒的に有利になる」
J5要塞とはジュンツェン第五惑星J5の軌道上にある軍事施設であり、三基の十ペタワット(十兆キロワット)級動力炉と、百テラワット(一千億キロワット)級陽電子加速砲が三百門、その他防衛兵器が多数備えられた、ゾンファ共和国最大級の要塞である。
一等級艦の主砲が二十五テラワット級であることを考えると、要塞砲だけで戦艦千二百隻分に相当する。一個艦隊の戦艦が二百隻程度あり、重巡航艦である四等級艦を含めた総火力は六十ペタワットであることから、五個艦隊に匹敵するといえる。
マオは溜息混じりに反論した。
「それは机上の空論でしょう。敵が都合よくJ5要塞を攻撃してくればよいのでしょうが、こちらの兵站を破壊するだけなら、J3の食糧生産拠点を破壊すればよいだけなのです」
ジュンツェン星系には七つの惑星がある。それらにはゾンファの慣例により恒星側からJ1、J2……と名が付けられていた。
第三惑星J3はテラフォーミング化こそ行われなかったものの、K1V型の恒星ジュンツェンから適度な距離にあり、水と酸素が存在することから、地表面には多くの食糧生産基地が建設されている。
そこで生産された食料を軌道エレベータで宇宙空間に運び、防衛艦隊に供給していた。
そして、重要なことは、ジュンツェンの全防衛部隊はこのJ3の食糧生産基地に依存しているということだ。
特に現状ではヤシマ攻略艦隊に物資を提供しているため、未だに備蓄量が回復しておらず、仮にJ3の食糧生産基地からの補給が途絶えたならば、五個艦隊とJ5要塞の将兵たちは二ヶ月程度で飢えることになる。
一方の第五惑星J5は木星型の巨大ガス惑星であり、エネルギー供給基地となっている。また、十数個ある大型衛星は有用な金属資源が豊富であり、ここに艦隊の拠点を建設していた。
この他の惑星は岩石惑星であり、金属資源などが確認されているが、現状ではほとんど開発されていなかった。
この補給ラインの脆弱性については、数十年前から懸案とされていたが、補給を軽視する傾向にあるゾンファ共和国においては、要塞砲や防御スクリーンの強化、港湾施設の増強など、要塞本体の補強に力点が置かれ、要塞内での食糧供給計画は軽視され続けていたのだ。
マオはアルビオン艦隊の目的がヤシマとの連絡線の分断だと考えていた。
(アルビオンにとって重要なのは、自軍の補給路、すなわち、ハイフォン星系側ジャンプポイントと、ヤシマ星系に繋がるシアメン星系側JPの確保だろう。だとするならば、ジュンツェン星系自体の占領は考慮していない……本国は兵站を軽視しすぎる。増援は期待できんだろうな……)
ジュンツェン星系から本国ゾンファ星系までは直線で約三十パーセク(約百六十三光年)であり、本国に救援を求めても艦隊が到着するまで八十日は必要になる。
更に現状ではヤシマ作戦のため輸送艦が不足気味であり、補給が追いつかない可能性が高い。このため、百日前後は現有戦力で対応する必要があった。
「JP出口ならこちらの方が圧倒的に有利です。敵は相対速度を落としていますから、攻撃を有利に進められますし、機雷による戦果も期待できます」
「だが、敵もその程度の事は予想しておろう。ジャンプアウトした直後はこちらの方が不利なのだ……」
ティンの言うことにも一理あった。
超空間から通常空間に戻るジャンプアウトでは、ジャンプアウトした側は即座に敵を把握できるが、待ち受けている側は光の速度の関係から距離の分だけタイムラグが生じてしまう。
もちろん、ジャンプアウトした側も距離に従った過去の位置しか検知できないのだが、敵の規模や進行方向、加速度などの情報は即座に入手できる。
その情報から敵の位置を予測し、攻撃することは十分に可能なのだ。つまり、待ち受ける側は敵の姿を検知した直後に攻撃を受けることになる。
更に敵がいつ現れるか不明であり、その間、回避運動を行い続けなければならず、エネルギーの消費と将兵の疲労が問題になる。
「ですが、敵は機雷と艦隊の双方に対応せねばなりません。回避機動一つとっても敵はかなり不利な条件になるのですよ」
マオはそう言ってティンを説得に掛かるが、ティンは首を縦に振らなかった。
彼はヤシマに向かう自らの艦隊を傷つけたくないと思っており、消極策しか取るつもりがなかったのだ。
「どうしてもJPに布陣したいならジュンツェン防衛艦隊だけでいけばよい。我らヤシマ増派艦隊はJ5要塞で敵を迎え撃つ」
マオはなおも説得を試みるが、取り付く島はなかった。
結局、翌日まで説得を試みたが説得し切れず、遂には艦隊を展開する時間がなくなり、なし崩し的にJ5要塞付近での迎撃となった。
マオは内心忸怩たる思いを秘めていたが、将兵の前では一切顔に出さず、命令を下していった。
六月十七日。
アルビオン王国軍六個艦隊がハイフォン側JPに現れた。そして、ゾンファ共和国が設置したステルス機雷を次々と無力化していった。
アルビオンのジュンツェン進攻艦隊によって、ゾンファ共和国は支配星系ハイフォン星系を失った。
ハイフォン星系から通報を受けたゾンファのジュンツェン方面軍司令部では、敵襲来の情報に混乱を極めていた。
ゾンファ軍でもアルビオン軍がジュンツェンに直接進攻してくる可能性は検討されていたが、想定していた時期は二ヶ月後の八月中旬だったのだ。
これはヤシマの敗残部隊がアルビオンに落ち延びたことから、アルビオンは敗残部隊を擁して直接ヤシマに向かうと予想していたためで、ヤシマ解放に失敗した後、改めてジュンツェン攻略に方針転換すると考えていたためだ。
もちろん、ゾンファにもこの事態を予想していた者は少なからずいた。その一人がジュンツェン方面軍司令長官マオ・チーガイ上将だった。
彼の懸念は軍上層部に届いたものの、明確な命令はなく、ヤシマ侵攻作戦を継続するしかなかった。
彼に不利な状況として、元々ジュンツェンの防衛に当たっていた六個艦隊のうち、半数の三個艦隊がヤシマ攻略作戦に駆り出されており、指揮下には三個艦隊しかなかった。但し、ここジュンツェン星系には更に二個艦隊があった。
それはヤシマ攻略に向かうティン・ユアン上将麾下の艦隊だった。
ヤシマ侵攻作戦は杜撰な計画であり、準備不足も加わって、当初から補給計画が破綻していた。このため、兵站の負担を軽減させる目的でジュンツェン艦隊をヤシマ侵攻艦隊に加えておき、本国ゾンファ星系から後続を出して入れ替えるという泥縄的な作戦であったのだ。
ゾンファの補給体制が破綻している原因は、十年前の“つけ”だった。
第三次アルビオン戦争の初期において、主星系であるアルビオン星系に六個艦隊という大艦隊で奇襲をかけた。
この作戦のため、“足の短い”輸送艦を長距離用輸送艦に改造していた。
超光速機関はもとより、主機である対消滅炉や一時的なエネルギー供給システムである質量-熱量変換装置などの増強が必要となったため、最大積載量が削られることになった。
この改造により、ゾンファ軍の補給能力は三十パーセント以上低下したと言われている。
また、先の戦争で多くの戦闘艦を失っており、戦力の回復させるため戦闘艦の建造を優先し、輸送艦の建造や再改造は後回しにされた。
もちろん、戦闘艦の喪失と共に輸送艦も多数喪失しており、ゾンファの輸送能力は開戦前の三分の一程度まで低下していた。
それらの影響は十年経った現在でも残っており、ゾンファ軍の補給能力は完全に回復していなかった。
そして、後続艦隊がようやくヤシマに向かうというところで、アルビオン艦隊が現れた。
実際、数日後であればティン艦隊はヤシマに向かっており、三個艦隊で守らなければならなかったのだが、ゾンファにとって幸運なことに、偶然ティン艦隊がジュンツェンに到着したタイミングだったのだ。
しかし、マオにとっては必ずしも運がよいとは言えなかった。
ジュンツェン防衛はマオに指揮権があるが、ティンはマオの先任であった。更に悪いことにティンという人物は穏健派に属するマオとは異なり、強硬派、すなわち現政権派に属する軍人だった。
このため、マオの指揮権に干渉してくる可能性が常に付き纏っていた。
マオはハイフォン側JP付近に防衛線を敷き、機雷原突破のために速度を落としている敵艦隊を殲滅する案を採用するつもりでいた。しかし、ティンはそれに納得しなかった。
「敵は六個艦隊と聞く。つまり我が方より優勢なのだ。ならば、J5要塞と連携した方がよい。J5要塞は五個艦隊に匹敵するのだ。これならば、我々の方が圧倒的に有利になる」
J5要塞とはジュンツェン第五惑星J5の軌道上にある軍事施設であり、三基の十ペタワット(十兆キロワット)級動力炉と、百テラワット(一千億キロワット)級陽電子加速砲が三百門、その他防衛兵器が多数備えられた、ゾンファ共和国最大級の要塞である。
一等級艦の主砲が二十五テラワット級であることを考えると、要塞砲だけで戦艦千二百隻分に相当する。一個艦隊の戦艦が二百隻程度あり、重巡航艦である四等級艦を含めた総火力は六十ペタワットであることから、五個艦隊に匹敵するといえる。
マオは溜息混じりに反論した。
「それは机上の空論でしょう。敵が都合よくJ5要塞を攻撃してくればよいのでしょうが、こちらの兵站を破壊するだけなら、J3の食糧生産拠点を破壊すればよいだけなのです」
ジュンツェン星系には七つの惑星がある。それらにはゾンファの慣例により恒星側からJ1、J2……と名が付けられていた。
第三惑星J3はテラフォーミング化こそ行われなかったものの、K1V型の恒星ジュンツェンから適度な距離にあり、水と酸素が存在することから、地表面には多くの食糧生産基地が建設されている。
そこで生産された食料を軌道エレベータで宇宙空間に運び、防衛艦隊に供給していた。
そして、重要なことは、ジュンツェンの全防衛部隊はこのJ3の食糧生産基地に依存しているということだ。
特に現状ではヤシマ攻略艦隊に物資を提供しているため、未だに備蓄量が回復しておらず、仮にJ3の食糧生産基地からの補給が途絶えたならば、五個艦隊とJ5要塞の将兵たちは二ヶ月程度で飢えることになる。
一方の第五惑星J5は木星型の巨大ガス惑星であり、エネルギー供給基地となっている。また、十数個ある大型衛星は有用な金属資源が豊富であり、ここに艦隊の拠点を建設していた。
この他の惑星は岩石惑星であり、金属資源などが確認されているが、現状ではほとんど開発されていなかった。
この補給ラインの脆弱性については、数十年前から懸案とされていたが、補給を軽視する傾向にあるゾンファ共和国においては、要塞砲や防御スクリーンの強化、港湾施設の増強など、要塞本体の補強に力点が置かれ、要塞内での食糧供給計画は軽視され続けていたのだ。
マオはアルビオン艦隊の目的がヤシマとの連絡線の分断だと考えていた。
(アルビオンにとって重要なのは、自軍の補給路、すなわち、ハイフォン星系側ジャンプポイントと、ヤシマ星系に繋がるシアメン星系側JPの確保だろう。だとするならば、ジュンツェン星系自体の占領は考慮していない……本国は兵站を軽視しすぎる。増援は期待できんだろうな……)
ジュンツェン星系から本国ゾンファ星系までは直線で約三十パーセク(約百六十三光年)であり、本国に救援を求めても艦隊が到着するまで八十日は必要になる。
更に現状ではヤシマ作戦のため輸送艦が不足気味であり、補給が追いつかない可能性が高い。このため、百日前後は現有戦力で対応する必要があった。
「JP出口ならこちらの方が圧倒的に有利です。敵は相対速度を落としていますから、攻撃を有利に進められますし、機雷による戦果も期待できます」
「だが、敵もその程度の事は予想しておろう。ジャンプアウトした直後はこちらの方が不利なのだ……」
ティンの言うことにも一理あった。
超空間から通常空間に戻るジャンプアウトでは、ジャンプアウトした側は即座に敵を把握できるが、待ち受けている側は光の速度の関係から距離の分だけタイムラグが生じてしまう。
もちろん、ジャンプアウトした側も距離に従った過去の位置しか検知できないのだが、敵の規模や進行方向、加速度などの情報は即座に入手できる。
その情報から敵の位置を予測し、攻撃することは十分に可能なのだ。つまり、待ち受ける側は敵の姿を検知した直後に攻撃を受けることになる。
更に敵がいつ現れるか不明であり、その間、回避運動を行い続けなければならず、エネルギーの消費と将兵の疲労が問題になる。
「ですが、敵は機雷と艦隊の双方に対応せねばなりません。回避機動一つとっても敵はかなり不利な条件になるのですよ」
マオはそう言ってティンを説得に掛かるが、ティンは首を縦に振らなかった。
彼はヤシマに向かう自らの艦隊を傷つけたくないと思っており、消極策しか取るつもりがなかったのだ。
「どうしてもJPに布陣したいならジュンツェン防衛艦隊だけでいけばよい。我らヤシマ増派艦隊はJ5要塞で敵を迎え撃つ」
マオはなおも説得を試みるが、取り付く島はなかった。
結局、翌日まで説得を試みたが説得し切れず、遂には艦隊を展開する時間がなくなり、なし崩し的にJ5要塞付近での迎撃となった。
マオは内心忸怩たる思いを秘めていたが、将兵の前では一切顔に出さず、命令を下していった。
六月十七日。
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