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第三章「聖都攻略編」
第三十五話「今後の方針」
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六月十六日。
カダム連合軍と聖騎士らトファース教の上層部が、聖都ストウロセスから完全に退去した。
また、義勇兵である聖トマーティン兵団もすべての兵士が故郷に帰還し、解散した。解散後、ラントは指揮官であったウイリアム・アデルフィを勧誘したが、断られている。
「陛下に評価いただいたことは光栄なことですが、私も騎士の端くれ、あれほど部下を殺され、おめおめと陛下の麾下に加わることはできません」
「そうか。ならば仕方ないな。で、これからどうするのだ?」とラントは聞いた。
「何も考えておりません」とサバサバとした表情で答える。
ラントは彼が自ら命を絶つのではないかと思ったが、引き留めることはしなかった。
そして、今日、アデルフィが領地であるテスジャーザ近郊の村に戻ると報告を受ける。
(恐らく領地で自ら命を絶つのだろうな。惜しい気はするが、あの表情を見ると無理やり引き入れるのも……敵に回らなければよしとするしかないだろうな……)
そんな報告を聞いた後、本日の午後、北部と西部の各都市の攻略を行っていた天翔兵団が帰還した。
鬼神王ゴイン、巨神王タレット、天魔女王アギー、魔導王オードら主要な者を集めて、神龍王アルビンから報告を受けている。
「すべての都市は我らに膝を屈した。これで神聖ロセス王国の全土が陛下の支配下に入ったことになる」
ラントはそれに頷く。
「これでようやく第一弾が終わったな」
「第一弾ということはまだ何かあるのか?」
アルビンがそう言って首を傾げる。
「確かに王国全土が私の支配下に入ったが、民たちの忠誠度が低すぎる。帝国並みとは言わないが、少なくとも信頼関係を築けるくらいまでは上げておきたい」
王国全土の平均的な忠誠度は三十を超えたところで、従属している状態だ。これを五十以上に引き上げ、信頼状態にすることがラントの当面の目標だった。
「それに聖王たちがどう動くのか分からない。ギリー連合王国やエルギン共和国などの強国が軍を派遣してくる可能性がある。もちろん、我が国が負けるとは思っていないが、何といっても敵は人族だ。数が多い。多方面から攻撃を受けると、後手に回る可能性は否定できないから、早々に次の手を打っておきたい」
「次の手とはどのようなことでしょうか?」とアギーが質問する。
「まずは新たな国境の警備体制の構築だな。幸い、魔導王の部下が新たな通信方法を提案してくれたから、それを実用レベルまで引き上げたい。オードも戻ってきてくれたことだし、そちらを優先しようと思っている」
オードは気配遮断のマントの実証試験のため、アストレイの丘に残っていたが、数日前に帝国軍に合流している。
気配遮断のマントへの対抗手段は開発され、標準化された。また、帝国軍の魔術師たちに伝授され、警備の標準的な体制に組み込まれている。
「通信手段とはどんなものなのだ?」
アルビンが問うと、ラントに代わり、オードが答える。
「これまでの念話の魔道具は陛下のおられた世界の“でんぱ”なる概念を参考に作られた。すなわち何もない空間に魔道具によって増幅された念話を放出している。今回の概念も陛下の知識にあったものを参考としている。それは“でんわ”というものだ……」
ラントはオード率いる魔導研究所に地球の技術の“概念”を伝えていた。概念としているのは彼自身が技術者ではなく、イメージとしてしか伝えられなかったためだ。
その中に“有線電話”の概念もあった。
「……具体的には魔力を通しやすいミスリルなどの魔法金属で細い紐を作り、その中に念話を通す。これまでの念話の魔道具であれば、六マイル(約九・六キロメートル)ほどで減衰してしまったが、魔法金属を使えば理論上だが、その百倍近い距離でも通話が可能となる……」
今回の計画ではミスリルを通信ケーブルとすることで、今まで空気中で減衰していた魔力を高効率で送ることが可能となった。
「……問題はミスリルが高価であり、量を確保することが難しいこと、帝国本土以外では設置後に盗まれる可能性が高いことだ。その解決方法を現在検討している」
ミスリルは武具に使われる定番の魔法金属だが、絶対量が少なく希少性が高い。そのため、合金化などで対応できないか研究が進められている。
「ここストウロセスと帝都、できれば国境の各都市も繋ぎたいが、当面は天翔兵団のアークグリフォン隊による伝令で対応する。他にも天翔兵団のロック鳥隊による駆逐兵団、轟雷兵団の輸送も本格化したい。地味だが、重要な仕事だ。神龍王、よろしく頼んだぞ」
ロック鳥による輸送部隊はラントが温めていたアイデアで、巨大なロック鳥に人化した戦士を二十名程度乗せて輸送するというものだ。
ロック鳥は帝国全体で約三百名おり、そのうち二百名が天翔兵団に所属している。つまり天翔兵団だけでも四千名の戦士を輸送できることになるのだ。
ロック鳥は一日で五百キロメートルほど移動できるため、帝都フィンクランからでも一日あれば聖都ストウロセスに到着できる。
「我らは戦闘部隊で輸送隊ではないのだがな」とアルビンは不機嫌そうに答える。
「戦争の概念を大きく変える画期的な戦術だ。これは天空の覇者である天翔兵団にしかできないことだ」
「天空の覇者か……うむ。そういうことであれば仕方ないな」
ラントにおだてられ、アルビンは少しニヤニヤしている。
「運用方法については、ロック鳥隊のカヴァランに検討させているが、鬼神王と巨神王も彼に協力して、最善の運用方法を見出してくれ」
「「御意」」とゴインとタレットが同時に答える。
国境警備の方法や残留部隊の指揮などを話し合った後、ラントは帝都への帰還を宣言する。
「帝都を発って約二ヶ月。苦労を掛けたが、諸君らのお陰で神聖ロセス王国を下し、トファース教に大きなダメージを与えることに成功した。まだ、完全に人族を下したわけではないが、まずは心より感謝を伝えたい」
そう言って頭を下げる。
「ありがたきお言葉ですが、陛下のお指図に従っただけですわ」
アギーが代表して気持ちを伝えた。
「戦士たちもそうだが、君たちがいなければ何もできなかった。これから戦いはまだまだ続くが、君たちがいてくれれば我が帝国の勝利は常に約束されている」
その言葉に全員が満足げな笑みを浮かべて頷いていた。
その後、ラントは聖都に入り、大聖堂に向かった。
大聖堂に入ると、クラガン司教の下に案内される。
クラガンの後ろには勇者バーンが護衛として立っていた。彼は捕らえられた後、聖者の薫陶を受け、敬虔なトファース教徒に生まれ変わっている。
今では護衛を自ら買って出るなど、見違えるほど精神が安定していた。
「ようこそお越しくださいました」とクラガンが笑顔で出迎える。
彼はここ十日ほどでラントのことを理解し、協調していくことに何の戸惑いもなかった。
また、彼自身、政治家として鍛えられたことで、ラントの現実的な政策と理想を追う姿勢に共感していた。
「知っていると思うが、本日カダム連合軍と聖騎士隊がすべてストウロセスから立ち去った。我が軍の主力は国境警備と治安維持部隊を残し、帝国に帰還する」
「ですが、我々には軍事だけでなく、行政を担う人材が不足しております。この状況で陛下をはじめとする帝国軍の方々が帰国されれば、立ち行かなくなる恐れがございます。私自身、この十日ほどで自らの力量のなさを嫌というほど味わいました」
「懸念は理解する。だが、既にここも我が版図だ。当然、充分な力量を持ち、私の信頼篤き臣下を残していく。それに私自身も定期的にここに来るつもりでいる……」
ラントは当初、神聖ロセス王国をグラント帝国に併合するか迷っていた。
無理やり併合すれば民衆の反発が大きく、力でねじ伏せることになると考えていたのだ。しかし、彼が命じた情報操作や聖王たちの失策、更には大規模な減税と大胆な税制改革を訴えたことで、民衆たちの反発は思ったより小さかった。
特に減税の効果は大きく、ストウロセス以外の地では忠誠度が大きく上昇していた。
しかし、ストウロセスだけは戦死した兵士の家族が多く、未だに帝国やラントに対して反発が大きい。そのことにクラガンも気に病んでいた。
「聖王マグダレーンがどう出るか分からないが、当面は内政に軸足を置く。先ほども言ったが、我が臣下を派遣し、ここストウロセスや他の地域でも新たな産業の創出や大規模な開発を行うつもりだ」
ラントは政教分離を行いたかったが、ストウロセスでの忠誠度の上昇が芳しくなく、当面はクラガンに政治を任せるしか選択肢がなかった。
トファース教の政治への関与を少しでも減らすため、自らが残るつもりでいたが、アギーたちが大反対したため、断念している。
反対の理由は旧神聖ロセス王国に肩入れしすぎると、帝国内の各部族の反発を招くというもので、戦勝を祝うため、一度帝都フィンクランに戻るべきだと説得された。
ラントは忠誠度の確認を怠らなければ問題ないと思ったが、彼らの言葉に従った。
(忠誠度が下がらなければいいという考えは危険な気がする。部下たちの心を繋ぎとめるためには常に耳を傾けた方がいい……)
こうしてグラント帝国軍は二日後の十八日に、帝都フィンクランに向けて出発することとなった。
カダム連合軍と聖騎士らトファース教の上層部が、聖都ストウロセスから完全に退去した。
また、義勇兵である聖トマーティン兵団もすべての兵士が故郷に帰還し、解散した。解散後、ラントは指揮官であったウイリアム・アデルフィを勧誘したが、断られている。
「陛下に評価いただいたことは光栄なことですが、私も騎士の端くれ、あれほど部下を殺され、おめおめと陛下の麾下に加わることはできません」
「そうか。ならば仕方ないな。で、これからどうするのだ?」とラントは聞いた。
「何も考えておりません」とサバサバとした表情で答える。
ラントは彼が自ら命を絶つのではないかと思ったが、引き留めることはしなかった。
そして、今日、アデルフィが領地であるテスジャーザ近郊の村に戻ると報告を受ける。
(恐らく領地で自ら命を絶つのだろうな。惜しい気はするが、あの表情を見ると無理やり引き入れるのも……敵に回らなければよしとするしかないだろうな……)
そんな報告を聞いた後、本日の午後、北部と西部の各都市の攻略を行っていた天翔兵団が帰還した。
鬼神王ゴイン、巨神王タレット、天魔女王アギー、魔導王オードら主要な者を集めて、神龍王アルビンから報告を受けている。
「すべての都市は我らに膝を屈した。これで神聖ロセス王国の全土が陛下の支配下に入ったことになる」
ラントはそれに頷く。
「これでようやく第一弾が終わったな」
「第一弾ということはまだ何かあるのか?」
アルビンがそう言って首を傾げる。
「確かに王国全土が私の支配下に入ったが、民たちの忠誠度が低すぎる。帝国並みとは言わないが、少なくとも信頼関係を築けるくらいまでは上げておきたい」
王国全土の平均的な忠誠度は三十を超えたところで、従属している状態だ。これを五十以上に引き上げ、信頼状態にすることがラントの当面の目標だった。
「それに聖王たちがどう動くのか分からない。ギリー連合王国やエルギン共和国などの強国が軍を派遣してくる可能性がある。もちろん、我が国が負けるとは思っていないが、何といっても敵は人族だ。数が多い。多方面から攻撃を受けると、後手に回る可能性は否定できないから、早々に次の手を打っておきたい」
「次の手とはどのようなことでしょうか?」とアギーが質問する。
「まずは新たな国境の警備体制の構築だな。幸い、魔導王の部下が新たな通信方法を提案してくれたから、それを実用レベルまで引き上げたい。オードも戻ってきてくれたことだし、そちらを優先しようと思っている」
オードは気配遮断のマントの実証試験のため、アストレイの丘に残っていたが、数日前に帝国軍に合流している。
気配遮断のマントへの対抗手段は開発され、標準化された。また、帝国軍の魔術師たちに伝授され、警備の標準的な体制に組み込まれている。
「通信手段とはどんなものなのだ?」
アルビンが問うと、ラントに代わり、オードが答える。
「これまでの念話の魔道具は陛下のおられた世界の“でんぱ”なる概念を参考に作られた。すなわち何もない空間に魔道具によって増幅された念話を放出している。今回の概念も陛下の知識にあったものを参考としている。それは“でんわ”というものだ……」
ラントはオード率いる魔導研究所に地球の技術の“概念”を伝えていた。概念としているのは彼自身が技術者ではなく、イメージとしてしか伝えられなかったためだ。
その中に“有線電話”の概念もあった。
「……具体的には魔力を通しやすいミスリルなどの魔法金属で細い紐を作り、その中に念話を通す。これまでの念話の魔道具であれば、六マイル(約九・六キロメートル)ほどで減衰してしまったが、魔法金属を使えば理論上だが、その百倍近い距離でも通話が可能となる……」
今回の計画ではミスリルを通信ケーブルとすることで、今まで空気中で減衰していた魔力を高効率で送ることが可能となった。
「……問題はミスリルが高価であり、量を確保することが難しいこと、帝国本土以外では設置後に盗まれる可能性が高いことだ。その解決方法を現在検討している」
ミスリルは武具に使われる定番の魔法金属だが、絶対量が少なく希少性が高い。そのため、合金化などで対応できないか研究が進められている。
「ここストウロセスと帝都、できれば国境の各都市も繋ぎたいが、当面は天翔兵団のアークグリフォン隊による伝令で対応する。他にも天翔兵団のロック鳥隊による駆逐兵団、轟雷兵団の輸送も本格化したい。地味だが、重要な仕事だ。神龍王、よろしく頼んだぞ」
ロック鳥による輸送部隊はラントが温めていたアイデアで、巨大なロック鳥に人化した戦士を二十名程度乗せて輸送するというものだ。
ロック鳥は帝国全体で約三百名おり、そのうち二百名が天翔兵団に所属している。つまり天翔兵団だけでも四千名の戦士を輸送できることになるのだ。
ロック鳥は一日で五百キロメートルほど移動できるため、帝都フィンクランからでも一日あれば聖都ストウロセスに到着できる。
「我らは戦闘部隊で輸送隊ではないのだがな」とアルビンは不機嫌そうに答える。
「戦争の概念を大きく変える画期的な戦術だ。これは天空の覇者である天翔兵団にしかできないことだ」
「天空の覇者か……うむ。そういうことであれば仕方ないな」
ラントにおだてられ、アルビンは少しニヤニヤしている。
「運用方法については、ロック鳥隊のカヴァランに検討させているが、鬼神王と巨神王も彼に協力して、最善の運用方法を見出してくれ」
「「御意」」とゴインとタレットが同時に答える。
国境警備の方法や残留部隊の指揮などを話し合った後、ラントは帝都への帰還を宣言する。
「帝都を発って約二ヶ月。苦労を掛けたが、諸君らのお陰で神聖ロセス王国を下し、トファース教に大きなダメージを与えることに成功した。まだ、完全に人族を下したわけではないが、まずは心より感謝を伝えたい」
そう言って頭を下げる。
「ありがたきお言葉ですが、陛下のお指図に従っただけですわ」
アギーが代表して気持ちを伝えた。
「戦士たちもそうだが、君たちがいなければ何もできなかった。これから戦いはまだまだ続くが、君たちがいてくれれば我が帝国の勝利は常に約束されている」
その言葉に全員が満足げな笑みを浮かべて頷いていた。
その後、ラントは聖都に入り、大聖堂に向かった。
大聖堂に入ると、クラガン司教の下に案内される。
クラガンの後ろには勇者バーンが護衛として立っていた。彼は捕らえられた後、聖者の薫陶を受け、敬虔なトファース教徒に生まれ変わっている。
今では護衛を自ら買って出るなど、見違えるほど精神が安定していた。
「ようこそお越しくださいました」とクラガンが笑顔で出迎える。
彼はここ十日ほどでラントのことを理解し、協調していくことに何の戸惑いもなかった。
また、彼自身、政治家として鍛えられたことで、ラントの現実的な政策と理想を追う姿勢に共感していた。
「知っていると思うが、本日カダム連合軍と聖騎士隊がすべてストウロセスから立ち去った。我が軍の主力は国境警備と治安維持部隊を残し、帝国に帰還する」
「ですが、我々には軍事だけでなく、行政を担う人材が不足しております。この状況で陛下をはじめとする帝国軍の方々が帰国されれば、立ち行かなくなる恐れがございます。私自身、この十日ほどで自らの力量のなさを嫌というほど味わいました」
「懸念は理解する。だが、既にここも我が版図だ。当然、充分な力量を持ち、私の信頼篤き臣下を残していく。それに私自身も定期的にここに来るつもりでいる……」
ラントは当初、神聖ロセス王国をグラント帝国に併合するか迷っていた。
無理やり併合すれば民衆の反発が大きく、力でねじ伏せることになると考えていたのだ。しかし、彼が命じた情報操作や聖王たちの失策、更には大規模な減税と大胆な税制改革を訴えたことで、民衆たちの反発は思ったより小さかった。
特に減税の効果は大きく、ストウロセス以外の地では忠誠度が大きく上昇していた。
しかし、ストウロセスだけは戦死した兵士の家族が多く、未だに帝国やラントに対して反発が大きい。そのことにクラガンも気に病んでいた。
「聖王マグダレーンがどう出るか分からないが、当面は内政に軸足を置く。先ほども言ったが、我が臣下を派遣し、ここストウロセスや他の地域でも新たな産業の創出や大規模な開発を行うつもりだ」
ラントは政教分離を行いたかったが、ストウロセスでの忠誠度の上昇が芳しくなく、当面はクラガンに政治を任せるしか選択肢がなかった。
トファース教の政治への関与を少しでも減らすため、自らが残るつもりでいたが、アギーたちが大反対したため、断念している。
反対の理由は旧神聖ロセス王国に肩入れしすぎると、帝国内の各部族の反発を招くというもので、戦勝を祝うため、一度帝都フィンクランに戻るべきだと説得された。
ラントは忠誠度の確認を怠らなければ問題ないと思ったが、彼らの言葉に従った。
(忠誠度が下がらなければいいという考えは危険な気がする。部下たちの心を繋ぎとめるためには常に耳を傾けた方がいい……)
こうしてグラント帝国軍は二日後の十八日に、帝都フィンクランに向けて出発することとなった。
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