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第三章「聖都攻略編」
第二十三話「次の一手」
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五月三十一日の正午頃。
ウイリアム・アデルフィはグラント帝国の捕虜となった聖トマーティン兵団の兵士約一万八千人と共に神聖ロセス王国の聖都ストウロセス近くに到着した。
そこにはラント率いる帝国軍の主力が陣を張っており、多数の巨人が人化を解いてその巨体を晒している。捕虜たちは巨人の姿を見て怯えていた。
「アストレイよりただいま到着いたしました。聖都との交渉は私の方で行えばよいでしょうか」
アデルフィの問いにラントは首を横に振る。
「君が行けば裏切り者として処断されるかもしれない。ここまで連れてきてくれたことで充分だ。あとはこちらに任せてもらおう」
「承知しました」と言って、アデルフィはラントの前から下がっていく。
ラントは拡声の魔法を用意させ、聖都に向けて捕虜返還について説明する。
「アストレイの丘で奮戦した聖トマーティン兵団の兵士諸君が到着した。我々は一旦後退する。その間に彼らを収容してやってほしい」
一時間経っても王国側からは何の反応もなかった。
仕方なく、捕虜を城門に近づけようとすると、城壁に弓兵が並び、威嚇するように弓を引き絞る。
「俺たちは聖トマーティン兵団の者だ!」
「俺はこの町の生まれなんだ! 家に帰してくれ!」
「もう巨人と戦うのは嫌なんだ! 町に入れてくれよ!」
捕虜たちは口々にそう訴えるが、城壁の上から返ってきた言葉は無情なものだった。
「お前たちは魔族に操られている疑いがある! 聖王陛下より一兵たりとも入れるなとのご命令だ! 殺されたくなければ、今すぐ立ち去れ!」
その言葉に捕虜たちは愕然とする。
「俺たちは故郷を守るために命懸けで戦ったんだぞ……」
「どこに行けばいいっていうんだよ……」
その様子を見たラントは捕虜たちに下がるように言った。
「王国は君たちを見捨てるようだ。数日前の戦友に殺されるのは不本意だろう。すぐに下がった方がいい」
捕虜たちはラントの指示に素直に従い、矢が届かない場所まで下がっていく。そして、魂が抜けたように座り込んでしまう。
「アデルフィ卿に頼みがある。彼らを聖都の北側の適当な場所に連れていき、世話をしてやってくれないか」
「どういうことでしょうか?」とアデルフィは疑問を口にする。
聖都の北側には農村があるだけで、二万人近い兵士を収容できる施設はない。
「聖王が降伏し、開城したら彼らを帰すつもりでいるが、我々と一緒では落ち着かないのではないか?」
「確かに」とアデルフィは頷く。
「この時期ならテントと毛布があれば、数日なら野宿でも問題ないだろう。食料などの必要物資は用意するつもりだが、誰かが統率しなければ、彼らも困るだろうし、近隣の住民も不安に思うのではないか」
アデルフィはラントの言葉が正しいと感じ、すぐに了承した。
「了解しました。今後のこともございますので、帝国軍から連絡役の方を付けていただければと思います」
ラントはそれに応じ、転移や念話が得意で戦闘力の高いアークデーモンを指名した。
捕虜たちはアデルフィに促されるまま、聖都の城壁を横目に見つつ、北に向けて歩き始める。
その様子を見ながら、ラントは神龍王アルビンと鬼神王ゴインを自らの天幕に呼んだ。
「天翔兵団には北部と西部の町の攻略を頼みたい」
「また雑用か」とアルビンが嫌そうな顔をする。
「すまないな。だが、君たちがここにいれば、聖王たちは動けない。一旦ここを離れるなら、そのついでに町の攻略を頼みたいんだ」
「仕方がないが、ここにいても大した敵はおらん。暇つぶしにはなるから行ってやろう」
アルビンが納得したところで、ラントはゴインに視線を向ける。
「駆逐兵団の魔獣部隊を攻略した町の警備に回してほしい」
「御意」と言って大きく頷く。
ラントは更にゴインに指示を出す。
「町を掌握したら捕虜たちのために食料を送るよう手配してほしい。もちろん正当な対価は支払うし、無理強いはしないでくれ」
「承知」とゴインは頷く。
ラントはゴインに満足げに頷くと、二人に更に注意点を伝える。
「国境はカダム連合と接しているが、既に一万もの兵を派遣しているから、更なる増援はないだろう。だが、北部は草原地帯で、ギリー連合王国にも近い。ギリー連合王国は人族最大の国家であり、精強な騎馬民族が多くいるという情報がある。天翔兵団、駆逐兵団であれば充分対応できると思うが、油断だけはしないでくれ」
アルビンは好戦的な笑みを浮かべて頷く。
「了解した。だが、増援が来たら潰してしまっても構わぬのだろう?」
その問いにラントは苦笑するが、「それでいい」と言って小さく頷いた。
「では、そのギリー連合王国の連中が攻めてくるのを期待して、制圧に向かうとしよう」
アルビンたちが出ていくと、ラントは天魔女王アギーを呼んだ。
「アードナムに新たな指示を出してほしい」
「どのような指示でしょうか?」
「捕虜になった二万人近い兵士を聖王が切り捨てたという噂を流してほしい。捕虜たちは涙を流しながら聖都から離れていったと付け加えてくれ」
「承りました。国のために命懸けで戦った兵を容赦なく切り捨てたと民たちに認識させるためですね」
「その通りだ。他にも守備隊の士気を下げることも目的だ。聖王は末端の兵のことなど一切気にしていない。彼らを犠牲にして自分だけ生き残ろうとしている。そう思ってくれれば更にいい」
「素晴らしいお考えですわ!」とアギーは大袈裟に褒めたたえる。
ラントは大仰な称賛に苦笑しそうになるが、それを抑えて更なる指示を出す。
「他にも天翔兵団が北部と西部の町を制圧に向かい、駆逐兵団の一部も移動を始めたという情報を流してくれ。聖王の耳に入れば、包囲が緩むと思うはずだ」
「その噂でも聖王たちの脱出を促すのですね」
「そうだ。どちらの情報も守備隊の兵士から聞いたという形にしてくれ」
「それですと、カダム連合からの増援の指揮官を傀儡にするのがよいですね。脱出についての協議のためと言って呼び出せば不自然ではありませんから」
「さすがはアギーだ。実にいい考えだな。その方向で情報操作を頼む」
アギーはラントに褒められ、軽やかな足取りで立ち去った。
アギーたちに指示を出し終えると、ラントは大きく伸びをする。
「お疲れのようですね」とエンシェントエルフのメイド、エリーが労いながら、ハーブティーを差し出す。
「疲れているわけじゃないんだが、聖都市民に大きな負担を掛けることになるのがちょっとな」
「負担でございますか?」とフェンリルの側近、キースが話に加わる。
「ああ。食料がどの程度備蓄されているのかは分からないが、数日で食料が尽きる者もいるだろう。トファース教団が食料を分け与えるとは思えないし、暴動が起きれば犠牲者も出るだろう」
「それは仕方ないわよ。戦争なんだから」
エンシェントドラゴンの騎龍、ローズがそう言い切る。
「それは分かっているんだが……サードリンから退去した老人たちのように、弱者が犠牲になることが気になっている……」
サードリンの町を占領した際、多くの住民が退去したいと申し出たため、ラントはそれを許可した。その際、荷馬車などの交通手段がなく、足が弱い老人などに犠牲が出ていた。
ラントはそのことを思い出したのだ。
「それは聖王やトファース教の上層部が考えることではありませんか?」
キースがそう指摘するが、ラントは首を横に振る。
「サードリンでもトファース教の司教は何もしなかった。彼らに期待しても駄目だろう」
「なら、助けてあげたら?」とローズが軽い口調で言った。
「どうやって助けんだ?」とキースが聞くと、ローズはあっけらかんとした口調で答える。
「助けると決めたら、この人が勝手に考えるわ」
その言葉にキースは肩を竦め、護衛のハイオーガ、ラディが咎める。
「陛下に対して無礼だぞ」
「いや、構わない」と険悪な雰囲気になる前に言い切る。
「確かにローズの言う通りだ。私が覚悟を決めて交渉すれば済むだけの話だ」
ラントの顔には晴れ晴れとした表情が浮かんでいた。
ウイリアム・アデルフィはグラント帝国の捕虜となった聖トマーティン兵団の兵士約一万八千人と共に神聖ロセス王国の聖都ストウロセス近くに到着した。
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仕方なく、捕虜を城門に近づけようとすると、城壁に弓兵が並び、威嚇するように弓を引き絞る。
「俺たちは聖トマーティン兵団の者だ!」
「俺はこの町の生まれなんだ! 家に帰してくれ!」
「もう巨人と戦うのは嫌なんだ! 町に入れてくれよ!」
捕虜たちは口々にそう訴えるが、城壁の上から返ってきた言葉は無情なものだった。
「お前たちは魔族に操られている疑いがある! 聖王陛下より一兵たりとも入れるなとのご命令だ! 殺されたくなければ、今すぐ立ち去れ!」
その言葉に捕虜たちは愕然とする。
「俺たちは故郷を守るために命懸けで戦ったんだぞ……」
「どこに行けばいいっていうんだよ……」
その様子を見たラントは捕虜たちに下がるように言った。
「王国は君たちを見捨てるようだ。数日前の戦友に殺されるのは不本意だろう。すぐに下がった方がいい」
捕虜たちはラントの指示に素直に従い、矢が届かない場所まで下がっていく。そして、魂が抜けたように座り込んでしまう。
「アデルフィ卿に頼みがある。彼らを聖都の北側の適当な場所に連れていき、世話をしてやってくれないか」
「どういうことでしょうか?」とアデルフィは疑問を口にする。
聖都の北側には農村があるだけで、二万人近い兵士を収容できる施設はない。
「聖王が降伏し、開城したら彼らを帰すつもりでいるが、我々と一緒では落ち着かないのではないか?」
「確かに」とアデルフィは頷く。
「この時期ならテントと毛布があれば、数日なら野宿でも問題ないだろう。食料などの必要物資は用意するつもりだが、誰かが統率しなければ、彼らも困るだろうし、近隣の住民も不安に思うのではないか」
アデルフィはラントの言葉が正しいと感じ、すぐに了承した。
「了解しました。今後のこともございますので、帝国軍から連絡役の方を付けていただければと思います」
ラントはそれに応じ、転移や念話が得意で戦闘力の高いアークデーモンを指名した。
捕虜たちはアデルフィに促されるまま、聖都の城壁を横目に見つつ、北に向けて歩き始める。
その様子を見ながら、ラントは神龍王アルビンと鬼神王ゴインを自らの天幕に呼んだ。
「天翔兵団には北部と西部の町の攻略を頼みたい」
「また雑用か」とアルビンが嫌そうな顔をする。
「すまないな。だが、君たちがここにいれば、聖王たちは動けない。一旦ここを離れるなら、そのついでに町の攻略を頼みたいんだ」
「仕方がないが、ここにいても大した敵はおらん。暇つぶしにはなるから行ってやろう」
アルビンが納得したところで、ラントはゴインに視線を向ける。
「駆逐兵団の魔獣部隊を攻略した町の警備に回してほしい」
「御意」と言って大きく頷く。
ラントは更にゴインに指示を出す。
「町を掌握したら捕虜たちのために食料を送るよう手配してほしい。もちろん正当な対価は支払うし、無理強いはしないでくれ」
「承知」とゴインは頷く。
ラントはゴインに満足げに頷くと、二人に更に注意点を伝える。
「国境はカダム連合と接しているが、既に一万もの兵を派遣しているから、更なる増援はないだろう。だが、北部は草原地帯で、ギリー連合王国にも近い。ギリー連合王国は人族最大の国家であり、精強な騎馬民族が多くいるという情報がある。天翔兵団、駆逐兵団であれば充分対応できると思うが、油断だけはしないでくれ」
アルビンは好戦的な笑みを浮かべて頷く。
「了解した。だが、増援が来たら潰してしまっても構わぬのだろう?」
その問いにラントは苦笑するが、「それでいい」と言って小さく頷いた。
「では、そのギリー連合王国の連中が攻めてくるのを期待して、制圧に向かうとしよう」
アルビンたちが出ていくと、ラントは天魔女王アギーを呼んだ。
「アードナムに新たな指示を出してほしい」
「どのような指示でしょうか?」
「捕虜になった二万人近い兵士を聖王が切り捨てたという噂を流してほしい。捕虜たちは涙を流しながら聖都から離れていったと付け加えてくれ」
「承りました。国のために命懸けで戦った兵を容赦なく切り捨てたと民たちに認識させるためですね」
「その通りだ。他にも守備隊の士気を下げることも目的だ。聖王は末端の兵のことなど一切気にしていない。彼らを犠牲にして自分だけ生き残ろうとしている。そう思ってくれれば更にいい」
「素晴らしいお考えですわ!」とアギーは大袈裟に褒めたたえる。
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「他にも天翔兵団が北部と西部の町を制圧に向かい、駆逐兵団の一部も移動を始めたという情報を流してくれ。聖王の耳に入れば、包囲が緩むと思うはずだ」
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「お疲れのようですね」とエンシェントエルフのメイド、エリーが労いながら、ハーブティーを差し出す。
「疲れているわけじゃないんだが、聖都市民に大きな負担を掛けることになるのがちょっとな」
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「ああ。食料がどの程度備蓄されているのかは分からないが、数日で食料が尽きる者もいるだろう。トファース教団が食料を分け与えるとは思えないし、暴動が起きれば犠牲者も出るだろう」
「それは仕方ないわよ。戦争なんだから」
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「それは分かっているんだが……サードリンから退去した老人たちのように、弱者が犠牲になることが気になっている……」
サードリンの町を占領した際、多くの住民が退去したいと申し出たため、ラントはそれを許可した。その際、荷馬車などの交通手段がなく、足が弱い老人などに犠牲が出ていた。
ラントはそのことを思い出したのだ。
「それは聖王やトファース教の上層部が考えることではありませんか?」
キースがそう指摘するが、ラントは首を横に振る。
「サードリンでもトファース教の司教は何もしなかった。彼らに期待しても駄目だろう」
「なら、助けてあげたら?」とローズが軽い口調で言った。
「どうやって助けんだ?」とキースが聞くと、ローズはあっけらかんとした口調で答える。
「助けると決めたら、この人が勝手に考えるわ」
その言葉にキースは肩を竦め、護衛のハイオーガ、ラディが咎める。
「陛下に対して無礼だぞ」
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