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第三章「聖都攻略編」
第二十話「戦いの結果」
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伏兵によって苦しめられ、更にはラントが奇襲を受け辛うじて助かったものの、結果から見ればアストレイの戦いはグラント帝国軍の大勝利だった。
帝国軍は参加約八千九百名のうち、五十人の戦死者と、千人以上の負傷者を出していた。負傷者は治癒師によってすぐに治療され、現状では開戦時とほぼ同じ戦力を維持している。
一方の神聖ロセス王国軍は約三万三千名が参加し、戦死者は半数近い約一万五千。アストレイの丘で戦った義勇兵、聖トマーティン兵団は約三万名のうち、四割にも及ぶ約一万二千名の戦死者を出し、生存者もほとんどが負傷していた。
また別動隊の聖堂騎士団の騎兵部隊三千のうち、生き残ったのは二百名に満たなかった。
これは神龍王アルビン率いる天翔兵団がうっぷん晴らしに森ごと焼き払ったためで、生存者もそのほとんどが大火傷を負った瀕死の状態で見つかっている。
もう一つの別動隊である上級冒険者部隊は百五名が参加し、七十三名が戦死したものの、三十二名が無傷で生き残った。
無傷で生き残ったのは命令に反して側面から攻撃しようとルートを変え、結果的に攻撃に間に合わなかったためだ。
彼らが戦場に到着した時にはラントの護衛たちの攻撃があまりに激しく、最後まで攻撃に加わらず、頃合いを見て降伏した。
もし、彼らが命令通りに戦いに参加していたら、奇襲の効果は更に大きくなり、勇者ユーリが二射目を放つ機会を得られた可能性があった。
(集団戦に慣れていない冒険者でよかった。もし彼らが奇襲に参加していたら、オードとアギーにも余裕がなかったかもしれない。そうなっていたら、僕は今頃死んでいたかも……)
ラントはその報告を聞き、密かに冷や汗を掻いていた。
そして、ラントに対し強力な攻撃を行った狙撃者が誰かということになり、天魔女王アギーがいろいろと調べた結果、勇者ユーリであることが帝国側でも把握できた。
当初はロイグを幽閉していることから新たな勇者がいるとは思わず、ラントを含め、全員が驚いた。
そして、トファース教会には勇者を変える方法があることを知り、戦略の練り直しが必要になると、ラントは頭を抱える。
捕虜たちは武装解除の上、治療が施され、一箇所に集められた。彼らは生き残れたことが信じられず、茫然としている。
その中には第三塹壕にいた左官の息子マークもいた。
(僕だけが生き残った……アイザックもウォルフも死んだのに……)
そんなことを考えていると、ドスンという音が響いた。
鬼人族戦士が食料などの物資が入った箱を置いた音だが、その音に兵士たちは一斉に反応する。
「嫌だ! 殺さないでくれ!」
「きょ、巨人が来る! た、助けて……」
塹壕での戦いで巨人たちの足音に恐怖を感じるようになった兵士たちが、うずくまって口々に叫ぶ。
兵士たちの多くがこのように心に傷を負っていた。
総司令官であったウイリアム・アデルフィはそのことで心を痛めている。
(完全に怯えている。こいつらを聖都に帰しても役には立たないだろう。まあ、ラント陛下もそれが分かっていて、聖都へ帰還させると言ったのだろうが……彼らが今後、まともな生活を送れるようになるのだろうか……)
そこまで考えたところで、首を小さく横に振った。
(いや、私が何とかしなくてはいけない。彼らを戦場に引っ張り出したのは私なのだから……しかし、何とかできるものなのだろうか? 戦場で心が壊れてしまう兵士は以前にも見ているが、元に戻ったという話はあまり聞かない……)
アデルフィは兵士たちに何ができるのかと悩み始めた。
勝利した帝国軍でも勝利を祝うことができず、頭を抱えている人物がいた。
それは諜報官である天魔女王アギーだった。
彼女はあらゆる情報を統括する責任者であり、その中には偵察も含まれている。
(今回の戦いでは、私は三回も失敗をしてしまった。騎士団を見つけられなかったこと、冒険者に接近を許したこと、そして極めつけは狙撃を許し陛下のお命を危険に曝してしまったこと……)
そこで大きな溜息を吐く。
(陛下にご信頼いただき、諜報官という名誉ある地位に就いているのに、私が成したことは一つもない。すべて陛下がお考えになり、実行されたこと。それを引き継いでいるにすぎない。本当に情けないわ……)
ラントは諜報員の潜入だけでなく、グリフォンとデーモンロードを組み合わせた偵察隊を組織し、帝都フィンクランに早期警戒網を作り上げた。
この偵察隊は外征軍でも採用され、その運用がアギーに任されていた。
(あの“気配遮断のマント”という魔道具を何とかしないといけないわね。私や魔導王殿ですら魔力に気づけぬほどなのだから……陛下にご相談したけど、こればかりはさすがの陛下もよいお考えはお持ちではなかったわ……)
ラントも気配遮断のマントの存在に危機感を持っていた。
ナイダハレルでの無差別テロに使われており、極近距離まで接近されても気づけないことが分かっており、自分に対する暗殺に使ってくると考えていたのだ。
その結果、予めオードに強力な結界を施してもらい、今回は事なきを得たが、諜報活動や暗殺に対する防御を担当するアギーにとっては何の慰めにもなっていない。
(魔導王殿と対応を協議しないといけないわ。あの方も私と同じように危機感を持っているはずだから……)
アギーはすぐに行動を開始し、魔導王オードに面会を申し込んだ。
彼は通信機である念話の魔道具の調整のために軍に同行しているため、ラントの相談役以外には取り立てて仕事はなく、すぐに面会は叶う。
「天魔女王殿が珍しいな」
いつも通りアンデッドらしい無機質な声で出迎える。
「相談がございまして」とアギーはすぐに本題に入った。その性急さにオードは僅かに驚いている。
「陛下のお命を危険に曝したことは私の失態です。ですが、あの気配遮断のマントをどうにかしなければ、今後も同じようなことが起きないとも限りません」
「うむ。それについては同意する。私も陛下を危険に曝したことに忸怩たる思いがある」
「何かお考えはございますか?」
「研究所でも調べさせるつもりだが、今回の敵の動きを見て以前陛下より伺った対応方法が使えるのではないかと考え始めている」
「陛下から? それはどのような方法なのでしょうか?」
彼女自身もラントから思いつく限りのアイデアを聞いているが、使えそうなものがあるとは思わなかったのだ。
「うむ。“そなー”なる異世界の探知装置の話を聞いたことは覚えているだろうか?」
「覚えておりますわ。特殊な音を発し、それが反射することで敵の居場所を探知するもので、陛下はそれを魔力で再現できないかとお考えだったと記憶しております。ですが、気配遮断のマントは認識を阻害するものですから、意味がないのではありませんか?」
「確かにその通りだ。だが、認識できなくなると分かっていれば、対応できるのではないかと思っている。上空から特殊な探知魔法を地上に向けて打ち出し、その反応を見る。その中で不自然に反応が消えているところがあれば、そこに気配遮断のマントを使った者がいるということになるのではないか」
「確かにそれならば。ですが、そのような探知魔法を作ることは可能なのでしょうか?」
「いろいろと実験せねばならんが、幸いここには人族の捕虜が多数いる。捕虜に協力させれば検証が捗ると思うのだ」
気配遮断のマントを始め、迷宮で得られた魔道具はトファース教の神を信じないグラント帝国の者には使えない。
そのため、どのような効果が具体的にあるのか検証を行いたくともできなかった。
しかし、現状では人族の捕虜が多数おり、その中から協力者が得られれば、実験が可能であるとオードは考えている。
「その通りですわ! 早速陛下に許可を頂いてきましょう」
ラントに確認しにいくとすぐに許可を出す。
「魔道具の検証は魔導王の所掌だから構わない。アデルフィに協力するよう命じよう」
そう言ったものの、ラントはすぐに苦笑する。
「しかし、ここでその検証をやるつもりなのか? すぐにでも聖都に向かうつもりなのだが」
聖都ストウロセスから僅か十六キロメートルしか離れておらず、更に今日にも聖都を包囲し、場合によってはすぐに戦闘になるかもしれない状況で、魔道具の実験を行いたいというオードに僅かに呆れていたのだ。
「私が残ればよいだけなので、陛下や軍には迷惑は掛けぬ。それにここなら扱いに慣れた上級冒険者がいる。彼らに協力させれば、より精度の高い検証が可能だろう」
オードのやる気にラントは心の中で肩を竦めると、「よろしく頼む」とだけ言い、アデルフィに協力するよう伝えた。
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もう一つの別動隊である上級冒険者部隊は百五名が参加し、七十三名が戦死したものの、三十二名が無傷で生き残った。
無傷で生き残ったのは命令に反して側面から攻撃しようとルートを変え、結果的に攻撃に間に合わなかったためだ。
彼らが戦場に到着した時にはラントの護衛たちの攻撃があまりに激しく、最後まで攻撃に加わらず、頃合いを見て降伏した。
もし、彼らが命令通りに戦いに参加していたら、奇襲の効果は更に大きくなり、勇者ユーリが二射目を放つ機会を得られた可能性があった。
(集団戦に慣れていない冒険者でよかった。もし彼らが奇襲に参加していたら、オードとアギーにも余裕がなかったかもしれない。そうなっていたら、僕は今頃死んでいたかも……)
ラントはその報告を聞き、密かに冷や汗を掻いていた。
そして、ラントに対し強力な攻撃を行った狙撃者が誰かということになり、天魔女王アギーがいろいろと調べた結果、勇者ユーリであることが帝国側でも把握できた。
当初はロイグを幽閉していることから新たな勇者がいるとは思わず、ラントを含め、全員が驚いた。
そして、トファース教会には勇者を変える方法があることを知り、戦略の練り直しが必要になると、ラントは頭を抱える。
捕虜たちは武装解除の上、治療が施され、一箇所に集められた。彼らは生き残れたことが信じられず、茫然としている。
その中には第三塹壕にいた左官の息子マークもいた。
(僕だけが生き残った……アイザックもウォルフも死んだのに……)
そんなことを考えていると、ドスンという音が響いた。
鬼人族戦士が食料などの物資が入った箱を置いた音だが、その音に兵士たちは一斉に反応する。
「嫌だ! 殺さないでくれ!」
「きょ、巨人が来る! た、助けて……」
塹壕での戦いで巨人たちの足音に恐怖を感じるようになった兵士たちが、うずくまって口々に叫ぶ。
兵士たちの多くがこのように心に傷を負っていた。
総司令官であったウイリアム・アデルフィはそのことで心を痛めている。
(完全に怯えている。こいつらを聖都に帰しても役には立たないだろう。まあ、ラント陛下もそれが分かっていて、聖都へ帰還させると言ったのだろうが……彼らが今後、まともな生活を送れるようになるのだろうか……)
そこまで考えたところで、首を小さく横に振った。
(いや、私が何とかしなくてはいけない。彼らを戦場に引っ張り出したのは私なのだから……しかし、何とかできるものなのだろうか? 戦場で心が壊れてしまう兵士は以前にも見ているが、元に戻ったという話はあまり聞かない……)
アデルフィは兵士たちに何ができるのかと悩み始めた。
勝利した帝国軍でも勝利を祝うことができず、頭を抱えている人物がいた。
それは諜報官である天魔女王アギーだった。
彼女はあらゆる情報を統括する責任者であり、その中には偵察も含まれている。
(今回の戦いでは、私は三回も失敗をしてしまった。騎士団を見つけられなかったこと、冒険者に接近を許したこと、そして極めつけは狙撃を許し陛下のお命を危険に曝してしまったこと……)
そこで大きな溜息を吐く。
(陛下にご信頼いただき、諜報官という名誉ある地位に就いているのに、私が成したことは一つもない。すべて陛下がお考えになり、実行されたこと。それを引き継いでいるにすぎない。本当に情けないわ……)
ラントは諜報員の潜入だけでなく、グリフォンとデーモンロードを組み合わせた偵察隊を組織し、帝都フィンクランに早期警戒網を作り上げた。
この偵察隊は外征軍でも採用され、その運用がアギーに任されていた。
(あの“気配遮断のマント”という魔道具を何とかしないといけないわね。私や魔導王殿ですら魔力に気づけぬほどなのだから……陛下にご相談したけど、こればかりはさすがの陛下もよいお考えはお持ちではなかったわ……)
ラントも気配遮断のマントの存在に危機感を持っていた。
ナイダハレルでの無差別テロに使われており、極近距離まで接近されても気づけないことが分かっており、自分に対する暗殺に使ってくると考えていたのだ。
その結果、予めオードに強力な結界を施してもらい、今回は事なきを得たが、諜報活動や暗殺に対する防御を担当するアギーにとっては何の慰めにもなっていない。
(魔導王殿と対応を協議しないといけないわ。あの方も私と同じように危機感を持っているはずだから……)
アギーはすぐに行動を開始し、魔導王オードに面会を申し込んだ。
彼は通信機である念話の魔道具の調整のために軍に同行しているため、ラントの相談役以外には取り立てて仕事はなく、すぐに面会は叶う。
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「陛下から? それはどのような方法なのでしょうか?」
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「確かにその通りだ。だが、認識できなくなると分かっていれば、対応できるのではないかと思っている。上空から特殊な探知魔法を地上に向けて打ち出し、その反応を見る。その中で不自然に反応が消えているところがあれば、そこに気配遮断のマントを使った者がいるということになるのではないか」
「確かにそれならば。ですが、そのような探知魔法を作ることは可能なのでしょうか?」
「いろいろと実験せねばならんが、幸いここには人族の捕虜が多数いる。捕虜に協力させれば検証が捗ると思うのだ」
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そのため、どのような効果が具体的にあるのか検証を行いたくともできなかった。
しかし、現状では人族の捕虜が多数おり、その中から協力者が得られれば、実験が可能であるとオードは考えている。
「その通りですわ! 早速陛下に許可を頂いてきましょう」
ラントに確認しにいくとすぐに許可を出す。
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そう言ったものの、ラントはすぐに苦笑する。
「しかし、ここでその検証をやるつもりなのか? すぐにでも聖都に向かうつもりなのだが」
聖都ストウロセスから僅か十六キロメートルしか離れておらず、更に今日にも聖都を包囲し、場合によってはすぐに戦闘になるかもしれない状況で、魔道具の実験を行いたいというオードに僅かに呆れていたのだ。
「私が残ればよいだけなので、陛下や軍には迷惑は掛けぬ。それにここなら扱いに慣れた上級冒険者がいる。彼らに協力させれば、より精度の高い検証が可能だろう」
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