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第二章「王国侵攻編」
第四十四話「新たな決意」
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五月十八日。
ラントはテスジャーザの郊外で、戦死者の追悼式を行った。
戦死者の遺体は時空魔法の使い手によって亜空間に収納されていたが、式典会場に出されていた。
遺体にはグラント帝国の国旗が掛けられ、その前には正装に身を包んだ天翔兵団、駆逐兵団、轟雷兵団、支援部隊の戦士たちが背筋を伸ばして立っている。
ラントは彼らの前で演説を行った。
「今回の戦いで三百四十四名の偉大な戦士を失った! 彼らは同胞のため、その貴い命を散らしたのだ! これは悲しむべきことである。しかし、悲嘆に暮れ、前進を止めることは許されない!」
そこでラントは剣を抜き、高く掲げる。
「私はここに誓う! 彼らの遺志を継ぎ、帝国に安寧をもたらすと! 戦士たちよ! 我が誓いに賛同する者は武器を掲げよ!」
そこで戦士たちはラントと同じように持っている武器を掲げる。
ラントは空を見上げて声を張り上げる。
「私は帝国を、諸君らの家族を守る! 英霊たちよ! 私のこれからの行いを天より見ていてくれ!」
そこで視線を遺体に向ける。
「いつの日か、君たちの下に行くことになるだろう。その時、笑われぬように全力で戦うつもりだ。それまでゆっくりと休んでくれ」
ラントはそこで剣を納め、目を瞑る。
戦士たちも同様に武器を下げ、黙とうを行った。
三十秒ほど沈黙した後、ラントはゆっくりとした口調で戦士たちに語り掛ける。
「戦士たちの遺体は本国に運ぶ。私もそれに同行する予定だ。往復するのに四日は掛かるだろう。その間に海沿いの町を攻略する」
そこで神龍王アルビンに視線を向ける。
「神龍王よ! 天翔兵団を率い、シャンドリンとトラスコイアの町を制圧せよ!」
「承知!」とアルビンは答え、天翔兵団のエンシェントドラゴンやグリフォンたちもやる気に満ちた顔で頷く。
「駆逐兵団、轟雷兵団、支援部隊はここで待機を命じる。私が戻り次第、神聖ロセス王国の王都、ストウロセスに向けて進軍するから、それまで英気を養ってくれ」
「「御意!」」
鬼神王ゴインと巨神王タレットが同時に答える。
「戦死者の追悼式は神聖ロセス王国征服後、帝都にて行う。彼らに恥じぬよう、全力を尽くしてほしい!」
「「「御意!!」」」と戦士たちは一斉に片膝を突いて頭を下げた。
その後、アルビンらを集め、今後のことを話していく。
「各兵団については先ほど言った通りだ」と言った後、天魔女王アギーに視線を向ける。
「天魔女王よ。行方不明のシーバスを見つけること、そして、聖都周辺の情報収集を頼みたい。私が不在の間にできる限りの情報を集めてくれ」
ラントは自分たちを苦しめた聖堂騎士団の副団長であり、聖トマーティン兵団の兵団長であったペルノ・シーバスのことを気にしていた。
彼自身、九割以上の確率でシーバスは死んでいると考えていたが、罠に嵌められたことから、懸念材料は極力排除するつもりでいる。
また、聖都ストウロセスでの決戦を控え、地形や敵兵力に関する情報収集を命じた。
「承りましたわ。ですが、陛下はシーバスなる者が死んでいる可能性が高いとお考えです。私も陛下のお考えと同じでございますが、その場合、死体の確認が必要となります。身分を示す物を持っていればよいのですが」
鑑定のスキルはあるが、死体になると固有名詞が見えず、“人族の死体”という表記になり判定できない。そのことをアギーは懸念したのだ。
「捕虜たちには偉大な戦士は丁重に扱う必要があると言ってある。だから、シーバスが見つかったら報告が上がってくるはずだ。それでも見つからなければ脱出したものとして扱うつもりだ。それよりもアデルフィという男の方が気になる。優先的に情報を集めてくれ」
「承知いたしました」とアギーは答え、部下たちに命令を伝えに行った。
ラントは指示を出し終えると、妖魔族のアークデーモンやデーモンロード、約三十名と共に北に向けて出発した。
テスジャーザから帝都フィンクランまでは約五百キロメートルある。
デーモンたちの飛行速度では十時間以上かかるため、中間地点に当たるサウスネヴィス城で一泊する。
ラントは騎龍であるローズに乗っていた。
『ところであんたが帝都に戻る必要はあったのかしら?』
ローズが疑問を念話で伝えてきた。
「戦死者の家族に彼らは勇敢に戦ったと、魔帝である私が伝えた方がいいと思っただけだ。遺族の気持ちがそれで少しでも軽くなるなら行く意味はある。まあ、私の自己満足ということもあるが」
『そうね。陛下から直接言葉があれば遺族も誇りに思うわ。だから自己満足じゃないわよ。今更だけど、あんたが前線からいなくなっても大丈夫なの?』
「全軍の指揮はタレットでも充分に執れる。それに敵が何か仕掛けてくる可能性は低い」
彼が不在の間の全軍の指揮は冷静なタレットに任せていた。同格であるゴインは不満を感じたものの、南門での戦いで罠を見抜けなかったことからそれを口にすることはなかった。
『確かに勇者もいないし、兵士もいないから何もできないわね』
「そういうことだ。偵察隊の情報では、王国軍の主力はようやく次の町、カイラングロースに入ったところだ。それに我々より早く情報を伝えるすべを持っていない。私が不在だと気づいても手を打つ頃には戻っている」
ラントはテスジャーザで罠に嵌った後、偵察隊を強化している。特に王国軍の本隊の動きは確実に把握するようにし、不意打ちを受けないように配慮していた。
五月十九日の午後二時頃、ラントたちは帝都フィンクランに到着する。
「一ヶ月くらいしか離れていなかったけど、懐かしい感じだな」
帝都に到着すると、宰相である聖獣王ダランと護樹女王エスクが出迎える。
既に伝令により情報が届いており、ラントが帰還した理由は伝わっていた。
エスクはラントが気落ちしていると考え、気が気ではなかった。しかし、思いの外ラントが平然としており安堵する。
「お帰りなさいませ。ご無事なお姿を見ることができ、これに優る幸せはございません」
エスクがそう言うと、ダランも同じように挨拶を行い、簡単に帝都の状況を説明する。
「定期連絡でお伝えしている通り、帝都は至って平穏です。テスジャーザで戦死者が発生したことは伝わっていますが、動揺は見られません」
「そうか……早速で悪いのだが、遺族に会いたい」
「帝都にいる者は既に謁見の間に集めております」とダランは僅かに悲しみを称えた瞳で告げる。
ラントはそれに頷くと、その足で謁見の間に向かった。
謁見の間には百人以上の遺族が待っていた。戦死者に比べて少ないのはそれぞれの居住地域にいる者が多いためだ。
ラントはダランやエスクらを率い、謁見の間に入っていく。
「第九代ラント陛下、ご入来!」という文官の声に遺族たちは一斉に平伏する。
「頭を上げてほしい」とラントは言い、優しい口調で話し始めた。
「諸君らの家族である偉大な戦士たちを失った。これはひとえに私の至らなさが原因だ。済まなかった」
そう言って頭を下げる。
その様子に遺族たちは慌てるが、ラントはそれを無視して話を続けていく。
「彼らは勇敢に戦い、我が帝国の勝利に貢献してくれた。帝国のすべての民に代わり、魔帝として感謝を伝えたい。英霊たちを忘れぬよう、記念碑を建立し、全国民と共に彼らの御霊に感謝を捧げるつもりでいる」
そこで遺族たちを見た。彼らはラントが高く評価していることに驚いていた。これまで帝国では戦死者を顧みることはほとんどなく、特に先代のブラックラ帝は完全に無視していた。
その記憶があるため、ラントの言葉に驚いているのだ。
「悲しみはすぐには癒えぬと思うが、諸君らの生活については我が帝国が保証する。これは魔帝ラントの名に誓う」
遺族たちはラントの真摯な言葉に涙していた。それは家族を失ったことを思い出した悲しみもあるが、それ以上に戦士たちを忘れないと言ってくれたことに感動していた。
遺族たちとの面会が終わったところで、ラントは久しぶりに自分の居室に戻った。
(遺族に感謝されるというのは辛いな。僕が失敗したせいなんだから……)
それでも以前より引きずることはなく、気持ちを切り替える。
(明後日には再び戦場に戻る。次の戦いでは失敗しないように気を引き締めないと……)
聖都攻略に向け、ラントは決意を新たにした。
ラントはテスジャーザの郊外で、戦死者の追悼式を行った。
戦死者の遺体は時空魔法の使い手によって亜空間に収納されていたが、式典会場に出されていた。
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「駆逐兵団、轟雷兵団、支援部隊はここで待機を命じる。私が戻り次第、神聖ロセス王国の王都、ストウロセスに向けて進軍するから、それまで英気を養ってくれ」
「「御意!」」
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「戦死者の追悼式は神聖ロセス王国征服後、帝都にて行う。彼らに恥じぬよう、全力を尽くしてほしい!」
「「「御意!!」」」と戦士たちは一斉に片膝を突いて頭を下げた。
その後、アルビンらを集め、今後のことを話していく。
「各兵団については先ほど言った通りだ」と言った後、天魔女王アギーに視線を向ける。
「天魔女王よ。行方不明のシーバスを見つけること、そして、聖都周辺の情報収集を頼みたい。私が不在の間にできる限りの情報を集めてくれ」
ラントは自分たちを苦しめた聖堂騎士団の副団長であり、聖トマーティン兵団の兵団長であったペルノ・シーバスのことを気にしていた。
彼自身、九割以上の確率でシーバスは死んでいると考えていたが、罠に嵌められたことから、懸念材料は極力排除するつもりでいる。
また、聖都ストウロセスでの決戦を控え、地形や敵兵力に関する情報収集を命じた。
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「捕虜たちには偉大な戦士は丁重に扱う必要があると言ってある。だから、シーバスが見つかったら報告が上がってくるはずだ。それでも見つからなければ脱出したものとして扱うつもりだ。それよりもアデルフィという男の方が気になる。優先的に情報を集めてくれ」
「承知いたしました」とアギーは答え、部下たちに命令を伝えに行った。
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「戦死者の家族に彼らは勇敢に戦ったと、魔帝である私が伝えた方がいいと思っただけだ。遺族の気持ちがそれで少しでも軽くなるなら行く意味はある。まあ、私の自己満足ということもあるが」
『そうね。陛下から直接言葉があれば遺族も誇りに思うわ。だから自己満足じゃないわよ。今更だけど、あんたが前線からいなくなっても大丈夫なの?』
「全軍の指揮はタレットでも充分に執れる。それに敵が何か仕掛けてくる可能性は低い」
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ラントはダランやエスクらを率い、謁見の間に入っていく。
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そう言って頭を下げる。
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そこで遺族たちを見た。彼らはラントが高く評価していることに驚いていた。これまで帝国では戦死者を顧みることはほとんどなく、特に先代のブラックラ帝は完全に無視していた。
その記憶があるため、ラントの言葉に驚いているのだ。
「悲しみはすぐには癒えぬと思うが、諸君らの生活については我が帝国が保証する。これは魔帝ラントの名に誓う」
遺族たちはラントの真摯な言葉に涙していた。それは家族を失ったことを思い出した悲しみもあるが、それ以上に戦士たちを忘れないと言ってくれたことに感動していた。
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(遺族に感謝されるというのは辛いな。僕が失敗したせいなんだから……)
それでも以前より引きずることはなく、気持ちを切り替える。
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