71 / 134
第二章「王国侵攻編」
第四十二話「後悔」
しおりを挟む
五月十七日。
グラント帝国軍は降伏した神聖ロセス王国軍兵士の対応を行っていた。
王国軍兵士は両手を上げながら、東門からトボトボと歩いてくる。その列は途切れることなく続いている。
王国軍兵士の一部には心が折れたように放心している者もいるが、多くの者が帝国軍戦士を睨み付け、その敵愾心は消えていなかった。
心を折られた者の多くは、昨日の戦闘を生き残った者たちで、仲間を無残に殺された上、水攻めによって溺れそうになり、完全に戦意を失っている。
逆に敵意を剥き出しにしている者は、昨日戦闘に参加していない北地区と西地区に配置された者たちだった。
彼らは仲間が多く殺されたという情報を受け、次は自分たちの出番だと思っていた。そんな状況で水攻めが行われ、戦意を挫かれる。更に人数が多かったため、下水道からの脱出に手間取り、多くの兵士が溺死していた。
水攻め開始時にはテスジャーザの町に約一万二千名の兵士がいたが、水攻めによって約三千名が溺死していた。
ネズミのように下水に潜んでいると自嘲していたところに、水攻めが行われ、“駆除”されたという思いがあり、そのやるせなさに憤っているのだ。
それでも降伏したのは、兵団長であるペルノ・シーバスの命令があったこともあるが、下水道から脱出する際に装備だけでなく、食料なども失い、長期戦が不可能になったためだ。
また、隊長クラスが自害したため、指揮を執る者がおらず、シーバスの命令に従うしかなかった。
ラントはそんな兵士たちを見ながら、今後のことを考えていた。
(降伏した兵士たちをどうするかだな。帝国の戦士たちを殺した者たちだ。今までのように解放するわけにはいかない。でも、拘束するなら我が軍の負担は大きい。手っ取り早いのは全員処刑してしまうことなんだけど、降伏した兵を殺すことを命じられない……)
方針が定まらないまま、武装解除された王国軍兵士たちは一ヶ所に集められていく。
ラントは神龍王アルビンを呼び、捕虜の監視を命じた。
「雑事で悪いんだが、天翔兵団には捕虜の監視を頼みたい。それも人化を解いた形態で」
「確かに雑事だが、我らが引き受けよう。だが、なぜ人化を解かねばならんのだ? 武器も持たぬ人族など人化した状態でも我らの敵ではないが」
アルビンの言う通り、エンシェントドラゴンはもちろん、魔獣族のグリフォンやフェニックスたちも、人化した状態でも戦闘力は高い。数千人の拘束されていない捕虜だが、人化を解かなくても制圧することは難しくなかった。
「威圧してもらいたいんだ。王国軍兵士のほとんどが戦意を失っていない。君たちエンシェントドラゴンの姿を見れば、戦いを挑むべき相手ではなかったと理解できるだろう」
「なるほど。間近で我らの姿を見せてやれということだな」
そう言ってアルビンはにやりと笑う。
「では、我らからも戦士を出そう」と巨神王タレットが提案する。
ラントはそれに笑顔で頷く。
「それはいい。龍に加えて巨人までいれば、自分たちがいかに無謀な戦いに挑もうとしていたか思い知るはずだ」
魔導王オードにも命令を出している。
「下水の出口を解放し、排水を頼む。その際、遺体などが流れていかないように貯水池を作り、そこで水を受けた後、排水するようにしてほしい」
「承った」とオードはいい、魔術師たちに指示を出していった。
ラントは更に天魔女王アギーにも指示を出した。
「偵察隊を出してもらいたい。見た限り、指揮官クラスが一人もいない。捕虜たちの話では自害した者が多いらしいが、司令官であるシーバスという人物については行方を知っている者がいなかった。これだけの作戦を考えられる人物を野放しにすることはできない」
「承りましたわ。油断しないようによく言い含めておきます」
ラントは自分が言う前にアギーが注意点を付け加えたことに喜び、彼女を褒める。
「さすがは我が信頼篤き天魔女王だ」
アギーがその言葉に満面の笑みを浮かべたところで話を続ける。
「もう一つ頼みたいことがある」
「どのようなことでございましょうか?」
「時空魔法の使い手に瓦礫と罠に使ったバリスタなどの撤去と遺体の回収を頼みたいと思っている。これは特に急いでいない」
「承知いたしました。偵察を優先し、回せる人材がおりましたら、撤去作業に向かわせます」
指示を出し終えると、ラントは元傭兵隊長のダフ・ジェムソンを呼び出した。そして、王国側の総司令官であったペルノ・シーバスについて質問する。
「ペルノ・シーバスという人物を知っているか?」
「もちろんですよ。神聖ロセス王国で一番信用できる軍人ですから。確か聖堂騎士団の副団長で、次期団長の最有力候補って言われていたはずです。王国もここでの戦いは本腰を入れてきたんだなと思いましたね」
ダフの説明にラントは違和感を覚えた。
(聖堂騎士団の副団長と言えばエリートなんじゃないのか? それが地下に潜ってゲリラ戦……似合わない気がする……)
そのことをダフに尋ねる。
「優秀な軍人のようだが、知将として名高い人物なのか?」
「常に冷静な指揮官という評判ですが、知将というイメージじゃないですね。シーバス卿と言えば、聖騎士を率いて、堂々とした戦いをする人物っていう印象ですかね」
「その割には恐ろしいまでに私のことを調べていたが……」とラントは呟く。
その呟きにダフはあることを思い出した。
「ナイダハレルで指揮を執っていた奴が考えたのかもしれませんね。森の中では罠を使ってきましたし、地下通路を使った作戦も似ている気がします」
そこでラントも腑に落ちた。
「確かにそうだ。あの指揮官がどうなったのか確認してくれ」
ダフは情報官という地位にあり、諜報官アギーの配下であるヴァンパイアロードにラントの命令を伝えた。
捕虜の中でも比較的地位の高い者を尋問した結果、ロセス神兵隊の隊長であったウイリアム・アデルフィがシーバスと長時間協議をしていたという情報を得る。
「アデルフィという者が今回の作戦を考えたのか……その者がどこにいたかは分かったか?」
「数日前から姿を見ていないという情報しかなかったですね。理由は分かりませんが」
ダフの報告を聞き、ラントは猛然と考え始める。
(今回の作戦を考えた人物が最後まで見届けずに消えた……なぜだ? 自分の作戦の成否は知りたいはずだし、最後まで責任を持って対応したいと考えるのが普通だ。実際、ナイダハレルでは最後まで現地に残っていた……)
ラントのアデルフィに対する印象は柔軟な思考の持ち主であり、責任感が強く、実行力のある人物というものだった。
(話を聞く限りではシーバスとアデルフィは良好な関係にあったらしい。つまり仲違いして去ったわけではないということだ……戦いが始まれば、無事に脱出できる可能性は低い。これほどの策を考えることができる人物を次の戦いのために脱出させたということか……)
そこで後悔の念が湧き上がってきた。
(彼がナイダハレルから脱出する際に捕らえておけば、今回の罠はなかったかもしれない。三百名以上の犠牲者を出すこともなかった。それに次の戦いのこともある。厄介な人物を逃がしてしまったということか……)
後悔と不安のため、ラントは強く拳を握る。
(アデルフィに自由に動かれては厄介だ。奴を封じる手を考えないと……)
ラントは天幕の中で対策を考えたが、よい案は思い浮かばなかった。
グラント帝国軍は降伏した神聖ロセス王国軍兵士の対応を行っていた。
王国軍兵士は両手を上げながら、東門からトボトボと歩いてくる。その列は途切れることなく続いている。
王国軍兵士の一部には心が折れたように放心している者もいるが、多くの者が帝国軍戦士を睨み付け、その敵愾心は消えていなかった。
心を折られた者の多くは、昨日の戦闘を生き残った者たちで、仲間を無残に殺された上、水攻めによって溺れそうになり、完全に戦意を失っている。
逆に敵意を剥き出しにしている者は、昨日戦闘に参加していない北地区と西地区に配置された者たちだった。
彼らは仲間が多く殺されたという情報を受け、次は自分たちの出番だと思っていた。そんな状況で水攻めが行われ、戦意を挫かれる。更に人数が多かったため、下水道からの脱出に手間取り、多くの兵士が溺死していた。
水攻め開始時にはテスジャーザの町に約一万二千名の兵士がいたが、水攻めによって約三千名が溺死していた。
ネズミのように下水に潜んでいると自嘲していたところに、水攻めが行われ、“駆除”されたという思いがあり、そのやるせなさに憤っているのだ。
それでも降伏したのは、兵団長であるペルノ・シーバスの命令があったこともあるが、下水道から脱出する際に装備だけでなく、食料なども失い、長期戦が不可能になったためだ。
また、隊長クラスが自害したため、指揮を執る者がおらず、シーバスの命令に従うしかなかった。
ラントはそんな兵士たちを見ながら、今後のことを考えていた。
(降伏した兵士たちをどうするかだな。帝国の戦士たちを殺した者たちだ。今までのように解放するわけにはいかない。でも、拘束するなら我が軍の負担は大きい。手っ取り早いのは全員処刑してしまうことなんだけど、降伏した兵を殺すことを命じられない……)
方針が定まらないまま、武装解除された王国軍兵士たちは一ヶ所に集められていく。
ラントは神龍王アルビンを呼び、捕虜の監視を命じた。
「雑事で悪いんだが、天翔兵団には捕虜の監視を頼みたい。それも人化を解いた形態で」
「確かに雑事だが、我らが引き受けよう。だが、なぜ人化を解かねばならんのだ? 武器も持たぬ人族など人化した状態でも我らの敵ではないが」
アルビンの言う通り、エンシェントドラゴンはもちろん、魔獣族のグリフォンやフェニックスたちも、人化した状態でも戦闘力は高い。数千人の拘束されていない捕虜だが、人化を解かなくても制圧することは難しくなかった。
「威圧してもらいたいんだ。王国軍兵士のほとんどが戦意を失っていない。君たちエンシェントドラゴンの姿を見れば、戦いを挑むべき相手ではなかったと理解できるだろう」
「なるほど。間近で我らの姿を見せてやれということだな」
そう言ってアルビンはにやりと笑う。
「では、我らからも戦士を出そう」と巨神王タレットが提案する。
ラントはそれに笑顔で頷く。
「それはいい。龍に加えて巨人までいれば、自分たちがいかに無謀な戦いに挑もうとしていたか思い知るはずだ」
魔導王オードにも命令を出している。
「下水の出口を解放し、排水を頼む。その際、遺体などが流れていかないように貯水池を作り、そこで水を受けた後、排水するようにしてほしい」
「承った」とオードはいい、魔術師たちに指示を出していった。
ラントは更に天魔女王アギーにも指示を出した。
「偵察隊を出してもらいたい。見た限り、指揮官クラスが一人もいない。捕虜たちの話では自害した者が多いらしいが、司令官であるシーバスという人物については行方を知っている者がいなかった。これだけの作戦を考えられる人物を野放しにすることはできない」
「承りましたわ。油断しないようによく言い含めておきます」
ラントは自分が言う前にアギーが注意点を付け加えたことに喜び、彼女を褒める。
「さすがは我が信頼篤き天魔女王だ」
アギーがその言葉に満面の笑みを浮かべたところで話を続ける。
「もう一つ頼みたいことがある」
「どのようなことでございましょうか?」
「時空魔法の使い手に瓦礫と罠に使ったバリスタなどの撤去と遺体の回収を頼みたいと思っている。これは特に急いでいない」
「承知いたしました。偵察を優先し、回せる人材がおりましたら、撤去作業に向かわせます」
指示を出し終えると、ラントは元傭兵隊長のダフ・ジェムソンを呼び出した。そして、王国側の総司令官であったペルノ・シーバスについて質問する。
「ペルノ・シーバスという人物を知っているか?」
「もちろんですよ。神聖ロセス王国で一番信用できる軍人ですから。確か聖堂騎士団の副団長で、次期団長の最有力候補って言われていたはずです。王国もここでの戦いは本腰を入れてきたんだなと思いましたね」
ダフの説明にラントは違和感を覚えた。
(聖堂騎士団の副団長と言えばエリートなんじゃないのか? それが地下に潜ってゲリラ戦……似合わない気がする……)
そのことをダフに尋ねる。
「優秀な軍人のようだが、知将として名高い人物なのか?」
「常に冷静な指揮官という評判ですが、知将というイメージじゃないですね。シーバス卿と言えば、聖騎士を率いて、堂々とした戦いをする人物っていう印象ですかね」
「その割には恐ろしいまでに私のことを調べていたが……」とラントは呟く。
その呟きにダフはあることを思い出した。
「ナイダハレルで指揮を執っていた奴が考えたのかもしれませんね。森の中では罠を使ってきましたし、地下通路を使った作戦も似ている気がします」
そこでラントも腑に落ちた。
「確かにそうだ。あの指揮官がどうなったのか確認してくれ」
ダフは情報官という地位にあり、諜報官アギーの配下であるヴァンパイアロードにラントの命令を伝えた。
捕虜の中でも比較的地位の高い者を尋問した結果、ロセス神兵隊の隊長であったウイリアム・アデルフィがシーバスと長時間協議をしていたという情報を得る。
「アデルフィという者が今回の作戦を考えたのか……その者がどこにいたかは分かったか?」
「数日前から姿を見ていないという情報しかなかったですね。理由は分かりませんが」
ダフの報告を聞き、ラントは猛然と考え始める。
(今回の作戦を考えた人物が最後まで見届けずに消えた……なぜだ? 自分の作戦の成否は知りたいはずだし、最後まで責任を持って対応したいと考えるのが普通だ。実際、ナイダハレルでは最後まで現地に残っていた……)
ラントのアデルフィに対する印象は柔軟な思考の持ち主であり、責任感が強く、実行力のある人物というものだった。
(話を聞く限りではシーバスとアデルフィは良好な関係にあったらしい。つまり仲違いして去ったわけではないということだ……戦いが始まれば、無事に脱出できる可能性は低い。これほどの策を考えることができる人物を次の戦いのために脱出させたということか……)
そこで後悔の念が湧き上がってきた。
(彼がナイダハレルから脱出する際に捕らえておけば、今回の罠はなかったかもしれない。三百名以上の犠牲者を出すこともなかった。それに次の戦いのこともある。厄介な人物を逃がしてしまったということか……)
後悔と不安のため、ラントは強く拳を握る。
(アデルフィに自由に動かれては厄介だ。奴を封じる手を考えないと……)
ラントは天幕の中で対策を考えたが、よい案は思い浮かばなかった。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる