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第二章「王国侵攻編」
第四十一話「テスジャーザ陥落」
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五月十六日の深夜。
聖トマーティン兵団の指揮官、ペルノ・シーバスはテスジャーザ侯爵家の屋敷の地下室で眠っていた。
前日の作戦で多くの被害を出したことからなかなか寝付けず、眠りに就いたばかりだったが、焦りを含んだ兵士の声で目を覚ます。
「どうした! 敵襲か!」
兵士は「い、いえ」とそれを否定し、すぐに報告を始めた。
「下水道に水が流れ込んできました! それも凄い勢いで!」
「水だと……」
覚醒したばかりの頭はその言葉を瞬時に理解できなかった。
軽く頭を振り、状況を確認する。
「それはどの辺りだ?」
「東地区です! 隊長からこのままでは水没するから地上に脱出したいとのことです!
シーバスはすぐに緊急事態だと理解し、「どこでも構わん! すぐに脱出するよう伝えよ!」と命じた。
更に他の地区からも同様の報告が続々と届く。
同じように脱出を命じるが、その頃には彼がいる地下室にも水が流れ込み始めていた。
シーバスはその流れ込む水を眺めながら苦笑を浮かべる。
(水攻めだと……さすがは魔帝ラントだ。私如きでは予想すらできなかった……)
彼の護衛の兵士がその様子を見て脱出を促す。
「すぐにここから脱出しないと、溺れてしまいます!」
シーバスはそれに頷くが、作戦を考える時に使用したメモ類をすべて焼却する。
僅かな時間だが、その間にも水位は上がり、焼却が完了する頃には彼の膝近くまで水位が上がっていた。
シーバスは侯爵邸の二階に上がり、町の様子を眺める。
しかし、深夜ということで水の流入状況は確認できなかった。
(地下から追い出されてしまった。時間稼ぎすらできなかったということか……罠もない。奇襲も不可能……敵は空から攻撃できるが、こちらには五百人程度の魔術師と僅かなクロスボウしかない。完敗だな……)
シーバスは窓際でそんなことを考えていた。
副官が現れ、困惑した表情で指示を求める。
「各部隊から今後の作戦について問い合わせが来ております。どのように回答いたしましょうか」
「各地区の状況は把握できているのか?」とシーバスは冷静な声で確認する。
「各部隊とも状況は把握できておりません。地上には水が流れ、建物ごとで孤立した状態です。屋根伝いに伝令は送っていますが、把握しきれていないようです」
地上は水深一メートルほどになっており、更に水が勢いよく流れているため、歩行は困難だった。
「敵が攻撃してきたら降伏せよと伝えよ」
副官は信じられないという表情をする。
「し、しかし、ここで敵を食い止めないと……」
途中まで話したところで、シーバスが遮る。
「これ以上抵抗しても敵にダメージは与えられぬ。龍たちに焼き尽くされるだけだろう」
「ですが、魔族に降伏することは死を意味するのではありませんか?」
「今までならそうだ。だが、魔帝ラントはサードリンでもナイダハレルでも、降伏した部隊には寛容だった。今回は魔族を多く殺しているから降伏を認めてくれるか微妙だが、無駄に死ぬより、魔帝の慈悲に賭ける方が生き残る可能性は高い」
しかし、副官は納得しなかった。
「我々聖トマーティン兵団は魔族討伐のために立ち上がりました。それなのに魔帝の慈悲に縋って生き残るなどしたくありません!」
「ここで降伏すれば、捕虜の対応で時間を浪費するはずだ。それに突然無抵抗で降伏すれば、魔帝が罠を疑う可能性がある。ありもしない罠を探せば更に時間を使わせることができるのだ。無駄に抵抗して殲滅されるより、よほど足止めができると思うのだがな」
「ですが……やはり納得できません!」
「無駄死にしたければ、それでもかまわん」と言いながら微笑む。
「だが、ここで恥を忍んででも生き残り、捲土重来を期してもよいのではないか?」
副官はシーバスが微笑むことができるほど余裕があることに疑念を持った。死の恐怖を全く感じていないように思え、降伏するつもりではないかと考えたのだ。
「閣下はどうなされるのか? まさかとは思うが、兵たちと共に降伏されるおつもりか?」
その問いにシーバスは笑みを浮かべてまま答えていく。
「私は自ら命を絶つ。魔帝ラントに情報をやるわけにはいかんのでな。私の死体だが、発見されない場所に隠してくれぬか」
清々しいまでの表情に副官は居住まいを正す。
「では、閣下のご遺体を隠した後、私もお供させていただきます」
「君は大した情報は持っていないのだから、無駄死にだな」と笑う。
そこで表情を引き締め、命令を繰り返した。
「まあいいだろう。だが、各部隊には降伏するよう伝えよ」
「了解しました」と副官は敬礼して答える。
「生き抜いて、再び王国のために立ち上がってほしいと伝えてくれぬか。これは命令ではなく、私の個人的な願いに過ぎんが」
副官はもう一度敬礼すると、部屋から出ていった。
シーバスは副官を見送ると、用意してあった一般兵の軍服に着替え、古びた革鎧を身に纏う。
副官が戻ったところで侯爵邸の外に向かった。侯爵邸の一階は地面より一メートルほど高く、水が入り始めたところだった。
扉を開けると、月明りに照らされ、外の状況が分かった。美しかった庭は濁流に飲み込まれ、その面影は全くない。
(確かにこれでは満足に歩けまい。何とか門の外まで行ければいいのだが……そうすれば、私の死体がどこに流れていくのか分からなくなる。それに運悪く見つかってもただの兵士にしか見えんだろう……)
彼は魔族が死霊術を使うという噂を警戒していた。
自害したとしても死体を見つけられ、アンデッド化されて情報を漏らす可能性を恐れたのだ。
「せっかく魔帝が用意してくれたのだ。この水を利用して私の死体を隠そうと思う。だから君が一緒に来る必要はない」
「ですが!」と副官は叫ぶが、シーバスはそれに片手を上げて制すると、濁流に足を踏み入れた。
そして、逆らうことなく、ゆっくりと歩いていく。その後ろには副官が付いてきていた。
正門とは逆に向かうことになったが、通用門があり、そこから水が流れ出ていた。
(ここなら大丈夫だな。アデルフィにすべてを託すことになる。彼には悪いが、私自身には心残りは一切ない……)
彼は前日の午後、帝国軍が撤退した後に、戦いに関する情報を持たせた伝令を送り出していた。
その伝令には部下であるウイリアム・アデルフィに伝える情報の他に、家族への手紙も預けてあった。
シーバスは安っぽい装飾の短剣を引き抜いた。
装飾は粗末だが、刃は研ぎ澄まされており、シーバスは満足げにそれを見つめる。
(新兵の時に迷宮で初めて得た武器だ。記念として取っておいたが、私が使う最後の武器になるとはな。世の中分からないものだ……)
数秒見つめた後、自らの首に刃を当て、一気に斬り裂いた。
鮮血が噴き出し、彼は崩れるように水の中に倒れ込んでいく。水が一瞬赤くなるが、すぐに元の濁流となり、力を失った彼の身体を押し流していった。
副官はその姿に真剣な表情で敬礼した後、同じように自害した。
翌朝、テスジャーザの町は完全に水没していた。
ラントはその様子を上空から眺めている。
(これなら地下に隠れることはできない。建物の中にいる兵士たちを倒せば終わりだ)
騎龍であるエンシェントドラゴンのローズが念話で話しかけてきた。
『あそこに白い旗が見えるわ。他にもいくつも白い旗が。どういうことかしら?』
「私のいた世界では白旗は降伏の合図だが、こちらでも同じなんだろうか?」
野営地に戻り、元傭兵隊長のダフ・ジェムソンに確認すると、白旗は降伏の合図で間違いなかった。
「陛下の策で完全勝利になったな」と神龍王アルビンが上機嫌で話しかける。
「まだ分からない。油断だけはするなよ」
ラントはそう言って戒める。
その後、水攻めを中止し、町の地上部分から水が引くと、武器を捨て両手を上げた兵士たちが外に出てきた。
「我々は降伏する!」
その言葉に帝国軍戦士たちが歓声を上げた。
ラントは最後まで警戒したが、王国軍兵士たちは一切抵抗することなく、大人しくしていた。
(勝ったのか? あれほどの準備をした相手がこんなにあっさりと降伏するなんて……罠ではないのか?)
信じられない思いのまま、命令を出していった。
聖トマーティン兵団の指揮官、ペルノ・シーバスはテスジャーザ侯爵家の屋敷の地下室で眠っていた。
前日の作戦で多くの被害を出したことからなかなか寝付けず、眠りに就いたばかりだったが、焦りを含んだ兵士の声で目を覚ます。
「どうした! 敵襲か!」
兵士は「い、いえ」とそれを否定し、すぐに報告を始めた。
「下水道に水が流れ込んできました! それも凄い勢いで!」
「水だと……」
覚醒したばかりの頭はその言葉を瞬時に理解できなかった。
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「それはどの辺りだ?」
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更に他の地区からも同様の報告が続々と届く。
同じように脱出を命じるが、その頃には彼がいる地下室にも水が流れ込み始めていた。
シーバスはその流れ込む水を眺めながら苦笑を浮かべる。
(水攻めだと……さすがは魔帝ラントだ。私如きでは予想すらできなかった……)
彼の護衛の兵士がその様子を見て脱出を促す。
「すぐにここから脱出しないと、溺れてしまいます!」
シーバスはそれに頷くが、作戦を考える時に使用したメモ類をすべて焼却する。
僅かな時間だが、その間にも水位は上がり、焼却が完了する頃には彼の膝近くまで水位が上がっていた。
シーバスは侯爵邸の二階に上がり、町の様子を眺める。
しかし、深夜ということで水の流入状況は確認できなかった。
(地下から追い出されてしまった。時間稼ぎすらできなかったということか……罠もない。奇襲も不可能……敵は空から攻撃できるが、こちらには五百人程度の魔術師と僅かなクロスボウしかない。完敗だな……)
シーバスは窓際でそんなことを考えていた。
副官が現れ、困惑した表情で指示を求める。
「各部隊から今後の作戦について問い合わせが来ております。どのように回答いたしましょうか」
「各地区の状況は把握できているのか?」とシーバスは冷静な声で確認する。
「各部隊とも状況は把握できておりません。地上には水が流れ、建物ごとで孤立した状態です。屋根伝いに伝令は送っていますが、把握しきれていないようです」
地上は水深一メートルほどになっており、更に水が勢いよく流れているため、歩行は困難だった。
「敵が攻撃してきたら降伏せよと伝えよ」
副官は信じられないという表情をする。
「し、しかし、ここで敵を食い止めないと……」
途中まで話したところで、シーバスが遮る。
「これ以上抵抗しても敵にダメージは与えられぬ。龍たちに焼き尽くされるだけだろう」
「ですが、魔族に降伏することは死を意味するのではありませんか?」
「今までならそうだ。だが、魔帝ラントはサードリンでもナイダハレルでも、降伏した部隊には寛容だった。今回は魔族を多く殺しているから降伏を認めてくれるか微妙だが、無駄に死ぬより、魔帝の慈悲に賭ける方が生き残る可能性は高い」
しかし、副官は納得しなかった。
「我々聖トマーティン兵団は魔族討伐のために立ち上がりました。それなのに魔帝の慈悲に縋って生き残るなどしたくありません!」
「ここで降伏すれば、捕虜の対応で時間を浪費するはずだ。それに突然無抵抗で降伏すれば、魔帝が罠を疑う可能性がある。ありもしない罠を探せば更に時間を使わせることができるのだ。無駄に抵抗して殲滅されるより、よほど足止めができると思うのだがな」
「ですが……やはり納得できません!」
「無駄死にしたければ、それでもかまわん」と言いながら微笑む。
「だが、ここで恥を忍んででも生き残り、捲土重来を期してもよいのではないか?」
副官はシーバスが微笑むことができるほど余裕があることに疑念を持った。死の恐怖を全く感じていないように思え、降伏するつもりではないかと考えたのだ。
「閣下はどうなされるのか? まさかとは思うが、兵たちと共に降伏されるおつもりか?」
その問いにシーバスは笑みを浮かべてまま答えていく。
「私は自ら命を絶つ。魔帝ラントに情報をやるわけにはいかんのでな。私の死体だが、発見されない場所に隠してくれぬか」
清々しいまでの表情に副官は居住まいを正す。
「では、閣下のご遺体を隠した後、私もお供させていただきます」
「君は大した情報は持っていないのだから、無駄死にだな」と笑う。
そこで表情を引き締め、命令を繰り返した。
「まあいいだろう。だが、各部隊には降伏するよう伝えよ」
「了解しました」と副官は敬礼して答える。
「生き抜いて、再び王国のために立ち上がってほしいと伝えてくれぬか。これは命令ではなく、私の個人的な願いに過ぎんが」
副官はもう一度敬礼すると、部屋から出ていった。
シーバスは副官を見送ると、用意してあった一般兵の軍服に着替え、古びた革鎧を身に纏う。
副官が戻ったところで侯爵邸の外に向かった。侯爵邸の一階は地面より一メートルほど高く、水が入り始めたところだった。
扉を開けると、月明りに照らされ、外の状況が分かった。美しかった庭は濁流に飲み込まれ、その面影は全くない。
(確かにこれでは満足に歩けまい。何とか門の外まで行ければいいのだが……そうすれば、私の死体がどこに流れていくのか分からなくなる。それに運悪く見つかってもただの兵士にしか見えんだろう……)
彼は魔族が死霊術を使うという噂を警戒していた。
自害したとしても死体を見つけられ、アンデッド化されて情報を漏らす可能性を恐れたのだ。
「せっかく魔帝が用意してくれたのだ。この水を利用して私の死体を隠そうと思う。だから君が一緒に来る必要はない」
「ですが!」と副官は叫ぶが、シーバスはそれに片手を上げて制すると、濁流に足を踏み入れた。
そして、逆らうことなく、ゆっくりと歩いていく。その後ろには副官が付いてきていた。
正門とは逆に向かうことになったが、通用門があり、そこから水が流れ出ていた。
(ここなら大丈夫だな。アデルフィにすべてを託すことになる。彼には悪いが、私自身には心残りは一切ない……)
彼は前日の午後、帝国軍が撤退した後に、戦いに関する情報を持たせた伝令を送り出していた。
その伝令には部下であるウイリアム・アデルフィに伝える情報の他に、家族への手紙も預けてあった。
シーバスは安っぽい装飾の短剣を引き抜いた。
装飾は粗末だが、刃は研ぎ澄まされており、シーバスは満足げにそれを見つめる。
(新兵の時に迷宮で初めて得た武器だ。記念として取っておいたが、私が使う最後の武器になるとはな。世の中分からないものだ……)
数秒見つめた後、自らの首に刃を当て、一気に斬り裂いた。
鮮血が噴き出し、彼は崩れるように水の中に倒れ込んでいく。水が一瞬赤くなるが、すぐに元の濁流となり、力を失った彼の身体を押し流していった。
副官はその姿に真剣な表情で敬礼した後、同じように自害した。
翌朝、テスジャーザの町は完全に水没していた。
ラントはその様子を上空から眺めている。
(これなら地下に隠れることはできない。建物の中にいる兵士たちを倒せば終わりだ)
騎龍であるエンシェントドラゴンのローズが念話で話しかけてきた。
『あそこに白い旗が見えるわ。他にもいくつも白い旗が。どういうことかしら?』
「私のいた世界では白旗は降伏の合図だが、こちらでも同じなんだろうか?」
野営地に戻り、元傭兵隊長のダフ・ジェムソンに確認すると、白旗は降伏の合図で間違いなかった。
「陛下の策で完全勝利になったな」と神龍王アルビンが上機嫌で話しかける。
「まだ分からない。油断だけはするなよ」
ラントはそう言って戒める。
その後、水攻めを中止し、町の地上部分から水が引くと、武器を捨て両手を上げた兵士たちが外に出てきた。
「我々は降伏する!」
その言葉に帝国軍戦士たちが歓声を上げた。
ラントは最後まで警戒したが、王国軍兵士たちは一切抵抗することなく、大人しくしていた。
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信じられない思いのまま、命令を出していった。
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