あの子に会うために魔王に

ある時、魔王が現れた。
魔王は、すごく強い魔物の一部しかなれない。
そんな魔王を、一般人が倒せるわけがない。
人々は恐怖した。
魔王に恐れて生きていくしかなかった。
そんな中、魔王に立ち向かう者がいた。
人々は彼らを勇者と呼んだ。
勇者は犠牲を出しながらも戦って、魔王に勝った。
魔王がいなくなってからすぐに勇者を辞めた者が大半を占めた。
魔王戦で犠牲も多かったため、勇者は減少してしまった。
魔王がいなくなってから勇者が減少傾向にあるのを不安に思った国王は、勇者の報酬を増やすことを宣言した。
魔王はいなくなっても、強い魔物はいるからだ。
国王の思惑通り、勇者は一気に増えた。
だが、そのほとんどが報酬にしか目がなく、武器すら握ったことがない奴らだった。
だからどんどん死んでいく。
国民から反感を買った国王は、勇者を育成することを決めた。
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