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第8話 動き出す自由人ズ
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「というわけで!!現状確認しようぜ☆」
「訳がわからないよ」
首を傾げる桜も可愛いっ!!
オレは持ってきていた紙袋を取り出す
ちなみに、現在夕食後で2人で食器を洗った後である
「現状確認!!生徒会の補佐くんを確認しに行こうぜ☆」
「軽く言ってるねーでも生徒会室に行くには専用の鍵がいるんでしょ?」
「そうだなー!大丈夫!玲ちゃんから鍵借りたから!」
「…あれ?初夏ちゃん?何か不穏な言葉が聞こえた気がするよ?」
「あ。ちゃんとヒラヒラさせて借りたことはアピールしてきたぞ?借りるとも言ったし」
ふふーんと笑うと桜はハァとため息をついた
「まぁ、正直風紀のスペアを借りるよりは全然楽だから有難いけど…けどね?」
ガシッと両肩を桜に掴まれて真正面から視線がぶつかる
「あのセンセーは危険だからね?」
「桜…玲ちゃんに何されたのか?え?ノマカプ!?ちょ!何あいつどれだけの属性を持てば気がすむんだ!?」
「違う!でもあれは絶対本能的に女子ってわかり始めてるよ!?」
「えー?ないない」
真顔で返すとがっくりと頭を抱えて桜はうな垂れた
桜ならまだしもオレが恋愛対象?すでに色んなもん否定してるぞ玲ちゃんは
まぁ、オレのことはどうでもいいんだ
「生徒会に勝手に潜入したら流石にばれた時やべぇし、きっと補佐くんに声をかけてしまう…そこでコレの出番だ!」
どーんと紙袋を見せる
目をぱちくりさせる桜が可愛い
「…はっ!それはまさか!!」
「そう!」
「「変装道具!!」」
「初夏ちゃん最高!!」
「ありがと!桜愛してる!!」
「私も愛してる!!」
ヒシッと叫びながら抱き合うオレたちは端から見たら不審だが、あいにくオレたちしかこの部屋に居ないのでいつものノリである
難攻不落と呼ばれた生徒会室へ進入だ!
「……」
「これは…」
2人の前には倒れてる少年
きっと彼が緑くんなのだろう
鮮やかな緑の髪が印象に強い
あ。この世界、髪色で苗字はある程度わかる
え?オレはみんなと一緒の平凡な茶色だよ?
こげ茶なー
「とりあえず、生きてるみたいだから安心して。過労死はなくなったよ!」
とてもいい笑顔で言う桜にホッとする
ほんと、手遅れとかどうしようかと思った
「じゃあ私は仮眠室に寝かせてくるから…そこの書類を振り分けといて」
「了解!!」
実は桜は力持ちなので一般男性くらいなら持ち上げられる
緑くんをお姫様だっこして桜は仮眠室へ入っていった
というか、仮眠室とかあるのかよ!自主性を重んじてても流石に仕事量考えろよ学校
とか、考えつつも書類を振り分けていく
まず、ハンコがいる書類と書き込みしなきゃいけない書類。
そこからハンコのいる種類ごとに分けて、日付が急いでる順に並べる
こういうのは慣れてるからすぐ終わった
桜が戻ってこないので生徒会のハンコがいる書類だけ始める
きっと思ったより悪かったから少し看病したら桜は戻ってくるだろう
…緑くんなんて羨ましいっ!!
とか考えつつも手は止めない
桜の負担が減ると嬉しいしな
「さっすが!早いね!」
「ちゃっちゃかやっちゃおうぜ☆」
「わかったー…あれ?これ会長のハンコいるやつ?」
「そー!会長の席座ってやってー流石にその辺の書類はオレじゃわかんなかったし」
といいつつ内容確認をしながらハンコを押していく
「…まって!?会長のハンコがないと始まらない!」
「大丈夫ー開けといた」
「…ちなみに何で?」
「決まってんじゃん。ピッキング♪」
「…はんざ「さー!がんばろー!」
ハァとため息をつきながら渋々桜は会長席に座った
そして黙々と作業を続けていた
バァンッ
仮眠室のドアが大きな音を立てて開いた
「…誰ですか?」
少しよれよれだが普段ならピッシリ着ているんだろうなという制服
銀フレームのメガネで知的っぽい
「んー…とりあえずあんたはメシ食おうか」
オレはチラッと桜を見る
桜はスッと立ち上がって持ってきていた紙袋を中央にある応接セットの机に置く
「お手製だから食べろよ☆」
「ハルのお手製を食べれるなんてうらやまー!」
といいつつもポンポンハンコをついていく
あ。これは押しちゃダメだわ
「あなたがたは…一体…?」
「なんだろう?オレら…じゃあ通りすがりの生徒Cで☆」
「ちょ!おまっ!ショウ!なんでC!?Aとかじゃねぇの!?」
爆笑しながら桜がオレに向かって叫ぶ
「Aとかそんな大層なもんじゃねーよ」
「Aで大層とかっ」
まだ笑い転げている桜
そんな桜も可愛い…
あ!ちなみに《ハル》ってのは桜の偽名!バレたらめんどいからなー
桜→春→ハルな!
オレは《ショウ》!初夏→ショカ→ショウである
というかさっきから緑くんがずっとポカーンとしているんだが…
「ハルの手料理本当美味いから!オレが保証する!!」
「…見ず知らずの他人に保証されても…」
「いいからずべこべ言わず食えよー」
ブーブーとブーイングする桜に苦笑しつつもオレは手は止めない
あ?だからこれは認めねぇって
不採用のハンコを押して別の箱に入れる
ちらっと机の方を見ると桜が強制的に食わせていた
少し反抗したみたいだが渋々弁当を食うのを見て桜がお茶を取りに行っていた
あー…ほんと、原作、どうなってんの?
オレはこっそりため息をついたのだった
「訳がわからないよ」
首を傾げる桜も可愛いっ!!
オレは持ってきていた紙袋を取り出す
ちなみに、現在夕食後で2人で食器を洗った後である
「現状確認!!生徒会の補佐くんを確認しに行こうぜ☆」
「軽く言ってるねーでも生徒会室に行くには専用の鍵がいるんでしょ?」
「そうだなー!大丈夫!玲ちゃんから鍵借りたから!」
「…あれ?初夏ちゃん?何か不穏な言葉が聞こえた気がするよ?」
「あ。ちゃんとヒラヒラさせて借りたことはアピールしてきたぞ?借りるとも言ったし」
ふふーんと笑うと桜はハァとため息をついた
「まぁ、正直風紀のスペアを借りるよりは全然楽だから有難いけど…けどね?」
ガシッと両肩を桜に掴まれて真正面から視線がぶつかる
「あのセンセーは危険だからね?」
「桜…玲ちゃんに何されたのか?え?ノマカプ!?ちょ!何あいつどれだけの属性を持てば気がすむんだ!?」
「違う!でもあれは絶対本能的に女子ってわかり始めてるよ!?」
「えー?ないない」
真顔で返すとがっくりと頭を抱えて桜はうな垂れた
桜ならまだしもオレが恋愛対象?すでに色んなもん否定してるぞ玲ちゃんは
まぁ、オレのことはどうでもいいんだ
「生徒会に勝手に潜入したら流石にばれた時やべぇし、きっと補佐くんに声をかけてしまう…そこでコレの出番だ!」
どーんと紙袋を見せる
目をぱちくりさせる桜が可愛い
「…はっ!それはまさか!!」
「そう!」
「「変装道具!!」」
「初夏ちゃん最高!!」
「ありがと!桜愛してる!!」
「私も愛してる!!」
ヒシッと叫びながら抱き合うオレたちは端から見たら不審だが、あいにくオレたちしかこの部屋に居ないのでいつものノリである
難攻不落と呼ばれた生徒会室へ進入だ!
「……」
「これは…」
2人の前には倒れてる少年
きっと彼が緑くんなのだろう
鮮やかな緑の髪が印象に強い
あ。この世界、髪色で苗字はある程度わかる
え?オレはみんなと一緒の平凡な茶色だよ?
こげ茶なー
「とりあえず、生きてるみたいだから安心して。過労死はなくなったよ!」
とてもいい笑顔で言う桜にホッとする
ほんと、手遅れとかどうしようかと思った
「じゃあ私は仮眠室に寝かせてくるから…そこの書類を振り分けといて」
「了解!!」
実は桜は力持ちなので一般男性くらいなら持ち上げられる
緑くんをお姫様だっこして桜は仮眠室へ入っていった
というか、仮眠室とかあるのかよ!自主性を重んじてても流石に仕事量考えろよ学校
とか、考えつつも書類を振り分けていく
まず、ハンコがいる書類と書き込みしなきゃいけない書類。
そこからハンコのいる種類ごとに分けて、日付が急いでる順に並べる
こういうのは慣れてるからすぐ終わった
桜が戻ってこないので生徒会のハンコがいる書類だけ始める
きっと思ったより悪かったから少し看病したら桜は戻ってくるだろう
…緑くんなんて羨ましいっ!!
とか考えつつも手は止めない
桜の負担が減ると嬉しいしな
「さっすが!早いね!」
「ちゃっちゃかやっちゃおうぜ☆」
「わかったー…あれ?これ会長のハンコいるやつ?」
「そー!会長の席座ってやってー流石にその辺の書類はオレじゃわかんなかったし」
といいつつ内容確認をしながらハンコを押していく
「…まって!?会長のハンコがないと始まらない!」
「大丈夫ー開けといた」
「…ちなみに何で?」
「決まってんじゃん。ピッキング♪」
「…はんざ「さー!がんばろー!」
ハァとため息をつきながら渋々桜は会長席に座った
そして黙々と作業を続けていた
バァンッ
仮眠室のドアが大きな音を立てて開いた
「…誰ですか?」
少しよれよれだが普段ならピッシリ着ているんだろうなという制服
銀フレームのメガネで知的っぽい
「んー…とりあえずあんたはメシ食おうか」
オレはチラッと桜を見る
桜はスッと立ち上がって持ってきていた紙袋を中央にある応接セットの机に置く
「お手製だから食べろよ☆」
「ハルのお手製を食べれるなんてうらやまー!」
といいつつもポンポンハンコをついていく
あ。これは押しちゃダメだわ
「あなたがたは…一体…?」
「なんだろう?オレら…じゃあ通りすがりの生徒Cで☆」
「ちょ!おまっ!ショウ!なんでC!?Aとかじゃねぇの!?」
爆笑しながら桜がオレに向かって叫ぶ
「Aとかそんな大層なもんじゃねーよ」
「Aで大層とかっ」
まだ笑い転げている桜
そんな桜も可愛い…
あ!ちなみに《ハル》ってのは桜の偽名!バレたらめんどいからなー
桜→春→ハルな!
オレは《ショウ》!初夏→ショカ→ショウである
というかさっきから緑くんがずっとポカーンとしているんだが…
「ハルの手料理本当美味いから!オレが保証する!!」
「…見ず知らずの他人に保証されても…」
「いいからずべこべ言わず食えよー」
ブーブーとブーイングする桜に苦笑しつつもオレは手は止めない
あ?だからこれは認めねぇって
不採用のハンコを押して別の箱に入れる
ちらっと机の方を見ると桜が強制的に食わせていた
少し反抗したみたいだが渋々弁当を食うのを見て桜がお茶を取りに行っていた
あー…ほんと、原作、どうなってんの?
オレはこっそりため息をついたのだった
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