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番外編
番外編 竜たちの宴05
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次の日、アンバーはいつものように夜明け前に鍛錬場に出向いたがそこホワイトの姿はなかった。朝練も参加せず、部屋からでた様子はない。心配になったアンバーはホワイトの部屋に向かった。
部屋の前にはファイヤーがうろうろしていた。
「何をしている?」
アンバーが声をかけるとファイヤーが驚いたように飛び跳ねた。
「わっ悪い事はしてねえぞ!」
「わかってる。見たらわかるぞ、そんなこと」
「ちょっと近くを通っただけだ」
そういうとファイヤーはそそくさと駆け出して行った。
「ったく。素直じゃない奴だな」
ホワイトの部屋の扉を叩くが中からは応答がない。
「寝ているのか? 後で来た方がいいか‥‥‥」
独り言をつぶやくと中でごそっと何かが動いた音がかすかにする。
「ホワイト? いるのか? 大丈夫なのか?」
まさか苦しんでるのか? どこか怪我をしてたのだろうか?
気になって扉に手をかけてみるとすんなりと扉はあく。不用心だなと部屋に入ってみることにした。
「ホワイト? いるのか?」
綺麗に整頓された部屋。だがベットには誰も寝ていない。
カタっと音がした方を見ると部屋の隅にこんもりと布団が置いてある。
「こんなところに布団が? ホワイトらしくない?」
これだけ綺麗に整理されてる部屋なのになぜ布団だけ? まさか?
アンバーがそっと近寄り布団をめくるとそこには小さく丸まったホワイトが震えていた。
「どうしたんだ?! 寒いのか? 具合が悪いのか?」
普段のホワイトからは考えもつかない様子にアンバーは慌てた。
だがその時、既視感に包まれる。(あれ? この場面どこかで??)
「ホワイト。どうした? なせこんなところに一人でいるんだ?」
(んん? 以前も同じような質問を以前もしたことがあるような?)
「わたしは失格だ。もう隊長にはなれないっ。自分の感情に任せて鍛錬場をめっちゃくちゃにしてしまった!! 皆がわたしのせいで迷惑をしている。こんなっ。わたしはっ。素敵じゃないっ! 綺麗じゃないし醜いっ!わたしはもうここにはいられないっっ」
うううッと声を抑えて泣く姿にアンバーは呆れる。
「なんだそんなこと誰も言ってないだろ? お前は貴重な純血種じゃないか。お前が嫌でなければここにいて皆を護ってくれないか?」
「本当に僕でいいの?」
「ああ。お前が良いんだよ」
アンバーはホワイトを抱き寄せるとその背中を優しく撫でてやった。
こんな風に以前も誰かを慰めてやったことがあった。あれは確か‥‥‥。
「‥‥‥お前、もしかしてチビなのか?」
腕の中のホワイトがビクンっと固まった。
「チビなんだな?」
「‥‥‥うん」
やけに幼い口調で返事が返ってきた。
「すぐに気づいてやれなくてごめんな。よくがんばったな」
「ううっ。アンバーっ。アンバー! 会いたかったんだよ」
「そうか。よしよし。大きくなったな。立派になったぞ」
「僕‥‥‥わたしはアンバーの言いつけを守ってきたんだ。自分を好きになるように。自信をつけるようにひたすら頑張って。そしてっ。アンバーに素敵になった私を見てほしくて。それでっ」
「ホワイト。ありがとう。わかってるよ。お前は素敵になった。誰よりも強くて努力家で純粋だ。誰もがお前のすばらしさに惹かれずにはいられないだろう」
「‥‥‥ほんとに? アンバーもそう思うのか?」
「ああ。本当さ。お前に会った時から俺はお前に惹かれてるんだぜ。知らなかったのか?」
アンバーがからかい気味に笑う。
「そ‥‥‥そうなのか? そうか。‥‥‥そうかそうか。このわたしに見惚れたのだな」
「そうだ。俺はお前に夢中だよ」
「アンバー!! ああ!わたしもだよ!アンバーさえも虜にしてしまう自分自身の美しさと素晴らしさ! こんな罪作りな自分が好きだ! 一目会ったその時から見る者を惑わすこの容姿。そしてあふれんばかりの知性と繊細かつ気品あふれる感性。髪の毛一本から足の爪先まですべてが洗練された優美な集合体!それこそがわたし!」
「はははっ。立ち直りが早いやつだな」
「ふふ。それは私が君に好意をいただいてるからだよ」
「はは。そうか。ありがとう」
「口づけをしてもいいか?」
ホワイトが上目がちに聞いてくる。目じりがほんのりとピンクに染まっていた。
「すこしだけなら」
アンバーの言葉を聞いてホワイトは嬉しそうにその唇に軽いキスをする。
ちゅっちゅっと何度もついばむ様にバードキスを繰り返した。
アンバーはくすぐったくて、くすくすとほほ笑んだ。
部屋の前にはファイヤーがうろうろしていた。
「何をしている?」
アンバーが声をかけるとファイヤーが驚いたように飛び跳ねた。
「わっ悪い事はしてねえぞ!」
「わかってる。見たらわかるぞ、そんなこと」
「ちょっと近くを通っただけだ」
そういうとファイヤーはそそくさと駆け出して行った。
「ったく。素直じゃない奴だな」
ホワイトの部屋の扉を叩くが中からは応答がない。
「寝ているのか? 後で来た方がいいか‥‥‥」
独り言をつぶやくと中でごそっと何かが動いた音がかすかにする。
「ホワイト? いるのか? 大丈夫なのか?」
まさか苦しんでるのか? どこか怪我をしてたのだろうか?
気になって扉に手をかけてみるとすんなりと扉はあく。不用心だなと部屋に入ってみることにした。
「ホワイト? いるのか?」
綺麗に整頓された部屋。だがベットには誰も寝ていない。
カタっと音がした方を見ると部屋の隅にこんもりと布団が置いてある。
「こんなところに布団が? ホワイトらしくない?」
これだけ綺麗に整理されてる部屋なのになぜ布団だけ? まさか?
アンバーがそっと近寄り布団をめくるとそこには小さく丸まったホワイトが震えていた。
「どうしたんだ?! 寒いのか? 具合が悪いのか?」
普段のホワイトからは考えもつかない様子にアンバーは慌てた。
だがその時、既視感に包まれる。(あれ? この場面どこかで??)
「ホワイト。どうした? なせこんなところに一人でいるんだ?」
(んん? 以前も同じような質問を以前もしたことがあるような?)
「わたしは失格だ。もう隊長にはなれないっ。自分の感情に任せて鍛錬場をめっちゃくちゃにしてしまった!! 皆がわたしのせいで迷惑をしている。こんなっ。わたしはっ。素敵じゃないっ! 綺麗じゃないし醜いっ!わたしはもうここにはいられないっっ」
うううッと声を抑えて泣く姿にアンバーは呆れる。
「なんだそんなこと誰も言ってないだろ? お前は貴重な純血種じゃないか。お前が嫌でなければここにいて皆を護ってくれないか?」
「本当に僕でいいの?」
「ああ。お前が良いんだよ」
アンバーはホワイトを抱き寄せるとその背中を優しく撫でてやった。
こんな風に以前も誰かを慰めてやったことがあった。あれは確か‥‥‥。
「‥‥‥お前、もしかしてチビなのか?」
腕の中のホワイトがビクンっと固まった。
「チビなんだな?」
「‥‥‥うん」
やけに幼い口調で返事が返ってきた。
「すぐに気づいてやれなくてごめんな。よくがんばったな」
「ううっ。アンバーっ。アンバー! 会いたかったんだよ」
「そうか。よしよし。大きくなったな。立派になったぞ」
「僕‥‥‥わたしはアンバーの言いつけを守ってきたんだ。自分を好きになるように。自信をつけるようにひたすら頑張って。そしてっ。アンバーに素敵になった私を見てほしくて。それでっ」
「ホワイト。ありがとう。わかってるよ。お前は素敵になった。誰よりも強くて努力家で純粋だ。誰もがお前のすばらしさに惹かれずにはいられないだろう」
「‥‥‥ほんとに? アンバーもそう思うのか?」
「ああ。本当さ。お前に会った時から俺はお前に惹かれてるんだぜ。知らなかったのか?」
アンバーがからかい気味に笑う。
「そ‥‥‥そうなのか? そうか。‥‥‥そうかそうか。このわたしに見惚れたのだな」
「そうだ。俺はお前に夢中だよ」
「アンバー!! ああ!わたしもだよ!アンバーさえも虜にしてしまう自分自身の美しさと素晴らしさ! こんな罪作りな自分が好きだ! 一目会ったその時から見る者を惑わすこの容姿。そしてあふれんばかりの知性と繊細かつ気品あふれる感性。髪の毛一本から足の爪先まですべてが洗練された優美な集合体!それこそがわたし!」
「はははっ。立ち直りが早いやつだな」
「ふふ。それは私が君に好意をいただいてるからだよ」
「はは。そうか。ありがとう」
「口づけをしてもいいか?」
ホワイトが上目がちに聞いてくる。目じりがほんのりとピンクに染まっていた。
「すこしだけなら」
アンバーの言葉を聞いてホワイトは嬉しそうにその唇に軽いキスをする。
ちゅっちゅっと何度もついばむ様にバードキスを繰り返した。
アンバーはくすぐったくて、くすくすとほほ笑んだ。
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