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2章 竜騎士団編
61.王の呪い
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「アキト!オレは兄貴を捕まえる!!」
エドガーとアンバーがラドゥの後を追って出る。
心配だけどラドゥさんがエドガーに乱暴なことはしないと信じたい。
何より彼が一番信頼してるのはエドガーだと感じるから。
「リ……ス……て……今……う……ち」
ユリウスの腕の中で銀色の耳が小さく震える。
「コーネリアス?気づいたのか?なんだ?何を言ってる?」
「コーネリアスさん?大丈夫ですか??」
ユリウスがコーネリアスの口元に耳を近づける。
「今のうちに……わたしを……ころ……して」
「なっ?!!何を言うんだ!!」
「魔物……なったら……貴方を……襲ってしまう」
「だめだ!魔物になぞするものか!俺はお前を伴侶にすると決めたんだ!」
「……ユリウス……だめ……もう魔力が……」
「俺の魔力をお前にやる!」
ユリウスはコーネリアスの唇を奪う。
コーネリアスの切れ長の瞳から涙が一筋溢れた。
「愛しているよ。お前になら何をされてもいい。どこまでも一緒だ」
再び口づけるとゆっくりと自分の魔力を流し込み始めた。
「クロ。僕らもエドの後を追おう」
「ええ。そう……ですね」
返事はするが一向にクロードは動かない。僕の腰に尻尾が絡みついたままだ。
「クロ?ねえっこっちむいて!!」
クロードがゆっくりとアキトに振り返った。
「……牙が伸びてしまったね」
「そうなんですね。あとで鏡を見なくては」
「ふふ。野性味が溢れてカッコいいよ」
「アキト。わたしは……」
「大丈夫だよ。クロは僕を襲わないよ。もしも魔物になってしまったら僕が眷属にするよ。一生僕の傍でしばりつけて離したりなんてしてあげない。僕は恐ろしくひどい魔女なんだ」
「……アキトっ」
ぎゅっと抱きしめてくれるその腕が愛おしい。
だけどこのままだとクロードは先祖がえりをしてしまうだろう。
彼の四分の一は魔物の血が入っている。どう影響するのかはわからない。
不安に感じてるという事は彼の中で魔物の血が騒いでるのかもしれない。
でも不思議に落ち着いてる自分がいる。魔物になってもクロードは僕のモノだ。
決して手放したりはしない。
今よりももっと強い契約でクロードを僕から離れなくするんだ!……あれ?僕ってヤンデレの要素もあったのかな。
最近、魔女の血が濃くなったせいか僕の中で人間らしさがなくなってると思うときがある。
今もクロードとエドガーが無事でいればあとはどうでもいいよと頭の片隅で声がする。
「でも、このままじゃだめだ」
「アキト……ラドゥ様は闇に捕らわれてるのだと思います」
「闇?暗黒に捕らわれてるって事?」
「ええ。でも闇に染まりきれない優しさがあの方にはあるのだと思います」
「だったら闇を取り去ればいいんだ!なんとかなるかもしれない!」
「なんだぁ?お前らっ!戦う相手を間違ってるんじゃねえのかっ?!」
エドガーがラドゥを追って中庭へ出ると武装した兵士たちが斬りかかってきた。
周囲を見渡すと味方同士で剣を交えてるものもいる。
「急にどうしたんだ?!」
「団長!兵士らは暴走してるみたいだっ!!」
アンバーがエドガーの背後で応戦している。
「暴走だって?オスマンがそろそろヤバいのかも知れねえな。早く見つけないと!」
兵士達はオスマンの能力で操られていたはずだ。
だが操縦者のオスマンは痩せこけかなり魔力消費していたはず。
もう限界を越してるのかもしれない。
「くそっ!来るな!傷つけたくないっ」
アンバーは剣を受けるばかりで自分からは攻撃をしかけなかった。
「ちくしょう!こいつら、操られてるだけで生身の人間だからやりづれえ!」
操られてるだけ?自分の考えで動いてないなら……
「アンバー!こいつらの動きをとめろ!!」
「動きを?そうか!わかった」
アンバーがザっと砂を蹴ると兵士の足元に砂粒が集まり固まりだしていく。
「うぉ?ぉおっ?」
兵士たちの足が固定され動きが止まっていく。
ザザザッ!アンバーが砂ぼこりを舞わせるたびに兵士達の足元が固まる。
「よし!アンバーでかした!よくやったぞ!」
「念のため剣を奪って一か所に集めましょう!」
アキトとクロードはエドガーよりも少し遅れて廊下にでた。
「中庭で兵士が暴れてるみたいだ」
「では、そちらがおとりでしょう。オスマンなら別のルートで逃げるはず」
「アキト?!大丈夫か?」
声のする方に振り返るとレッドがいた。
「レッドさん!来てくれたんですね!」
「あぁ。魔物と対峙してたんだが、兵士達が暴走しだして王宮の中に入り込んじまった」
「ええ?使用人の方たちは大丈夫ですか?」
「ちょうど今俺の隊の連中が到着して非難させてるぜ」
「ありがとうございます!!」
よかった。執事のみんなも無事らしい。
「レッド隊の方々がいらしてくれたんですか?」
「移転通路からエマージェンシーを送ったからな。ドラゴン城から空路で呼んだ」
「凄い!陸路なら3日かかったのに」
「ははは。それより団長はどこだ?」
「エドはラドゥさんを追ってるんだ」
レッドの顔色が変わった。
「そうか、そいつが首謀者か。アキト聞いてくれ。俺たち竜は仲間意識が強い生き物だ。仲間に何かあった場合、かならず報復にでる」
「報復って?」
「コバルトが代替わりしたのは知ってるな?そのきっかけを作ったのがその野郎だ」
「え?ラドゥさんが?」
レッドは目を伏せ少し思案したが思い切って口を開いた。
「ドラゴン城の竜からそいつを守る為にドラクルは俺たちに魔法をかけたんだ。そいつの名前を俺たちの口からは語らせないようにし、そいつに攻撃も出来ないようにしたのさ」
「え?じゃあ。王は竜に呪われたんじやなく?」
「そうだ、ドラクル王は竜たちに禁忌の魔法をかけた反動であの姿になったんだ!」
「そんな!王はラドゥさんを守る為にその反動で石化したの?」
「いいかよく聞け!俺たちはそいつが傍にいても手を出せない!だから捕まえて裁くのはお前たちなんだ」
そうか!竜たちがラドゥさんを無視してたんじゃないんだ!
王はラドゥさんを息子として守ろうとしたんだ!
エドガーとアンバーがラドゥの後を追って出る。
心配だけどラドゥさんがエドガーに乱暴なことはしないと信じたい。
何より彼が一番信頼してるのはエドガーだと感じるから。
「リ……ス……て……今……う……ち」
ユリウスの腕の中で銀色の耳が小さく震える。
「コーネリアス?気づいたのか?なんだ?何を言ってる?」
「コーネリアスさん?大丈夫ですか??」
ユリウスがコーネリアスの口元に耳を近づける。
「今のうちに……わたしを……ころ……して」
「なっ?!!何を言うんだ!!」
「魔物……なったら……貴方を……襲ってしまう」
「だめだ!魔物になぞするものか!俺はお前を伴侶にすると決めたんだ!」
「……ユリウス……だめ……もう魔力が……」
「俺の魔力をお前にやる!」
ユリウスはコーネリアスの唇を奪う。
コーネリアスの切れ長の瞳から涙が一筋溢れた。
「愛しているよ。お前になら何をされてもいい。どこまでも一緒だ」
再び口づけるとゆっくりと自分の魔力を流し込み始めた。
「クロ。僕らもエドの後を追おう」
「ええ。そう……ですね」
返事はするが一向にクロードは動かない。僕の腰に尻尾が絡みついたままだ。
「クロ?ねえっこっちむいて!!」
クロードがゆっくりとアキトに振り返った。
「……牙が伸びてしまったね」
「そうなんですね。あとで鏡を見なくては」
「ふふ。野性味が溢れてカッコいいよ」
「アキト。わたしは……」
「大丈夫だよ。クロは僕を襲わないよ。もしも魔物になってしまったら僕が眷属にするよ。一生僕の傍でしばりつけて離したりなんてしてあげない。僕は恐ろしくひどい魔女なんだ」
「……アキトっ」
ぎゅっと抱きしめてくれるその腕が愛おしい。
だけどこのままだとクロードは先祖がえりをしてしまうだろう。
彼の四分の一は魔物の血が入っている。どう影響するのかはわからない。
不安に感じてるという事は彼の中で魔物の血が騒いでるのかもしれない。
でも不思議に落ち着いてる自分がいる。魔物になってもクロードは僕のモノだ。
決して手放したりはしない。
今よりももっと強い契約でクロードを僕から離れなくするんだ!……あれ?僕ってヤンデレの要素もあったのかな。
最近、魔女の血が濃くなったせいか僕の中で人間らしさがなくなってると思うときがある。
今もクロードとエドガーが無事でいればあとはどうでもいいよと頭の片隅で声がする。
「でも、このままじゃだめだ」
「アキト……ラドゥ様は闇に捕らわれてるのだと思います」
「闇?暗黒に捕らわれてるって事?」
「ええ。でも闇に染まりきれない優しさがあの方にはあるのだと思います」
「だったら闇を取り去ればいいんだ!なんとかなるかもしれない!」
「なんだぁ?お前らっ!戦う相手を間違ってるんじゃねえのかっ?!」
エドガーがラドゥを追って中庭へ出ると武装した兵士たちが斬りかかってきた。
周囲を見渡すと味方同士で剣を交えてるものもいる。
「急にどうしたんだ?!」
「団長!兵士らは暴走してるみたいだっ!!」
アンバーがエドガーの背後で応戦している。
「暴走だって?オスマンがそろそろヤバいのかも知れねえな。早く見つけないと!」
兵士達はオスマンの能力で操られていたはずだ。
だが操縦者のオスマンは痩せこけかなり魔力消費していたはず。
もう限界を越してるのかもしれない。
「くそっ!来るな!傷つけたくないっ」
アンバーは剣を受けるばかりで自分からは攻撃をしかけなかった。
「ちくしょう!こいつら、操られてるだけで生身の人間だからやりづれえ!」
操られてるだけ?自分の考えで動いてないなら……
「アンバー!こいつらの動きをとめろ!!」
「動きを?そうか!わかった」
アンバーがザっと砂を蹴ると兵士の足元に砂粒が集まり固まりだしていく。
「うぉ?ぉおっ?」
兵士たちの足が固定され動きが止まっていく。
ザザザッ!アンバーが砂ぼこりを舞わせるたびに兵士達の足元が固まる。
「よし!アンバーでかした!よくやったぞ!」
「念のため剣を奪って一か所に集めましょう!」
アキトとクロードはエドガーよりも少し遅れて廊下にでた。
「中庭で兵士が暴れてるみたいだ」
「では、そちらがおとりでしょう。オスマンなら別のルートで逃げるはず」
「アキト?!大丈夫か?」
声のする方に振り返るとレッドがいた。
「レッドさん!来てくれたんですね!」
「あぁ。魔物と対峙してたんだが、兵士達が暴走しだして王宮の中に入り込んじまった」
「ええ?使用人の方たちは大丈夫ですか?」
「ちょうど今俺の隊の連中が到着して非難させてるぜ」
「ありがとうございます!!」
よかった。執事のみんなも無事らしい。
「レッド隊の方々がいらしてくれたんですか?」
「移転通路からエマージェンシーを送ったからな。ドラゴン城から空路で呼んだ」
「凄い!陸路なら3日かかったのに」
「ははは。それより団長はどこだ?」
「エドはラドゥさんを追ってるんだ」
レッドの顔色が変わった。
「そうか、そいつが首謀者か。アキト聞いてくれ。俺たち竜は仲間意識が強い生き物だ。仲間に何かあった場合、かならず報復にでる」
「報復って?」
「コバルトが代替わりしたのは知ってるな?そのきっかけを作ったのがその野郎だ」
「え?ラドゥさんが?」
レッドは目を伏せ少し思案したが思い切って口を開いた。
「ドラゴン城の竜からそいつを守る為にドラクルは俺たちに魔法をかけたんだ。そいつの名前を俺たちの口からは語らせないようにし、そいつに攻撃も出来ないようにしたのさ」
「え?じゃあ。王は竜に呪われたんじやなく?」
「そうだ、ドラクル王は竜たちに禁忌の魔法をかけた反動であの姿になったんだ!」
「そんな!王はラドゥさんを守る為にその反動で石化したの?」
「いいかよく聞け!俺たちはそいつが傍にいても手を出せない!だから捕まえて裁くのはお前たちなんだ」
そうか!竜たちがラドゥさんを無視してたんじゃないんだ!
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