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2章 竜騎士団編
58.兄弟げんか
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「ラドゥ?ラドゥがコーネリアスを?……そんな……何かの間違いだっ!」
ユリウスが叫ぶ。
「兄貴。落ち着け。俺だって信じたくはないさ」
エドガーがなだめる横でクロードが僕を見守っている。目が会うと小さくうなづいてくれた。
僕の好きにさせてくれるようだ。ありがたい。
僕らの周りを囲む兵士たちのようすを見ると目の焦点が合ってない者が多い。
これは間違いなくオスマンの人を操る力のせいだろう。
かなり長い時間あやつられてるのではないだろうか?
しかしこれだけの人数を長時間操るのなんてかなりの無理をしてるに違いない。
「オスマン、もうやめよう。それ以上力を使い切ったら君は本当に命を亡くすよ」
「うるさいっ私の命などは関係ない!あの方の言葉が私の真実なのだ」
「だからって命を削ってまで魔力を使ってはいけないんだよっ」
「このチカラが必要だと言われるなら差し出すまで」
この頑固ものめ!これ以上言っても埒があかない。
「僕が何を言っても聞いてくれそうもないね。もうとめないよ。でも僕らをラドゥさんの元へ連れていって。きっと会いたがってるはずだから」
「……わかりました」
連れていかれたのは玉座だった。
王が座るはずの椅子にラドゥは座っていた。
「おかえりなさい」
ラドゥは以前とかわりない優しげな表情で僕らを出迎えた。
「……ただいまもどりました」
僕が答えるとユリウスが前に出た。
「ラドゥ!お前は何をやってるんだ?何故そんなところに座っている?!」
「何故?兄上が公務を放棄したので仕方なく私が代行しているのですよ。それの何が悪いのですか?」
「俺は放棄などしていない!お前が俺を追い出したのだろう?!」
「追い出してなどしておりませんよ。罪人に加担されたので牢屋に繋いだだけです」
「やはり、お前だったのか……?何故だ?何故だラドゥ?」
ユリウスの声が震える。その声には哀しみと怒りが入り混じっていた。
「ラドゥ兄貴、何があったんだ?」
「ああ、エドガー。しばらく見ないうちにたくましくなりましたね。やはり伴侶を娶ると責任感がでるのでしようか?」
ラドゥの受け答えはどこかズレている。美しい横顔に影が落ちる。
「エドガーが気に病むことはないのです。王都の事はわたしたちに任せて貴方は竜騎士団を束ねる事だけに集中してください」
言葉だけを取れば正論に聞こえる。しかしやってることは狂気に近い。
「この現状を見てしまったからにはこのまま黙って帰れねえ!俺にわかるように説明してくれないか?」
「仕方ありませんね。少し前に反乱分子がこの城にやってきました。それをコーネリアスが匿い、私を襲わせてこの城を乗っ取ってクーデターを起こそうとしたのです」
「たった3人でクーデターなんてありえないだろ!」
「城の中と外で待機させていたのです。私はすぐに結界をはりました。外から入ってこれぬように」
「人柱の結界をですか?」
クロードが隣に立って僕の腰に尻尾を絡ませながら棘のある発言をした。
ラドゥが眉を寄せ綺麗な顔をゆがませ、小声で呟いた。
「……この獣め本当に気に障る」
今のはクロードに向けて行った言葉なのか?僕の伴侶を獣だって?ひどいっ。でも……。
僕はぐっと手のひらを握り込んだ。だめだ気を静めなきゃ。一呼吸してラドゥに話しかけた。
「お願いです。コーネリアスさんを解放していただけませんか?」
「アキト。罪人にはそれなりの罪を償ってもらわないと王政をまとめることは出来ないのですよ」
「コーネリアスを罪人呼ばわりするな!ラドゥ!お前こそどうなんだ!?」
「どうとは?兄上こそ、私に王位を取られそうで焦っているのではないのですか?」
「何を言うっ?!俺が王になってもお前と共にこの国を守るつもりでっ」
「ついに本音がでましたね?!俺が王になる?つまりは王になって当然だと?何も手を下さずとも生まれた時からなんでも手に入ると思い込んでるところが甘いのですよっ!!」
「っ!そんなことはない。俺は……」
「いや甘いっ。相手の獣人は尻尾だけでなく腰も一緒に振っていたのでしょ?いい様に欺かれてたのだ!」
「何だとぉ!!俺のコーネリアスを馬鹿にするなっ!!」
ユリウスがラドゥに片手を向けると力を発動させた。
バゴォン!!と音を立て玉座が破壊される。しかしそれよりも早くラドゥの身体は宙にういていた。
一瞬にして台座ごと木っ端みじんに吹き飛んだ。攻撃が早すぎて僕には動きがわからなかった。
ふわりと僕の前に着地すると困ったようにラドゥは首を振る。
「兄上はひどいですね。いきなり狙い撃ちですか?」
「ラドゥ様っ!!」
オスマンが駆け寄る。
「下がっていなさい。ケガをしますよ。お前が来ると足手まといです」
「……かしこまりました」
「アキトもこちらへっ!!」
クロードに腕を引かれ部屋の隅に連れていかれる。
ユリウスが放つチカラは念動力のようで、モノを自在に動かすことが出来た。
重い彫像や甲冑などを次々とラドゥの上に落としていく。
しかしラドゥは俊敏な動きでそれを回避していく。
特に跳躍力は高く軽くジャンプするだけで楽に天井近く飛び上がれた。
ゴォンッ!!バァアンッ!!ドドンッ!
「うぐぅっ!!」
突然ラドゥがしゃがみこんだ。
「兄貴!やめろ!!」
エドガーがすぐさまラドゥの前に立ち塞がった。
「っ!!。エドっどけ!!」
「馬鹿やろ!部屋を見ろ!城を壊す気か!?」
壁や扉は壊され玉座の間は荒れ放題と化していた。
「ぁ……。すまない」
ユリウスが我に返ったように攻撃を止めた。やりすぎたと気づいたようだ。
その傍でラドゥが瞠目している。
「エド……何故私を庇うのですか?」
「ラドゥ兄貴っ。あんたわざとユリウス兄貴を怒らしてるだろ?」
俺を見くびるなよとエドガーは睨みつけた。
~~~~~~~
つづきは明日の晩。
ユリウスが叫ぶ。
「兄貴。落ち着け。俺だって信じたくはないさ」
エドガーがなだめる横でクロードが僕を見守っている。目が会うと小さくうなづいてくれた。
僕の好きにさせてくれるようだ。ありがたい。
僕らの周りを囲む兵士たちのようすを見ると目の焦点が合ってない者が多い。
これは間違いなくオスマンの人を操る力のせいだろう。
かなり長い時間あやつられてるのではないだろうか?
しかしこれだけの人数を長時間操るのなんてかなりの無理をしてるに違いない。
「オスマン、もうやめよう。それ以上力を使い切ったら君は本当に命を亡くすよ」
「うるさいっ私の命などは関係ない!あの方の言葉が私の真実なのだ」
「だからって命を削ってまで魔力を使ってはいけないんだよっ」
「このチカラが必要だと言われるなら差し出すまで」
この頑固ものめ!これ以上言っても埒があかない。
「僕が何を言っても聞いてくれそうもないね。もうとめないよ。でも僕らをラドゥさんの元へ連れていって。きっと会いたがってるはずだから」
「……わかりました」
連れていかれたのは玉座だった。
王が座るはずの椅子にラドゥは座っていた。
「おかえりなさい」
ラドゥは以前とかわりない優しげな表情で僕らを出迎えた。
「……ただいまもどりました」
僕が答えるとユリウスが前に出た。
「ラドゥ!お前は何をやってるんだ?何故そんなところに座っている?!」
「何故?兄上が公務を放棄したので仕方なく私が代行しているのですよ。それの何が悪いのですか?」
「俺は放棄などしていない!お前が俺を追い出したのだろう?!」
「追い出してなどしておりませんよ。罪人に加担されたので牢屋に繋いだだけです」
「やはり、お前だったのか……?何故だ?何故だラドゥ?」
ユリウスの声が震える。その声には哀しみと怒りが入り混じっていた。
「ラドゥ兄貴、何があったんだ?」
「ああ、エドガー。しばらく見ないうちにたくましくなりましたね。やはり伴侶を娶ると責任感がでるのでしようか?」
ラドゥの受け答えはどこかズレている。美しい横顔に影が落ちる。
「エドガーが気に病むことはないのです。王都の事はわたしたちに任せて貴方は竜騎士団を束ねる事だけに集中してください」
言葉だけを取れば正論に聞こえる。しかしやってることは狂気に近い。
「この現状を見てしまったからにはこのまま黙って帰れねえ!俺にわかるように説明してくれないか?」
「仕方ありませんね。少し前に反乱分子がこの城にやってきました。それをコーネリアスが匿い、私を襲わせてこの城を乗っ取ってクーデターを起こそうとしたのです」
「たった3人でクーデターなんてありえないだろ!」
「城の中と外で待機させていたのです。私はすぐに結界をはりました。外から入ってこれぬように」
「人柱の結界をですか?」
クロードが隣に立って僕の腰に尻尾を絡ませながら棘のある発言をした。
ラドゥが眉を寄せ綺麗な顔をゆがませ、小声で呟いた。
「……この獣め本当に気に障る」
今のはクロードに向けて行った言葉なのか?僕の伴侶を獣だって?ひどいっ。でも……。
僕はぐっと手のひらを握り込んだ。だめだ気を静めなきゃ。一呼吸してラドゥに話しかけた。
「お願いです。コーネリアスさんを解放していただけませんか?」
「アキト。罪人にはそれなりの罪を償ってもらわないと王政をまとめることは出来ないのですよ」
「コーネリアスを罪人呼ばわりするな!ラドゥ!お前こそどうなんだ!?」
「どうとは?兄上こそ、私に王位を取られそうで焦っているのではないのですか?」
「何を言うっ?!俺が王になってもお前と共にこの国を守るつもりでっ」
「ついに本音がでましたね?!俺が王になる?つまりは王になって当然だと?何も手を下さずとも生まれた時からなんでも手に入ると思い込んでるところが甘いのですよっ!!」
「っ!そんなことはない。俺は……」
「いや甘いっ。相手の獣人は尻尾だけでなく腰も一緒に振っていたのでしょ?いい様に欺かれてたのだ!」
「何だとぉ!!俺のコーネリアスを馬鹿にするなっ!!」
ユリウスがラドゥに片手を向けると力を発動させた。
バゴォン!!と音を立て玉座が破壊される。しかしそれよりも早くラドゥの身体は宙にういていた。
一瞬にして台座ごと木っ端みじんに吹き飛んだ。攻撃が早すぎて僕には動きがわからなかった。
ふわりと僕の前に着地すると困ったようにラドゥは首を振る。
「兄上はひどいですね。いきなり狙い撃ちですか?」
「ラドゥ様っ!!」
オスマンが駆け寄る。
「下がっていなさい。ケガをしますよ。お前が来ると足手まといです」
「……かしこまりました」
「アキトもこちらへっ!!」
クロードに腕を引かれ部屋の隅に連れていかれる。
ユリウスが放つチカラは念動力のようで、モノを自在に動かすことが出来た。
重い彫像や甲冑などを次々とラドゥの上に落としていく。
しかしラドゥは俊敏な動きでそれを回避していく。
特に跳躍力は高く軽くジャンプするだけで楽に天井近く飛び上がれた。
ゴォンッ!!バァアンッ!!ドドンッ!
「うぐぅっ!!」
突然ラドゥがしゃがみこんだ。
「兄貴!やめろ!!」
エドガーがすぐさまラドゥの前に立ち塞がった。
「っ!!。エドっどけ!!」
「馬鹿やろ!部屋を見ろ!城を壊す気か!?」
壁や扉は壊され玉座の間は荒れ放題と化していた。
「ぁ……。すまない」
ユリウスが我に返ったように攻撃を止めた。やりすぎたと気づいたようだ。
その傍でラドゥが瞠目している。
「エド……何故私を庇うのですか?」
「ラドゥ兄貴っ。あんたわざとユリウス兄貴を怒らしてるだろ?」
俺を見くびるなよとエドガーは睨みつけた。
~~~~~~~
つづきは明日の晩。
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