異世界行ったらボクは魔女!

ゆうきぼし/優輝星

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2章 竜騎士団編

44.鍛錬

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 クロードについては相変わらず僕がそばにいないと獣人に戻れない。だが魔力供給のせいか少しは落ちついたようで、自分の意志で小さくなれるようになった。つまりは黒猫の姿になれるのだ。
 その魔力供給はといえば。。毎晩続いている。そう毎晩だ!
 えっと。嫌じゃないんだ。嬉しいし伴侶とは愛しあいたいし、仲良くしたい。魔力が循環すると熱も出ないし、力がみなぎるから治癒力もたまるし……。
 でもでも、周りの視線がツラいんだ!なんだか魔力供給のエッチした次の日って僕がエロいらしい?自分ではわからないんだが、どんどん艶が出てるらしいんだ。エドガーは部屋から出したくないとか言い出すんだ。バカバカ!そんなのまるわかりで余計に恥ずかしいだろ!


 気を取り直して。今日僕はエドガーと共に朝の鍛錬に出る。
 その間、クロには悪いが黒猫の姿にになってもらうことにした。
 侍従のバレットが部屋で面倒を見てくれることとなっている。
 せっかく鍛えるためにここに来たのにまだ一度も誰とも剣を交えてない。
 それに、しばらくクロードとべったりな日が続いてたので、たまにはエドガーとも一緒に行動したかったのだ。
「緊張するよ。いつもは目覚めてすぐ診療所に向かってたからさ。」
「そっか。鍛錬場へはまだ行ってなかったな。むさ苦しいぞ」
 エドガーが苦笑する。
「剣の握り方から教えてよね。握ったことないんだ」
「よし。俺が優しく丁寧に握らせてやるからな~へへ」
「なっ。なんだよソレ!言い方がいやらしいんだよ!馬鹿エド!」
「はっはっは!わりぃ!一緒に行けるのが嬉しくってさ」
 
 冗談を言いあってたのはそこまでだった。
 鍛錬場に着くと一気に空気が変わる。
 カンカンッ!キインッ!ドサッ!
 剣が交差する音、大勢が組み合い移動する風の流れ、掛け声。
 皆、額からは汗を垂らし競いあうようにぶつかりあっていた。実践さながらの気合いのいれようだ。
 普段の団員達のふざけた感じなどいっさいない。これが本来の竜騎士なんだと感じた。常に命をかけた任務に突き進むために、毎日の鍛錬には手を抜かない
「凄い。これじゃあ毎回怪我するわけだよ。」
「まあ、お前に治してもらえるってわかってるから安心して怪我が出来るんだよ」
 ……なんだよそれ。ちょっと嬉しいじゃないか。僕って役に立ってるの?

 ここに来て王宮に居た時って本当に何もしらなかったんだなって思う。
 いや、王都の人たちも知らない人の方が多いんじゃなかろうか。
 竜騎士たちはこの孤高の砦のような場所からこの世界を見ている。
 各地に起こる異変や魔物の発生などをいち早く察知して対処にあたっているんだそうだ。
 そしてその取りまとめを現王族がする。決して竜騎士だけにさせてるんじゃないんだ。
 僕たちは知らないうちに彼らに守られていたんだ。

 とりあえず訓練用の模擬剣を貸してもらう。
「うっ。重い……」
「すまねえな。ココの奴ら、図体がデカいの多くて軽い剣がないんだ。腕の筋肉がつけば少しはマシになるともうがしばらくは我慢してくれ」
 エドガーの指導の元、背筋を伸ばし脇をしめて素振りをしてみる。何度か振ってるうちに、遠巻きに人が集まってきた。アキトが参加してることに気づいた団員らが覗きに来たのだ。
「おやぁ?なかなか筋がいいじゃないか」
 レッドが声をかけてきた。
「そうなんだよ。俺もちょっと驚いてるんだ」とエドガーが答える。
「もぉっ!からかわないで下さいよ!!」
 僕が赤くなって叫ぶと二人がガハハと笑う。

「照れてる。かわいいなぁ」
「……可憐だ」
 下心がありそうな何人かが手合わせを願ってきたが、エドガーがまだ早いと却下していた。
 その後は腕の筋肉を鍛える運動や走り込みをする。
「アキト。隣の魔法戦も観に行くか?」
「え?それって攻撃魔法の練習?」
 見たい!僕が出来ないって言う魔法がどんなものかが知りたい!
「それなら、ちょうどアンバーがホワイトと訓練をしているぜ」
 レッドが歩きながら話しかけてきた。
「へ?アンバーさんって大怪我が治ったところじゃないですか?!」
「あぁ。だから身体がなまってしまう前に動かしたいらしいぜ」

 そこは四方を透明な大きなバリヤーで囲われてるような場所だった。
 ホワイトが優雅に舞うとシュバババッと辺りを風が切り裂いていく。
「かまいたちだ!」
「ん?アキト、かま……?なんだそれ?」
 レッドが不思議そうな顔をする。そっか、こっちの世界じゃ言わないのかな?
「素早い動きの旋風の真ん中に出来た真空がモノにあたって衝撃が起こるんだよ。身体にあたると皮膚や肉が裂かれる現象がおきる。僕がいたせか……田舎でそう呼ばれてたんです」
 巨漢のアンバーが大地を蹴ると地面が隆起しホワイトの風とぶつかって魔法は無効化されていた。
 その様子を見ながらもホワイトはダンスを踊るように軽やかに空中をジャンプし、今度は左右から氷のつららを投げてきた。またもアンバーが腕を下から上へあげると瞬時にそれに連動して壁が出来、つららを受け止める。
 安定した動きのアンバーに俊敏に駆け回るホワイト。二人の動きは息がぴったりと合っていた。
「ホワイトは2つの魔法が使える。風と氷を操るのさ」

「そうなんだ。凄い……」
「ただのナルシストじゃねえだろ?」レッドが口の端だけで笑う。
「はい。やっぱり隊長格の方は実力が高いんですね」
「エドガー団長も剣の腕はすげえんだぜ」
「え?そうなの?今度見せてよね!」
「ああ。今度な」
  エドガーは照れたように笑う。でも僕しってるんだ。エドガーが朝練始めるようになってレッドさんが団長って呼び始めたこと。腕を認めてくれたんだと思う。

 練習が終わったのか、アンバーが僕を見つけて片手をあげた。透明のバリア-が消え、微笑みながらこちらに近づいてきた。
笑うと細い目が余計に糸目になる。
「いやぁ、キミがアキトくん?だよね。助けてくれてありがと。。。」
「はーはっはっ!よく来た!どうだい、僕の華麗な舞は?感激したかい?」
 すかさずホワイトが駆け寄ってきてアンバーの肩に手を回す。
「はい!とっても綺麗でした! お二人の息がぴったりあっていて素敵でした」
「うむ!そうであろう!我が伴侶を助けてくれただけでなくこんなにも素直とは!どうだ?我が隊にはいらぬか?!この私が直々に訓練してやるぞ!」
「え?あの、ホワイトさんはアンバーさんの。。?」
「ああ、こいつらは伴侶同士だ」
 レッドが隣で苦笑をしながらつぶやいた。



 アキト達が去ったあと、アンバーは鍛錬場に残ってリハビリをしていた。
「しばらくは無茶しないでくれよ」
 ホワイトが声をかけてきた。
「ああ、大丈夫だ。今日はここにいるから次の任務にいってきてくれ」
「今日の任務は昼からだ。それまでこの私が直々に手伝ってやろう」
「ははは。先程から全部お前に手伝ってもらってるじゃないか」
「コホン。当たり前だろうが。この美しくも繊細な宝石のような美貌をもつわたしの伴侶はお前ただ一人なのだから。大切にしたいと思うだろう」
「ありがとう。嬉しいよ」
 巨体に似合わずアンバーが細い目をさらに細くして笑う。
「そうか!そうだろう。そうだろうとも!」
 ホワイトは嬉しそうにアンバーを見た。

~~~~~~~

 この世界は一度崩壊しかけた。そして三人の勇者が現れこの世界を救ったと伝承にはある。
 ではなぜ崩壊しかけたのか?その闘いはどういうものだったのか?
 そのすべてを見てきた者がココに生き残っていた。
 ――――――それがアンバーだった。

 竜は寿命が長い。1000年から1500年ほど生きているものもいるらしい。
 アンバーは現在750歳。約700年前に起こった戦争時にはまだ幼齢だった。
 長命の竜から見れば生まれて50歳や100歳などはまだまだ赤子と言える。
  
 戦争へのきっかけは最初はたわいもない事だったのだろう。頭の上に耳がある、腰のあたりから尻尾があるとかないとか、魔力が多い、少ないとか。だがそれは徐々に大きな火種となり、種族の違いだけで互いを蔑んだり敵対したりやがて争いへと姿を変えていった。同じ地域に住んでいても異種間での争いは大きく境界線が出来、それを超えて渡ろうとするものには罰や規制がかけられた。
 不平不満は膨れ上がりいつしか互いを憎みあうようになり、領土を奪いあい、その土地を焼き、植物を根絶やしにし、いがみ合い、憎しみが増していった。

 竜たちはこの世界を愛していた。緑がそよぎ風が歌い。穏やかな日々を見ていた。
 その長い時間をもって竜たちは多くの恋をし子孫を残し続けた。子孫達の繁栄を願っていた。
 他種族が争おうが出来るだけ干渉せずにおくといった流儀もあり、口出しはせずにきていた。 長く続く有り余る時間を前にして多少の変化など瞬きの一瞬でしかなかったからだ。
 だが、ある日この世界に暮らすものはお前たちだけじゃないと鉄槌を下した。
 なぜなら異種間の中にも竜たちの子孫がいたからだ。
 子を失った竜は我を忘れた。それでも戦争は長引きとうとう竜たちは怒り狂い、逆鱗を震わせた。川や湖は干上がり、作物は枯れ葉て、生き物からは精気が消えた。
 
 アンバーは当時まだ50年しか生きてなかった。生まれながらに竜たちは属性を持つ。アンバーは土属性だった。魔力量も多く、誰にでも何にも優しい性格だったのだ。
 だが、初めて見る戦争は幼い彼に悪夢を見せた。異種間同士の憎しみや哀しみの闇に引きずられ、力が暴走してしまったのだ。暴走の中、アンバーは土の中からゴーレム達を産み続け、感情を持たない泥人形たちは殺戮を繰り返した。

 生き物がほとんどいない暗い崩壊しかけた世界に新たに息を吹き込んだのは神龍(シェンロン)だった。神龍(シェンロン)が流した涙に勇者たちが再び大地をよみがえらせるように祈ったのだ。
 刹那、大地は復活し植物は芽吹き、生き物が現れ、時間がのだ。
 しかし、影響はあった。生命の誕生が竜と同じとなったのだ。雌雄が亡くなりすべてが卵で産まれるようになった。また、互いを尊ぶ為にも寿命や力に差をつけた。力の強い獣人は短命に。非力な人間には魔力を。魔物は闇に生きる様に。魔族は中立の立場にたつようにと。

 アンバーが暴走をやめ、他の竜たちが逆鱗を収めたのは再び蘇った大地が現れてからだった。
 幼かったアンバーは自分のしたことを悔い。償いの為に命ある者を救い続けることを誓った。
 
 かくして二度とこの世界を暗雲に垂れこめさないために竜騎士団が結成されたのだ。
 彼らは高い崖の上から世界を見下ろし、日々の安住を祈り続けているのだ。
 ただその事を本当の意味で知ってるものは少ない。今や竜騎士団は力の象徴となっていた。

~~~~~~~~~~~


 ホワイトはアンバーが気がかりだった。

 小さなころから大きくて優しい塊のような琥珀色の竜が好きだった。
 自分がどれだけ甘えようがわがままを言おうが全て受け止めてくれた。
 だけど、成長と共にそんな琥珀色の竜が胸に抱える哀しみに気づく。
 アンバーは暴走し多数の命を奪ってしまった自分自身を許していなかった。他の命あるものを助けるためには自分の命など投げ出しても良いと思っているのだ。だから簡単に自ら進んで危険な中に突っ込んでいく。
 ホワイトはそんなアンバーを引き留めるために彼の傍に居て愛することを誓った。

 そして……この度、新しい団長が魔女を連れてやってきた。
 魔女なんてまだいたのか?数百年ぶりに現れたのか?三人の勇者の再来ではないのか?
 それはアンバーの心を掻き乱さないだろうか?そんなやつらこの私がたたき出してやる。

 しかし、予想に反してアンバーが助けられた。

 最近はまた、天変地異が各地で多く起こり始めた。津波や地震。
 今回は地滑りだ。一部の地域だけに雨が降り続け、それがもとで地盤が緩み、山の斜面が崩れだし村や畑や地元の生き物たちが生き埋めとなった。人も獣人も植物もだ。
 今回もまたアンバーは自分の身を挺して岩の下敷きになった。まるで自分を殺してくれと言わんばかりに。これはまたわたしがどれだけお前を愛しているかをわからせないといけないな。体調が戻ったらベットに縛り付けて朝まで決して離してはやらない。そう思いながら後始末を終えて皆の後を追いかけて戻ると、すでにアンバーの治療は終わっていた。
 わたしたち竜は寿命が長いだけではなく身体が恐ろしく丈夫なのだ。多少部位がなくなろうが大人しくしていればしばらくすれば生えてくる。だから腕が一本ぐらいなくてもさほど心配してはいなかった。致命傷ではなかったからだ。それなのに、丁寧に魔女に治療されたというのだ。

 魔女は闇魔法でなく癒し魔法を使っていた。聞いていた話とは違う。
 したたかでずる賢く愛に奔放で気ままな生き物だと聞いていた。
 実際は……案外素直ではないか。くるくると表情が変わるしこれは手元に置いてみたい。
 
 ……あの魔女を手元に置きたいのは気に入ったからなのかそれともアンバーをまた暴走させないためなのか?ホワイトは自分の気持ちがわからず戸惑っていた。



~~~~~~~~

アンバーとホワイトのイメージは弁慶と牛若丸



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