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外伝
外伝 魔物と獣人の恋 中編
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「クロウおじさんどこ?クロウおじさーん!!」
サティはひとり東の森に戻ってきた。魔物との約束を果たすためだ。
しばらくして背後で黒い影が蠢いた。
「なんだ。お前、本当に戻ってきたのか」
振り返るとクロウ・リーが立っていた。
「当たり前じゃないか!ボクはうそつきじゃないもん!」
「ふっふふふふ。なんだか威勢がよくなったな」
「だって。約束だもん!だからっお礼がしたいんだ」
サティアスはかごに入ったパンを差し出した。
「一緒に食べようよ!」
「お前……ピクニック気分で魔物に会いに来たのか?」
呆れたようにクロウが言うとにこにこしながらサティアスがパンを手渡してきた。
「……これをわたしに食べろというのか?」
「おいしいよ。それともクロウおじさんは人間の食べ物は食べれないの?」
「食べれないわけではない」
「じゃあとりあえず食べようよ」
サティアスは草むらに座り込むとモグモグとパンを食べ始めた。
それから薬草を煎じて飲むとあっという間に母親の熱が下がったことや二人の兄の事、出稼ぎの父親が戻っていたことなどを話し出した。
「それでね、それでね……」
「少しは落ち着け。のどが詰まるぞ」
「はあい。えへへ。クロウおじさんに会ったらあれも話そう。これも話そうっていっぱい考えてたんだ」
「それは私に食べられないためか?」
「え?違うよ。クロウおじさん寂しそうだったもん。だからいっぱいお話したら寂しくなくなるかなって思ったの」
「わたしが?寂しいだと??」
なんだか調子が狂う。子供とはこういうものなのか?目の前の小さな生き物はころころと表情を変えながらおしゃべりを続けている。
昔、こんな風にころころと表情を変えながら自分に話しかけてきた魔女がいた。だが今はもういない。
「ほらっ!またそんな顔をする!」
「そんな顔とはどんな顔だ?」
「すごく寂しそうな顔だよ!」
「……そうか。そうだったか」
自分は魔女の事を思い出すたびに寂しそうな顔を見せていたのか。
「クロウおじさん。寂しいなら僕が友達になるよ。毎日会いに来てあげる!」
「ダメだ。この森は魔物が多い。人間の子供がそうそう来てもいい場所ではない」
「子供じゃないもん。クロウおじさんって強がりばっかり!」
「お前。そんなに私に食べられたいのか?」
「……食べられる時って痛い?」
「わたしは食べる方で食べられたことがないからわからないな」
「じゃあ、痛くない様に食べてね」
サティは目をつぶって震えながらクロウの前に立つ。
「ぷっ。くくくっ」
「え?何?なんで笑うのさ?」
「はぁ。やめたやめた。お前のようなガリガリのチビなど美味くもない。暗くなる前に帰りなさい」
「い……いやだよ。約束だもん。ボクはボクをクロウおじさんにあげたんだよ」
「もういいから。その気持ちだけでいいさ。お前はまた戻ってきてくれたんだし」
「よくない!よくないよ。ボク……」
「わかった。じゃあこうしよう。もっと大きくなって美味そうになったら私のところに戻ってきてくれ。お前はもう子供ではないのだろう?では大人の約束だ。大事な約束だぞ。お前が子供ではないという証拠にここには大きくなるまで来てはいけない。魔物と戦えなければわたしに会う前に他の魔物に食われてしまうからな。昨日と今日はたまたまわたしがこの場所に居たから会えただけだ。わたしは毎日同じ場所にいる事はない。わかったな」
「……大人の約束?絶対?」
「そうだ。大事な大人の約束だ」
「わかった。約束は守るよ。ボクは約束が守れる大人になるんだ」
「そうか。じゃあ明るいうちに帰るんだぞ」
「うん。……あの。あのね!ちゃんと大人になってここに来れたらクロウって呼んでもいい?」
「わたしを呼び捨てにしたいのか?」
「違う。対等に話したいんだ。だから……」
「わかった。約束しよう。」
「うん!きっとだよ!!またね!」
―――――――らしくない。まあ久しぶりに人間と話して気晴らしにはなったか。これでしばらくは来ないだろう。また少し眠りにはいらないと。
~~~~~~~~
「会いに来たよ」
暗闇の中に声が響いた。
「居るのでしょう?」
金色の目を開けると獣人が目の前に立っていた。
しなやかな肢体。ピンと張った尻尾が緊張してるのがわかる。
クロウ・リーはそれがサティだとすぐにわかった。
あどけない笑顔が子供の時とかわってなかったからだ。
「サティ。お前は豹の獣人だったのか」
「ボクの名前覚えててくれたの?!」
「ふん。わたしに会いにくるなど物好きな奴はそうはいないからな」
「くすくす。それもそうかな」
「それにしてもよくここがわかったな」
「ボクね、鼻が効くんだよ」
一度覚えた匂いは忘れない。サティはそう言って笑った。
よくみればところどころ擦り傷だらけで服もぼろぼろに破れている。
「これは?魔物に襲われたのか?」
「これくらい大丈夫だよ。昔みたいにチビじゃない。体も鍛えたから多少は戦闘もできるようになったんだよ」
「お前。こんなにまでしてなぜ?」
「そんなの!約束を守るためじゃん!ボクは貴方に食べられるために来たんだ」
「お前自分の言ってる意味がわかってるのか?」
「うん。そうだね。おかしいよね。でも会いたかったんだ。ずっとずっとクロウに会いたかったんだ」
「馬鹿だな。お前」
「そうだね。今頃気づいたの?」
「ああ。今気づいた」
「ボク、もうチビじやないよ。肉もついたよ。美味しいかわかんないけど食べて」
「馬鹿な奴だ、本当に馬鹿だ」
「ふふ。ただの馬鹿じやないよ。ボクは愛に生きたいんだ」
その時クロウの中で声がした。忘れたくても忘れられない甘い声が。
【クロ。あたしさ本当は世界がどうなっても興味はないんだ。あたしは愛を知りたい。愛を知って愛のために生きてみたいんだ。ジークにも内緒だよ。アイツは勇者だからね。あたしとあんただけの秘密だよ】
愛しい魔女は悪戯っぽく笑っていた。
何かが胸の中を駆け巡った。気づけばクロウはサティを闇の中で抱いていた。
それから数回サティは訪れた。
来るたびにたわいのない会話をし、どちらからともなく身体を重ねた。
そしてある日を境に来なくなった。
最後の日にサティは言った。
「ボクわかってたんだ。貴方の心は別の人のものだって。それでもよかったんだ。ボクは貴方しか愛せないから。だから。だからごめんよ。最後のわがままだったんだ」
涙を流しながら何度もありがとう。ごめんねと彼は言ったきり、二度と現れなかった。
――――――――――――――
クロード・レオパルドスの祖父のお話です。
なぜクロードが魔物とのミックスなのかの原点となる話。
・レオパルドスってレオパード(豹)からとったのです。
サティはひとり東の森に戻ってきた。魔物との約束を果たすためだ。
しばらくして背後で黒い影が蠢いた。
「なんだ。お前、本当に戻ってきたのか」
振り返るとクロウ・リーが立っていた。
「当たり前じゃないか!ボクはうそつきじゃないもん!」
「ふっふふふふ。なんだか威勢がよくなったな」
「だって。約束だもん!だからっお礼がしたいんだ」
サティアスはかごに入ったパンを差し出した。
「一緒に食べようよ!」
「お前……ピクニック気分で魔物に会いに来たのか?」
呆れたようにクロウが言うとにこにこしながらサティアスがパンを手渡してきた。
「……これをわたしに食べろというのか?」
「おいしいよ。それともクロウおじさんは人間の食べ物は食べれないの?」
「食べれないわけではない」
「じゃあとりあえず食べようよ」
サティアスは草むらに座り込むとモグモグとパンを食べ始めた。
それから薬草を煎じて飲むとあっという間に母親の熱が下がったことや二人の兄の事、出稼ぎの父親が戻っていたことなどを話し出した。
「それでね、それでね……」
「少しは落ち着け。のどが詰まるぞ」
「はあい。えへへ。クロウおじさんに会ったらあれも話そう。これも話そうっていっぱい考えてたんだ」
「それは私に食べられないためか?」
「え?違うよ。クロウおじさん寂しそうだったもん。だからいっぱいお話したら寂しくなくなるかなって思ったの」
「わたしが?寂しいだと??」
なんだか調子が狂う。子供とはこういうものなのか?目の前の小さな生き物はころころと表情を変えながらおしゃべりを続けている。
昔、こんな風にころころと表情を変えながら自分に話しかけてきた魔女がいた。だが今はもういない。
「ほらっ!またそんな顔をする!」
「そんな顔とはどんな顔だ?」
「すごく寂しそうな顔だよ!」
「……そうか。そうだったか」
自分は魔女の事を思い出すたびに寂しそうな顔を見せていたのか。
「クロウおじさん。寂しいなら僕が友達になるよ。毎日会いに来てあげる!」
「ダメだ。この森は魔物が多い。人間の子供がそうそう来てもいい場所ではない」
「子供じゃないもん。クロウおじさんって強がりばっかり!」
「お前。そんなに私に食べられたいのか?」
「……食べられる時って痛い?」
「わたしは食べる方で食べられたことがないからわからないな」
「じゃあ、痛くない様に食べてね」
サティは目をつぶって震えながらクロウの前に立つ。
「ぷっ。くくくっ」
「え?何?なんで笑うのさ?」
「はぁ。やめたやめた。お前のようなガリガリのチビなど美味くもない。暗くなる前に帰りなさい」
「い……いやだよ。約束だもん。ボクはボクをクロウおじさんにあげたんだよ」
「もういいから。その気持ちだけでいいさ。お前はまた戻ってきてくれたんだし」
「よくない!よくないよ。ボク……」
「わかった。じゃあこうしよう。もっと大きくなって美味そうになったら私のところに戻ってきてくれ。お前はもう子供ではないのだろう?では大人の約束だ。大事な約束だぞ。お前が子供ではないという証拠にここには大きくなるまで来てはいけない。魔物と戦えなければわたしに会う前に他の魔物に食われてしまうからな。昨日と今日はたまたまわたしがこの場所に居たから会えただけだ。わたしは毎日同じ場所にいる事はない。わかったな」
「……大人の約束?絶対?」
「そうだ。大事な大人の約束だ」
「わかった。約束は守るよ。ボクは約束が守れる大人になるんだ」
「そうか。じゃあ明るいうちに帰るんだぞ」
「うん。……あの。あのね!ちゃんと大人になってここに来れたらクロウって呼んでもいい?」
「わたしを呼び捨てにしたいのか?」
「違う。対等に話したいんだ。だから……」
「わかった。約束しよう。」
「うん!きっとだよ!!またね!」
―――――――らしくない。まあ久しぶりに人間と話して気晴らしにはなったか。これでしばらくは来ないだろう。また少し眠りにはいらないと。
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「会いに来たよ」
暗闇の中に声が響いた。
「居るのでしょう?」
金色の目を開けると獣人が目の前に立っていた。
しなやかな肢体。ピンと張った尻尾が緊張してるのがわかる。
クロウ・リーはそれがサティだとすぐにわかった。
あどけない笑顔が子供の時とかわってなかったからだ。
「サティ。お前は豹の獣人だったのか」
「ボクの名前覚えててくれたの?!」
「ふん。わたしに会いにくるなど物好きな奴はそうはいないからな」
「くすくす。それもそうかな」
「それにしてもよくここがわかったな」
「ボクね、鼻が効くんだよ」
一度覚えた匂いは忘れない。サティはそう言って笑った。
よくみればところどころ擦り傷だらけで服もぼろぼろに破れている。
「これは?魔物に襲われたのか?」
「これくらい大丈夫だよ。昔みたいにチビじゃない。体も鍛えたから多少は戦闘もできるようになったんだよ」
「お前。こんなにまでしてなぜ?」
「そんなの!約束を守るためじゃん!ボクは貴方に食べられるために来たんだ」
「お前自分の言ってる意味がわかってるのか?」
「うん。そうだね。おかしいよね。でも会いたかったんだ。ずっとずっとクロウに会いたかったんだ」
「馬鹿だな。お前」
「そうだね。今頃気づいたの?」
「ああ。今気づいた」
「ボク、もうチビじやないよ。肉もついたよ。美味しいかわかんないけど食べて」
「馬鹿な奴だ、本当に馬鹿だ」
「ふふ。ただの馬鹿じやないよ。ボクは愛に生きたいんだ」
その時クロウの中で声がした。忘れたくても忘れられない甘い声が。
【クロ。あたしさ本当は世界がどうなっても興味はないんだ。あたしは愛を知りたい。愛を知って愛のために生きてみたいんだ。ジークにも内緒だよ。アイツは勇者だからね。あたしとあんただけの秘密だよ】
愛しい魔女は悪戯っぽく笑っていた。
何かが胸の中を駆け巡った。気づけばクロウはサティを闇の中で抱いていた。
それから数回サティは訪れた。
来るたびにたわいのない会話をし、どちらからともなく身体を重ねた。
そしてある日を境に来なくなった。
最後の日にサティは言った。
「ボクわかってたんだ。貴方の心は別の人のものだって。それでもよかったんだ。ボクは貴方しか愛せないから。だから。だからごめんよ。最後のわがままだったんだ」
涙を流しながら何度もありがとう。ごめんねと彼は言ったきり、二度と現れなかった。
――――――――――――――
クロード・レオパルドスの祖父のお話です。
なぜクロードが魔物とのミックスなのかの原点となる話。
・レオパルドスってレオパード(豹)からとったのです。
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