22 / 84
1章 僕は魔女?
19.熱い想い
しおりを挟む
王と謁見を終えると家臣達に囲まれた。今日のところは顔合わせというところか。皆エドガーに声をかけようと集まってきたようだ。
心配し帰還を単純によろこぶものやそれとなくどちらに着くのか探りをいれてくるもの。僕は顔と名前を覚えるのに必死だ。
「アキト様は魔女の血統と伺いました。何か魔術が使えるのですか? 」
僕に声をかけてきたのはユリウス派にいたアランという男だ。屈強そうだが物腰がやわらかく僕にも普通に話しかけてくれる。
「そうですね。治癒魔法が使えます」
「治癒ですか? 魔女なら闇魔法かと思いましたが? 」
僕の答えに声をかけてきたのはラドゥ派のドリスタンという男。小太りでじゃらじゃらと装飾品や指輪をつけている。趣味が悪いなぁ。
「まだ僕も魔法は使い慣れてなくてよくわからないのです」
「今後他の呪文も取得予定です」
クロードが代わりに答えてくれた。
「アキトは代替わりしたところなんだ。あまり虐めないでやってくれ」エドガーも僕を庇いにやってきた。
「二人ともありがとう」と礼を言って微笑むと周りからほうっと声が聞こえた。へ? 何皆んなこっち見てるの?
「おお~。美しいっ! 」
「あ……あの今度お食事でも」
「ぜひ伴侶候補に!! 」
「こらっお前ら! アキトは俺の婚約者だ!! 」エドガーが叫んだ。
「え?! な……何を急に……えど……」
そんな大勢の前で言わないで。赤面するよ。
「っ!! 今日は皆さまありがとうございました。ではまたお会いしましょう! 」
クロードが僕らの手を引き広間から足早に連れ出した。
~~~~~~~~~~~~
僕らは一度エドガーの部屋に戻ってきた。というより、もうこの部屋が僕らの部屋のようになってしまった。一応奥の客間を与えられてはいるがこの部屋にはリビングがあるため集まりやすいのだ。
「クロード連れ出してくれてありがとう」
「いえ……その……私はアキトに伝えなければならない事があるのです」
「もしかして……パートナー契約の事? 」
「……はい」
クロードはエドガーをじっと見た。
「まさか出て行けなんて言わねえよな! 俺の部屋なんだぜ。それに俺にも関係あるんだろ? 」
「エドガーお願い。少しだけリビングに二人にしてくれる? 」
「……仕方がねえな。少しの間だけ俺は寝室の方に行ってるよ」
「エドガーはアキトの言う事には素直ですね」
「ん…… ありがたいと思ってるよ」
「アキト。もう気づかれてるのでしょう? 」
「うん。……パートナー契約とは伴侶契約なんだね? 」
「そうです。」
「伴侶ってさ配偶者ってこと?! 僕ら結婚しちゃったの? 」
「はい。……私は貴方を騙すようなズルいやり方で契約を結んだのです。……」
「どうして?……騙さなくてもよかったのに!! なんではっきり言ってくれなかったのさ!! 」
「最初の夫になる必要があったからです! エドガーは王族です。彼が望めば嫌とは言えない状況になるでしょう。だからその前にどんな手を使ってでも貴方が欲しかった。長い間ずっと貴方だけを見てきたっ! 」
「クロ?! 」
いつもの穏やかなクロードじゃない。こんなに感情的になった彼を見たことはない。
クロードに肩を掴まれ抱き込まれる。いきなりの事にあらがうが強く抱きしめられて身動きが取れない。
「アキト。私には貴方だけなのだ! なのに突然現れた奴に目の前でさらわれるなんてっ! 我慢できない! 魔女は淫蕩だ。この後もっとエドガーのような奴が現れる。わたしはいつか嫉妬にかられて貴方をこの手にかけてしまうかもしれないっ。だから発言権がある最初の夫になりたかったのだ」
クロードにこんな部分があったなんて。そんなに僕の事を想ってくれてたの?嬉しい!
だけど、僕が欲しい言葉はそれじゃないよ。
「クロ……クロード。お前は勘違いをしてるっ! 」
僕こそクロードに惚れ込んでるのに。契約時に僕以外を抱けない様に呪いをかけてしまうほどに。
「アキト? 」
「クロは僕の欲しい言葉をくれないのか? くれないのなら僕が言ってやる!!」
【お前の事を愛している。一生幸せにするから僕の傍に居ろ!】
「アキト!! 私の伴侶はなんてカッコいいんだっ」
「クロは順番が逆なんだよ!! プロポーズが先だろうが!!!バカ野郎!っ」
「幸せにするっ!一生傍にいる! 私と結婚してください」
「もうしてるじゃん。一人で思い悩むのはもう禁止だからな」
「嫌われるかと思ってました」
「そんなわけないじゃん。僕がクロにメロメロなのは知ってただろ? 」
僕はクロードに噛みつくようなキスをした。
「も~おいい~かい? 」エドガーが拗ねた様子で現れた。
クロードが睨んでいる。まあ仕方ないかな? エドガーの部屋だしね。
「俺だって愛してるっ! わかってんだろ?! 」
「ごめんよエドガー。ありがとう」
「あ~ぁ! なんで俺はこんなモテる奴が好きになっちまったんだろ!? 」
「僕はモテないよ。クロードとエドガーがおかしいんだよ」
「何言ってんだよ! 俺らだけじゃなく親父まで虜になっちまったじゃねえか」
あの後、王の足に触らせてもらって少し治癒魔法をかけてきた。
僕の治癒力については効果があったようで明日からしばらく、王の元へ治癒に通う事になった。
「心配だ! あのクソ親父っ。アキトに色目を使いやがって~」
「いやエドガーあの場ではきっと僕が色目を使ったと思われてると思うよ」
「……どちらも違うと思います。なんらかの別の力が働いてるように見えました」
クロードの尻尾はいまは僕の腕に絡みついている。尻尾は気持ちの現れというから僕の事がまだ心配なのだろう。嬉しいけどちょっと恥ずかしい。
「それって……僕の内にある魔女のちからのせい? 」
「多分。関りがあるのでしょう。それにマリアと尋ねられてましたね? 」
「うん。祖母ちゃんのことかな? 僕の魔力は祖母ちゃんから譲られたものなんでしょ? 」
「それもありますが、それ以上の力も流れ込んでるはずです」
「ん~、だが親父はアキトに会ったことがある様子だったぞ」
「あの時。懐かしい気がしたんだ。凄く会いたかった気がして……」
王様とキスをしたかったなんて事はエドガーの前では言えないや。
クロードに魔女は淫蕩と言われたた時、僕は反論が出来なかった……。
パートナー契約を結ぶと伴侶になる。伴侶って旦那さん。ん?僕は奥さんって事? この世界では結婚って概念がない。複数婚もOK。それも最初の夫が力を持つんだね。
クロードは契約があるから僕に嘘はつかないが……肝心なことを言わない。
聞けば教えてくれるんだろうが何を聞いたらいいのかがわかんないんだよな。
心配し帰還を単純によろこぶものやそれとなくどちらに着くのか探りをいれてくるもの。僕は顔と名前を覚えるのに必死だ。
「アキト様は魔女の血統と伺いました。何か魔術が使えるのですか? 」
僕に声をかけてきたのはユリウス派にいたアランという男だ。屈強そうだが物腰がやわらかく僕にも普通に話しかけてくれる。
「そうですね。治癒魔法が使えます」
「治癒ですか? 魔女なら闇魔法かと思いましたが? 」
僕の答えに声をかけてきたのはラドゥ派のドリスタンという男。小太りでじゃらじゃらと装飾品や指輪をつけている。趣味が悪いなぁ。
「まだ僕も魔法は使い慣れてなくてよくわからないのです」
「今後他の呪文も取得予定です」
クロードが代わりに答えてくれた。
「アキトは代替わりしたところなんだ。あまり虐めないでやってくれ」エドガーも僕を庇いにやってきた。
「二人ともありがとう」と礼を言って微笑むと周りからほうっと声が聞こえた。へ? 何皆んなこっち見てるの?
「おお~。美しいっ! 」
「あ……あの今度お食事でも」
「ぜひ伴侶候補に!! 」
「こらっお前ら! アキトは俺の婚約者だ!! 」エドガーが叫んだ。
「え?! な……何を急に……えど……」
そんな大勢の前で言わないで。赤面するよ。
「っ!! 今日は皆さまありがとうございました。ではまたお会いしましょう! 」
クロードが僕らの手を引き広間から足早に連れ出した。
~~~~~~~~~~~~
僕らは一度エドガーの部屋に戻ってきた。というより、もうこの部屋が僕らの部屋のようになってしまった。一応奥の客間を与えられてはいるがこの部屋にはリビングがあるため集まりやすいのだ。
「クロード連れ出してくれてありがとう」
「いえ……その……私はアキトに伝えなければならない事があるのです」
「もしかして……パートナー契約の事? 」
「……はい」
クロードはエドガーをじっと見た。
「まさか出て行けなんて言わねえよな! 俺の部屋なんだぜ。それに俺にも関係あるんだろ? 」
「エドガーお願い。少しだけリビングに二人にしてくれる? 」
「……仕方がねえな。少しの間だけ俺は寝室の方に行ってるよ」
「エドガーはアキトの言う事には素直ですね」
「ん…… ありがたいと思ってるよ」
「アキト。もう気づかれてるのでしょう? 」
「うん。……パートナー契約とは伴侶契約なんだね? 」
「そうです。」
「伴侶ってさ配偶者ってこと?! 僕ら結婚しちゃったの? 」
「はい。……私は貴方を騙すようなズルいやり方で契約を結んだのです。……」
「どうして?……騙さなくてもよかったのに!! なんではっきり言ってくれなかったのさ!! 」
「最初の夫になる必要があったからです! エドガーは王族です。彼が望めば嫌とは言えない状況になるでしょう。だからその前にどんな手を使ってでも貴方が欲しかった。長い間ずっと貴方だけを見てきたっ! 」
「クロ?! 」
いつもの穏やかなクロードじゃない。こんなに感情的になった彼を見たことはない。
クロードに肩を掴まれ抱き込まれる。いきなりの事にあらがうが強く抱きしめられて身動きが取れない。
「アキト。私には貴方だけなのだ! なのに突然現れた奴に目の前でさらわれるなんてっ! 我慢できない! 魔女は淫蕩だ。この後もっとエドガーのような奴が現れる。わたしはいつか嫉妬にかられて貴方をこの手にかけてしまうかもしれないっ。だから発言権がある最初の夫になりたかったのだ」
クロードにこんな部分があったなんて。そんなに僕の事を想ってくれてたの?嬉しい!
だけど、僕が欲しい言葉はそれじゃないよ。
「クロ……クロード。お前は勘違いをしてるっ! 」
僕こそクロードに惚れ込んでるのに。契約時に僕以外を抱けない様に呪いをかけてしまうほどに。
「アキト? 」
「クロは僕の欲しい言葉をくれないのか? くれないのなら僕が言ってやる!!」
【お前の事を愛している。一生幸せにするから僕の傍に居ろ!】
「アキト!! 私の伴侶はなんてカッコいいんだっ」
「クロは順番が逆なんだよ!! プロポーズが先だろうが!!!バカ野郎!っ」
「幸せにするっ!一生傍にいる! 私と結婚してください」
「もうしてるじゃん。一人で思い悩むのはもう禁止だからな」
「嫌われるかと思ってました」
「そんなわけないじゃん。僕がクロにメロメロなのは知ってただろ? 」
僕はクロードに噛みつくようなキスをした。
「も~おいい~かい? 」エドガーが拗ねた様子で現れた。
クロードが睨んでいる。まあ仕方ないかな? エドガーの部屋だしね。
「俺だって愛してるっ! わかってんだろ?! 」
「ごめんよエドガー。ありがとう」
「あ~ぁ! なんで俺はこんなモテる奴が好きになっちまったんだろ!? 」
「僕はモテないよ。クロードとエドガーがおかしいんだよ」
「何言ってんだよ! 俺らだけじゃなく親父まで虜になっちまったじゃねえか」
あの後、王の足に触らせてもらって少し治癒魔法をかけてきた。
僕の治癒力については効果があったようで明日からしばらく、王の元へ治癒に通う事になった。
「心配だ! あのクソ親父っ。アキトに色目を使いやがって~」
「いやエドガーあの場ではきっと僕が色目を使ったと思われてると思うよ」
「……どちらも違うと思います。なんらかの別の力が働いてるように見えました」
クロードの尻尾はいまは僕の腕に絡みついている。尻尾は気持ちの現れというから僕の事がまだ心配なのだろう。嬉しいけどちょっと恥ずかしい。
「それって……僕の内にある魔女のちからのせい? 」
「多分。関りがあるのでしょう。それにマリアと尋ねられてましたね? 」
「うん。祖母ちゃんのことかな? 僕の魔力は祖母ちゃんから譲られたものなんでしょ? 」
「それもありますが、それ以上の力も流れ込んでるはずです」
「ん~、だが親父はアキトに会ったことがある様子だったぞ」
「あの時。懐かしい気がしたんだ。凄く会いたかった気がして……」
王様とキスをしたかったなんて事はエドガーの前では言えないや。
クロードに魔女は淫蕩と言われたた時、僕は反論が出来なかった……。
パートナー契約を結ぶと伴侶になる。伴侶って旦那さん。ん?僕は奥さんって事? この世界では結婚って概念がない。複数婚もOK。それも最初の夫が力を持つんだね。
クロードは契約があるから僕に嘘はつかないが……肝心なことを言わない。
聞けば教えてくれるんだろうが何を聞いたらいいのかがわかんないんだよな。
10
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

女神の間違いで落とされた、乙女ゲームの世界でオレは愛を手に入れる。
にのまえ
BL
バイト帰り、事故現場の近くを通ったオレは見知らぬ場所と女神に出会った。その女神は間違いだと気付かずオレを異世界へと落とす。
オレが落ちた異世界は、改変された獣人の世界が主体の乙女ゲーム。
獣人?
ウサギ族?
性別がオメガ?
訳のわからない異世界。
いきなり森に落とされ、さまよった。
はじめは、こんな世界に落としやがって! と女神を恨んでいたが。
この異世界でオレは。
熊クマ食堂のシンギとマヤ。
調合屋のサロンナばあさん。
公爵令嬢で、この世界に転生したロッサお嬢。
運命の番、フォルテに出会えた。
お読みいただきありがとうございます。
タイトル変更いたしまして。
改稿した物語に変更いたしました。
ふしだらな母親の娘は、私なのでしょうか?【第5回ツギクル小説大賞 AIタイトル賞】
イチモンジ・ルル
恋愛
奪われ続けた少女に届いた未知の熱が、すべてを変える――
「ふしだら」と汚名を着せられた母。
その罪を背負わされ、虐げられてきた少女ノンナ。幼い頃から政略結婚に縛られ、美貌も才能も奪われ、父の愛すら失った彼女。だが、ある日奪われた魔法の力を取り戻し、信じられる仲間と共に立ち上がる。
歪められた世界で、隠された真実を暴き、奪われた人生を新たな未来に変えていく。
――これは、過去の呪縛に立ち向かい、愛と希望を掴み、自らの手で未来を切り開く少女の戦いと成長の物語――
旧タイトル ふしだらと言われた母親の娘は、実は私ではありません
他サイトにも投稿。
2025/2/28 第5回ツギクル小説大賞 AIタイトル賞をいただきました
遅咲きの番は孤独な獅子の心を甘く溶かす
葉月めいこ
BL
辺境の片田舎にある育った村を離れ、王都へやって来たリトは、これまで知らなかった獣人という存在に魅せられる。
自分の住む国が獣人の国であることも知らなかったほど世情に疎いリト。
獣人には本能で惹き合う番(つがい)という伴侶がいると知る。
番を深く愛する獣人は人族よりもずっと愛情深く優しい存在だ。
国王陛下の生誕祭か近づいた頃、リトは王族獣人は生まれながらにして番が決まっているのだと初めて知った。
しかし二十年前に当時、王太子であった陛下に番が存在する証し〝番紋(つがいもん)〟が現れたと国中にお触れが出されるものの、いまもまだ名乗り出る者がいない。
陛下の番は獣人否定派の血縁ではないかと想像する国民は多い。
そんな中、友好国の王女との婚姻話が持ち上がっており、獣人の番への愛情深さを知る民は誰しも心を曇らせている。
国や国王の存在を身近に感じ始めていたリトはある日、王宮の騎士に追われているとおぼしき人物と出会う。
黄金色の瞳が美しい青年で、ローブで身を隠し姿形ははっきりとわからないものの、優しい黄金色にすっかり魅了されてしまった。
またいつか会えたらと約束してからそわそわとするほどに。
二度の邂逅をしてリトはますます彼に心惹かれるが、自身が国王陛下の番である事実を知ってしまう。
青年への未練、まったく知らない場所に身を置く不安を抱え、リトは王宮を訊ねることとなった。
自分という存在、国が抱える負の部分、国王陛下の孤独を知り、リトは自分の未来を選び取っていく。
スパダリ獅子獣人×雑草根性な純真青年
僕はもう貴方を独りぼっちにはしない。貴方を世界で一番幸せな王様にしてみせる
本編全30話
番外編4話
個人サイトそのほかにも掲載されています。

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。

異世界へ下宿屋と共にトリップしたようで。
やの有麻
BL
山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。
昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。そして気付いたら住み慣れた下宿屋と共に異世界へとトリップしてしまったらしい!・・・え?どーゆうこと?
前編・後編・あとがきの3話です。1話7~8千文字。0時に更新。
*ご都合主義で適当に書きました。実際にこんな村はありません。
*フィクションです。感想は受付ますが、法律が~国が~など現実を突き詰めないでください。あくまで私が描いた空想世界です。
*男性出産関連の表現がちょっと入ってます。苦手な方はオススメしません。
【完結】転生して妖狐の『嫁』になった話
那菜カナナ
BL
【お茶目な挫折過去持ち系妖狐×努力家やり直し系モフリストDK】
トラック事故により、日本の戦国時代のような世界に転生した仲里 優太(なかざと ゆうた)は、特典により『妖力供給』の力を得る。しかしながら、その妖力は胸からしか出ないのだという。
「そう難しく考えることはない。ようは長いものに巻かれれば良いのじゃ。さすれば安泰間違いなしじゃ」
「……それじゃ前世(まえ)と変わらないじゃないですか」
他人の顔色ばかり伺って生きる。そんな自分を変えたいと意気込んでいただけに落胆する優太。
そうこうしている内に異世界へ。早々に侍に遭遇するも妖力持ちであることを理由に命を狙われてしまう。死を覚悟したその時――銀髪の妖狐に救われる。
彼の名は六花(りっか)。事情を把握した彼は奇天烈な優太を肯定するばかりか、里の維持のために協力をしてほしいと願い出てくる。
里に住むのは、人に思い入れがありながらも心に傷を負わされてしまった妖達。六花に協力することで或いは自分も変われるかもしれない。そんな予感に胸を躍らせた優太は妖狐・六花の手を取る。
★表紙イラストについて★
いちのかわ様に描いていただきました!
恐れ入りますが無断転載はご遠慮くださいm(__)m
いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、
下記サイトより行えます(=゚ω゚)ノ
https://coconala.com/services/248096
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる