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1章 僕は魔女?
10.*パートナー契約byクロード****
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なんだかんだ揉めたあげくにシングルを3部屋とることになった。揉めてる間にトリプル部屋が埋まってしまったからだ。
「エドガー、悪いがアキトを休ませたい。私は持参した薬草を確認して熱覚ましなどを作りたい。買い物はお前が行ってきてくれないか? 」
「俺一人か? アキトと一緒に行きたかったのに」
「この中でお前が一番旅の知識がある。あいつが持てそうな装備や、旅の道具一式。。あとアレとコレと。。」
「え? そんなにいるのか? 」
「ああ。旅については私もアキトもお前のことを凄く頼りにしているのだ。アキトの為に行ってきてくれないか? 」
「わかった! そうか、そうだな。俺にまかせておけ! 」
上機嫌のエドガーが僕に向かってニカッと白い歯を見せた。脳筋とは彼の事を言うのだろうか?
エドガーごめんよ。帰ってきたら肩でももんでやるからな。
ロマンスグレーの宿主にシングルの部屋に案内された。部屋自体は広くないがベットが置いてえるのが嬉しかった。木の床で寝た時は背中が痛かったからだ。これから旅をするのに僕は野宿とか出来るんだろうか? と不安にもなるがなんとかなるだろう。とりあえず今日は布団で寝れるんだ。
そうだ、さっきクロードは熱さましを作るって言ってくれていた。漢方薬の作り方なら僕も祖母ちゃんに習ったから手伝いに行こう。
「クロ? ちょっといい?」クロードの部屋の扉を開けると彼は着替え中だった。シャワーを浴びていたのだろうか。タオルを首からかけているだけで真っ裸だった。
「ぁ。ごめんよ……」
クロードってばやっぱり細マッチョなんだ。腹筋が割れてる。足長いなぁ…………。
「どこを見てるのですか? 」
「ち……違う。そんな。その……大きいなとか思ってないからねっ! 」
わわわっ。僕のバカっ。口から本音がでちゃった。だってクロードのって大きい……。
「ふふふ。それは、これの事ですか? 」
僕の手を掴んで自分の雄にあててきた。ひゃあっ。生暖かい。自分以外のを触るのは初めてだ!
「アキト。貴方から来てくれるなんて」
「や……あの、熱さましを一緒につくろうかと……」
クロードは僕より背が高い。上から覗き込むように顔を近づけてくる。
近いッ!近いッ!その金色の目に僕は弱いんだ。ドキドキが止まらない。
「さっきのは嘘です。貴方と二人だけになりたかったのです」
「え?! じゃあ……んぅ……。」
クロードが口づけてきた。自然と口を開いて彼の舌を招き入れる。おずおずと自分から舌を絡めてみせるとグッと抱きしめられ、そのまま傍にあるベットに押し倒された。
「アキト。旅に出ると危険な目にあう事もあります。貴方の身体にその魔力が早く馴染むようにしないといけませんね。それにはどうすればいいか私が教えたことを覚えてますか? 」
髪を撫でられ耳元で囁かれるともう逆らえない。僕はクロードの声が好きなのだ。
「相性がいいクロードの精子を媒体とすれば……魔力はより早く……馴染む……」
僕の言葉を聞きながらクロードの手がせわしなく動く。すでに服は脱がされ下着だけになっている。
「マリー様はアキトと私が互いに体液を交換しあうことで魔力を高めれると言ってました」
クロードの舌が僕のうなじから胸元に降りてくる。乳首をペロリと舐められるとぞくりとした。
「はぁ……んっ」
自分じゃないような甘い声が出て思わず両手で口を押えてしまう。
「恥ずかしがらないで。アキトの声が聴きたい」
「だって……こんな声……女の子みたいじゃないかっ」
「喘ぎ声なんですからそれでいいんですよ。ぞくぞくするから聞かせてください」
あぁ。また僕を煽るようなことを言う。僕をそんなに興奮させたいの?
「少し何も考えれなくしたほうがいいようですね」
クロードの手が早急に僕の雄を掴むと摺り上げていく。
「あぁっ。……クロっ。……そんなにしたらっ……だめぇっ」
クロードの手に身体は面白いほど反応していく。舌が僕の感じるところだけをピンポイントに攻めてくる。もうずっと以前から彼は僕の熱をとって、いや性的処理をしてくれてたのだろう。自分に意識がなかっただけで。否、それも夢だと思い込もうとしてたのだ。きっと自分は薄々気づいていたのだろう。だって体はこんなにも正直だ。
無意識に僕の手はクロードの頭を掴んでいた。彼がじゅるっと音を立てて吸いあげると快感が走った。
「んはっ……ぁあっん……クロっ。ぁあっ」
もう片方の手が僕の後蕾をまさぐる。円を描くようにゆっくりと撫でられる。
僕の雄を頬張るクロードの口内から流れ落ちる唾液が後蕾まで伝い垂れている。
その唾液をなすりつけるように指で刺激しプツンと一本挿し入れてきた。
「やぁ。まっ……て。」
「だめだっ!待てひゃいっ!」
咥えながら話さないで! 声の振動で感じちゃうから!
ゆっくりと円を描くように指を動かされるとぞわぞわとした感覚が上がってくる。
「つぅ。。いた。。ぁあ」
痛みを逃すようにクロードの舌の動きが早くなりたまらなくなる。
「も……もぅでる……出ちゃうっ……」
「いいですよ。イッてください! イッて! 」
クロードの余裕のない声にドキドキする。大きな手で擦り上げられ高みにのぼりつめた。
「あぁぁぁっ! 」
すかさずクロードが僕の雄を咥えジュルジュルと音をたてて僕の精を飲みこむ。淫猥な音に犯されそうだ。
強い刺激の余韻の中2本目の指が挿れられた。
「クロ……ちょっと怖い」
「大丈夫……痛くなるような事はしない」
指が探るように僕の中を彷徨う。こりっとしこりの部分を擦り上げられた。
「……っ! うぁあっ! 」
なんだ? この感じ!? ピリッと電気が走ったみたいな。ぁあなんか変な感じ。
クロードの肩に縋りつく。緊張で体に力が入ってしまう。
「アキト。怖くないですよ。怖くないから」
なだめるようにクロードが僕にキスを繰り返す。彼はキスが上手い。舌を絡められ甘噛みされる。歯列の裏を舌でなぞられると頭の芯がぼうっとして力が抜けていく。
「アキト挿れますよ」
「んああっ!! 」
いつの間にか3本の指が挿っていた場所にクロード自身があてがわれた。
最初の衝撃を超えるとゆっくりと内部に挿ってくるのがわかる。
「くっ……キツイ……」
「くるし……っ……」
「……大丈夫。息を吐いて……」
少しづつゆっくりとクロードが押し進めてくれる。無理強いしないで間合いをみてくれるのがありがたい。大事にされてるんだなって感じるよ。なんか共同作業のような感じもして来た。やっとのことで全部挿ると馴染むまで動きをとめてくれた。
「あぁやっと……ひとつになれた。」
クロードが感慨深そうにつぶやくと強く抱きしめられた。
「クロ。僕たち繋がってるんだね? 」
なんだが僕も胸がいっぱいだよ。クロードがゆっくりと動き始める。圧迫感がまだあるがそれよりも感じて欲しいという気持ちが大きくなってくる。僕の身体で気持ちよくなって欲しい。
「アキトっ。アキト……」
クロードの声がかすれて感じてくれてるのがわかる。嬉しいよ。
「んぁ!……あんっ……あぁん」
ふいにぞくぞくする感じが襲ってきた。どうしよう声が止まらない。
「……アキト? 」
クロードも気づいたのか腰を大きくグラインドさせた。
「ぁああああっ……んんっ」
クロードの抽挿が早くなり僕の息も荒くなってくる。僕らは同時に達した。
初めてクロードの精を身体の奥で感じた。熱い気が体内を駆け回り吸収されていくような不思議な感覚。凄く気持ちがいい。何これ?なんなの? 力が隅々までみなぎるみたいだ。
「クロ……僕……変だ。……あぁクロ。もっと。もっと抱いて」
「アキト? あぁ。私の中にも魔力が流れてきます。まだ繋がってるからでしょうか? 」
「アキト。お願いがあります。」
クロードが耳元で囁く。僕はこの声に弱い。何でも聞いてしまいそうになるからだ。
「……何?言ってみて」
「私とパートナー契約を結んでくれませんか? 」
「パートナー契約? ……何それ? 」
「アキトは異世界から来た為この世界で生きていくには信頼できる相手が必要です。それもどんなときにも貴方を守り貴方を大切にする相手が必要なのです。今のままでもそうですが契約を結ぶことでより強い絆となります。どうかわたしとその絆で結んでくれませんか? もちろん信頼できる相手は増やしても構いませんよ」
なんだろう?冒険ゲームの仲間を増やす時の契約みたいなものかな?
「わかった。クロが僕を守ってくれるんだね? 」
「ええ。アキトは私の名前を覚えてますか? 」
「クロード・レオ・パルドス……? 」
「はい。うれしいですよ。覚えていてくれたのですね。では私と一緒にいたいと願いながらおまじないを唱えてくれますか? 」
おまじないなんてただの気休めだとは思うけどクロードって案外ロマンチックなのかな? 僕としては守ってくれると言ってくれただけで嬉しい。その気持ちだけで充分なんだけどな。
僕はクロードが好きだ。彼と一緒に居たいと願いながらクロードが耳元で囁く言葉のとおりに声に出して唱えた。
「【クロード・レオ・パルドス。お前はいついかなるときも僕を尊重し決して嘘はつかず裏切らず。その命ある限り僕に真心を尽くすことを誓え。僕はその誓いに報いて生涯のパートナーとして契約する……僕を一生愛し僕以外の誰かを抱いてはならない】」
最後の僕以外の……の部分は僕の独断で入れてしまった。この文言を入れたいと強く願ったからだ。
「【内村あきと。貴方はいついかなるときもわたしを尊重し決して嘘はつかず裏切らず。わたしにその愛を注ぐことを誓え。わたしはその誓いに報いて命ある限り貴方を護り、愛し続け、生涯のパートナーとして契約する。そしてパートナー追加時は必ずわたしの同意を得る事】」
クロードが続けて言い終わると同時にキーンっとつんざく音とともに透明の鎖が現れ僕とクロードが繋がれた。
「へ? なに? これ? 」
驚いて身体をみるとすでにその鎖は消えていた。何? 幻? なんだったの?
「アキト。愛してます。」
満足げにほほ笑むとクロードは抽挿を再開した。僕はそのまま快感に身をゆだねていった。
最後に僕が意識を手放す直前にクロードがつぶやいた。
――――――「アキト。わたしはズルい生き物なのです」
どういう意味なのだろう……?
「エドガー、悪いがアキトを休ませたい。私は持参した薬草を確認して熱覚ましなどを作りたい。買い物はお前が行ってきてくれないか? 」
「俺一人か? アキトと一緒に行きたかったのに」
「この中でお前が一番旅の知識がある。あいつが持てそうな装備や、旅の道具一式。。あとアレとコレと。。」
「え? そんなにいるのか? 」
「ああ。旅については私もアキトもお前のことを凄く頼りにしているのだ。アキトの為に行ってきてくれないか? 」
「わかった! そうか、そうだな。俺にまかせておけ! 」
上機嫌のエドガーが僕に向かってニカッと白い歯を見せた。脳筋とは彼の事を言うのだろうか?
エドガーごめんよ。帰ってきたら肩でももんでやるからな。
ロマンスグレーの宿主にシングルの部屋に案内された。部屋自体は広くないがベットが置いてえるのが嬉しかった。木の床で寝た時は背中が痛かったからだ。これから旅をするのに僕は野宿とか出来るんだろうか? と不安にもなるがなんとかなるだろう。とりあえず今日は布団で寝れるんだ。
そうだ、さっきクロードは熱さましを作るって言ってくれていた。漢方薬の作り方なら僕も祖母ちゃんに習ったから手伝いに行こう。
「クロ? ちょっといい?」クロードの部屋の扉を開けると彼は着替え中だった。シャワーを浴びていたのだろうか。タオルを首からかけているだけで真っ裸だった。
「ぁ。ごめんよ……」
クロードってばやっぱり細マッチョなんだ。腹筋が割れてる。足長いなぁ…………。
「どこを見てるのですか? 」
「ち……違う。そんな。その……大きいなとか思ってないからねっ! 」
わわわっ。僕のバカっ。口から本音がでちゃった。だってクロードのって大きい……。
「ふふふ。それは、これの事ですか? 」
僕の手を掴んで自分の雄にあててきた。ひゃあっ。生暖かい。自分以外のを触るのは初めてだ!
「アキト。貴方から来てくれるなんて」
「や……あの、熱さましを一緒につくろうかと……」
クロードは僕より背が高い。上から覗き込むように顔を近づけてくる。
近いッ!近いッ!その金色の目に僕は弱いんだ。ドキドキが止まらない。
「さっきのは嘘です。貴方と二人だけになりたかったのです」
「え?! じゃあ……んぅ……。」
クロードが口づけてきた。自然と口を開いて彼の舌を招き入れる。おずおずと自分から舌を絡めてみせるとグッと抱きしめられ、そのまま傍にあるベットに押し倒された。
「アキト。旅に出ると危険な目にあう事もあります。貴方の身体にその魔力が早く馴染むようにしないといけませんね。それにはどうすればいいか私が教えたことを覚えてますか? 」
髪を撫でられ耳元で囁かれるともう逆らえない。僕はクロードの声が好きなのだ。
「相性がいいクロードの精子を媒体とすれば……魔力はより早く……馴染む……」
僕の言葉を聞きながらクロードの手がせわしなく動く。すでに服は脱がされ下着だけになっている。
「マリー様はアキトと私が互いに体液を交換しあうことで魔力を高めれると言ってました」
クロードの舌が僕のうなじから胸元に降りてくる。乳首をペロリと舐められるとぞくりとした。
「はぁ……んっ」
自分じゃないような甘い声が出て思わず両手で口を押えてしまう。
「恥ずかしがらないで。アキトの声が聴きたい」
「だって……こんな声……女の子みたいじゃないかっ」
「喘ぎ声なんですからそれでいいんですよ。ぞくぞくするから聞かせてください」
あぁ。また僕を煽るようなことを言う。僕をそんなに興奮させたいの?
「少し何も考えれなくしたほうがいいようですね」
クロードの手が早急に僕の雄を掴むと摺り上げていく。
「あぁっ。……クロっ。……そんなにしたらっ……だめぇっ」
クロードの手に身体は面白いほど反応していく。舌が僕の感じるところだけをピンポイントに攻めてくる。もうずっと以前から彼は僕の熱をとって、いや性的処理をしてくれてたのだろう。自分に意識がなかっただけで。否、それも夢だと思い込もうとしてたのだ。きっと自分は薄々気づいていたのだろう。だって体はこんなにも正直だ。
無意識に僕の手はクロードの頭を掴んでいた。彼がじゅるっと音を立てて吸いあげると快感が走った。
「んはっ……ぁあっん……クロっ。ぁあっ」
もう片方の手が僕の後蕾をまさぐる。円を描くようにゆっくりと撫でられる。
僕の雄を頬張るクロードの口内から流れ落ちる唾液が後蕾まで伝い垂れている。
その唾液をなすりつけるように指で刺激しプツンと一本挿し入れてきた。
「やぁ。まっ……て。」
「だめだっ!待てひゃいっ!」
咥えながら話さないで! 声の振動で感じちゃうから!
ゆっくりと円を描くように指を動かされるとぞわぞわとした感覚が上がってくる。
「つぅ。。いた。。ぁあ」
痛みを逃すようにクロードの舌の動きが早くなりたまらなくなる。
「も……もぅでる……出ちゃうっ……」
「いいですよ。イッてください! イッて! 」
クロードの余裕のない声にドキドキする。大きな手で擦り上げられ高みにのぼりつめた。
「あぁぁぁっ! 」
すかさずクロードが僕の雄を咥えジュルジュルと音をたてて僕の精を飲みこむ。淫猥な音に犯されそうだ。
強い刺激の余韻の中2本目の指が挿れられた。
「クロ……ちょっと怖い」
「大丈夫……痛くなるような事はしない」
指が探るように僕の中を彷徨う。こりっとしこりの部分を擦り上げられた。
「……っ! うぁあっ! 」
なんだ? この感じ!? ピリッと電気が走ったみたいな。ぁあなんか変な感じ。
クロードの肩に縋りつく。緊張で体に力が入ってしまう。
「アキト。怖くないですよ。怖くないから」
なだめるようにクロードが僕にキスを繰り返す。彼はキスが上手い。舌を絡められ甘噛みされる。歯列の裏を舌でなぞられると頭の芯がぼうっとして力が抜けていく。
「アキト挿れますよ」
「んああっ!! 」
いつの間にか3本の指が挿っていた場所にクロード自身があてがわれた。
最初の衝撃を超えるとゆっくりと内部に挿ってくるのがわかる。
「くっ……キツイ……」
「くるし……っ……」
「……大丈夫。息を吐いて……」
少しづつゆっくりとクロードが押し進めてくれる。無理強いしないで間合いをみてくれるのがありがたい。大事にされてるんだなって感じるよ。なんか共同作業のような感じもして来た。やっとのことで全部挿ると馴染むまで動きをとめてくれた。
「あぁやっと……ひとつになれた。」
クロードが感慨深そうにつぶやくと強く抱きしめられた。
「クロ。僕たち繋がってるんだね? 」
なんだが僕も胸がいっぱいだよ。クロードがゆっくりと動き始める。圧迫感がまだあるがそれよりも感じて欲しいという気持ちが大きくなってくる。僕の身体で気持ちよくなって欲しい。
「アキトっ。アキト……」
クロードの声がかすれて感じてくれてるのがわかる。嬉しいよ。
「んぁ!……あんっ……あぁん」
ふいにぞくぞくする感じが襲ってきた。どうしよう声が止まらない。
「……アキト? 」
クロードも気づいたのか腰を大きくグラインドさせた。
「ぁああああっ……んんっ」
クロードの抽挿が早くなり僕の息も荒くなってくる。僕らは同時に達した。
初めてクロードの精を身体の奥で感じた。熱い気が体内を駆け回り吸収されていくような不思議な感覚。凄く気持ちがいい。何これ?なんなの? 力が隅々までみなぎるみたいだ。
「クロ……僕……変だ。……あぁクロ。もっと。もっと抱いて」
「アキト? あぁ。私の中にも魔力が流れてきます。まだ繋がってるからでしょうか? 」
「アキト。お願いがあります。」
クロードが耳元で囁く。僕はこの声に弱い。何でも聞いてしまいそうになるからだ。
「……何?言ってみて」
「私とパートナー契約を結んでくれませんか? 」
「パートナー契約? ……何それ? 」
「アキトは異世界から来た為この世界で生きていくには信頼できる相手が必要です。それもどんなときにも貴方を守り貴方を大切にする相手が必要なのです。今のままでもそうですが契約を結ぶことでより強い絆となります。どうかわたしとその絆で結んでくれませんか? もちろん信頼できる相手は増やしても構いませんよ」
なんだろう?冒険ゲームの仲間を増やす時の契約みたいなものかな?
「わかった。クロが僕を守ってくれるんだね? 」
「ええ。アキトは私の名前を覚えてますか? 」
「クロード・レオ・パルドス……? 」
「はい。うれしいですよ。覚えていてくれたのですね。では私と一緒にいたいと願いながらおまじないを唱えてくれますか? 」
おまじないなんてただの気休めだとは思うけどクロードって案外ロマンチックなのかな? 僕としては守ってくれると言ってくれただけで嬉しい。その気持ちだけで充分なんだけどな。
僕はクロードが好きだ。彼と一緒に居たいと願いながらクロードが耳元で囁く言葉のとおりに声に出して唱えた。
「【クロード・レオ・パルドス。お前はいついかなるときも僕を尊重し決して嘘はつかず裏切らず。その命ある限り僕に真心を尽くすことを誓え。僕はその誓いに報いて生涯のパートナーとして契約する……僕を一生愛し僕以外の誰かを抱いてはならない】」
最後の僕以外の……の部分は僕の独断で入れてしまった。この文言を入れたいと強く願ったからだ。
「【内村あきと。貴方はいついかなるときもわたしを尊重し決して嘘はつかず裏切らず。わたしにその愛を注ぐことを誓え。わたしはその誓いに報いて命ある限り貴方を護り、愛し続け、生涯のパートナーとして契約する。そしてパートナー追加時は必ずわたしの同意を得る事】」
クロードが続けて言い終わると同時にキーンっとつんざく音とともに透明の鎖が現れ僕とクロードが繋がれた。
「へ? なに? これ? 」
驚いて身体をみるとすでにその鎖は消えていた。何? 幻? なんだったの?
「アキト。愛してます。」
満足げにほほ笑むとクロードは抽挿を再開した。僕はそのまま快感に身をゆだねていった。
最後に僕が意識を手放す直前にクロードがつぶやいた。
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