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1章 僕は魔女?
7.追いかけて異世界
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クロードが僕の髪を撫でながら愛しそうに見つめてくる。なんか恥ずかしいんだけど。
いやもっと恥ずかしいことシた後なんだけど今頃になって照れてしまう。そうなんだ、あれこれ順番が逆のような気がする。スる前に照れたりドキドキするのが普通だと思うんだ。
クロードに抱きしめられてるとぽやぽやしてきてこのまま流されてしまいそうになる。
次は最後までシてもいいかなとか……。
ドンドンドンドン!!!
いきなり小屋の扉をたたく音で現実に戻された。
クロードが眉間にしわを寄せチッと舌打ちをする。
「アキト様……アキト開けますか? どうしますか? 」
「どうしよう。この小屋の持ち主かな? 」
「アキト! 俺だ! 江戸川だ! 開けてくれ」
「江戸川なの?! クロ開けてあげてよ! 」
「…………」
クロが憮然としたまま扉をあけた。
「アキト!! 」
扉の前には江戸川が本当に立っていた。だがアキトの前にクロードが立ち塞がる。
「クロ? どうして…… 」
「ここは異世界ですよ。普通の人間が転送されて来るなんておかしいと思いませんか? 」
クロードの言葉にハッとする。そうだ。異世界だった。ただ、ここに来るにも森の中だけで異世界らしい景色もみたこともない。はたまたクロード以外の異世界人にも会ってはいない。だから危機感がないのだ。未だに夢ではないかと疑う自分もいる。
「それも全部説明したい。だからアキトと話をさせてくれ」
江戸川は苦虫を潰したような顔をしている。でも江戸川が悪いヤツとはどうしても思えない。今の現状を誰かに説明もして欲しかった。
「クロ。いいよ。僕も話しがしたい」
クロードが渋い顔をして体をひいてくれた。江戸川が小屋の中に入ってきた。
「アキト。大丈夫か? 」近寄ろうとするのをクロードが静止する。
「それ以上アキト様に近づかないで下さい」
「さっきからお前はなんなんだ? 」
江戸川とクロードが睨み合う。
「彼はクロだよ」
「クロ? あの黒猫か!? 」
「だからなんですか? 貴方こそ何者なのですか? 」
クロードが苛ついた様子で江戸川を睨む。
「お前がアキトをさらったんだろう?!! 」
「何を言いがかりをっ! 貴方こそどうやってここに来たんですか!! 」
「いい加減にしろ……お前ら僕に説明する気はないのか? 」
自分でも驚くくらい冷たい声が響いた。二人とも急に青い顔になった。身勝手な二人になんだか無性に腹が立って仕方がない。
「すまない。」
「申し訳ありません」
「謝る前に説明しろ。」
わざと横柄な口調で聞いてやる。
古ぼけた暖炉の前に三人で座るとクロードが火を起こしてくれた。ここは昼夜の寒暖差が出る地域なのか、夕方近くなり昼間よりも肌寒さを感じていた。それゆえ暖かい空気は気持ちも穏やかにさせたのだ。
「まずお前の居場所が分かったのはこの探索魔道具を使ったからだ。これを使ってここまで転移した」
江戸川はポケットからひし形の透明な鉱石を取り出した。手のひらに乗せるとくるくると回り始める。よく見ると透明な鉱石の真ん中に黒い髪の毛が一本埋め込まれていた。
「これはお前の髪の毛だ。何かあった時のために1本もらっといたんだ」
はあ? なんですと? 僕の髪の毛を抜いて隠し持っていたと?
「お前を逃したくなかったんだ」
「怖いよ。江戸川がストーカーだったなんて知らなかった」
「へ?違うっ。いや、違わないかな。お前に執着してる点ではそうなのかな? 」
おいおい、真顔でいうなよ。ストーカーなんて嫌だぞ。
「執着する理由を聞かせてくれよ」
「そうだな。まず俺の名前はエドガー・ヴラド・ポーツラフ。この世界の住人だ。理由あってドラゴンの秘宝を探してる。そのありかを示すものを君は君の祖母から譲り受けてるはずなんだ。」
「なんだそれ? 何ももらってないけどなぁ」
祖母ちゃんからは【なるようになるさ】という口癖のとうり形見の品らしきものはなかった。
「目に見えるものではないのかもしれませんね」
クロードがもっともらしい口調で割り込んできた。
「ん~。仮に僕が持っていたにせよ、なんでお前が僕にたどり着いたんだよ! 」
「それは異世界に通じる何でも屋のツッツファーレに聞いたんだ」
なんと便利な職業があるもんだ。僕が思っているよりこの世界はぶっ飛んでるのかもしれない。
「この魔道具もそこから調達した」
「魔道具が使えるということは多少は魔力をお持ちなのですね? 」
「そうだ。何ならこの場で魔力対決してやってもいいぜ」
「やめろってんだろ! 僕に協力を得たいなら僕を納得させる説明をしろ! 」
「美形は怒るほどすごみが出るんだな」とエドガーがため息をした。
「私も初めて見ました。身震いしますね」クロードも肩をあげてみせる。
美形? 誰の事だ? そんなことでごまかされないぞ。
「江戸川、お前もアキトって呼んでるんだから僕もエドガーって呼び捨てにするぞ」
「ああ、もちろんかまわないぞ」
「ではエドガー、お前僕に一度も秘宝とやらを探してるって言わなかったじゃないか」
「それとなくは何度も言ったぞ。でも俺お前には嫌われたくなくって強く言えなかったんだ。秘宝を探すのが目的で傍に居るんだって思われたくねえしな! 」
そうか探しものの為に僕を利用するんじゃなくて友達なんだって言いたいんだな。
「ありがとうエドガー。僕も君の事は友達だって思ってるよ」
にこにこと笑顔で答えてみせるとエドガーはがっくりと肩を落とした。
「なんでそうなるんだよ……」
「プッ! くくっ」クロードが肩を震わして笑っている。
「何笑ってんだよクロ。僕は怒ってるんだぞ。だいたいお前もこの世界の事を最初に僕に教えるのが当たりなんじゃないのか!? それなのにあんなことを優先してっ」
「あなたにとってあんなことでも私にとっては何より大事なことです……しかし、言われてみればそうですね。獣人の身体になれて舞い上がってたせいかもしれません。すみませんでした」
クロードの猫耳がしゅんと垂れてしまう。可愛いな……。
「おまえら……ナニかあったんだな? 」
エドガーの顔が険しい表情になる。
「クロ、てめえこっち側の住人だろ? なんでアキトといたんだ?」
「私はアキト様をお護りし体調管理含め生活全般の世話をするためにいるのです」
「体調管理? 」
「そうです。例えば……熱をとって差し上げるとか」
クロードが僕を引き寄せ額に自分の額をあてた。金色の瞳が間近にせまり僕の鼓動が跳ね上がる。
「ふむ。熱はないようですね」
僕たちを見るエドガーの視線が痛い。
「さあ今夜はもう寝ましょう。明日は町に行ってみましょうね」
クロが僕の頬に手を当てると何かを唱えた。急に眠くなったのは今日一日いろいろありすぎて疲れていたせいなのかもしれない。クロのしっぽが僕の腰にぐるりと巻き付いている。ちょっと可愛いと思いながら意識を手放した。
「クロっ! お前わざと俺に見せつけてるだろ! 」
「私をクロと呼べるのはアキトだけです。私はクロード・レオ・パルドスと申します。エドガーさん」
「くそっ! お前俺を誰だと思って居るのだ」
「理不尽なことをアキトの前でするつもりですか? 権力でねじ伏せるのですか? 」
やはりクロードは俺の事を知っているようだ。
「そういうのは嫌いだ。アキトに嫌われそうな事はしたくない」
「ええ。アキトはのほほんのぽよよんですが芯はしっかりされてるので曲がったことはお嫌いですよ」
「のほほんのぽよよん。なるほどな」
「それで貴方はどうなさりたいのです? 」
「それが自分でもわからないのだ。こんなにも一人の人間に捕らわれたことはない」
「……私もですよ」
いやもっと恥ずかしいことシた後なんだけど今頃になって照れてしまう。そうなんだ、あれこれ順番が逆のような気がする。スる前に照れたりドキドキするのが普通だと思うんだ。
クロードに抱きしめられてるとぽやぽやしてきてこのまま流されてしまいそうになる。
次は最後までシてもいいかなとか……。
ドンドンドンドン!!!
いきなり小屋の扉をたたく音で現実に戻された。
クロードが眉間にしわを寄せチッと舌打ちをする。
「アキト様……アキト開けますか? どうしますか? 」
「どうしよう。この小屋の持ち主かな? 」
「アキト! 俺だ! 江戸川だ! 開けてくれ」
「江戸川なの?! クロ開けてあげてよ! 」
「…………」
クロが憮然としたまま扉をあけた。
「アキト!! 」
扉の前には江戸川が本当に立っていた。だがアキトの前にクロードが立ち塞がる。
「クロ? どうして…… 」
「ここは異世界ですよ。普通の人間が転送されて来るなんておかしいと思いませんか? 」
クロードの言葉にハッとする。そうだ。異世界だった。ただ、ここに来るにも森の中だけで異世界らしい景色もみたこともない。はたまたクロード以外の異世界人にも会ってはいない。だから危機感がないのだ。未だに夢ではないかと疑う自分もいる。
「それも全部説明したい。だからアキトと話をさせてくれ」
江戸川は苦虫を潰したような顔をしている。でも江戸川が悪いヤツとはどうしても思えない。今の現状を誰かに説明もして欲しかった。
「クロ。いいよ。僕も話しがしたい」
クロードが渋い顔をして体をひいてくれた。江戸川が小屋の中に入ってきた。
「アキト。大丈夫か? 」近寄ろうとするのをクロードが静止する。
「それ以上アキト様に近づかないで下さい」
「さっきからお前はなんなんだ? 」
江戸川とクロードが睨み合う。
「彼はクロだよ」
「クロ? あの黒猫か!? 」
「だからなんですか? 貴方こそ何者なのですか? 」
クロードが苛ついた様子で江戸川を睨む。
「お前がアキトをさらったんだろう?!! 」
「何を言いがかりをっ! 貴方こそどうやってここに来たんですか!! 」
「いい加減にしろ……お前ら僕に説明する気はないのか? 」
自分でも驚くくらい冷たい声が響いた。二人とも急に青い顔になった。身勝手な二人になんだか無性に腹が立って仕方がない。
「すまない。」
「申し訳ありません」
「謝る前に説明しろ。」
わざと横柄な口調で聞いてやる。
古ぼけた暖炉の前に三人で座るとクロードが火を起こしてくれた。ここは昼夜の寒暖差が出る地域なのか、夕方近くなり昼間よりも肌寒さを感じていた。それゆえ暖かい空気は気持ちも穏やかにさせたのだ。
「まずお前の居場所が分かったのはこの探索魔道具を使ったからだ。これを使ってここまで転移した」
江戸川はポケットからひし形の透明な鉱石を取り出した。手のひらに乗せるとくるくると回り始める。よく見ると透明な鉱石の真ん中に黒い髪の毛が一本埋め込まれていた。
「これはお前の髪の毛だ。何かあった時のために1本もらっといたんだ」
はあ? なんですと? 僕の髪の毛を抜いて隠し持っていたと?
「お前を逃したくなかったんだ」
「怖いよ。江戸川がストーカーだったなんて知らなかった」
「へ?違うっ。いや、違わないかな。お前に執着してる点ではそうなのかな? 」
おいおい、真顔でいうなよ。ストーカーなんて嫌だぞ。
「執着する理由を聞かせてくれよ」
「そうだな。まず俺の名前はエドガー・ヴラド・ポーツラフ。この世界の住人だ。理由あってドラゴンの秘宝を探してる。そのありかを示すものを君は君の祖母から譲り受けてるはずなんだ。」
「なんだそれ? 何ももらってないけどなぁ」
祖母ちゃんからは【なるようになるさ】という口癖のとうり形見の品らしきものはなかった。
「目に見えるものではないのかもしれませんね」
クロードがもっともらしい口調で割り込んできた。
「ん~。仮に僕が持っていたにせよ、なんでお前が僕にたどり着いたんだよ! 」
「それは異世界に通じる何でも屋のツッツファーレに聞いたんだ」
なんと便利な職業があるもんだ。僕が思っているよりこの世界はぶっ飛んでるのかもしれない。
「この魔道具もそこから調達した」
「魔道具が使えるということは多少は魔力をお持ちなのですね? 」
「そうだ。何ならこの場で魔力対決してやってもいいぜ」
「やめろってんだろ! 僕に協力を得たいなら僕を納得させる説明をしろ! 」
「美形は怒るほどすごみが出るんだな」とエドガーがため息をした。
「私も初めて見ました。身震いしますね」クロードも肩をあげてみせる。
美形? 誰の事だ? そんなことでごまかされないぞ。
「江戸川、お前もアキトって呼んでるんだから僕もエドガーって呼び捨てにするぞ」
「ああ、もちろんかまわないぞ」
「ではエドガー、お前僕に一度も秘宝とやらを探してるって言わなかったじゃないか」
「それとなくは何度も言ったぞ。でも俺お前には嫌われたくなくって強く言えなかったんだ。秘宝を探すのが目的で傍に居るんだって思われたくねえしな! 」
そうか探しものの為に僕を利用するんじゃなくて友達なんだって言いたいんだな。
「ありがとうエドガー。僕も君の事は友達だって思ってるよ」
にこにこと笑顔で答えてみせるとエドガーはがっくりと肩を落とした。
「なんでそうなるんだよ……」
「プッ! くくっ」クロードが肩を震わして笑っている。
「何笑ってんだよクロ。僕は怒ってるんだぞ。だいたいお前もこの世界の事を最初に僕に教えるのが当たりなんじゃないのか!? それなのにあんなことを優先してっ」
「あなたにとってあんなことでも私にとっては何より大事なことです……しかし、言われてみればそうですね。獣人の身体になれて舞い上がってたせいかもしれません。すみませんでした」
クロードの猫耳がしゅんと垂れてしまう。可愛いな……。
「おまえら……ナニかあったんだな? 」
エドガーの顔が険しい表情になる。
「クロ、てめえこっち側の住人だろ? なんでアキトといたんだ?」
「私はアキト様をお護りし体調管理含め生活全般の世話をするためにいるのです」
「体調管理? 」
「そうです。例えば……熱をとって差し上げるとか」
クロードが僕を引き寄せ額に自分の額をあてた。金色の瞳が間近にせまり僕の鼓動が跳ね上がる。
「ふむ。熱はないようですね」
僕たちを見るエドガーの視線が痛い。
「さあ今夜はもう寝ましょう。明日は町に行ってみましょうね」
クロが僕の頬に手を当てると何かを唱えた。急に眠くなったのは今日一日いろいろありすぎて疲れていたせいなのかもしれない。クロのしっぽが僕の腰にぐるりと巻き付いている。ちょっと可愛いと思いながら意識を手放した。
「クロっ! お前わざと俺に見せつけてるだろ! 」
「私をクロと呼べるのはアキトだけです。私はクロード・レオ・パルドスと申します。エドガーさん」
「くそっ! お前俺を誰だと思って居るのだ」
「理不尽なことをアキトの前でするつもりですか? 権力でねじ伏せるのですか? 」
やはりクロードは俺の事を知っているようだ。
「そういうのは嫌いだ。アキトに嫌われそうな事はしたくない」
「ええ。アキトはのほほんのぽよよんですが芯はしっかりされてるので曲がったことはお嫌いですよ」
「のほほんのぽよよん。なるほどな」
「それで貴方はどうなさりたいのです? 」
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