152 / 190
152 魔導王国
しおりを挟む
魔導王国イルームの、最初に立ち寄った街にて、散策を楽しむルリ達。
街並みの違い……魔道具を存分に活用した街並みに驚く。
(街灯が多いなぁ。それに……)
決して繁盛しているようには見えないような小さな露店でも、火や水の魔道具を設えて店舗を構えている。
共同の井戸などを水場にしているクローム王国とは大違いだ。
各家庭への普及率も、相当高いのだろうと推測される。
(国が魔道具の利権を主張したりしなければ、この世界はもっと豊かになるのだろうに……)
魔道具を独占し国外への持ち出しに制限をつけようとする魔導王国の姿勢に疑問を感じるルリ。
高い手数料……関税のようなものがなければ、クローム王国、それに帝国へも魔道具が広まるであろう。
「ねぇ、何で魔導王国は、魔道具を独占しようとしてるのかなぁ」
「自国を豊かにするため?」
「でもさぁ、税率を適度な所に抑えて、国外と貿易した方が儲かる気がするんだけど」
「国外に売れる程、魔道具は数を作れないとか?」
真意は直接聞いてみないと不明だが、何かしらの理由があって、魔道具が国外に流れにくくなるような政策を取っているのは間違いない。
「国王と話す際に、クローム王国に魔道具を安く流してもらえないか、聞いてみますわ」
「うん、文官の方々にも相談しておきましょう」
通商交渉などはミリアの担当では無いはずなので、文官にも状況を伝え、改善を図ろうと話すルリ達。今日始まった制度ではないので文官たちは承知していることかもしれないし、その改善のための交渉は、既に行われている可能性が高い。
早速宿に戻り、打ち合わせを行うのであった。
魔道具が豊富な、魔導王国の宿は、クローム王国では考えられない程に快適だった。
「お湯の出がいいわね。それに、灯りが豊富だから明るい……」
「これは何? 風が出てくるけど……ドライヤー?」
入浴後、設備を前に騒いでいるルリ達。
メアリーが見つけたのは、昔の美容院にあったような、頭をすっぽりと覆うタイプのドライヤーだ。
ルリ達は、普段から風魔法をドライヤー代わりに使っているので、魔道具としてのドライヤーを見たのは初めてだった。
「こっち来て!! マッサージの椅子もあるわよ!!」
ツボなどの医学的な知識は広まっていないのであまり気持ちよくはないが、マッサージチェアらしき椅子もある。座ってみると、身体が壊れそうに痛い……。
(魔道具で回転とかの動きも出来るのかぁ。やっぱり、モーターみたいなのがあるのかなぁ……)
火や水、風邪を出す魔道具であれば、魔法を詰め込んだのであろうと想像がつく。しかし、回転運動などを行う魔道具は、クローム王国では見た事がなかった。
原理は不明なものの、モーターのような動きが出来るのであれば、ルリの目指す、自動車などへの応用も期待できる。
「ちょっとルリ、壊さないでよ!!」
動く原理が知りたくてマッサージチェアを裏からのぞき込むルリ。
ひっくり返してカバーの布をはがそうとした所で、待ったがかかる。
「これ、どうやって動いてるのかなぁ」
「そりゃ、魔法で動いてるんでしょ?」
結局、中身を見ることは出来ず、分からずじまいで終わるのであった……。
魔導王国イルームの王都到着までは、その後も何度か街に立ち寄りながら進む。
事件も無ければ、収穫も無し。
魔道具店に立ち寄っても不思議な道具を目にするだけで、作り方など不明なままだ。
また、お店で売られているのは生活に密着した魔道具中心で、想像を超えるような物はなし。
(ネコ型ロボットみたいな不思議道具はさすがに存在しないかぁ……)
少しだけ期待していたのであるが、どこにでも行けるドアや、頭に付けるだけで飛べるような便利道具は存在していない。
さすがに、そんな道具があれば、文化が変わっているであろう……。
「あと数時間で、王都到着となります。お着替えお願いします」
結局毎日、運動を欠かさずに行って来たルリ達。
街に出る時以外は運動着で過ごしていたため、ドレスに着替えなおすように言われる。
なお、ゆっくりとであれば、1時間のジョギングも余裕で走れるくらいに、成長している。
出発前と比べて、明らかに体力がついたようだ。
「着いたらどこに行くのかしら?」
「宿が準備されておりますので、まずはそこに。追って、王宮へ向かう段取りとなっております」
王都でも最高級の宿が準備されているらしい。
隣国からの公式な使者なので、最上級の待遇となっている。
本日は宿にて待機、明日、ミリアが王宮へと挨拶に向かう予定と聞く。
同席するのは、セイラと文官たちだ。
ルリは、しばし自由時間と言われた。
商業ギルドの担当者が、スケジュール調整の為に訪ねてくるとの事で、予定はこれから決まる。
「メアリー、明日時間ありそうだし、街に出てみない? 冒険者ギルドとかも行ってみたいし」
「いいよ。私も、街で売ってる商品とか、どんなものがあるのか調べておきたいわ」
ミリアとセイラが羨ましそうな顔をするが、王族の仕事が優先、仕方がない。
4人揃って出かけられる機会もあるであろうと、納得してもらう。
門を入ると、クローム王国の王都に引けを取らない立派な街並み。
道の両側には兵士が一列に並び、通行を規制している。
物珍しさなのか足を止めて使節団一行を眺める者もいるが、特に歓迎のムードなどではなかった。
「なんか寂しいわね」
「他国だし、仕方ないわよ」
唯一目を引くとすれば、最も目立つ馬車に堂々と乗車するミリアだ。
どこのお姫様かなどと小声で話すらしき声も聞こえてくるので、気付いた人も多いのであろう。
この国の文化なのか、単に興味がないのか……。とにかく静かな雰囲気の中、通りの真ん中を進む一行。
ルリとメアリーは、適度に手など振りながらも、大人しくしているのであった。
「着いたわねぇ」
「長かったわ……」
とにかく、魔導王国イルームの王都に到着だ。
宿の部屋に入ったルリ達は、長旅から解放されて一息ついていた。
「それにしても、街、静かだったわよね」
「軍の統治がかなり厳しいそうよ。歓声あげたりしちゃいけないみたい」
「そうなんだぁ。堅苦しそうな国ねぇ……」
街の雰囲気に違和感を持ったセイラが、先に情報を集めてくれていた。
魔道具の扱いで規制がある以外にも、住民の暮らしにはいろいろと制約があるらしい。
軍隊が常に目を光らせているようで、窮屈な国のようだ。
クローム王国と比べると自由が制限されているので、街を出歩く時は、騒いだりしないように注意しろとの事だった。
「具体的に、何がダメなの?」
「例えば、派手な服装がダメだったり、食べ歩きがダメだったり……」
「なにそれ? それで、違反するとどうなるの?」
「軍人に見つかると、最悪捕まっちゃうみたいよ……」
(なんか、校則みたいね……。しかも風紀委員がいるとは……)
サッと聞いただけでも、くだらない規則が多い。もちろん、統制の為には必要なものもあるであろうが、行き過ぎた規制は、人の自由を損なう場合もある。
「他国だから従うけど、面倒な国ね」
「とにかく、軍人には近づかない事。それに限るわ」
見つからなければいい、という訳ではないが、トラブルは避けるに限る。
行動に注意し、軍人はとは絡まない事。
ルールを確認し合う、『ノブレス・エンジェルズ』の4人であった。
街並みの違い……魔道具を存分に活用した街並みに驚く。
(街灯が多いなぁ。それに……)
決して繁盛しているようには見えないような小さな露店でも、火や水の魔道具を設えて店舗を構えている。
共同の井戸などを水場にしているクローム王国とは大違いだ。
各家庭への普及率も、相当高いのだろうと推測される。
(国が魔道具の利権を主張したりしなければ、この世界はもっと豊かになるのだろうに……)
魔道具を独占し国外への持ち出しに制限をつけようとする魔導王国の姿勢に疑問を感じるルリ。
高い手数料……関税のようなものがなければ、クローム王国、それに帝国へも魔道具が広まるであろう。
「ねぇ、何で魔導王国は、魔道具を独占しようとしてるのかなぁ」
「自国を豊かにするため?」
「でもさぁ、税率を適度な所に抑えて、国外と貿易した方が儲かる気がするんだけど」
「国外に売れる程、魔道具は数を作れないとか?」
真意は直接聞いてみないと不明だが、何かしらの理由があって、魔道具が国外に流れにくくなるような政策を取っているのは間違いない。
「国王と話す際に、クローム王国に魔道具を安く流してもらえないか、聞いてみますわ」
「うん、文官の方々にも相談しておきましょう」
通商交渉などはミリアの担当では無いはずなので、文官にも状況を伝え、改善を図ろうと話すルリ達。今日始まった制度ではないので文官たちは承知していることかもしれないし、その改善のための交渉は、既に行われている可能性が高い。
早速宿に戻り、打ち合わせを行うのであった。
魔道具が豊富な、魔導王国の宿は、クローム王国では考えられない程に快適だった。
「お湯の出がいいわね。それに、灯りが豊富だから明るい……」
「これは何? 風が出てくるけど……ドライヤー?」
入浴後、設備を前に騒いでいるルリ達。
メアリーが見つけたのは、昔の美容院にあったような、頭をすっぽりと覆うタイプのドライヤーだ。
ルリ達は、普段から風魔法をドライヤー代わりに使っているので、魔道具としてのドライヤーを見たのは初めてだった。
「こっち来て!! マッサージの椅子もあるわよ!!」
ツボなどの医学的な知識は広まっていないのであまり気持ちよくはないが、マッサージチェアらしき椅子もある。座ってみると、身体が壊れそうに痛い……。
(魔道具で回転とかの動きも出来るのかぁ。やっぱり、モーターみたいなのがあるのかなぁ……)
火や水、風邪を出す魔道具であれば、魔法を詰め込んだのであろうと想像がつく。しかし、回転運動などを行う魔道具は、クローム王国では見た事がなかった。
原理は不明なものの、モーターのような動きが出来るのであれば、ルリの目指す、自動車などへの応用も期待できる。
「ちょっとルリ、壊さないでよ!!」
動く原理が知りたくてマッサージチェアを裏からのぞき込むルリ。
ひっくり返してカバーの布をはがそうとした所で、待ったがかかる。
「これ、どうやって動いてるのかなぁ」
「そりゃ、魔法で動いてるんでしょ?」
結局、中身を見ることは出来ず、分からずじまいで終わるのであった……。
魔導王国イルームの王都到着までは、その後も何度か街に立ち寄りながら進む。
事件も無ければ、収穫も無し。
魔道具店に立ち寄っても不思議な道具を目にするだけで、作り方など不明なままだ。
また、お店で売られているのは生活に密着した魔道具中心で、想像を超えるような物はなし。
(ネコ型ロボットみたいな不思議道具はさすがに存在しないかぁ……)
少しだけ期待していたのであるが、どこにでも行けるドアや、頭に付けるだけで飛べるような便利道具は存在していない。
さすがに、そんな道具があれば、文化が変わっているであろう……。
「あと数時間で、王都到着となります。お着替えお願いします」
結局毎日、運動を欠かさずに行って来たルリ達。
街に出る時以外は運動着で過ごしていたため、ドレスに着替えなおすように言われる。
なお、ゆっくりとであれば、1時間のジョギングも余裕で走れるくらいに、成長している。
出発前と比べて、明らかに体力がついたようだ。
「着いたらどこに行くのかしら?」
「宿が準備されておりますので、まずはそこに。追って、王宮へ向かう段取りとなっております」
王都でも最高級の宿が準備されているらしい。
隣国からの公式な使者なので、最上級の待遇となっている。
本日は宿にて待機、明日、ミリアが王宮へと挨拶に向かう予定と聞く。
同席するのは、セイラと文官たちだ。
ルリは、しばし自由時間と言われた。
商業ギルドの担当者が、スケジュール調整の為に訪ねてくるとの事で、予定はこれから決まる。
「メアリー、明日時間ありそうだし、街に出てみない? 冒険者ギルドとかも行ってみたいし」
「いいよ。私も、街で売ってる商品とか、どんなものがあるのか調べておきたいわ」
ミリアとセイラが羨ましそうな顔をするが、王族の仕事が優先、仕方がない。
4人揃って出かけられる機会もあるであろうと、納得してもらう。
門を入ると、クローム王国の王都に引けを取らない立派な街並み。
道の両側には兵士が一列に並び、通行を規制している。
物珍しさなのか足を止めて使節団一行を眺める者もいるが、特に歓迎のムードなどではなかった。
「なんか寂しいわね」
「他国だし、仕方ないわよ」
唯一目を引くとすれば、最も目立つ馬車に堂々と乗車するミリアだ。
どこのお姫様かなどと小声で話すらしき声も聞こえてくるので、気付いた人も多いのであろう。
この国の文化なのか、単に興味がないのか……。とにかく静かな雰囲気の中、通りの真ん中を進む一行。
ルリとメアリーは、適度に手など振りながらも、大人しくしているのであった。
「着いたわねぇ」
「長かったわ……」
とにかく、魔導王国イルームの王都に到着だ。
宿の部屋に入ったルリ達は、長旅から解放されて一息ついていた。
「それにしても、街、静かだったわよね」
「軍の統治がかなり厳しいそうよ。歓声あげたりしちゃいけないみたい」
「そうなんだぁ。堅苦しそうな国ねぇ……」
街の雰囲気に違和感を持ったセイラが、先に情報を集めてくれていた。
魔道具の扱いで規制がある以外にも、住民の暮らしにはいろいろと制約があるらしい。
軍隊が常に目を光らせているようで、窮屈な国のようだ。
クローム王国と比べると自由が制限されているので、街を出歩く時は、騒いだりしないように注意しろとの事だった。
「具体的に、何がダメなの?」
「例えば、派手な服装がダメだったり、食べ歩きがダメだったり……」
「なにそれ? それで、違反するとどうなるの?」
「軍人に見つかると、最悪捕まっちゃうみたいよ……」
(なんか、校則みたいね……。しかも風紀委員がいるとは……)
サッと聞いただけでも、くだらない規則が多い。もちろん、統制の為には必要なものもあるであろうが、行き過ぎた規制は、人の自由を損なう場合もある。
「他国だから従うけど、面倒な国ね」
「とにかく、軍人には近づかない事。それに限るわ」
見つからなければいい、という訳ではないが、トラブルは避けるに限る。
行動に注意し、軍人はとは絡まない事。
ルールを確認し合う、『ノブレス・エンジェルズ』の4人であった。
0
お気に入りに追加
3,909
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる