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129 観光案内
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「じゃじゃーん!! 羽根つき餃子です!!」
食堂に集まった辺境伯をはじめとしたフロイデン領の主要人物に、手作りの餃子を紹介するルリ。
ミリア達も餃子を見るのは初めてだ。
熱々でジューシーな餃子を、取り憑かれたかのように口に運び、美味しい! が連呼される。
「がぁはっはっ!! 餃子というのかぁ!! いくらでも食えるぞ!! どんどん持って来いぃ!!」
「これは食が進むわね。ルリの料理にはいつも驚かされるわ」
「うん、食べるのが止められないわ!」
辺境伯はもちろん、ミリア達も満足そうである。
「タレは、この魚醤を使った物がおすすめです。
魚醤は、魚を原料にするので海の近くでないと作れません。マリーナル領でもお願いしたのですが、ぜひ、魚醤を量産して王都にも運べるように、研究をお願いしますわ」
さりげなく、魚醤の生産をお願いするルリ。
ニヤッとした辺境伯の顔を見て、長男をはじめとした周りの実務担当が、何も言わずに理解すると、対応を約束してくれる。
この流れが、フロイデン領での通常なのだろう。
「あまり量は無いのですが、餃子はご飯に合うんです。これは、農業国ザバスでとれるお米を炊いたものです。ぜひ、取り寄せるか、生産するか、してみるといいと思いますよ」
手持ちのお米で焚いたご飯を提供。
ついでなので、お米の普及もアピールしておく。
本当は、餃子と一緒にラーメンも出したかったのだが、未だにカンスイが必要な中華麺の製法が分からず、作るに至れていない。
「辺境伯様、本日冒険者ギルドに行って参りましたわ。指名依頼のご配慮、ありがとうございました」
「がぁはっはっ!! 英雄には少ない報酬だがの。他にも報酬を渡したいのじゃが……。
どうだ? 息子でも孫でも、好きなのを持っていかんか?」
「ち、父上、私たちを景品のように言わないでください……」
食事も落ち着き始めたタイミングで、予定通り、辺境伯へのお礼を話し始めるミリア。
逆に、報酬を追加したいと返され、その返答しにくい内容に困る。
「辺境伯様、報酬は、もう十分ですわ。お孫さんは、明日1日お借りする予定ですし……」
「そのまま王宮まで連れて行ってくれるのかの?」
「い、いえ……」
「父上、王女殿下がお困りです。戯れはその辺にしてください!」
辺境伯と一緒だと、会話のペースをすぐに持っていかれてしまう。
それでも、何とか、お礼の話を切り出した。
「わたくし達からも、辺境伯様にプレゼントがございますの。
アルナ、例の品いいかしら?」
今となってはルリだけでなく『ノブレス・エンジェルズ』の従者のようになっているメイド三姉妹のアルナが、日中に選んだスカーフとお酒を持ってくる。
「がぁはっはっ!! これは良い品じゃぁ!!
ん? この酒も、いい目利きぞな!!」
(アハハ! リアルな「くま○ん」だわ……!)
大きな身体に紅白のスカーフが愛らしく、ゆるキャラに近い雰囲気の辺境伯。
熊本のキャラクターを思い出しながら笑い出しそうになる。
孫のタリム君も気に入ったらしく、思わず抱きついている。
「戦場の辺境伯様も格好良いですが、お茶目な辺境伯様も素敵ですわ」
社交辞令ではなく、本気で賛辞を贈る、ミリア達であった。
翌朝。
部屋で身支度を整えていると、辺境伯の孫であるタリム君が訪ねてきた。
今日は、タリム君の案内で、領都を観光する日だ。
「おはよう、タリム君。行きましょうか!」
タリム君とお世話に従者が2人。それにルリ達4人とメイドのウルナ。総勢8人で屋敷を出る。貴族のオーラこそ隠せないが、一応お忍びとして普段着の格好だ。
アルナとイルナには、魔物三姉妹のお世話もあるので残ってもらった。
「まずは、朝の市場に行きましょう。時々、僕も連れてってもらうんですよ!」
どこの世界でも、朝の市場は活況だ。
特に戦勝に沸く領都では、鬱憤を晴らすかのように、一大セールが行われている。
『さぁさぁ、ご祝儀価格だよ!!』
『戦勝祝いのセール中だよぉ!!』
軍事を強化しているフロイデン領では、男女問わず、住民のほとんどが兵士としての訓練を受けている。前線に立つのは屈強な男たちになる事が多いものの、女性の兵士も珍しくない。
全員で戦い、勝ち取った勝利。
開戦と同時にほぼ全ての住民が武器を取り、街の、領の防衛の為に参戦した事からも、格別の想いがあるらしい。
(こういう街、素敵ね。住民が一丸になって何かに取り組めるのって、すごい事だわ)
全員が兵役に就くなど、日本では考えられない状況。
きっと表には出ていない問題点もいろいろとあるのであろうが、剣と魔法の世界では必要な機能だと、ルリは思っている。
兵士の育成など、学ぶことが多いと、フロイデン領のすばらしさに感動するルリである。
「ルリ? ぼうっとしちゃってどうしたの?」
「ううん、ちょっと考え事。いい街だなぁって……」
実際、住民たちの表情は、戦争の疲れを吹き飛ばす程に明るい。
中には、家族がまだゼリス城塞や砦に詰めている者、帰らぬ人となってしまった者もいるのであろうが、それを感じさせないくらいに、生命力に溢れていた。
「辺境伯様のチカラですかね? 確かにいい街だわ」
「うん、不思議な人ですわね……」
活気あふれる市場を歩きながら、タリム君に辺境伯の事など聞いてみる。
脳筋で戦となれば突撃しか考えていないような人だが、領民思いの領主だと分かって、改めて、辺境伯の人柄に魅力を感じるのであった。
「あ、皆さん、ありましたよ! あのお店の串焼きは絶対に召し上がって欲しいんです!」
ルリ達が街の様子に感動している中、次々と美味しいお店を紹介してくるタリム君。
全体的に住民の戦闘力が高いため、近くで狩れる肉は、いつも豊富に店に並ぶらしい。
屋台料理を大量に買い込むと、タリム君が連れて行きたい場所があると言う。
「いろいろと買いましたし、公園に行きましょう。
僕がよく遊んでいる場所です!」
その公園は、緑に囲まれた落ち着いた広場になっていた。
どちらかというと貴族などの上流階級の利用が多いらしく、キレイに整備されている。
庭園の中に屋根のある休憩所があり、丸いテーブルに食事を並べると、まるで映画の一場面のような優雅な雰囲気になる。
「ここは僕のお気に入りの場所なのです。いつも、ここでお茶をいただいています」
「落ち着いていていい場所ね。王宮の庭園を思い出しますわ」
街の雑踏から切り離された様な空間。
フロイデン領らしくは無い場所だが、ミリアやセイラには落ち着く場所のようだ。
「タリム様、ご機嫌麗しゅう。今日はお友達とご一緒ですか?」
領都に住む他の貴族家であろう。タリム君より少し小さいくらいの年頃の少女とその母親が、話しかけてきた。
せっかくなのでと一緒に座り、談笑を始める。
ミリアとセイラが自己紹介したら、……本気で驚かれる。
領主の屋敷に王女一行が滞在している事は聞いていたものの、さすがに街の公園で出会うとは思っていなかったらしい。
「お腹もいっぱいになりましたし、次に向かいましょう。
ルシアさんも一緒に来ますね?」
タリム君のお友達でもあるルシアちゃん。
母親の許可……懇願があり、同行する事になった。
王族と友達になる機会などそうそうあるはずが無く、この機会を逃す訳にはいかない。
移動先は、街の城壁。王都にも匹敵するような領都の城壁は、上に登る事が出来る。
特に、正門近くは一際高くなっていて、そこからの眺めも最高らしい。
「衛兵さん、いつもご苦労様です」
「タリム様、お伺いしております。城壁の上まで案内いたします」
既に訪問が伝えられていたようで、待ち構えていた兵士が城壁を案内してくれる。
壁と言えども、大きな建物になっており、中には兵士が休憩するための部屋や、武具や食料の倉庫がある。
また、万が一敵に入られても簡単に登れないように、迷路のような構造になっている。
「凄いですね! この街、いえ、城塞を落とす事は不可能に思えます」
「はい、王国、いや世界でも最高の城壁ですよ! 絶対に落ちません!」
兵士も自信をもって答える。昔、帝国との争いが頻繁にあった時代は、この城壁が活躍したらしい。
「うわぁ!! いい眺めねぇ!!」
「森が見下ろせるのね! 綺麗だわ!!」
「あの奥、海かしら? キラキラしてる!!」
城壁の上まで登ると、眼下には一面の森。
澄んだ空との、青と緑の対比が見事で、まさに絶景が広がっていた。
馬車で1日の距離でもある海が見えているのかは微妙だが、水平線付近が輝いているのが、絵のように美しい景色をより際立たせている。
「ねぇ、タリム君。少しここでゆっくりしていってもいいかしら?」
「はい、お気のすむまで眺めてください」
過ごしやすい初冬の陽気の中、景色に見惚れ、心の疲れを癒すルリ達であった。
食堂に集まった辺境伯をはじめとしたフロイデン領の主要人物に、手作りの餃子を紹介するルリ。
ミリア達も餃子を見るのは初めてだ。
熱々でジューシーな餃子を、取り憑かれたかのように口に運び、美味しい! が連呼される。
「がぁはっはっ!! 餃子というのかぁ!! いくらでも食えるぞ!! どんどん持って来いぃ!!」
「これは食が進むわね。ルリの料理にはいつも驚かされるわ」
「うん、食べるのが止められないわ!」
辺境伯はもちろん、ミリア達も満足そうである。
「タレは、この魚醤を使った物がおすすめです。
魚醤は、魚を原料にするので海の近くでないと作れません。マリーナル領でもお願いしたのですが、ぜひ、魚醤を量産して王都にも運べるように、研究をお願いしますわ」
さりげなく、魚醤の生産をお願いするルリ。
ニヤッとした辺境伯の顔を見て、長男をはじめとした周りの実務担当が、何も言わずに理解すると、対応を約束してくれる。
この流れが、フロイデン領での通常なのだろう。
「あまり量は無いのですが、餃子はご飯に合うんです。これは、農業国ザバスでとれるお米を炊いたものです。ぜひ、取り寄せるか、生産するか、してみるといいと思いますよ」
手持ちのお米で焚いたご飯を提供。
ついでなので、お米の普及もアピールしておく。
本当は、餃子と一緒にラーメンも出したかったのだが、未だにカンスイが必要な中華麺の製法が分からず、作るに至れていない。
「辺境伯様、本日冒険者ギルドに行って参りましたわ。指名依頼のご配慮、ありがとうございました」
「がぁはっはっ!! 英雄には少ない報酬だがの。他にも報酬を渡したいのじゃが……。
どうだ? 息子でも孫でも、好きなのを持っていかんか?」
「ち、父上、私たちを景品のように言わないでください……」
食事も落ち着き始めたタイミングで、予定通り、辺境伯へのお礼を話し始めるミリア。
逆に、報酬を追加したいと返され、その返答しにくい内容に困る。
「辺境伯様、報酬は、もう十分ですわ。お孫さんは、明日1日お借りする予定ですし……」
「そのまま王宮まで連れて行ってくれるのかの?」
「い、いえ……」
「父上、王女殿下がお困りです。戯れはその辺にしてください!」
辺境伯と一緒だと、会話のペースをすぐに持っていかれてしまう。
それでも、何とか、お礼の話を切り出した。
「わたくし達からも、辺境伯様にプレゼントがございますの。
アルナ、例の品いいかしら?」
今となってはルリだけでなく『ノブレス・エンジェルズ』の従者のようになっているメイド三姉妹のアルナが、日中に選んだスカーフとお酒を持ってくる。
「がぁはっはっ!! これは良い品じゃぁ!!
ん? この酒も、いい目利きぞな!!」
(アハハ! リアルな「くま○ん」だわ……!)
大きな身体に紅白のスカーフが愛らしく、ゆるキャラに近い雰囲気の辺境伯。
熊本のキャラクターを思い出しながら笑い出しそうになる。
孫のタリム君も気に入ったらしく、思わず抱きついている。
「戦場の辺境伯様も格好良いですが、お茶目な辺境伯様も素敵ですわ」
社交辞令ではなく、本気で賛辞を贈る、ミリア達であった。
翌朝。
部屋で身支度を整えていると、辺境伯の孫であるタリム君が訪ねてきた。
今日は、タリム君の案内で、領都を観光する日だ。
「おはよう、タリム君。行きましょうか!」
タリム君とお世話に従者が2人。それにルリ達4人とメイドのウルナ。総勢8人で屋敷を出る。貴族のオーラこそ隠せないが、一応お忍びとして普段着の格好だ。
アルナとイルナには、魔物三姉妹のお世話もあるので残ってもらった。
「まずは、朝の市場に行きましょう。時々、僕も連れてってもらうんですよ!」
どこの世界でも、朝の市場は活況だ。
特に戦勝に沸く領都では、鬱憤を晴らすかのように、一大セールが行われている。
『さぁさぁ、ご祝儀価格だよ!!』
『戦勝祝いのセール中だよぉ!!』
軍事を強化しているフロイデン領では、男女問わず、住民のほとんどが兵士としての訓練を受けている。前線に立つのは屈強な男たちになる事が多いものの、女性の兵士も珍しくない。
全員で戦い、勝ち取った勝利。
開戦と同時にほぼ全ての住民が武器を取り、街の、領の防衛の為に参戦した事からも、格別の想いがあるらしい。
(こういう街、素敵ね。住民が一丸になって何かに取り組めるのって、すごい事だわ)
全員が兵役に就くなど、日本では考えられない状況。
きっと表には出ていない問題点もいろいろとあるのであろうが、剣と魔法の世界では必要な機能だと、ルリは思っている。
兵士の育成など、学ぶことが多いと、フロイデン領のすばらしさに感動するルリである。
「ルリ? ぼうっとしちゃってどうしたの?」
「ううん、ちょっと考え事。いい街だなぁって……」
実際、住民たちの表情は、戦争の疲れを吹き飛ばす程に明るい。
中には、家族がまだゼリス城塞や砦に詰めている者、帰らぬ人となってしまった者もいるのであろうが、それを感じさせないくらいに、生命力に溢れていた。
「辺境伯様のチカラですかね? 確かにいい街だわ」
「うん、不思議な人ですわね……」
活気あふれる市場を歩きながら、タリム君に辺境伯の事など聞いてみる。
脳筋で戦となれば突撃しか考えていないような人だが、領民思いの領主だと分かって、改めて、辺境伯の人柄に魅力を感じるのであった。
「あ、皆さん、ありましたよ! あのお店の串焼きは絶対に召し上がって欲しいんです!」
ルリ達が街の様子に感動している中、次々と美味しいお店を紹介してくるタリム君。
全体的に住民の戦闘力が高いため、近くで狩れる肉は、いつも豊富に店に並ぶらしい。
屋台料理を大量に買い込むと、タリム君が連れて行きたい場所があると言う。
「いろいろと買いましたし、公園に行きましょう。
僕がよく遊んでいる場所です!」
その公園は、緑に囲まれた落ち着いた広場になっていた。
どちらかというと貴族などの上流階級の利用が多いらしく、キレイに整備されている。
庭園の中に屋根のある休憩所があり、丸いテーブルに食事を並べると、まるで映画の一場面のような優雅な雰囲気になる。
「ここは僕のお気に入りの場所なのです。いつも、ここでお茶をいただいています」
「落ち着いていていい場所ね。王宮の庭園を思い出しますわ」
街の雑踏から切り離された様な空間。
フロイデン領らしくは無い場所だが、ミリアやセイラには落ち着く場所のようだ。
「タリム様、ご機嫌麗しゅう。今日はお友達とご一緒ですか?」
領都に住む他の貴族家であろう。タリム君より少し小さいくらいの年頃の少女とその母親が、話しかけてきた。
せっかくなのでと一緒に座り、談笑を始める。
ミリアとセイラが自己紹介したら、……本気で驚かれる。
領主の屋敷に王女一行が滞在している事は聞いていたものの、さすがに街の公園で出会うとは思っていなかったらしい。
「お腹もいっぱいになりましたし、次に向かいましょう。
ルシアさんも一緒に来ますね?」
タリム君のお友達でもあるルシアちゃん。
母親の許可……懇願があり、同行する事になった。
王族と友達になる機会などそうそうあるはずが無く、この機会を逃す訳にはいかない。
移動先は、街の城壁。王都にも匹敵するような領都の城壁は、上に登る事が出来る。
特に、正門近くは一際高くなっていて、そこからの眺めも最高らしい。
「衛兵さん、いつもご苦労様です」
「タリム様、お伺いしております。城壁の上まで案内いたします」
既に訪問が伝えられていたようで、待ち構えていた兵士が城壁を案内してくれる。
壁と言えども、大きな建物になっており、中には兵士が休憩するための部屋や、武具や食料の倉庫がある。
また、万が一敵に入られても簡単に登れないように、迷路のような構造になっている。
「凄いですね! この街、いえ、城塞を落とす事は不可能に思えます」
「はい、王国、いや世界でも最高の城壁ですよ! 絶対に落ちません!」
兵士も自信をもって答える。昔、帝国との争いが頻繁にあった時代は、この城壁が活躍したらしい。
「うわぁ!! いい眺めねぇ!!」
「森が見下ろせるのね! 綺麗だわ!!」
「あの奥、海かしら? キラキラしてる!!」
城壁の上まで登ると、眼下には一面の森。
澄んだ空との、青と緑の対比が見事で、まさに絶景が広がっていた。
馬車で1日の距離でもある海が見えているのかは微妙だが、水平線付近が輝いているのが、絵のように美しい景色をより際立たせている。
「ねぇ、タリム君。少しここでゆっくりしていってもいいかしら?」
「はい、お気のすむまで眺めてください」
過ごしやすい初冬の陽気の中、景色に見惚れ、心の疲れを癒すルリ達であった。
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