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40 貴様、おれを知らんのか?
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「おや、先客がいたか」
誰もいない、静かな裏庭で泣いているときだった。
不意に声をかけられて顔を上げると、そこには若い顔の整った細身の男性がマリーリの前に立っていた。
「……っすみません。すぐにどきますので」
「泣いているのか?」
「っ、どうぞお気遣いなく」
「いや、そんなわけにはいかない。女性を泣かせたままというのは騎士道に反するからな」
そう言って男にハンカチを差し出される。
「えっと」
「素直に受け取れ」
「あ、ありがとうございます」
おずおずとその手から受け取るとハンカチで涙を拭う。
ハンカチからはほのかに甘い匂いがして、高貴な身分であることを感じた。
「あの、ハンカチを洗ってお返ししたいので、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「貴様、おれを知らんのか?」
奇異なものでも見るかのような、酷くびっくりした表情をする男にマリーリもつられて驚く。
そんなに有名な人物だったのか、と頭の中の記憶をひっくり返して考えるも、いくら逡巡したところで見知った人物はついぞ出てこなかった。
「申し訳ありません、存じ上げませんで。お恥ずかしいのですが、こういう場が不得手であまり社交界に出たことがなく」
「ふん、なるほど、そういうことか。おれの名はグロウだ。名を名乗ればさすがにわかるだろう?」
「グロウ……って、ま、ま、まさか王弟のグロウさまですか!? も、申し訳ありません! あぁあああ、畏れ多くもハンカチを貸していただくなんて!」
「いや、いい。そんなに畏まらずとも、おれは騎士団長を務めるものだからな」
「申し訳ありません。ありがとうございます」
「それで、娘。貴様はどこの娘だ?」
「え? あぁ、えっと、私は……」
バード伯爵夫人、だと答えようとしたその時だった。
「マリーリ!!」
焦ったようにこちらに駆けてくるジュリアス。
それを見てなぜかグロウは一瞬綺麗な顔を顰めたが、すぐさま元の表情に戻していた。
「貴様の連れか、ジュリアス」
「はい、私の伴侶であるマリーリと申します」
「申し訳ありません。ご挨拶が遅れましたが、ジュリアスの妻のマリーリと申します」
「伴侶……? 貴様が? 聞いてないぞ」
「えぇ、内々で済ませましたので。詳しくお知りになりたいのであれば陛下に聞いていただければと」
「いや、いい。兄上の手を煩わせるまでもない。しかし、ふぅん、貴様はこういう娘が趣味なのか」
先程までの穏やかな雰囲気とは一転して、まじまじとマリーリを見定めるグロウ。
その視線はあからさまな品定めで、マリーリはなんだか居心地が悪かった。
「失礼ながら、妻の体調が優れないようなので御前を拝辞させていただきます」
「ほう、随分とまた大事にしているんだな。人慣れしていないお前が珍しい」
「では、失敬」
ジュリアスは言うやいなやマリーリの肩を抱き、グロウにすぐ背を向けるとずんずんと歩き出す。
「ねぇ、ジュリアス、いいの?」
「大丈夫だ、気にするな」
「で、でも……っ」
「マリーリが気にすることではない」
一応、今は騎士ではないとはいえ、騎士団長であり王弟であるグロウにあの態度はどうなのだろうか、と不安になる。
そもそもなんだか二人はあまり仲がよくなさそうというか、不穏な空気を醸し出していたが、一体どういう関係なのだろうか。
マリーリは気になるが、今は聞いてはいけないような気がして渋々口を噤んだ。
「ジュリアス、どこに行くの?」
「帰る。用は果たした。それにマリーリだってその顔のままでこれ以上ここにいたくはないだろう?」
「……それは、そうだけど」
まだ自分で確認できていないとはいえ、きっと酷く醜い顔をしているのだろう。
「何があった」
「それは……」
言いかけたその時、視界に再び見たくない人物が飛び込んでくる。
(キューリス……っ)
「あら、ジュリアスさま。もうお帰りになられるのですか?」
先程とは打って変わって猫撫で声で話しかけてくるキューリス。
その姿は本性を知らない人物であれば誰もがメロメロになってしまいそうなほど、妖艶であった。
だがジュリアスはチラッと彼女を一瞥するだけで、「えぇ」と短く答えると再びマリーリを連れて外に向かって歩き出す。
だが、キューリスもなぜかそれに合わせてついてきた。
「ところで、なぜマリーリと一緒にいらっしゃるんです? そんな娘放っておいて、せっかくいらしたんですもの、もっとお話したいですわ」
「失礼。妻の具合が悪いようなので」
「は? 妻……?」
理解しがたいものを見るような目で呆気にとられるキューリス。
ジュリアスが何を言っているのか、まるで理解できていないようだった。
「誰が、誰の妻なのです?」
「貴女には関係ない」
「そんな、ジュリアスさま……っ!」
「とにかく本日は失礼させていただく。では」
そう言うと、ツカツカと歩調を早めて待機していた馬車に乗り込む。
従者に自宅に戻るよう伝えると、やっと詰まっていた息がゆっくりと吐き出せた。
「大丈夫か、マリーリ」
乗るなり頬に手を添えられ、じっくりと瞳を覗き込まれる。
綺麗な澄んだ蒼穹のような瞳で見つめられて、違う意味で身体が固まってしまった。
「え、えぇ。大丈夫」
「すまない、俺が席を外したばかりに」
「ううん。気にしないで。社交界だもの、そういうところでしょう?」
「だが……、マリーリが泣くということはそれだけ何かあったということだろう?」
「それは……」
キューリスから言われた様々な罵倒を思い出し、キュっと胸が締めつけられる。
マリーリが何といえばいいのか考えあぐねて言葉に詰まっていると、そのままジュリアスに正面から抱きしめられ、ゆっくりと何度も頭を撫でられた。
「今は俺しかいない。だから……好きなだけ泣け」
「……ありがとう、ジュリアス」
はらはらと頬を伝う涙。
黒い蟠りは未だにマリーリの中で燻りつつも、彼の腕に抱かれて泣き腫らしたことで、ほんの少しだけ気が楽になった。
(私はジュリアスの妻、バード伯爵夫人なのだからジュリアスに見合う存在にならなければ。だからキューリスに何を言われようが、私は決して屈しないわ)
その後いくらジュリアスに何があったのか詳細を聞かれてもマリーリは頑なに答えず、ジュリアスも根負けしてその日あったことについてそれ以上言及することはなかった。
誰もいない、静かな裏庭で泣いているときだった。
不意に声をかけられて顔を上げると、そこには若い顔の整った細身の男性がマリーリの前に立っていた。
「……っすみません。すぐにどきますので」
「泣いているのか?」
「っ、どうぞお気遣いなく」
「いや、そんなわけにはいかない。女性を泣かせたままというのは騎士道に反するからな」
そう言って男にハンカチを差し出される。
「えっと」
「素直に受け取れ」
「あ、ありがとうございます」
おずおずとその手から受け取るとハンカチで涙を拭う。
ハンカチからはほのかに甘い匂いがして、高貴な身分であることを感じた。
「あの、ハンカチを洗ってお返ししたいので、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「貴様、おれを知らんのか?」
奇異なものでも見るかのような、酷くびっくりした表情をする男にマリーリもつられて驚く。
そんなに有名な人物だったのか、と頭の中の記憶をひっくり返して考えるも、いくら逡巡したところで見知った人物はついぞ出てこなかった。
「申し訳ありません、存じ上げませんで。お恥ずかしいのですが、こういう場が不得手であまり社交界に出たことがなく」
「ふん、なるほど、そういうことか。おれの名はグロウだ。名を名乗ればさすがにわかるだろう?」
「グロウ……って、ま、ま、まさか王弟のグロウさまですか!? も、申し訳ありません! あぁあああ、畏れ多くもハンカチを貸していただくなんて!」
「いや、いい。そんなに畏まらずとも、おれは騎士団長を務めるものだからな」
「申し訳ありません。ありがとうございます」
「それで、娘。貴様はどこの娘だ?」
「え? あぁ、えっと、私は……」
バード伯爵夫人、だと答えようとしたその時だった。
「マリーリ!!」
焦ったようにこちらに駆けてくるジュリアス。
それを見てなぜかグロウは一瞬綺麗な顔を顰めたが、すぐさま元の表情に戻していた。
「貴様の連れか、ジュリアス」
「はい、私の伴侶であるマリーリと申します」
「申し訳ありません。ご挨拶が遅れましたが、ジュリアスの妻のマリーリと申します」
「伴侶……? 貴様が? 聞いてないぞ」
「えぇ、内々で済ませましたので。詳しくお知りになりたいのであれば陛下に聞いていただければと」
「いや、いい。兄上の手を煩わせるまでもない。しかし、ふぅん、貴様はこういう娘が趣味なのか」
先程までの穏やかな雰囲気とは一転して、まじまじとマリーリを見定めるグロウ。
その視線はあからさまな品定めで、マリーリはなんだか居心地が悪かった。
「失礼ながら、妻の体調が優れないようなので御前を拝辞させていただきます」
「ほう、随分とまた大事にしているんだな。人慣れしていないお前が珍しい」
「では、失敬」
ジュリアスは言うやいなやマリーリの肩を抱き、グロウにすぐ背を向けるとずんずんと歩き出す。
「ねぇ、ジュリアス、いいの?」
「大丈夫だ、気にするな」
「で、でも……っ」
「マリーリが気にすることではない」
一応、今は騎士ではないとはいえ、騎士団長であり王弟であるグロウにあの態度はどうなのだろうか、と不安になる。
そもそもなんだか二人はあまり仲がよくなさそうというか、不穏な空気を醸し出していたが、一体どういう関係なのだろうか。
マリーリは気になるが、今は聞いてはいけないような気がして渋々口を噤んだ。
「ジュリアス、どこに行くの?」
「帰る。用は果たした。それにマリーリだってその顔のままでこれ以上ここにいたくはないだろう?」
「……それは、そうだけど」
まだ自分で確認できていないとはいえ、きっと酷く醜い顔をしているのだろう。
「何があった」
「それは……」
言いかけたその時、視界に再び見たくない人物が飛び込んでくる。
(キューリス……っ)
「あら、ジュリアスさま。もうお帰りになられるのですか?」
先程とは打って変わって猫撫で声で話しかけてくるキューリス。
その姿は本性を知らない人物であれば誰もがメロメロになってしまいそうなほど、妖艶であった。
だがジュリアスはチラッと彼女を一瞥するだけで、「えぇ」と短く答えると再びマリーリを連れて外に向かって歩き出す。
だが、キューリスもなぜかそれに合わせてついてきた。
「ところで、なぜマリーリと一緒にいらっしゃるんです? そんな娘放っておいて、せっかくいらしたんですもの、もっとお話したいですわ」
「失礼。妻の具合が悪いようなので」
「は? 妻……?」
理解しがたいものを見るような目で呆気にとられるキューリス。
ジュリアスが何を言っているのか、まるで理解できていないようだった。
「誰が、誰の妻なのです?」
「貴女には関係ない」
「そんな、ジュリアスさま……っ!」
「とにかく本日は失礼させていただく。では」
そう言うと、ツカツカと歩調を早めて待機していた馬車に乗り込む。
従者に自宅に戻るよう伝えると、やっと詰まっていた息がゆっくりと吐き出せた。
「大丈夫か、マリーリ」
乗るなり頬に手を添えられ、じっくりと瞳を覗き込まれる。
綺麗な澄んだ蒼穹のような瞳で見つめられて、違う意味で身体が固まってしまった。
「え、えぇ。大丈夫」
「すまない、俺が席を外したばかりに」
「ううん。気にしないで。社交界だもの、そういうところでしょう?」
「だが……、マリーリが泣くということはそれだけ何かあったということだろう?」
「それは……」
キューリスから言われた様々な罵倒を思い出し、キュっと胸が締めつけられる。
マリーリが何といえばいいのか考えあぐねて言葉に詰まっていると、そのままジュリアスに正面から抱きしめられ、ゆっくりと何度も頭を撫でられた。
「今は俺しかいない。だから……好きなだけ泣け」
「……ありがとう、ジュリアス」
はらはらと頬を伝う涙。
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(私はジュリアスの妻、バード伯爵夫人なのだからジュリアスに見合う存在にならなければ。だからキューリスに何を言われようが、私は決して屈しないわ)
その後いくらジュリアスに何があったのか詳細を聞かれてもマリーリは頑なに答えず、ジュリアスも根負けしてその日あったことについてそれ以上言及することはなかった。
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