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26 あのご領主さまに不釣り合いよね〜
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「本日はお呼びいただきどうもありがとうございます」
「いえ、こちらこそ。わざわざご足労いただきましてありがとうございます」
「本日よりこちらの領主を務めます、ジュリアス・バードです。こちらが妻のマリーリです」
「マリーリです。主人共々よろしくお願いします」
領民達に挨拶回りをしているが、早くも疲労困憊になっている。……主にジュリアスが。
マリーリは過去のトラウマで夜会や舞踏会などにあまり出ていないとはいえ、特に人見知りなどではないので領民達ににこやかに挨拶をする。
だが、ジュリアスは根っからの人見知りで無愛想、しかも寡黙と三拍子揃っているため非常に引き攣った笑顔を貼りつけながら対応していた。
しかもマリーリがどこに行くのでもついてくる始末で、離れようとするなり「どこに行く?」と不安そうな顔で言われてはどこにも行けず、ずっと彼と一緒に行動していて、まるで親鳥を追いかけるヒナのようであると思ったのはマリーリだけの秘密である。
(そろそろ休憩でもしないとまずそうね)
慣れないことばかりなのと日頃の疲労も相まって、いよいよ限界そうなジュリアスの裾を引く。
そして、「お食事の補充などについて使用人達が呼んでいましたよ」とそれらしい理由をつけて奥に引っ込んだ。
「あぁ、もうしんどい」
部屋に入るなり、ぼふんとソファーに沈み込むジュリアス。
端正な顔は疲労で歪み、顔色もどことなく悪そうだ。
「もうっ、まだ始まったばかりでしょう?」
「俺にはもう無理だ。喋りすぎて喉が痛い」
「大袈裟なんだから。ミヤにあとでレモネードを作ってもらうから、それでも飲んでちょうだい」
「マリーリが作ってくれないのか?」
「私が? 別にいいけど……」
「じゃあマリーリが作ってくれ」
「はいはい。作ってる間にちょっと仮眠でも取っておいてちょうだい」
部屋を出ると、キッチンへ向かう。
今日はパーティーだからとみんな大忙しで、レモネードを作るためだけにお邪魔するのも気が引けるほどのドタバタ具合だ。
「マリーリさま、どうかされました?」
「あぁ、フォッジ。ごめんなさい、邪魔してしまって。ちょっとレモネードを作りたいのだけどいいかしら?」
料理長を務めるフォッジは、今日はフィーロ家から来てもらっている。
というのもさすがに昨日の今日では領民達に振る舞う料理を作れる人材が育つはずもないため、今回はフィーロ家から出張という形で来てもらっていて、彼に指示されながらみんなせっせと動き回っていた。
「どうぞどうぞ。すみません、バタバタしてますが」
「いいのよ。むしろこちらこそ、こんなときにお邪魔してごめんなさいね。今日のお料理もどれも美味しいわ、ありがとう」
「もったいないお言葉、恐れ入ります」
話しながら材料となる砂糖やレモン、水を用意しようと思ってはたと気づく。
「あら、お水がないわ」
「あー、瓶の中いっぱいにしていたつもりですが、なくなってしまったんですね。すみません、すぐに用意します」
「いいのよ、私が持ってくるわ。フォッジも忙しいのだから、自分の作業を優先してちょうだい。お水はどこにあるのかしら?」
「申し訳ありません、マリーリさま。水は外の井戸にあります。くれぐれも落ちないようにお気をつけくださいね」
「もう、さすがにこの年で落ちないわよっ。全く、みんなして心配症なのだから」
フォッジが苦笑するのを尻目にぷりぷりしながらマリーリは瓶を持って井戸へと向かう。
(手伝いで井戸を扱ったことなどたくさんあるし、わざわざ言うことないのに)
実際、過去に井戸を覗き込んで落ちかけたことがあるのを棚に上げながら、マリーリは一人憤慨する。
過去のやらかしの実績のせいでこうして心配されることが多いのだが、本人にはその自覚が全くないのが厄介であった。
「新しい領主の方、見た!?」
「見た見た! カッコいいわよねぇ~!」
不意に若い女性らしい声が聞こえてこっそりとそちらに視線を向けると、庭園の生垣の向こう側で領民らしき女性二人が楽しそうに喋っているのが見えた。
こちらからは見えるものの、どうやら相手側からは見えていないようで、彼女達はマリーリが見ていることにも気づかず大きな声で喋っている。
「まるで王子様のようじゃない?」
「えぇ、本当! あぁ、あたしもあんな素敵な旦那さまが欲しいわ!」
「貴女には無理よ。ガサツだもの」
「そんなことないわよ、失礼ね! でも、あの奥様? 全然美人でもなんでもなくて普通だったわよね」
「確かに! あのご領主さまには不釣り合いよねぇ~」
話の内容的に、自分のことを言われているのだと気づいてマリーリはドキリとする。
それと同時に率直な領民の声を聞いて、ざっくりと心が抉れるのを感じた。
(……そうよね、私とジュリアスは不釣り合いよね)
モヤモヤと黒い靄が心を蝕む。
またミヤに怒られてしまうかもと思うが、湧き上がる負の感情を抑えることなどできなかった。
「しかも、あのパーティー中ずっとくっついていたじゃない? あれって、わざわざ仲良いアピールしてるの見え見え!」
「わかるー! 牽制かしらね? 嫉妬深いんじゃない?」
(あれはジュリアスがくっついてきてたんですー!)
そんなことをここで言えるはずもなく、グッとその言葉を飲み込む。
「そうかもね~! ちょっとキツめな顔してるし。何であんな奥様と結婚したんだか」
「さぁ? あ、政略結婚とかじゃない?」
「あ、ありえそう~! ご領主さまも奥様に対してあまりお優しそうにも見えなかったし」
「確かに。奥様を見るときちょっと顔を顰めていらっしゃったわ」
「本当? じゃあ政略結婚決定ね」
勝手な憶測にギュッと胸が締めつけられる。
だが同時に、自分を見ているときに顔を顰めていた、というのが事実ならばマリーリが気づいていないだけでジュリアスは本当はマリーリを妻に迎えたことを後悔しているのではないかと思い至って苦しくなる。
(確かに、ジュリアスは優しいから私にプロポーズしてくれたけど、本心はどうかわからないものね)
形だけの結婚、というならば彼女達の言うように政略結婚とは何も変わらない。
その事実に打ちのめされるマリーリ。
「そうそう、美人といえば、先程見た方がとても綺麗だったの!」
「へぇ、どんな方?」
「バターブロンドの方。多分メイド服着てたからここのメイドだと思うのだけど、もう体つきもすごくて、男性達は釘づけになってたわ。あたしもつい見ちゃったけど」
「へぇ! メイドにそんな美人が?」
「もしかしたら、政略結婚で本当に愛し合っているのはあの使用人の子とご領主さまだったりして!」
「もう、恋愛小説の読みすぎ! でもそっちの可能性もあるかも」
「でしょでしょ?」
「やーん、だったらロマンスじゃない!? 萌えるわ~」
「ね、素敵よね~!」
(きっとミヤのことね。そうよね、ジュリアスとミヤのほうがお似合いだものね)
どんどんと盛り上がる彼女達とは反対に、だんだんと落ち込んでくるマリーリ。
彼女達の本音にすっかり気落ちしながらも、ジュリアスを待たせていることを思い出したマリーリは、とにかく水を汲まなければと足を進め、その場から離れるのだった。
「いえ、こちらこそ。わざわざご足労いただきましてありがとうございます」
「本日よりこちらの領主を務めます、ジュリアス・バードです。こちらが妻のマリーリです」
「マリーリです。主人共々よろしくお願いします」
領民達に挨拶回りをしているが、早くも疲労困憊になっている。……主にジュリアスが。
マリーリは過去のトラウマで夜会や舞踏会などにあまり出ていないとはいえ、特に人見知りなどではないので領民達ににこやかに挨拶をする。
だが、ジュリアスは根っからの人見知りで無愛想、しかも寡黙と三拍子揃っているため非常に引き攣った笑顔を貼りつけながら対応していた。
しかもマリーリがどこに行くのでもついてくる始末で、離れようとするなり「どこに行く?」と不安そうな顔で言われてはどこにも行けず、ずっと彼と一緒に行動していて、まるで親鳥を追いかけるヒナのようであると思ったのはマリーリだけの秘密である。
(そろそろ休憩でもしないとまずそうね)
慣れないことばかりなのと日頃の疲労も相まって、いよいよ限界そうなジュリアスの裾を引く。
そして、「お食事の補充などについて使用人達が呼んでいましたよ」とそれらしい理由をつけて奥に引っ込んだ。
「あぁ、もうしんどい」
部屋に入るなり、ぼふんとソファーに沈み込むジュリアス。
端正な顔は疲労で歪み、顔色もどことなく悪そうだ。
「もうっ、まだ始まったばかりでしょう?」
「俺にはもう無理だ。喋りすぎて喉が痛い」
「大袈裟なんだから。ミヤにあとでレモネードを作ってもらうから、それでも飲んでちょうだい」
「マリーリが作ってくれないのか?」
「私が? 別にいいけど……」
「じゃあマリーリが作ってくれ」
「はいはい。作ってる間にちょっと仮眠でも取っておいてちょうだい」
部屋を出ると、キッチンへ向かう。
今日はパーティーだからとみんな大忙しで、レモネードを作るためだけにお邪魔するのも気が引けるほどのドタバタ具合だ。
「マリーリさま、どうかされました?」
「あぁ、フォッジ。ごめんなさい、邪魔してしまって。ちょっとレモネードを作りたいのだけどいいかしら?」
料理長を務めるフォッジは、今日はフィーロ家から来てもらっている。
というのもさすがに昨日の今日では領民達に振る舞う料理を作れる人材が育つはずもないため、今回はフィーロ家から出張という形で来てもらっていて、彼に指示されながらみんなせっせと動き回っていた。
「どうぞどうぞ。すみません、バタバタしてますが」
「いいのよ。むしろこちらこそ、こんなときにお邪魔してごめんなさいね。今日のお料理もどれも美味しいわ、ありがとう」
「もったいないお言葉、恐れ入ります」
話しながら材料となる砂糖やレモン、水を用意しようと思ってはたと気づく。
「あら、お水がないわ」
「あー、瓶の中いっぱいにしていたつもりですが、なくなってしまったんですね。すみません、すぐに用意します」
「いいのよ、私が持ってくるわ。フォッジも忙しいのだから、自分の作業を優先してちょうだい。お水はどこにあるのかしら?」
「申し訳ありません、マリーリさま。水は外の井戸にあります。くれぐれも落ちないようにお気をつけくださいね」
「もう、さすがにこの年で落ちないわよっ。全く、みんなして心配症なのだから」
フォッジが苦笑するのを尻目にぷりぷりしながらマリーリは瓶を持って井戸へと向かう。
(手伝いで井戸を扱ったことなどたくさんあるし、わざわざ言うことないのに)
実際、過去に井戸を覗き込んで落ちかけたことがあるのを棚に上げながら、マリーリは一人憤慨する。
過去のやらかしの実績のせいでこうして心配されることが多いのだが、本人にはその自覚が全くないのが厄介であった。
「新しい領主の方、見た!?」
「見た見た! カッコいいわよねぇ~!」
不意に若い女性らしい声が聞こえてこっそりとそちらに視線を向けると、庭園の生垣の向こう側で領民らしき女性二人が楽しそうに喋っているのが見えた。
こちらからは見えるものの、どうやら相手側からは見えていないようで、彼女達はマリーリが見ていることにも気づかず大きな声で喋っている。
「まるで王子様のようじゃない?」
「えぇ、本当! あぁ、あたしもあんな素敵な旦那さまが欲しいわ!」
「貴女には無理よ。ガサツだもの」
「そんなことないわよ、失礼ね! でも、あの奥様? 全然美人でもなんでもなくて普通だったわよね」
「確かに! あのご領主さまには不釣り合いよねぇ~」
話の内容的に、自分のことを言われているのだと気づいてマリーリはドキリとする。
それと同時に率直な領民の声を聞いて、ざっくりと心が抉れるのを感じた。
(……そうよね、私とジュリアスは不釣り合いよね)
モヤモヤと黒い靄が心を蝕む。
またミヤに怒られてしまうかもと思うが、湧き上がる負の感情を抑えることなどできなかった。
「しかも、あのパーティー中ずっとくっついていたじゃない? あれって、わざわざ仲良いアピールしてるの見え見え!」
「わかるー! 牽制かしらね? 嫉妬深いんじゃない?」
(あれはジュリアスがくっついてきてたんですー!)
そんなことをここで言えるはずもなく、グッとその言葉を飲み込む。
「そうかもね~! ちょっとキツめな顔してるし。何であんな奥様と結婚したんだか」
「さぁ? あ、政略結婚とかじゃない?」
「あ、ありえそう~! ご領主さまも奥様に対してあまりお優しそうにも見えなかったし」
「確かに。奥様を見るときちょっと顔を顰めていらっしゃったわ」
「本当? じゃあ政略結婚決定ね」
勝手な憶測にギュッと胸が締めつけられる。
だが同時に、自分を見ているときに顔を顰めていた、というのが事実ならばマリーリが気づいていないだけでジュリアスは本当はマリーリを妻に迎えたことを後悔しているのではないかと思い至って苦しくなる。
(確かに、ジュリアスは優しいから私にプロポーズしてくれたけど、本心はどうかわからないものね)
形だけの結婚、というならば彼女達の言うように政略結婚とは何も変わらない。
その事実に打ちのめされるマリーリ。
「そうそう、美人といえば、先程見た方がとても綺麗だったの!」
「へぇ、どんな方?」
「バターブロンドの方。多分メイド服着てたからここのメイドだと思うのだけど、もう体つきもすごくて、男性達は釘づけになってたわ。あたしもつい見ちゃったけど」
「へぇ! メイドにそんな美人が?」
「もしかしたら、政略結婚で本当に愛し合っているのはあの使用人の子とご領主さまだったりして!」
「もう、恋愛小説の読みすぎ! でもそっちの可能性もあるかも」
「でしょでしょ?」
「やーん、だったらロマンスじゃない!? 萌えるわ~」
「ね、素敵よね~!」
(きっとミヤのことね。そうよね、ジュリアスとミヤのほうがお似合いだものね)
どんどんと盛り上がる彼女達とは反対に、だんだんと落ち込んでくるマリーリ。
彼女達の本音にすっかり気落ちしながらも、ジュリアスを待たせていることを思い出したマリーリは、とにかく水を汲まなければと足を進め、その場から離れるのだった。
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