21 / 83
21 マリーリさまは命の恩人なんです
しおりを挟む
「本当に何度見ても素晴らしいですねぇ~」
一通り搬入を終え、一息ついたミヤがほぅ、とうっとりしたように二階から階下を見下ろしている。
それがとても雰囲気があり、本人の美貌も相まって絵になる美しさ。
この家の主人であるはずのマリーリさえも、誰がここの主人か一瞬わからなくなるほどだった。
(私って何やってるんだろ)
時々、マリーリは自分の無力さに悲しくなるときがある。
何か優れている部分があればいいが特に思い当たらず、美人なわけでも気立てがいいわけでもなくて、自分にはいいところが何もないのだとふとした瞬間に自覚して、悲しくなることが何度かあった。
(魅力的な部分がないからブランにも浮気されるんだし、キューリスにも裏切られるんだし……)
夕方だからだろうか、なぜか無性に感傷的になってくる。
すると、ミヤがいつのまにかこちらをジーッと見つめていたのに気づいた。
マリーリは、またしょうもないことを考えていることを悟られないように慌てて取り繕うように澄ました顔をするが、ミヤの眉間の皺は深くなる一方だ。
「マリーリさま? 何をぼんやりなさってるんですか?」
「え、いえ。ミヤとこの家って似合っているなぁ、って」
「またまた、そんなことおっしゃって。お世辞を言ってもダメですよ~。それにマリーリさまのほうがお似合いですから。そもそもこれ、全部マリーリさまの好きなものばかりじゃないですか~。ジュリアスさまに愛されてますねぇ~素敵!」
「そう思う?」
「えぇ、もちろん! あれぇ、もしかして、また悪いこと考えてません?」
洞察力の鋭いミヤの目つきが変わる。
マリーリのことは誰よりも理解していると自負しているだけはあって、ミヤはマリーリの変化に聡かった。
「べ、別にそんなこと……っ」
「マリーリさまぁ? ミヤのこの目は誤魔化せませんよぉ?」
「う、うぐ。……だって、私がこんな素敵な家に住んでもよいのかしらって。私は何もできないのに」
「何をおっしゃいます! マリーリさまは何もできなくはありませんよ!」
突然ミヤがマリーリの手をしっかりと握ってまっすぐに見つめる。
その勢いに気圧されて、「そ、そうかしら……?」と驚くマリーリ。
「えぇ、そうです! 覚えておいでですか? 私を拾ってくださったときのこと」
「え? えぇ、確か市場で売られていたのよね」
まだマリーリが幼い頃だった。
家族で多少遠出をしたときのこと。
真っ昼間だというのに道の真ん中でほぼ半裸状態で売りに出されていた少女を見つけ、一目でその美しさに目を留め、マリーリはグラコスにこの子をおうちに連れて帰りたい! とそれはそれは駄々をこねたのだ。
「ご存知です? 私がなぜ売られたか」
「いえ、そういえば聞いていなかったわね」
「私は実母に売られたのです」
「え?」
「私は昔から発育がよくて、それで実父から性的暴行を受けていたんです。それに嫉妬した母によって人買いに売られました」
ミヤの過去に絶句する。
彼女がつらい過去を抱えていたのは薄々感じていたが、まさかこんなショッキングな内容だとは思わず、マリーリは何と言ってよいかわからなかった。
「それで売られたのですが、様々な男性貴族からはぜひ我が家へと愛玩用の奴隷として所望されました。ですが、私も気が強いタチでして、ことごとく返り討ちにしてきました。もちろん、人買いがそんな私を許すはずもなく、何度も打たれ蹴られの日々で心身共に疲弊して、いっそ死んでやろうかと思ったときでした。私がマリーリさまに会ったのは」
「……え?」
「始め、美しいお召し物を着て物珍しそうに私を見つめるマリーリさまに悪い感情を抱きました。……また、好奇の目に晒されているのかと感じて」
「ご、ごめんなさい」
そういえば当時は人売りなど珍しくて、ついつい幼児特有の無遠慮さでまじまじと見てしまったことを思い出すマリーリ。
その際はグラコスに窘められるほどだった。
「謝らないでください。でも、すぐに変わったんです。マリーリさま、私を見て第一声なんと言ったか覚えてます?」
「えっと、なんだったかしら? とにかくミヤのことを美しいと思ったのは間違いないのだけど」
「マリーリさまは私を『お人形みたいで綺麗!』とおっしゃったんですよ」
「へ? 私、そんなこと言ったの?」
「えぇ。まさかお人形だなんて言われるとは思わなくて、最初はバカにしてるのかと憤りもしましたが、純粋に本心で言っているのだと瞳を見て確信しまして。そのあとマリーリさまったら、グラコスさまにいつも以上に駄々をこねて、もうこの子を連れて帰らないなら私もここに一緒に売られてやる! とワガママまで言い出しまして」
「そ、そんなこと言っていたの? 私……」
「えぇ、えぇ。それで私にしがみついて離れず、グラコスさまが根負けして私を引き取ってくださったんですよ」
ミヤがくすくすと笑う。
当時の恥を言われて恥ずかしい気もするが、それでミヤがここに来てくれたのだと思うと、昔の私のワガママも悪いものではなかったのかな、とマリーリは思った。
「ですから、マリーリさまは私の命の恩人なんです」
「へ?」
「もう、今の私の話、聞いてました?」
「き、聞いてたけど、恩人だなんてそんなっ」
「私にとってはそうなんです~。そのあとも常に私を気にかけてくださったでしょう? 連れ帰ってくださった日は同じお風呂に入ってくださったの、今でも覚えてます」
「あぁ、それは私も覚えているわ! 姉妹ができたようで嬉しかったのよ」
あの日は風呂に色々と玩具を持ち込みすぎて、風呂上がりにしこたま怒られたなぁと思い出す。
後にも先にもミヤと一緒に風呂に入ったのはそれきりだが、あのときはとても楽しかった。
「せっかくだし、引っ越し作業が終わったら久々に一緒にお風呂に入る?」
「え!? いいんです?」
「えぇ、私も久々にミヤとお風呂に入りたいわ」
「うっふー! でしたら残った作業、頑張っちゃいますよ~!!」
急にやる気に満ち溢れたミヤに、笑みが溢れる。
「あ、というか話脱線しちゃいましたけど、マリーリさまはそういうお優しいとことか、純粋なとことかで救われてる人もいますし、悪いこと考えないでくださいね? それに、ジュリアスさまに愛されてなかったらこんなに至れり尽くせりなことはありませんから! もっと自信を持ってください!」
「あ、うん」
「もう! ちゃんと返事!」
「えぇ、わかったわ」
「よろしい! さて、私はマリーリさまとのお風呂のために、最後の仕上げ頑張りますから、待っててくださいね~!」
「大変だろうけど、お願いね。……ミヤ」
「はい」
「色々と話してくれて、あと励ましてくれてありがとう。ミヤ大好きよ」
「もう~~~~! そんなこと言われたら張り切っちゃいますよ、私! ちなみに、私もマリーリさまのこと大大大大大好きですからね!!」
ぎゅうぎゅうと、これでもかと言うくらいミヤに強く抱きしめられるマリーリ。
ミヤの存在はとても心強くあったが、自分も同じくらいミヤにとって心強い存在でありたいと思った。
「あ、そういえばジュリアスさまはお外にいらっしゃいましたよ? もう少しで片付け終わりますから、それまで一緒にお散歩されては?」
「んー、そうね。そうしようかしら」
ミヤがニコニコと微笑む。
まるで姉のようだと思いながら、マリーリはミヤに後押しされるまま外へと出ていった。
一通り搬入を終え、一息ついたミヤがほぅ、とうっとりしたように二階から階下を見下ろしている。
それがとても雰囲気があり、本人の美貌も相まって絵になる美しさ。
この家の主人であるはずのマリーリさえも、誰がここの主人か一瞬わからなくなるほどだった。
(私って何やってるんだろ)
時々、マリーリは自分の無力さに悲しくなるときがある。
何か優れている部分があればいいが特に思い当たらず、美人なわけでも気立てがいいわけでもなくて、自分にはいいところが何もないのだとふとした瞬間に自覚して、悲しくなることが何度かあった。
(魅力的な部分がないからブランにも浮気されるんだし、キューリスにも裏切られるんだし……)
夕方だからだろうか、なぜか無性に感傷的になってくる。
すると、ミヤがいつのまにかこちらをジーッと見つめていたのに気づいた。
マリーリは、またしょうもないことを考えていることを悟られないように慌てて取り繕うように澄ました顔をするが、ミヤの眉間の皺は深くなる一方だ。
「マリーリさま? 何をぼんやりなさってるんですか?」
「え、いえ。ミヤとこの家って似合っているなぁ、って」
「またまた、そんなことおっしゃって。お世辞を言ってもダメですよ~。それにマリーリさまのほうがお似合いですから。そもそもこれ、全部マリーリさまの好きなものばかりじゃないですか~。ジュリアスさまに愛されてますねぇ~素敵!」
「そう思う?」
「えぇ、もちろん! あれぇ、もしかして、また悪いこと考えてません?」
洞察力の鋭いミヤの目つきが変わる。
マリーリのことは誰よりも理解していると自負しているだけはあって、ミヤはマリーリの変化に聡かった。
「べ、別にそんなこと……っ」
「マリーリさまぁ? ミヤのこの目は誤魔化せませんよぉ?」
「う、うぐ。……だって、私がこんな素敵な家に住んでもよいのかしらって。私は何もできないのに」
「何をおっしゃいます! マリーリさまは何もできなくはありませんよ!」
突然ミヤがマリーリの手をしっかりと握ってまっすぐに見つめる。
その勢いに気圧されて、「そ、そうかしら……?」と驚くマリーリ。
「えぇ、そうです! 覚えておいでですか? 私を拾ってくださったときのこと」
「え? えぇ、確か市場で売られていたのよね」
まだマリーリが幼い頃だった。
家族で多少遠出をしたときのこと。
真っ昼間だというのに道の真ん中でほぼ半裸状態で売りに出されていた少女を見つけ、一目でその美しさに目を留め、マリーリはグラコスにこの子をおうちに連れて帰りたい! とそれはそれは駄々をこねたのだ。
「ご存知です? 私がなぜ売られたか」
「いえ、そういえば聞いていなかったわね」
「私は実母に売られたのです」
「え?」
「私は昔から発育がよくて、それで実父から性的暴行を受けていたんです。それに嫉妬した母によって人買いに売られました」
ミヤの過去に絶句する。
彼女がつらい過去を抱えていたのは薄々感じていたが、まさかこんなショッキングな内容だとは思わず、マリーリは何と言ってよいかわからなかった。
「それで売られたのですが、様々な男性貴族からはぜひ我が家へと愛玩用の奴隷として所望されました。ですが、私も気が強いタチでして、ことごとく返り討ちにしてきました。もちろん、人買いがそんな私を許すはずもなく、何度も打たれ蹴られの日々で心身共に疲弊して、いっそ死んでやろうかと思ったときでした。私がマリーリさまに会ったのは」
「……え?」
「始め、美しいお召し物を着て物珍しそうに私を見つめるマリーリさまに悪い感情を抱きました。……また、好奇の目に晒されているのかと感じて」
「ご、ごめんなさい」
そういえば当時は人売りなど珍しくて、ついつい幼児特有の無遠慮さでまじまじと見てしまったことを思い出すマリーリ。
その際はグラコスに窘められるほどだった。
「謝らないでください。でも、すぐに変わったんです。マリーリさま、私を見て第一声なんと言ったか覚えてます?」
「えっと、なんだったかしら? とにかくミヤのことを美しいと思ったのは間違いないのだけど」
「マリーリさまは私を『お人形みたいで綺麗!』とおっしゃったんですよ」
「へ? 私、そんなこと言ったの?」
「えぇ。まさかお人形だなんて言われるとは思わなくて、最初はバカにしてるのかと憤りもしましたが、純粋に本心で言っているのだと瞳を見て確信しまして。そのあとマリーリさまったら、グラコスさまにいつも以上に駄々をこねて、もうこの子を連れて帰らないなら私もここに一緒に売られてやる! とワガママまで言い出しまして」
「そ、そんなこと言っていたの? 私……」
「えぇ、えぇ。それで私にしがみついて離れず、グラコスさまが根負けして私を引き取ってくださったんですよ」
ミヤがくすくすと笑う。
当時の恥を言われて恥ずかしい気もするが、それでミヤがここに来てくれたのだと思うと、昔の私のワガママも悪いものではなかったのかな、とマリーリは思った。
「ですから、マリーリさまは私の命の恩人なんです」
「へ?」
「もう、今の私の話、聞いてました?」
「き、聞いてたけど、恩人だなんてそんなっ」
「私にとってはそうなんです~。そのあとも常に私を気にかけてくださったでしょう? 連れ帰ってくださった日は同じお風呂に入ってくださったの、今でも覚えてます」
「あぁ、それは私も覚えているわ! 姉妹ができたようで嬉しかったのよ」
あの日は風呂に色々と玩具を持ち込みすぎて、風呂上がりにしこたま怒られたなぁと思い出す。
後にも先にもミヤと一緒に風呂に入ったのはそれきりだが、あのときはとても楽しかった。
「せっかくだし、引っ越し作業が終わったら久々に一緒にお風呂に入る?」
「え!? いいんです?」
「えぇ、私も久々にミヤとお風呂に入りたいわ」
「うっふー! でしたら残った作業、頑張っちゃいますよ~!!」
急にやる気に満ち溢れたミヤに、笑みが溢れる。
「あ、というか話脱線しちゃいましたけど、マリーリさまはそういうお優しいとことか、純粋なとことかで救われてる人もいますし、悪いこと考えないでくださいね? それに、ジュリアスさまに愛されてなかったらこんなに至れり尽くせりなことはありませんから! もっと自信を持ってください!」
「あ、うん」
「もう! ちゃんと返事!」
「えぇ、わかったわ」
「よろしい! さて、私はマリーリさまとのお風呂のために、最後の仕上げ頑張りますから、待っててくださいね~!」
「大変だろうけど、お願いね。……ミヤ」
「はい」
「色々と話してくれて、あと励ましてくれてありがとう。ミヤ大好きよ」
「もう~~~~! そんなこと言われたら張り切っちゃいますよ、私! ちなみに、私もマリーリさまのこと大大大大大好きですからね!!」
ぎゅうぎゅうと、これでもかと言うくらいミヤに強く抱きしめられるマリーリ。
ミヤの存在はとても心強くあったが、自分も同じくらいミヤにとって心強い存在でありたいと思った。
「あ、そういえばジュリアスさまはお外にいらっしゃいましたよ? もう少しで片付け終わりますから、それまで一緒にお散歩されては?」
「んー、そうね。そうしようかしら」
ミヤがニコニコと微笑む。
まるで姉のようだと思いながら、マリーリはミヤに後押しされるまま外へと出ていった。
0
お気に入りに追加
2,231
あなたにおすすめの小説

上辺だけの王太子妃はもうたくさん!
ネコ
恋愛
侯爵令嬢ヴァネッサは、王太子から「外聞のためだけに隣にいろ」と言われ続け、婚約者でありながらただの体面担当にされる。周囲は別の令嬢との密会を知りつつ口を噤むばかり。そんな扱いに愛想を尽かしたヴァネッサは「それなら私も好きにさせていただきます」と王宮を去る。意外にも国王は彼女の価値を知っていて……?

【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。

【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です

婚約破棄おめでとー!
鳥柄ささみ
恋愛
「ベルーナ・ディボラ嬢! 貴女との婚約を破棄する!!」
結婚前パーティーで突然婚約者であるディデリクス王子から婚約破棄を言い渡されるベルーナ。婚約破棄をされるようなことをしでかした覚えはまるでないが、ベルーナは抵抗することなく「承知致しました」とその宣言を受け入れ、王子の静止も聞かずにその場をあとにする。
「ぷはー!! 今日は宴よ! じゃんじゃん持ってきて!!」
そしてベルーナは帰宅するなり、嬉々として祝杯をあげるのだった。
※他のサイトにも掲載中
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

【完結】あなたに抱きしめられたくてー。
彩華(あやはな)
恋愛
細い指が私の首を絞めた。泣く母の顔に、私は自分が生まれてきたことを後悔したー。
そして、母の言われるままに言われ孤児院にお世話になることになる。
やがて学園にいくことになるが、王子殿下にからまれるようになり・・・。
大きな秘密を抱えた私は、彼から逃げるのだった。
同時に母の事実も知ることになってゆく・・・。
*ヤバめの男あり。ヒーローの出現は遅め。
もやもや(いつもながら・・・)、ポロポロありになると思います。初めから重めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる